去年の秋にリリースされた30分の単発OVA。DVDレンタル。
もっと早くに見る予定が時間がなくて3期を放送してる今ごろに。
まぁ、ある意味ではとてもタイミングがいいとも言えますが。
今はARIAで検索する人がいっぱいいるだろうから……
にしても何で単発のOVAをしかもこの時期に?とか思ったよ。
もしかして原作がたまったら3期をやるのは既定の路線だったとか?
(今はDVDが売れたらたとえ蛇足だろうと次をやったりするから)
だから2期のDVDリリースと3期の放送を繋ぐ特別編みたいな感じなのかな。
と言ってもARIAは毎回ほぼ読みきりなので内容がどうって意味ではなく、
作品を視聴者してる人が次への期待を持続させるためにって意味ですが。
OVAだからいつもよりハイクオリティ……なんてことはあまりなく(爆)。
テレビシリーズよりは多少動いてるけどそう劇的には変わりません。
美しい光景を見せるというコンセプトもテレビと同様に変わりない。
テレビシリーズの40話目と言われてもわりと信じられます。
またお会いしましたね、とか言わないのでシリーズの中間の話っぽいが。
そんな感じなのでテレビシリーズのに比べてDVDが高く感じるかも。
マリみてみたく50分(2話分)ぐらいあっても良かったような気はするね。
とは言えARIAはちょっとした素敵な話なので長い話はやりにくいけど。
(アニメなんかこれでも原作よりかなり内容を膨らませてたりするし)
まぁ、ファンだったらお布施をしろという御達しですな(おいおい)。
内容はどーやらオリジナルみたいだね。
原作とアニメの対応表を見ながら未使用の回を確認したけど無かったし。
もちろん見てるときにもこんな話は記憶にないなと思ってたけどね。
わざわざ単発のOVAで何をやるんだろうと思ってたけどオリジナルとは。
読みきりシリーズだからオリジナルを入れても特に問題はないわけで。
監督が作品のコンセプトをよく理解してるから間違いも無いだろう。
原作ファンとしてアニメのアレンジの上手さに感服したことも多かった。
原作にない原作の延長線上の話を見てみたい気持ちも多分にあったのです。
そーいう意味で原作ファンへのスペシャルなプレゼントと言える内容かも。
(原作を知らない人ならオリジナルかどうかなんて差はないだろうし)
ストーリー(冒頭)の紹介は公式を見て。
と書くのもなんなんで簡単に。今回は1話分だけだから特別です。
いつものように朝を迎えた灯里は何かが違うことに気づくのです。
アリシアさんがいないことに。そして自分の手に手袋が無いことに。
朝の挨拶をしながら階段を下りて来たアイちゃんと帰ってきた後輩。
私はプリマになったんだ。アリシアさんはもういないんだと思い出す。
そうこれはアリアカンパニーの未来の姿……ではなく灯里の夢だった。
今度こそホントに目が醒めていつも通りアリシアさんがいて安心した。
でもいつか来る日のことを考えると不安な気持ちになるのだった。
アイちゃんって灯里が好きになってウンディーネを夢見てんだっけ?
だとするとこの夢はかなり実現性の高い未来予想図かもしれないね。
原作がそんなシチュエーションになるまで続くとは考えにくいけど。
灯里が後輩を指導する姿なんてのも見てみたいシーンではあるかな。
成長して一人前になって、でもやっぱり素敵に目を輝かせる灯里な姿が。
まぁ、アリシアさんの振る舞いが灯里の未来の姿みたいなもんですが。
このOVAの中で何で私を選んだんですか?みたいな質問をしてるけど、
傍から見たらこれ以上ないぐらい似合いというか似てる師弟なわけだし。
グランマからアリシアへ、アリシアから灯里へ、そして……という感じで
アリシアさんが灯里を後輩として迎えるまでの話がこのOVAの内容です。
これ以上は自分の目で確かめてください。
内容はオリジナルだけど実は原作から持ってきてるシーンもあります。
それは灯里が初めてアリアカンパニーにやって来た時のシーン。
これはAQUAの最初の話のシーンをほぼそのまま再現してるのでした。
※ボートで眠ってたところ
この回は一部しかアニメになってないのでなにげに貴重な映像化です。
アニメでは今さら映像化できないと思ってたので結構嬉しかったな。
象徴的な内容もだけどこの出会いのシーンを映像化してくれたことも
原作ファンへのスペシャルなプレゼントって感じが凄くしたね。
もちろんアニメから入った人にとっても見て損は無いいい話ですよ。
レンタルDVDについて。
テレビシリーズもこれもですが基本的にレンタルには本編しか有りません。
2期の最終巻に佐藤順一監督のロングインタビューが収録されてたけど
それが唯一レンタルにも入ってる映像特典っすね。
(たぶんセルDVDの9巻に入ってるものと同じだと思う)
この監督の話はなかなか面白いので是非見てみることをオススメします。
最初は25話を最終回にしようと思ってたとかいろんな裏話も出てくるし。