まめに録画する根性はない。DVDを買い続ける金もない。 だからレンタルビデオで行こう!

屍姫 赫 1~4話

10月から一部の民放(7局)で深夜に放送してる新番組。
AT-XとBS11でも放送してるので地上波で見れない人はそちらで。
原作はスクエニ系(ガンガン)のマンガで1巻だけ読んだことはあります。
※セルDVDのリリースは1/7から(レンタルは1/30から)
屍(しかばね)とは死してなお強い未練や妄執によって動きつづける存在。
人としての良識を失い人を襲うことが少なくないとても危険な存在。
そして屍姫とはその屍を倒すためだけに作り出された存在。
未練を持った死体に秘儀を施すことで作り出された屍を葬るための屍
日々、闇で生まれる屍たちを屍姫を擁する僧正たちが対処して廻ってる。
この世界にそんな出来事があることなど大多数の人々は全く知らなかった。

物語は花神旺里(かがみおうり)がそれまで世話になっていた大麟館を出て
一人暮らしのために自らリヤカーで荷物を運んでるところから始まる。
※大麟館は児童福祉施設
旺里は凶悪犯が学校の近くに潜伏してるというニュースは知っていた。
被害者は女性ばかりだから自分は大丈夫だろうなんて軽く考えていた。
幸い彼の前に何人もの女性を殺した凶悪犯が姿を見せることはなかった。
かわりに彼の前に女の子が落ちてきた。助かるとは思えない高さから。
手を取ったらやはり脈はなかった。しかし彼女は目を開け動き出した
これが旺里と屍姫マキナが始めて互いを認識した瞬間であった。

見た目と雰囲気は悪くないんだけどね……
緻密な空間描写だし、全体に暗かったり静かだったりとそれっぽいし。
ホラーっぽい話のときは見た目と雰囲気が効いてていい感じだし。
屍と屍姫のバトルアクションもよく動いてて見栄えはよいと思います。
だけど、、、根本的なところであまり面白くないのでした。

面白さがイマイチな理由はアクションに頼ってて中身は薄っぺらいとこ。
ただの化け物(屍)を屍姫が銃で破壊する以外の要素ってあまり無いし。
生きてた時の未練と妄執で動くと言うならそこを掘り下げて欲しかった。
屍が偽りの生に執着することをしっかり描けばそこに共感できたわけで。
でも屍で有り続ければ歪みが大きなるのでやはり狩らねばいけない。
狩ることが無条件の正義には見えないけど、それしか救う方法は無い
みたいな方向でエピソードを組み立てればもっといい作品だったような。
4話の君(KUN)の話だって化け物色を薄くして情緒たっぷりに描いてれば
結構感動的な話になったかもしれないのに。ED曲なんか特別版だしね。
素材は決して悪くないので、もっと上手くやってればなってことで。
既に原作は残ってない(処分した)ので比較してどうとかは不明です。
原作はモンスターに変身しないとかAmazonに書いてる人がいるね。

中身が薄いのは置いといてアクション作品としての印象について。
動きがそこそこいいのでその点に関しては悪くは無いです。
が、マキナがアクションを決めるときに決り文句を喋るところ。
「人は私を畏怖と憐憫と侮蔑と嘲笑をこめて屍姫と呼ぶ」とか。
確かこの言い回しは1話だけで毎回違う口上を言ってた気がするけど、
重要なのは言い回しではなく屍姫の喋ってる口調。ド下手クソなんです。
この口上って張りのある声でビシっと決めると実にカッコいいんだけど
腑抜けた声でやられると逆にキャラの印象が地に落ちてしまいます。
これならむしろ黙ってアクションをしてくれた方が100倍マシです。
ストーリーが弱い分を派手なアクションで補う必要が有ると言うのに
こんなド下手クソな人をキャスティングして台無しにするとは……
誰ですか、秋山奈々とか言う人を主役に捻じ込んだ戦犯は。
(もう一人の主人公っぽい旺里の方もかなり微妙な腕前)

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