現在リリース中の30分×4本のOVA。DVDレンタル。
原作はGC/PS2のゲームでやったことありません。
※レンタルDVDはセルDVDと同時リリース(3巻までリリース済)
何らかの理由で主人公のロイドたちの住む世界は衰退しつつあった。
アニメの公式サイトにはディザイアンが~してとか書いてあるけど、
そのへんはアニメを2巻まで見ても全くわからなかったりして……
100年とかの周期によって衰退を繰り返してるみたいな話はあったけど。
そして古より伝えられた儀式にのっとり神子(みこ)は旅立つのでした。
突如として出現した天に向かってそびえ立つ救いの塔へと向かって。
この神子と言うのがロイドととても仲が良かった幼馴染のコレットで、
厳しい旅だと知ってロイドは一緒に着いて行きたいと言うのでした。
しかしコレットは一緒に行ってロイドにもしも万が一のことが起きたら
私が世界を救う意味がなくなるとロイドを置いていってしまうのです。
コレットの覚悟を知り一度は追いかけないことを納得したロイド。
そのロイドの村に起きた事件によってロイドは村から出て行くことになる。
どーせ村から出て行くならとコレットを追いかけることにするのでした。
狙われてるなら合流しない方がいいのでは?とか思ったりもするけどね。
とりあえず最初の印象。
ああ、なんか凄くゲームっぽい!(笑)
いや、まぁ、ゲームが原作だから当然といえば当然なんだけどさ。
ここまでゲームっぽいテイストを忠実に再現したアニメも珍しいなと。
例えばロイドが最初に石の力を使った時のくるっと回転する切り方とか。
ロイドの村を襲ったディザイアンのリーダーの使う技の見た目とか。
使ってる技自体はゲームファンタジーなアニメでもそう珍しくないけど。
その技の見せ方がいつものアニメの手法と違ってゲーム的なのでした。
媒介の違いからアニメとは違う形に進化した
ゲーム的なハッタリみたいな。
その些細な違いを再現できるほど作画レベルが高いってのもありますが。
※これを制作してるのはユーフォーテーブル
肝心のストーリーはというと、、、
壊滅的なシロモノだったファンタジアのOVAよりはだいぶマシかなと。
一応これだけでもストーリーはそれなりに理解できるようになってるし。
(たぶん)4話で一つの物語だけど1話ごとにキリがいい構成になってるし。
完全な読み切りよりは満足感があるし、続き物ほどは待たされ感がないし。
とは言えやはり
大河ドラマを圧縮したような早送り感覚は拭えないかな。
1巻は「旅立ち」で括ってあって結構ちゃんとした構成だと感心したけどね。
(このテンポで4巻で最後まで行くのか?とは思った)
しかし2巻はイベントとイベントを時間経過で繋ぐ「二人の旅」の早回しで。
ただのダイジェストにならないように苦心してるのは見ててわかるのですが。
1つ目の封印の戦いのシーンの絵に戦いの後の天使の言葉を重ねたりとか。
そもそも2巻の内容は普通なら2話(以上)で描くボリュームじゃないかと。
(大概はコレットが倒れた夜にしいなが襲ってくるあたりまでで1話)
2話の内容を1話に無理に詰め込んだのであちこち端折られまくりだよ。
本来
あるべきシーンが大量に抜けてるので説明も激しく足りてません。
夜襲ってきたしいなのことが翌日全くスルーされてるのはナゼ?とか。
第2の封印の遺跡にディザイアンの大群がいきなり出現してたりとか。
1話でコレットを襲ってきた奴らはなぜ再び襲撃してこないのか?とか。
恐らく2巻はコレットが天使の力を授かりそれを初めて行使する過程と
ロイドとコレットが一緒に旅をする日々を見せるのが目的なのでしょう。
そしてそれ以外のストーリーや設定はざっくり省略してしまったっぽい。
そもそも大作RPGの内容はどう細工しても4本に収まるわけないしね。
(1クールあったって満足な構成に出来るかわからんのに)
これが面白そうに見える人は原作ゲームもやれってことなのでしょう。
ゲームのプロモーションと考えるならこれはこれで正しい手法かも!?
※レンタル版には映像特典は全くついてません