まめに録画する根性はない。DVDを買い続ける金もない。 だからレンタルビデオで行こう!

- 目次 -

初恋限定。-ハツコイリミテッド- 1~6話

4月からBS11(のみ)で放送してた全12話の新番組。
7月からキッズでも放送しています(それを録画しました)。
原作は少年誌(ジャンプ)のマンガで全巻持ってます。
※レンタルDVDはセルDVDと同時リリース(3巻までリリース済)
素敵な告白に憧れる女の子に告白してきたのは野獣のような男だった。
それまで意識もしてなかった異性がある瞬間から素敵に輝き始めた。
男はビジュアルが全てと公言していたのに実際に好きになったのは。
兄が大好きな妹がいた。妹が世界一大事な兄がいた。別の兄妹だった。
好きな人には別の好きな人がいて、その人もまた別な人が好きだった。
ドキドキする気持ち、切ない想い、甘酸っぱいシチュエーション
初めての恋にまつわる全てを切り取って詰め込んだ。そんな物語。
アナタは恋をしたことがありますか?

よくアニメ化されたな、と言うのが最初に思ったことです。
だってこれ知ってる人は知ってるけど打ち切り作品だから……
まだまだこれからなのに無理やりラストっぽく終わらせちゃったし。
長く続いた前作より気に入ってたので打ち切られて悲しかったよ。
どー見てもジャンプに載せる作品じゃないとも思ったけどね(爆)。
だから終わった時に、あーやっぱりという感想もかなりありました。
何しろ近しい数人の男女による恋愛オムニバスなんて体裁なうえに
男子よりも女子の視点を中心にしたエピソードが多いという構成で。
最もステレオタイプな少年マンガであるジャンプには場違いというか。
本来の読者層には最も共感しにくい作品じゃないの?と。
まぁジャンプじゃなければアニメ化はまず無かったし結果オーライ!?

原作は打ち切りだったけどアニメはむしろ前作よりも恵まれてるかも。
何しろ前作「いちご100%」なんか全19巻を1クール作品でやってたわけで。
ストーリーをもの凄く圧縮してたし、最後まではやらなかったし。
全19巻だと単純計算で6クールぐらい必要なので、無理に最後までやったら
原作の筋をまともに再現できない想像を絶するものになるだろうけど。
(テレビ版の後の内容はOVAで4話分ほど描かれてます)

それに比べてこっちは全4巻を1クールにするという贅沢な構成です。
原作のエッセンスを完璧に再現した上でアレンジまでする余地があるし。
スタッフの格が違うのかキャラの見た目も動きも演出のキレも段違いで。
原作ファンとしてはこのレベルで作って貰えれば何も言うことないよ!
監督もシリーズ構成も美術監督もまるで記憶に無い顔ぶれなんだけど
ずっと高いレベルで安定して驚きました。J.C.STAFFは人材が豊富だなと。
にしても、比較のために久しぶりに見返した「いちご100%」のアニメは
とってもヘボかった。確かに当時も見た目が今ひとつとは思ってたけれど。
こーして比較すると動きが雑だったり演出が陳腐だったりと悲しい品質で。

この作品の体裁について。
1話ごとに一人のヒロインをクローズアップして描くありがちな体裁で。
それぞれのヒロインが近しい関係なので一見するとハーレムモードです。
でもこの作品はそれぞれのヒロインが好きな相手は違う人なのでした。
現実ではこっちの方が普通なのにアニメとかで稀なのはなぜだろう(笑)。
つまり全く無関係のキャラを使った1話読みきり作品のような体裁っすね。
でも互いの関係が近いので全ての話にメイン以外のキャラは出てくるし、
読み切りっぽい話だけど他の回と緩やかに繋がってる要素もあるわけで。
1話毎の満足感とシリーズ全体への思い入れの両方が絶妙に成り立ってます。
ジャンプの続き物は編集部の方針かやたら間延びする傾向にあるんだけど
この作品はエピソードが凝縮してて読んでてとても満足感がありました。
まぁ、体裁的にあきらかにジャンプ向きでは無いのも痛感してたけど。

