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さよなら絶望先生 7~12話

1クールなのでこれで終わりです。1期は。
1期はということは2期目をやるって意味でもあります。同じ枠で1月から。
間が1クールってことはかなり早い時期(放送中)に2期目が決まったわけで。
12話の最後のスロットは2期やるのわかっててわざとやってたんだなと。
むしろ2期目をやらないならあんなネタはやらないとも考えられる。かも。
12話の体裁が全く最終回らしからぬのも変則2クールと考えると納得!?
まぁ、このスタッフなら最終回のセオリーを敢えて覆してくるのもアリだが。

11話の最後に糸色先生は暴れチンチン電車(オイオイ)に轢かれ危篤になって、
読みきりナンセンス作品だけど一応最終回っぽい体裁に?とか思ったら……
12話は何やらいつもと雰囲気が違うし見たことないキャラがメインだし。
もしかして昏睡中の糸色先生の夢の中なのかなと。最後は夢オチなのかと。
しかしそんなことなどなく、11話の事故など既に無かったことになってたり。
最終回なのにいつもと1ミクロンも変わらない読みきりエピソードでした。
違うのはキャラ紹介にすらない新キャラが登場したことぐらいか。最終回に。
夢オチと見せかけてリセット技の上に最終回に新キャラという意表コンボ。
相変わらず視聴者の意表をつくことに執念を燃やしまくってますね(笑)。

意表と言えばなんとオープニングの映像が10話から変わります
1クール作品なのにオープニングを途中で変えてくるとは……
しかも「苦情があったから変えたんじゃない」とか注意書きまで入れて(笑)。
ツッコミを入れられる前に先回りして作っちゃうあたり用意周到と言うか。
9話まで(見ようによっては)問題映像を流しまくって何を今さらと言うか。
隙あらば(?)OP・ED映像を変えようとしてくるのもいつものことだしね。

この新オープニングの映像はいつものテイストとはかなり違うもので。
Illustratorっぽいタッチというかフラッシュで作ったアニメっぽいというか、
線や色がハッキリしてる(階調のない)イラストみたいなテイストなのでした。
これでも他の作品に比べれば異彩なのに、おとなしめに見えるのが不思議。
ちなみに映像だけではなく曲も違います。OPマキシに入ってたもう1曲の方。
そーいや、よく見るとサブ・オープニング主題歌とか書いてあったり。
まさか残り3話なタイミングで変えてくるとは思わなかったけど。

10話からオープニングが変えたからさすがに最後まで使うだろう。
そう思いつつ12話を見たらまたオープニングが変わってた……
なぜか最初の文字だけ(超有名コピペつき)のオープニングを使ってるし。
たぶん「どう見ても○○です。本当にあり(略」が入れたかったのでしょう。
11話の最後がアレで12話はいきなりコレだから意表の大盤振る舞いっすね。

意表をつくといえば10話のED後の週間絶望先生批評もそうだったなと。
実際の反応を内容に反映するにはこのへんが妥当なあたり生々しすぎる。
とは言えあの意見は作ってる段階でも十分予想できる反応でもあるから
最初から仕込んでたのもあながち否定はできん。このスタッフですから。
ちなみによく見てるとハガキと読んでる内容が微妙に違ったりするし。
「望総受け」ハガキの回答も全く答えになってない定型文だったりする。
(どーにも回答しようがない場合のお約束です)
相変わらずどーでもいいとこまで手を抜かない芸の細かさというか。

原作とアニメの違いなど。
前半の6話分を見た後に原作コミックを買ってきたのです。1巻だけ。
そしてざっと読んでみた感じではアニメはかなり原作に近いっすね。
細部にアレンジが多少入ってる以外はかなり原作を忠実に再現してある。
ネタも原作の連載と放送タイミングの違いで時事ネタが変わってるぐらい。
かなりヤバげなネタも次々と繰り出してくるネタに紛れて入れてあるよ。
見た目は原作のテイストを生かしつついつもの新房アニメになってますが。
内容もネタもテイストも原作通りなのに新房アニメになってるのが不思議。
あとアニメは原作に比べて無駄にキレイで色気増量なので萌えアニメっぽい。
けど内容は原作譲りのブラック全開なので見た目とのコントラストが凄い。

構成としては原作の1話がほぼアニメの半パートと考えていいようです。
(細切れにしてワイプっぽく挿入してるエピソードも有る)
さりげなく半パートずつサブタイトルがついてたりするし。
つまり原作1巻を全てアニメ化すると5話分に相当することになります。
今の深夜アニメのテンポは1巻4~6話ぐらいなので妥当なページ配分だね。
このページ配分なら原作にかなり忠実に作れるという意味でもあります。

前回書き忘れてた毎回のサブタイトルを出すシーンのこと。
ルパンっぽく一文字ずつ表示されて最後にサブタイトルが出るのです。
この一文字ずつ出てる部分は実はサブタイトルと全く違ったりして。
例えば10話は早打ちの「いちわでうちきりかとおもっていました」が
タイトルでは「一人の文化人が羅生門の下で雨やどりをしていた」だよ。
※前半部のタイトル
じっくり見てる人以外はわからないと思って好き勝手にやってますな。
新房アニメに慣れてる人はアヤシイとこをスローで確認するだろうけど(笑)。

あとは特に印象に残ったネタをいくつか。

8話の非難訓練の話。
非難訓練と言っても火事とかの災害から避難する避難訓練ではなく、
些細なことでも非難される時代に上手く対処するための訓練です……
と言ってもみんなを片っ端から非難しまくってただけだけですが。
消防署の「ほう」から来たなんて言う実に胡散臭い人が指導してるし。
そこは視聴者がツッコんでくれと言わんばかりに作中ではスルーだし。
そんな内容はともかく非難に対処する訓練は現実でもした方がいいかも。

9話の本人であることを証明する話。
本人しか知らないことを話さないと本人だと認めないとか言ってるけど、
本人しか知らないってことは本人しか真実だとわからないわけで……
本人ではない第三者には本人であることを判断できないんじゃないかと。
他の人が真実だと判断できる情報は偽装したい人にも入手できるわけだし。
作中でも戸籍を偽装してる人が一番正確に個人情報を答えてたわけだから。
てな感じでナンセンスだけど目の付け所が鋭いのがこの作品らしいっすね。
みんなが思い描く糸色先生という凄い絵面オチも爆笑モノだったよ。

10話の文化祭に出すクラスの出し物の話。
最低限文化的な~という内容についてではなくて表現技法のこと。
画面を良く見てると小さい文字を山ほど出すシーンが随所に有るのです。
ここ以外にも文字だけ出すシーンは山ほど有るし黒板ネタもお馴染みです。
それではなく本来なら本編にやるべきシナリオ(ト書き・セリフ)の一部が
そのまま短い時間だけ画面に表示されるという前代未聞の表現です。
一瞬しか表示されないからと伏字だけどかなりギリギリのネタが満載だよ。
文字だけの分は映像やセリフがないのに違和感を感じないのも上手いすね。

12話の加害妄想の話。
被害妄想の逆で自分の行為が他人に迷惑をかけてると思い込む妄想の話。
そんな言葉ははじめて聞いたけど実際に存在しそうな症例のような。
傍若無人な人は別として誰しも多少は周囲に与える影響が気になるから。
それの極端な例、言うなれば病的な潔癖症みたいだと考えればアリかなと。
映画館で後ろの人~は自分でも考えたことが有るしね。
(実際に座高が高い人の後ろだと頭が邪魔になったりする)

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