4月から一部の民放(5局)で深夜に放送してる新番組。
7月からキッズでも放送するので地上波で見れない人はそちらで。
原作はライトノベル(スーパーダッシュ文庫)で読んだことはありません。
※セル・レンタルDVDのリリースは7/16から
少年の名は紅(くれない)真九郎。ぱっと見はごく普通の高校生。
しかしこの歳で揉め事処理屋という裏の世界の仕事をやっていた。
それは彼の過去の出来事や育ててくれた人と関係が有るのだけれど。
そんな境遇だからこそ普通の生活に憧れつとめて普通を装っていた。
ある日、彼の前に一人の少女がやって来る。名は久鳳院紫(むらさき)。
大財閥久鳳院家の娘で、屋敷の中から全く出たことがなかった女の子。
同じ境遇だった彼女の母の娘には外の世界を知って欲しいという願いを
彼女の親友だった紅香(真九郎の上司)が叶えたのだ。
真九郎が最も紫の気持ちが理解できるはずと引き合わせたのだ。
こうして血の繋がらない価値観も違う二人の共同生活は始まった。
最初、オープニング映像のあまりのファンキーっぷりに唖然としました。
クレジットでRED GARDENのスタッフだと知ってなるほどと納得したけど。
デジタル処理のポップな映像ってところで手法が全く同じだしね。
ただRED GARDENはハイセンスに感じたけどこれはもうついていけない(爆)。
まぁ、良くも悪くも作家性の炸裂しまくりなオープニング映像だよ。
RED GARDENのスタッフと言うことで中身もまさにそんな感じです。
絵がやたらと濃い~し、キャラが同時にやかましく喋ったりするし。
※今回もプレスコを使ってるらしい
見た目が小汚くて貧乏くさいのでとっつきはRED GARDENより悪いかも!?
実は最初のうちは面白さも今ひとつわからなかったりして……
作品の構図自体はわかりやすいので見続ければ親しみ易くなりますが。
てゆーかこの作品は見続けることで断然面白くなってくる作品です。
1話だけ見て判断するようなやりかたはオススメしません。
内容は一言でいうと子育てアニメでしょうか?
大きなお屋敷の中だけで育てられたので社会常識を知らないお嬢様を
一人立ちしてる高校生の男子が事情があって預かることになるという。
そこだけを聞くといわゆるいきなり女の子と同居パターンに見えます。
しかしそのお嬢様がまだ(たぶん)10歳未満の子供なところがポイント。
さらにお嬢様でプライドが高いし普通の生活なんか全く知りはしない。
とんでもない行為を全く悪気なくやるのは傍観者には面白いけど……
だから紫に生活に関するあらゆる知識を覚えこませていくわけです。
そのプロセスは傍から見れば子育て以外のなにものでも有りません。
みのさんの言い回しを真似てる部分なんかリアルに子供の反応だしね。
子供を育てるということは育てる側も学んでいくわけです。
最初から満足に親が出来る人なんているわけはないから。
その上、真九郎はまだ高校生で自分だって大人ですらないし。
既に一人立ちしてるから他の高校生よりは大人に近いとは思うけど。
でもやっぱり子供の扱いなんてろくにわかってないわけですよ。
だから最初の頃は結構とんでもないことをやってしまったりする。
何もない部屋に一人で置いていくのはさすがにどうかと思ったね。
(あんな部屋では一日中テレビを見てても責められないぞ)
そんな真九郎も次第に扱いを学んでいってまさに親子みたいな状態に。
この作品は主人公の真九郎以外の主要キャラが女ばかりです。
同居してる紫は当然として他の五月雨荘の住人も女ばかり二人だし、
学校でよく話をしてる幼馴染と姉みたいな存在(養父の娘)も女だし、
仕事の上司と紫を隠れてガードしてる(先輩みたいな)人も女です。
つまりキャラの構図だけ見ればハーレムモードの美少女アニメです。
しかし見た目が濃い~し、小汚くて貧乏くさいし、子育てしてるし、
さらにキャラ描写が生臭いのであまりそんな感じはしないのであった。
その手のを期待してもあまり期待に添えないかも、とだけ言っておこう。
原作は良く知らんので、原作に比べてどうこうとかはわかりません。
回を経るごとに面白くなっていくこの作品。
最後に見た6話ではすっかり笑わせられました。ちょっと腹痛くなった。
町内会の催しで五月雨荘の住人がミュージカルをやることになるんだけど
闇絵さんが凄い音痴でね……途方にくれた真九郎が助けを呼ぶのです。
そしてやってきたのが美人で見るからに優秀そうな夕乃だった。
しかし歌わせてみたら闇絵さんよりも酷い音痴でしかも自覚全くなし(爆)。
わりと歌える新谷良子さんが大胆に音程を外しまくるのが何か凄いです。
さらに特訓しようと二人きりになったらここぞと夕乃は迫りまくるし。
状況を収集しようとすると状況がさらに悪化する喜劇を地で行ってます。
最後のミュージカルもRED GARDENのがパワーアップした感じで凄かった。
そんな感じで少なくとも6話は一見の価値があると思われます。