アニメのサントラと言えばカウボーイビバップ。
そしてその音楽の菅野よう子さんがあまりに有名です。
アニメ音楽の中でも別格みたいな扱いだったりするし
アニメの音楽を変えたとすら言われてたりします。
アニメファン歴20年超の長老(爆)から言わせてもらうと
ビバップがアニメ音楽を変えたって表現は間違ってないけど
ビバップだけが特別じゃないし菅野さんが別格とも思わないです。
確かにアニメ音楽のエポックメイキングではあったと思いますが。
菅野さん以前にも注目された人って何人かいたのです。
その中でもわりと誰でも知ってそうなのが久石譲さんですな。
ナウシカ以降の宮崎アニメはこの人無しには語れないわけで。
この人もアニメ音楽を変えた人の一人っすね。
ちなみに宮崎アニメ以外にアルペンローゼなんてやってたりする。
なんとサントラは再発されて今でも売ってるよ。
もう一人わりと有名な人と言えば川井憲次さん。
パトレイバーの人でパト以降ずっと押井さんと組んでる人すね。
パト1作目の廃墟の音楽「虚影の街」やGHOST IN THE SHELLの「謡」や
アヴァロンの「log off」「log in」のような、作品を見終わっても
頭の中に音がぐるぐる回ってるような曲を残してるのでした。
ちなみに他だと「ワるきゅーレ」「ガンパレードマーチ」などを。
※攻殻機動隊は映画が川井憲次さんでテレビは菅野さん
個人的に強烈に印象に残ってた人といえば鷺巣詩郎さん。
メガゾーン23でロック色を全面に出したサントラが印象的だったよ。
なにしろ当時はサントラと言えばクラシックかジャズ・フュージョンで
ロックをサントラに使うなんてイメージしなかった時代なので。
これとテクノポップの「うる星やつら」が当時としては画期的だったすね。
ちなみに「オレンジロード」や「ナディア」もやってました。
そしてあの大ムーブメントになったエヴァの音楽がこの人でビックリ!
「彼氏彼女の事情」とか「アベノ橋魔法☆商店街」もこの人です。
アニメではなくゲームで知った人としては島邦明さんが。
クーロンズゲートの無国籍で重量感のある音楽にメロメロだったよ。
アニメでは南海奇皇が島節炸裂って感じでサントラを聞きまくり。
この人の曲はいかにもこの人ってわかる曲調が多いのも特徴的です。
クレジットを見なくても曲を聞いていれば誰かわかるというか。
他には「スプリガン」「ガサラキ」「マクロスゼロ」など。
そしてここに菅野さんが来るわけです。
だいたい注目されてコンスタントにアニメ音楽をやってる人では
時系列的(順位ではなく)にはこんな位置ではないかと思います。
島さんはアニメでは菅野さんとほぼ同時期の気もするね。
菅野さんの作品というとビバップがあまりに有名だけど
いろいろ聞いてみた感じでは「地球少女アルジュナ」が一番のような。
作品のテーマ曲とも言える「地球共鳴」は菅野さんの代表曲だと思うし。
他の作品では「マクロスプラス」「WOLF'S RAIN」「エスカフローネ」
「攻殻機動隊S.A.C.」「MEMORIES(彼女の想いで)」など。
わりと最近赤丸急上昇の人といえば梶浦由記さんでしょう。
「NOIR」のように宗教音楽っぽい声を多用した音楽が特徴的です。
この人もNOIRが代表作っぽく言われてる(と思ってる)けど
いろいろ聞いた感じではアクエリアンエイジが一番かもしれん。
声を基調にした梶浦節の中に明るいフュージョンが挿入されるのが
とても明暗のコントラストが強調されてていい感じだし。
アクエリアンエイジを見返したくなってしまったほどに(笑)。
他は「.hack//SIGN」「MADLAX」や今やってる「舞-HiME」とか。
ゼノサーガEP2(ゲーム)もこの人だったすね。
注目度というレベルではずっと落ちるけど
他にも個人的に期待してる人が何人かいるので紹介。
「灰羽連盟」「光と水のダフネ」の大谷幸さんとか。
「灰羽連盟」のサントラなんか作品を見たことない人間が
ヘビープレイしてたぐらいなので名盤と言って差し支えないかと。
作品を見た後に聞くとさらに味わい深く感じることでしょう。
「ウイッチハンターロビン」「R.O.D(THE TV)」の岩崎琢さん。
従来タイプの映画音楽をそのまま洗練したような作風っすね。
この人は音楽の構成が似てるわけじゃないけど、
とっても特徴的な音付けをする瞬間が必ずあるのでした。
それで気づいたんだけど「今、そこにいる僕」もやってたり。
「超GALS!寿蘭」「D.C.~ダ・カーポ~」の七瀬光さん。
※「D.C.~ダ・カーポ~」は菅野祐悟さんと二人でやってる
わりとポップな音楽が得意な人って印象があったけど
「ぴたテン」のサントラがポップ路線の集大成みたいで傑作です!
「クロノクルセイド」「スクラップドプリンセス」みたいな
重厚なシンフォニー基調の音楽もやってるけどちっとイマイチかも!?
サントラ中に何曲かあるポップ系の曲は十八番って感じなのに。
で、てっきり重厚なのは鬼門なのかと思ってたけど
「天使禁猟区」では緊張感のある音楽が素晴らしく仕上がってます。
他には「魔法少女猫たると」なんかもやってます。
「少女革命ウテナ」の光宗信吉さん。
ウテナのサントラは耳がタコになるほど聞きまくりました(遠い目)。
最近聞いたのでは「ちっちゃな雪使いシュガ~」が凄くいいっすね。
ウテナは作品的にわざとらしい音楽が多かったけど、
シュガ~では透明感のあるポップな音楽に仕上がってます。
あと意外なところ!?ではグリグリをやってたりします。
あの狙いまくりの曲の数々がこの人だったとは!(らしいけど)
ただBGMとキャラソンをカップリングして出すという商品構成が……
(それで2枚出すならサントラとキャラソンを別々に出せよ)
その筋では有名人な人ってのも。
例えば今敏作品ではおなじみの平沢進さんとか。
日本のテクノの大御所なんだそうです。知らんけど(爆)。
AKIRAの芸能山城組とか。実は芸能山城組のファンだったり。
しかしAKIRAのサントラだけ持ってないな……
KURAUのS.E.N.S.(勝木ゆかり名義だけど)とか。
アリーテ姫の千住明さんとか。
古いのだと
「銀河鉄道の夜」の細野晴臣さんとか。
「オネアミスの翼」の坂本龍一さんとか。
よーするに菅野・梶浦以外にもいろいろ有りますよ!
というわけで今週はお終い。調子に乗って長く書きすぎ……