4月からテレビ東京系(6局)で日曜日の深夜に放送してる新番組。
5月からAT-Xでも放送してるので地上波で見れない人はそちらで。
7月からキッズでも放送するそうです。
原作はスクエニ系(Gファンタジー)のマンガで1巻だけ読んだことが有ります。
※セル・レンタルDVDのリリースは7/25から
思い出せない記憶によって何事にも無関心でいるようになった六条壬晴。
そんな彼に近づいて忍道部に入らないかと誘う一人のクラスメイトがいた。
彼・相澤虹一は現代のこの世でも忍は影の世界に存在しているのだと言う。
そして壬晴は命を狙われてるから鍛錬をしておくべきだと言うのだった。
壬晴はあまりに突飛な話が信じられずその場をスルーするのだが……
突然の灰狼衆の襲撃によって壬晴の平凡で退屈な日常は終わりを告げる。
灰狼衆の攻撃によって壬晴に危機が迫ったとき内なる強大な力は動き出す。
古の世で生み出され幾度も肉体を変え今は壬晴の中に宿る森羅万象の力が。
それは望むことは全て叶う、この世の理すらも曲げられる絶対の力だった。
こうして壬晴は自らの意思とは関係なく戦いの中心に置かれることとなる。
これ原作との比較ではなくアニメ単体の印象としてとてもデキがいいね。
やってる内容はいわゆる少年マンガのバトルモノと大差は無いんだけど。
頭の足りないキャラが出てこないとか、主人公が熱血直情ではないとか、
カッコつけてないけど行動に一本筋が通ってて結果的にカッコイイとか、
舞台設定や命がけの戦いの理由にそれなりに説得力があるところとか、
主人公を助けてくる人たちもただの正義の味方ではないところとか、
アクション作品として殺陣の動作がダイナミックで美しいところとかが。
つまりその手の作品としてはいろんな意味で洗練されてるってことです。
スクエニ系の作風の傾向は元から大手3誌に比べて洗練されてはいるけど、
映像化される段階でさらにスマートかつ理想的に仕上がったみたいだね。
アニメを見た後に原作を確認したら原作よりさらに洗練度が上がってたし。
原作を確認してて気づいたんだけど、
この作品は珍しく!?原作の内容をほぼそのまま映像化しています。
ディティールは結構違うところが有るけど展開はほとんどそのまま。
と言っても手元には1巻しかないので1巻分に限っての話だけど。
そして原作をほぼトレースしてるので映像化の方向性が分かり易いです。
基本は原作のテイストを踏襲しつつ雰囲気を少しだけ変えてるのです。
アニメを見てるとギャグっぽくキャラを崩すシーンが結構有るでしょ?
実は原作ではアニメよりもさらに崩すシーンが大量に有ります。
ギャグっぽいシーンだけではなく日常的にキャラの絵がゆるくなります。
もちろんここぞと言うシーンではシャープな絵にはなるんですが。
アニメではそんな日常的なシーンの絵はカッチリした絵に統一してある。
そんな絵でわりとゆるゆるなキャラのやり取りをやってたりするのです。
スマートな絵で微妙にボケたリアクションをするのがとても面白いです。
シリアスとギャグ顔の間にワンクッション置くので違和感が無いのです。
原作とはほんの少ししか方向性が違わないのに断然良くなった感じだよ。
あと見てて印象的だったのが忍者の末裔たちが現代に馴染んでるとこ。
みんな普通に社会人としての顔を持ってるあたりに妙な現実味があるね。
雪見なんか主人公視点で見ると手強い敵で容赦の無い悪人みたいだけど、
隠と関係なく出会っていたら意外と面倒見のいい人だったりしそうだし。
連絡手段が携帯電話だとか、灰狼衆がネットを使って会合をしたりとか、
戸隠の里の人たちが表の世界では会社組織として活動してるとか、
歴史書の中だけの存在と現実にあるシステムが調和してるのが面白い。