コミックスで全4巻だと少し詰めれば1クールに収まります。
普通のストーリー作品なら筋をほぼそのまま映像化しても大丈夫です。
でも読みきりのエピソードを連ねたものはそう簡単にはいきません
4巻の書き下ろしを除いて全32話、続き回が有るので全22エピソード。
これを単純に1エピソード1話にするには話数がまるで足りません。
長い6話分のみ1話にして後は半分づつでもかなりギリギリな感じです。
それでも出来るけど半パートのは今ひとつ深みがなくなってしまいます。
なのでこのアニメでは映像化するエピソードを選別したのでした。

無理に全ての話を映像化しようとせず個々の話をしっかり見せてるのです。
原作では短かった話も膨らませてあってより楽しめるようになってます。
アニメ化してない回の内容をアニメに不自然なく混ぜてあったりします。
二つのエピソードを織り込んで1本にしてあるARIA方式のもあります。
柱のエピソードをしっかり見せてそれ以外もなるべくフォローするなんて
限られた尺の中でいかに魅力を伝えるかがよくわかってるなと思ったよ。
エピソードを選別した関係で原作でも比率が大きかった女子の視点が
さらに大きくなって、ほとんど女子の視点ばかりになっちゃったけど。
(女の子視点にしようと提案したのは担当さんだったとか)
そんな美少女ラブコメが有ってもいいじゃないか、と。

あとは1話ずつ。

1話「美少女Aと野獣Z」
原作の同名エピソードに「純情アフロ」を少し混ぜてあります。
素敵な告白に憧れるあゆみに告白してきたのは怖い顔の少年だったな話。
告白されたら誰とも付き合っちゃう!と言った次の瞬間に告白されるし(笑)。
「ほら早く追いかけてオーケーしなよ」と友達は他人事のように面白がるし。
お姫様抱っこをしてくれたクラスメイントの男子にいきなり惚れてしまうし。
その男子はなんと恐ろしい顔の少年の弟だったなんて皮肉な人間関係だし。
初っ端からお約束と意表がてんこもりの楽しいストーリーになってます。
この回は原作が長めなのでほとんど原作通りで細部を書き足してあるだけ。
でもそのちょっとした味付けがいい感じに効いてたりします。
「何であたしのこと好きになっちゃったの?」を2回繰り返すのが上手い!

2話「となりの山本さん。」
原作の同名エピソードに「純情アフロ」を少し混ぜてあります。
あゆみが好きになった財津弟(衛)が好きなのは隣のお姉さんだったな話。
この回は珍しく(前半6話中で唯一)男子の側の視点がメインになってます。
男子の側が視点なのでいつもよりもちょっとエロっぽく見せてます(笑)。
いつもパンツとかさりげに見えてるけどあまりエッチぃ感じしないから。
なんだかとっても少年マンガのラブコメっぽい!とか思いました(爆)。
あと財津兄(操)が見た目に反してみょーに可愛い性格なのが面白かった。
ちなみにこの作品は好きな相手に別の好きな人がいるのが基本なのです。
つまり両想いはほとんどいないのです。続いてれば変わったかもだけど。

3話「ゆらめきアンバランス」
原作の同名エピソードに「ナイショノコトバ」を少し混ぜてあります。
面食いな慧とカッパ顔の楠田の二人が体育祭の応援係をすることになる話。
男は見た目と言ってはばからない慧にとって楠田はまさに論外な存在で
見ただけでなく中身もエロでいやらしいコスチュームをデザインして……
楠田を叩き出して一人だけでみんなの分の衣装を作ろうとするのでした。
でもさすがに無理があってて力尽きて、そこで楠田が手助けしてくれる。
予想外に頼もしい楠田にポッとなり、ありえない!を繰り返す慧でした。
知らなかった側面を知って惚れるのはお約束だね。少女マンガの(笑)。
面食いの慧が実際に好きになったのが不細工だったのが面白いのです。
この作品はあえてセオリーを外してくるのが特徴だったりして。

4話「世界の誰より大好きな」
原作の同名エピソードに「ふいうちキャンディ」を混ぜてあります。
超ブラコンの今宵が全く相手をしてくれない兄に迫りまくるという話。
兄が大好きな妹という設定はよく有るけど兄がつれないのは珍しいね。
仲が良い程度ならともかくこの場合はこの反応が普通な気もするけど。
ちなみにあゆみの兄は妹が世界で一番大事とか公言してる凄い人で、
でもあゆみはそんな兄を邪険に扱ってたりと世の中上手くできてます。

