4月からTBS系(3局)で木曜日の深夜に放送してる新番組。
BS-iでも放送してるので地上波で見れない人はそちらで。
原作は少年誌(ジャンプ)のマンガで1巻だけ読んだことがあります。
※セル・レンタルDVDのリリースは7/25から
高校生のリト(少年)は同級生の春菜にひそやかな想いを抱いていた。
しかし奥手の彼はあと一歩の勇気が出せず悶々とする日々を過ごしていた。
春菜の方も実は意識してるご様子でキッカケがあれば進展しそうだった。
そんなある日、二人の状況を一変する出来事がまさに空から落ちてきた。
お風呂に入ってたリトの前にいきなり出現したしっぽの生えた女の子は
自らをデビルーク星の王女(ようするに宇宙人)のララと説明したのだった。
目の前で追っ手に攫われそうだった彼女をついつい助けてしまったこと、
それと偶然にも彼女の星の婚約の儀式を実行してしまったことが重なり、
リトの意思とは無関係にララとの婚約がめでたく!?成立してしまう。
二人の日々に突如として出現した宇宙からの押しかけ婚約者によって、
少年と少女による淡い恋の物語はスラップスティックな喜劇へと変貌する。
果たしてリトに平穏な日々は戻ってくるだろうか?
冒頭の宇宙空間のアクションシーンが「うる星」なんですけど……
あのテキトーな宇宙船の絵がそうだし影のつけ方もあの当時のだし。
それ以降も象の大群に轢かれたり、全面透過光にキャラを乗せてみたり、
空から光る円盤が降りてきたり、とうる星を彷彿とする表現がてんこもり。
考えてみたらこの作品は宇宙人の女の子といきなり婚約して同居という、
露骨なぐらいうる星のオマージュなのだから意図してやってるんだろうね。
※例に挙げた部分は原作にはない
変なアイテムが続々出てくるとこもそっくりだし(ここは原作からある)。
効果がありすぎで状況をさらに悪化させるあたりもそっくりです。
※変なアイテムを繰り出す大元はドラえもん
妙な宇宙食材で妙な料理を作るあたりなんかは実に既視感満点だったよ。
宇宙から来た美少女は死ぬ目に会うような料理しかつくらんのか?(笑)
巨大なイカとタコとエビがバトルして収拾つかなくなって投げちゃうとか、
3話の水族館で洪水を発生されてビルから水がピューな展開もまんまです。
20年前のノリでも見た目さえ今風にすれば十分に通用するのだと知ったよ。
いつまでうる星をやるの?って気もしないでもないけど。
ノリがうる星でしかもスラップスティックでノリが異常にイイです。
ヒロインのララの明るく天真爛漫で世間知らずな性格づけを筆頭にして
キャラが全体にバカっぽい(いい意味で)頭の悪そうな作品になってます。
イカ・タコ・エビの三大巨大食材バトルのようにやたらと勢いもあります。
なので原作を読んだときよりもずいぶん面白いような、とか思ったよ。
見た後に(処分用の箱に)残ってた1巻を掘り出して見比べてみたけど
やっぱり4話までを見る限りは原作よりもずいぶん面白くなってる感じ。
(5話はちょっと滑ってるけど)
原作よりちょっと(?)Hでおバカな美少女ラブコメ路線が徹底してるから。
原作と見比べてて気づいたんだけど内容が結構違ってるね。
特にララがリトと婚約するキッカケが原作とアニメでは全然違ってる。
原作だと最初はララの家出の言い訳用で後でリトに惚れるという展開。
アニメでは偶然にもリトがララの星の婚約の儀式を実行してしまう展開。
(このアレンジでさらにうる星に似てしまうことに)
つまりリトがララの胸をつかんじゃうのはアニメだけなのでした。
さらに婚約解消するためにララの胸をつかもうと奮闘してるし……
なんて内容を地上波で流してるんだろうと違った意味で感心したり。
そもそも原作コミックは裸は出るけどここまでエロくはないのだよ。
エロいといえば(主にララの)裸のシーンがてんこもりだったり。
と言ってもいつものごとく逆光やら湯気やらで見えなくなってますが。
そしていつものごとくDVDだと見える(曰くディレクターズカット)らしい。
※レンタルは放送バージョンだそうな
実のところ裸なんか見えなくてもシチュエーションが十分にエロいけど。
三大巨大食材バトルの時なんかまるで触手エロアニメのようだったし(爆)。
ララが服を着る時は毎回のように魔法少女風ちょいエロ変身バンクだし。
服を着るたび「ああっ」とか声を出して顔赤らめてるし……
※原作にそんなモノはない
ニーズに対する作品の方向性を的確に捉えてると感心すべきだろうか。
とにかくこの手のが好きなら十分に楽しめる作品になってると思います。
オープニングについて。
この作品はOver Driveと同じ監督さん(及び同じ制作会社)で、
Over Driveに続いてなかなかセンスのいい映像に仕上がってます。
(Over Driveはオープニングとキャラ絵以外はダメダメだったけど)
今回は止めのキャラ絵のテクスチャーをバシバシ切り替える手法を使ってて
さらに水着の一部分にズームインしてクレジットを出す画面構成になってる。
グルーブとエッジが効いたサウンドと組み合わさって今期一番イイかもしれん。
曲のほうも今期の中では5本指に入りそうだ。