10月から一部の民放(9局)で深夜に放送してる新番組。
AT-Xでも放送してるので地上波で見れない人はそちらで。
原作は角川系(エース)のマンガで1巻だけ読んだことが有ります。
※セル・レンタルDVDのリリースは12/26から
極めて現実に近い世界、ほぼ現代の日本がこの物語の舞台。
この世界では心霊の存在が限られた人たちの間では公式に認知され、
政府により超自然現象に対処する部隊が組織され日々活動をしていた。
そして今日も都内某所で発生した悪霊の事件に対して部隊は出動する。
これ以上のあらすじは構成上書いてもあまり意味がないので省略!
まず事前情報の騙しっぷりに呆気にとられました。
と言っても実際の放送を見るまで放映日時以外は意識的に避けてたので
内容を確認したのが実際に見た後のさっきという間抜けっぷりですが(爆)。
5話まで見た後に「放送開始直前企画 スタッフ特別座談会」とか読むと
あまりに白々しい嘘話をひたすら展開してて苦笑するしかありません。
※もちろん制作に関する話は真実です
1話の特戦四課のド派手で華々しい活躍の結末が衝撃のアレで終わって。
2話ではメンツが超自然対策室に変わり1話と似たことをやってた……
原作を一部とは言え知ってる人間だから1話の超展開に唖然としたけど、
2話のオリジナリティあふれまくりの展開にもすっかり呆然としました。
神楽や超自然対策室が出るところは原作と同じでは有るんですが。
原作ではすっかり化け物と化してる黄泉がちゃんと人間に見えるし。
(むしろ好きだった姿のままで襲ってくるから余計に怖い)
2話の最後には黄泉が神楽をアレしちゃったみたいに終わってるし。
見た目は凄くインパクトがあるけどどう評価していいのやら困ったよ。
しかし3話からそれまでとは印象が一変する。
と言うかこの作品は事実上3話から始まるのです。
そして1~2話は3話以降よりも未来の話なのです。
3話ではあんなに優しかった黄泉なのに。仲の良かった2人の関係なのに。
2話の最後に黄泉が神楽に「私を姉と呼ぶな!」と剣を振り下ろすまで、
いったい何があって黄泉は神楽への激しい憎しみを募らせていったのか。
そんな神楽と黄泉の二人の関係の行方を描いている作品なわけです。
事前情報はハッタリだったけどオリジナル展開なのだけは正しかったね。
ちなみに原作よりも過去の話みたいです。だから「-零-」ってことで。
設定に関しては原作と違ってる気がする部分も少なからず有りますな。
雰囲気に至ってはリアルな空間でシリアスに展開するアニメに対して
原作コミックは表現やノリがとてもポップなので全然違いますよ。
原作は技巧的には荒削りだけどセンスに光るものがあるって感じで。
まぁ、アニメの3話以降と原作1巻だったらアニメのほうが面白いかな~と。
あまりに意表をつきすぎた2話までの展開に関しては……
先の展開への期待を高めるって意味で2話は凄く効果的だったなと。
2話だけ見ると派手なアクションって以外はあまり印象はないけど、
3話以降を見ると2話の黄泉と神楽の構図が劇的に効いてくるので。
つまり2話までにイマイチと作品を切り捨てるのはちょっと待てと。
いい意味でも悪い意味でも2話までの内容は作品の本質じゃないので。
(逆に2話までのノリが好きなら3話以降はアレ?って感じると思う)
主人公の片割れの神楽が欠片も出てこない1話に関しては、、、
ぶっちゃけてしまうとこのテーマで描くならいらなかったなと。
悪霊になったらその人はもはやその人ではないを見せたのは理解できる。
でもそのために別のメンバーを出してアレしちゃう必要はあったのか?
視聴者の意表をつくという意味では確かにバッチリ効いてるけどさ。
人を襲う悪霊を組織的に退魔する作品世界の紹介って意味もあるけどね。
それなら2話の超自然対策室が1話からメインでやればいいわけだから。
1話も2話も見た目が凄い派手でインパクトはあるのは否定はしない。
でも1話と2話でキャラ変えて同じ事をやるのはかなりマイナスの印象が。
この構成だと気の早い人が2話で切ってしまう可能性も否定できない。
3話以降がいい感じなだけに2話までをも少し上手くやって欲しかった。