10月からTBS系(3局)で木曜日の深夜に放送してる新番組。
BS-iでも放送してるので地上波で見れない人はそちらで。
原作はPC用の恋愛アドベンチャーでやったことはありません。
※セル・レンタルDVDのリリースは12/19から
高校3年生の岡崎朋也(ともや)は日々を無気力に自堕落にただ浪費していた。
かつて何かに必死に打ち込んだこともあったが理由があって今はそうだった。
そんなある日一人の少女と出合った、学校への坂道で、そして学校の中庭で。
その少女古河渚(なぎさ)は演劇が好きだったが学校には演劇部がなかった。
正確には少なかった部員が卒業して休部になってしまったということらしい。
落ち込む渚に、だったら部員を集めて演劇部を復活すればいい、と朋也は言う。
何もしてなくて暇だし、と気まぐれで朋也も渚の部員集めを手伝うのだった。
朋也と渚が部員集めのために出会った何人かの女の子たち(男子もいるけど)。
彼女たちは不思議(かもしれない)で悲しい(かもしれない)物語を綴っていく。
そして最後に渚の物語が……みたいな内容ではないかと。
まず最初に思ったこと。あいかわらず変!
出てくるキャラ、出てくるキャラ、みんなして変です。一人の例外もなく。
町中で変人の博覧会でもやってるんじゃないかと思うほどに変人だらけです。
しかもキャラだけではなくノリまで変です。すごく勢いのある変さ加減です。
(テレビ版)AIRの時も結構変だとは思ったけど、今回はそれに輪をかけて変!
もはやこの作品世界にはリアリティとか説得力とかの欠片もないっすね。
こんなネタっぽいノリなのにで今回もまた深刻な内容をやってるわけで……
こんな分裂症気味な作品についていけるみんなの適応力には感心してしまう。
※今期1番人気の作品です
Kanon(2006版)の時は空間や雰囲気や仕草をとてもリアル志向で描いてて、
物語が展開していく世界に奥行きがあっていいなとか思ってたのに。
まぁ舞台をリアルにしたせいでキャラの変さが際立ってもいたけど(爆)。
だから今回は逆転の発想で雰囲気まで変にしてキャラに合わせたのか!?
キャラをもっと生っぽくしようとかって発想はやっぱ有り得ないのかね。
同じストーリーでもキャラを変えちゃうと別の作品みたいになるし。
(D.C.1作目とD.C.S.S.は同じキャラなのに同じ人に見えないし)
このスタッフは原作を尊重する大前提なので、その選択肢はなさそうだ。
私的にはこのストーリーをもっと血の通ったキャラで見てみたいのだが。
変な記号キャラだとせっかくの感動的な内容でも思い入れがしにくいので。
そのへんは劇場版に期待するべきか?(AIRでは大胆にキャラを変えてたし)
変なノリと言えば、今回はやたらと変なノリを強調してるなと。
おそらく2クールだと描く内容に比べて時間に余裕があるのでしょう。
そこでストーリーの合間に変なノリのシーンを挿入してあるのです。大量に。
普通ならキャラの日常的な表情を描くとか、感情の些細な変化を描くとか、
もしくは作品世界に奥行きを感じさせるために空間をじっくり見せるとか、
そんな感じの情緒面や舞台装置のほうに時間を割くものなのですが……
この作品はそんな正攻法ではなくて無駄にノリのいいシーンを追加してる。
おかげで作品の主となる内容より、変なノリの良さばかりが印象に残ります。
確かに深刻な内容ばかりでは疲れるけど、いいのかこんな印象で?
あいかわらずキャラが変だし。展開はスローテンポだし。
で今ひとつ積極的に見続けたいと感じさせるものがなかったのです。
ノリはやたらといいので楽しめるけど続きを見たいとは思えなかったのです。
なんてことを思いつつ当初の視聴予定の4話分が終わろうとしていた時、
風子についての驚くべき事実(というか謎)が明らかになったのでした。
ここで初めて先の展開に興味がわきました。4話の最後になってやっと。
できたら興味を引く題材はもっと早めに提示してもらえませんかね?
全く同じストーリー展開でも変なノリを追加してる部分を適度に削れば
もっと前に風子のエピソードをもって来れて興味が引けるわけだから。
(それやると時間が余ってしまうのかもしれんがそこは工夫してくれ)
なんだかKey+京アニの作品は毎度のようにシリーズ構成に問題があるよ。
題材は興味深いのに今ひとつ高い評価をあげられないのはまさにそこだ。
そーいえばこれオープニング曲がeufoniusだね。
なんかeufoniusみたいな曲だなと思ったら本人だったとは(笑)。
そしてさすがの人気作だけあってオリコンのTOP20に入っていたよ。
インディーズ(Key Sound)レーベルだから無理だと思ってたのに。
これで多少は知名度が向上したと思うので、それに関しては感謝だね。