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ゲド戦記

2006年に公開された劇場用アニメ。DVDレンタル。
原作はファンタジー小説で読んだことはありません。
人とは別の世界に生きる竜たちが突如として人の世界に現れた。
それと時を同じくして各地で作物が枯れるなどの異変が広がっていた。
事態を重く見た国の重臣たちは異変の原因を探るべく調査を開始した。
魔法使いのハイタカも国の命を受けて各地を調べて廻っていた。
そんなある日、何かに追われて脅えていた一人の少年を拾うことになる。
見るからに高貴な育ちらしき彼は何かの理由で国を捨て逃げてるらしい。
(理由はこの前に出てくるけどここではあえて書きません)
行き先がないなら一緒にどうだ?とハイタカは彼を旅に誘うのだった。
こうしてハイタカとアレンという少年は共にあてのない旅をはじめた。

いろいろ物議を醸してるこの作品。
他人の意見に一切触れずに真っ白な頭で作品を見てみた感想としては、
(作品を見た後にAmazonのレビューを流し読んでみたけど)
宮崎アニメだと思わなければまぁまぁ普通に見れる映画かなって感じ。
ジブリ映画=宮崎アニメみたいに思ってると何コレ?だろうけど(爆)。
あと、ストーリー展開から原作1巻分の内容をやったのかと思ったら
どーやらそうではないみたいで。原作ファンが見ると唖然としそうだ。
つまりこの作品は「宮崎アニメ」「ゲド戦記」というキーワードを
頭の中から捨てて、シンプルなファンタジーとして楽しむ作品。かな。
宮崎アニメはともかくゲド戦記を捨ててどーするって感じではあるが。

Amazonのレビューでは映像や脚本が素人だとか散々な言われようです。
でもオマイらはホントの素人の映像や脚本を知らな過ぎです。
少なくとも映像(コンテ)レベルでは十分に合格点をあげられると思うよ。
むしろ完璧初心者の監督がこのコンテをやったのだとするなら凄いかも。
※エンドロールではコンテは明記されてない
簡単なコンテを原画・作監の人たちがバックアップしたのかもしれんが。
素人うんぬんみたいな形容のケチがつく映像レベルにはなってないよ。
さすがにシブリの作画陣だけあって何気ない動きとか良くできてるし。
見た目は宮崎アニメなのに……と言うイメージなんだろうけどね。

ストーリーも宮崎アニメと比べなければ……って感じかな。
シンプルなストーリーを派手な映像で見せてるハリウッド映画風だし。
これ見てとても体裁の似てる超有名ファンタジー映画を思い出したし。
何ってそれはハリーポッターの映画のこと。1作目しか見てないけど。
作品自体はわりとシンプルなストーリーでテーマ性に重きを置いてて、
映像作品としてはもの凄い金をかけてインパクトを強調してるあたり。
ラストのあたりで無闇に派手な展開なのもいかにも映画的な構成だし。
そーいう意味で脚本レベルでもちゃんと作品としての体裁は整ってる
面白くないという意見は理解できるけど決して素人レベルではないよ。

テーマとしては、生と死についての話をストレートに表現しすぎだね。
これもてっきり原作の表現をそのまま使ってるのかと思ってたんだけど。
原作の複数の巻の内容を切り貼りしたみたいだし実際はどーなんでしょう?
仮に原作の表現を抜き出すにしても言葉を選ぶのもセンスのうちですが。
ここまでストレートに表現するのは今ひとつセンスが無いとは思ったよ。
だからと言って素人レベルとは思わないけど。
こんな感じでうざいほど直球の表現をするプロも珍しくないから。
ただ言葉の意味する重さが見てる人に伝わる内容かと言うと多少疑問も。
いちおーストーリー展開の中でも伝えようとしてる努力は見えるけど。
もう少し言葉の意図が胸に響いてくるような見せ方であったらなと。
だからと言って素人レベルとは思わな(以下略)

