あと1話なので最後まで見てみました。
最後まで見た感想も前回同様「もっと上手いやり方(以下略)」でしたが。
後半(D.C.II S.S.)で一番感動的なのは13話ではなく12話だったりするし。
このへんがまさしくこの作品の構成力の弱さを象徴してるわけです。
それぞれefの11話の最後と12話のクライマックスと比べてみればいい。
12話の最後はそこそこ勝負になってるのに13話は全然なわけで。
(勝負になってるのはそこだけですが)
しかもこっちは奇跡を大盤振る舞いをしてるのにこの程度なんだから……
ちなみに前回書いた未来図うんぬんですが。
ほぼイメージどおりの展開になっておりました。
てゆーかクリパの人形劇でやった内容をまんまトレースしてたから。
シチュエーションを重ねるのを物語作法の常套手段ではあるけど
もう少し先が読めないような使い方をしないとまずいのでは?
どうせ奇跡が起きるんだろ?と思われると12話最後の衝撃が半減するよ。
あと、最終話の展開を見てて思ったこと。
音姫と由夢も一度完全に忘れてしまうべきだったんじゃないかなと。
途中までみんなに忘れられそして消えるという展開だったわけだし。
音姫と由夢が忘れないうちに消えてしまったけど。
本来なら12話のラストでは音姫はほとんど忘れてるべきだったんだよ。
(由夢は別れた直後に忘れてしまってそれが消えるキッカケに)
そして13話の冒頭では全て忘れてしまった状態で始まるべきだった。
みんな忘れてしまったけど存在してた痕跡はあちこちに残ってるわけで。
音姫と由夢は最も近い存在だからそれだけ痕跡も多く残ってたわけです。
記憶にはないのにそこには確かに誰かがいた痕跡が残ってる。
(本来は写真の姿も消えてるべき)
記憶にはないのに心の中にぽっかりと大きな空洞が開いている。
そこに疑問をもって二人や友人たちは痕跡を拾い集めていくのです。
みんなが存在を忘れてしまえば存在していないのと同じわけで。
逆にみんなが居ると考えるならそこに存在してると言えるわけだ。
みんなが忘れて消えるなら、思い出すことで現われる方がそれっぽい。
それこそ、みんなの強い想いが奇跡を起こしたって感じになるし。
こっちの方が多少マシだったんじゃないかと思うけど、どーですか?
まぁ、この作品の問題点はそこだけじゃないので、
ちょっとぐらい手を入れても劇的に良くなったりはしませんが。
物語をパーツレベルに分解して根本から再構成するぐらいやらないと。
表情のつけかたは致命的なD.C.S.S.に比べて凄くマシだったんだけどね。
ストーリーの構成に難がありすぎで……
D.C.(1作目)の素晴らしい感動再びという期待にはほど遠かった。
(efが5年越しのその期待を叶えてくれましたが)