10月から一部の民放(6局)で深夜に放送してる新番組。
AT-Xでも放送してるので地上波で見れない人はそちらで。
原作はライトノベル(コバルト文庫)で読んだことは有りません。
※セルDVDのリリースは12/26から(レンタルは1/30から)
田舎に住むリディアは妖精が見えて妖精と話すことができた。
その力を生かし妖精博士(フェアリードクター)の仕事をしていた。
と言っても多くの人はリディアのことを変な人ぐらいに思っていた。
ある日、リディアは父から連絡を受けロンドンへと出かけたのだが、
移動の途中でよく知らない男たちに誘拐されそうになってしまう。
そこはエドガーという青年の助力で何とか切り抜けることができた。
彼は自らを妖精国に領地を持つ伝説の青騎士伯爵の末裔だと名乗り、
身分を証明するためのメロウの宝剣の探索を手伝って欲しいと言った。
リディアは妖精の話を
馬鹿にしないで聞いてくれた彼を信じたかった。
フェアリードクターとしての自分の能力を買われるのも嬉しかった。
だから、どこか胡散臭い彼の頼みを自分の意志で受けることにした。
自分で選んで宝剣を求める争いへと身を投じていったのである。
何というか……
歯が浮くとか、耳が痒いとか評したい作品です(笑)。
やたらと丁寧で回りくどい(口説き)セリフがてんこもりなので。
名作劇場のような少し昔の世界観だし装飾過剰な服装(ひらひら)だし、
妖精とか魔物とか出てくるファンタジーの要素が入ってたりするので、
昔読んだコバルト文庫のファンタジー小説を思い出してしまったよ。
「龍と魔法使い」とか熱心に読んでたな……(遠い目)
この手の王道な少女小説みたいのって今でも人気が有ったんだね。
炎の蜃気楼とかマリみてみたいのしか今はウケないのかと思ってたけど。
※今までにコバルトからテレビアニメ化された作品
主人公の女の子の周囲が男キャラばかりなのは今時のスタイルですが。
物語の展開としては主人公のリディアが状況に巻き込まれる形で始まります。
でもただ状況に流されるだけの受身ではなく事態を見極めていきます。
騙されてるのに気付いても騙した相手に自分の意思で協力したりします。
見極める洞察力があって柔軟な判断力を持ってるのが魅力的だと思います。
そしてリディアと相手役のエドガーの
関係が一方的でないのもいいね。
一方の力関係が圧倒的でもう一方を助けるだけの依存関係ではなく、
互いに相手が危機に陥ったときに助けようとするところがよいのです。
ちなみに視点をリディアにシンクロさせてストーリーに入っていくと、
エドガー(緑川さん)の甘い声の甘い言葉をひたすら堪能できます(笑)。
そんな甘いファンタジーなストーリーはわりと楽しいです。
が、ちょっと見てて気になる部分も有ったりします。
それはそれぞれのエピソードのけりのつけ方です。
今回見た7話分は1~4話と5~7話の二つのエピソードになってて、
それぞれラストに大きなピンチを切り抜ける仕掛けが存在します。
その仕掛けがどーにも
さっぱり理解(納得)できなかったのでした。
論理的な整合性がとうとか言うつもりは無いよ。ファンタジーなんだし。
そうではなくピンチを乗り切る方法としてそれはアリなのか?ってこと。
例えば2つ目の話ではずいぶんあっさりとケルピーは引き下がってるし。
マリーゴールド達もあのまま帰ったら叱られたりしないのか?と。
画面の中ではメデタシで終わってるけどこちらはスッキリしないのです。
強引でもご都合主義でもいいからスッキリさせて欲しかったよ。