あと見てて凄く気になったのが最初の煽りと物語スケールの落差。
世界がまるで終焉にでも向かってるような雰囲気すら感じさせるのに
なぜか映画のストーリーはそれとは全く違う内容だったりして……
と言うか映画を見終わって思ったのは異変はどーなった?ってこと。
公式パンフレットによると異変はクモが不死を得ようとしたせいらしい。
だとするとクモが消えて最後に全ては正常に戻ったってことなのでしょう。
って、そんなバックボーンは映画だけ見てもサッパリわからんぞゴルァ!
だからと言って素人レベルとは(しつこい)
説明不足な作品などこの世の中には腐るほどあるからね。

見終わって思ったけどこの作品に異変が~みたいな部分は必要ないね。
必要ないというのは物語の要素としての結合性が希薄という意味です。
だからストーリー展開の中では十分な説明ができてないわけで。
要素としての結合性と言う意味ではハイタカとクモの対立の構図と
アレンが父を刺して逃げてる内容も今ひとつしっくり来てないような。
全く無関係の要素を混ぜて一見すると一つの話にしたような感じで。
アレンが父を刺した理由や影の存在の説明が不足してるのもそのせい。
アレもコレも描こうとしてどれも中途半端になってしまったのかな。
映画としてはちゃんと体裁が整ってるしクライマックスは派手なのに
なんか見ててあまり面白いと感じないのはそのへんが原因かもしれない。
だからと言って素人レベル(もうええって)
この程度の脚本の映画なんぞ世の中には腐るほどあるから。

ハッキリ言ってあまり面白くはないこの作品。
見るべきところが全くないかというとそうでもないです。
アレンとハクタカが訪れるホート・タウンのアートワークが素晴らしい!
剥げかけた赤茶色のレンガと緑の植物の組み合わせは雰囲気が抜群です。
このへんのアートワークのインパクトはさすがジブリという感じ。
映画では街の中のシーンはそんなに長くなくてすぐに外に出ちゃうので
もっとじっくり堪能したかったなというのが正直なところ。
ハイタカが用意してたらしい宿屋の内装も見てみたかったのに。
むしろストーリーなしで2時間この世界に浸ってた方が良かったような(爆)。
そのホーク・タウンのアートワークは「シュナの旅」がベースみたい。

実はこの作品を見てて、こんな普通のファンタジー映画を作るんだったら
「シュナの旅」をアレンジして映像化したらいいようなとか思ったよ。
だからエンドロールで原案「シュナの旅」とか出てきてビックリした。
本を引っ張り出して見てみたら確かにあちこち引用してる部分がある。
ホーク・タウンの街の中の映像はほとんどそのまんまだったりするし。
(シュナの旅自体は枚数が少ないから新たな絵が大量に有るけど)
てっきりオリジナルだと思ってたから意外にやるなと思ったのに……
人買いの車や人買いの人たちの装束もシュナの旅そのまんまです。
つまり宮崎アニメっぽいテイストの大半はシュナの旅から来てるわけで。
(ラストのあたりはカリオストロの城みたいな展開だけど)
そりゃあシュナの旅は宮崎(駿)さんの作品だから宮崎アニメっぽくて当然。
なのに何故このストーリー?ってことなのでしょう。
みんなの言いたい気持ちは十分過ぎるほど良くわかります(笑)。
感動して涙が流れるみたいな瞬間が全く無かったしね。

シュナの旅について少し補足。
シュナの旅というのはチベットの民話をベースにした作品で、
全体としてはわりと素朴で地味なストーリーだったりします。
その素朴なストーリーの中で一つの確固たるテーマを描いてる。
言葉に頼らずストーリーで実感させてるだけこれよりマシな気がするが。
そんな素朴なストーリーを宮崎さんらしいアートワークで見せてくれる。
そして真ん中あたりの神人の島のアートワークは一際インパクトが有る。
※この映画では全く使われてません
そのへんを動く映像にしたらさぞかし凄そうだなと昔から思ってたよ。
映画のアートワークが気に入ったならシュナの旅も読んでみるといい。
この映画よりもずっと印象的な作品だったりするから。

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