この回は原作の内容をベースにしながらかなりアレンジしてあります。
特にあゆみの飴とその兄の飴のエピソードを繋いだのが見事だったなと。
原作だとあゆみの飴はなくてポーとした夢心地な描写があるだけだから。
あと原作だと1回だけの仏壇でチーンを要所に挿入したのも上手かった。
元々楽しかったエピソードだけど演出が冴えててさらに面白くなってる。
切ない初恋というよりは頭に花が咲いたアホ~な話だけど凄く良かった。
今宵の性格と豊崎さんの独特な声が絶妙にハマってたし。
※けいおんの唯の人

5話「とまどいダイビング」
「トキメキドルフィン」と「とまどいダイビング」を組み合わせて
そこに「純情アフロ」と「逆走少年!」を少し混ぜてあります。
中学時代に記録を作っためぐるが頑なに水泳部に入るのを拒んだわけはな話。
美少女モノで女性作家がよく題材にするおっぱいコンプレックスの話です。
おっぱいコンプレックスは女性向けより男性向けの作品でよく目にするけど
わかって欲しいからなのかなと。切実なのが逆にそそったりしますが。

このエピソードは別の二つのエピソードを絶妙に織り込んであります。
原作では水泳の勝負を申し込む話と廃部の危機の話って全く別なので。
アニメで見てるとそんなことわからないほど見事に融合してるのでした。
2本の話を繋いだせいでコンプレックスの話がより重く切実に見えるし。
それを乗り越えた先のカタルシスもより強く感じるようになってます。

6話「雪が降り出すその前に」
続きエピソードの「雪が降り出すその前に」「言いたくて、言えなくて」
「イロヅキコミュニケーション」に「逆走少年!」を少し混ぜてあります。
クリスマスに男女6人でパーティをするはずが困ったことになってな話。
面食いな慧とカッパ顔の楠田のエピソード第2弾。3話の続きみたいな話。
この作品では一番まともに進展する二人でとても切ない話になってます。
素直になれない(ツンデレ)側の視点で物語を見るのって新鮮かもしれない。
原作の3回分(+α)を使ってるのでかなり原作の内容に近いんだけど、
見せ方のせいか音がついて喋ったりするせいか原作よりも伝わってきます。

後半も時間を作って見てみようかな。
スポンサーサイト



宙のまにまに 1~6話

7月から一部の民放(5局)で深夜に放送してる新番組。
AT-Xでも放送してるので地上波で見れない人はそちらで。
原作は青年誌(アフタヌーン)のマンガで1巻だけ読んだことがあります。
※レンタルDVDはセルDVDと同時リリース(1巻はリリース済)
大八木朔(さく)は小学生の頃に過ごした町へに7年ぶりに帰ってきた。
朔の高校入学を期に転勤続きの父が単身赴任して腰を落ち着けたのだ。
朔はこの街に忘れられない思い出があった。どちらかといえば悪夢な
通称みーちゃん、美星(みほし)という名の近所に住む一つ上の女の子は、
本を読むのが好きな彼の時間に強引に押し入り外へと連れ回したのだ。
彼女の父親が星好きだったのが災いし連れ回しは昼夜の区別なく続いた。
星を取ろうと木に登り落っこちた彼女を受け止め骨折したこともあった。
彼女こそ幼少時の恐怖の象徴でここは最も帰ってきたくない場所だった。
でもそれは7年前の記憶で歳月は街も人も変える、彼女も変わったはず。
そう思いながら足を踏み入れた高校に因果なことに美星はいたのである。
記憶のまま成長したような姿で、当時とさほど変わらぬ星好きの中身で。
そんな感じに始まる天文部を舞台にしたハートフルなストーリー。

なんだかテンション高ッ!と言うのが第一印象でした。
こんなにテンション高かったっけ?もっと落ち着いた作品だったような、
とか思いながら見終わった後に原作を確認してみたから、まんまでした。
どーやら内容だけが記憶されて元気な表現の部分は忘却してた模様(汗)。
この作品って青年誌的な内容を少女誌的なキャラ描写でやってるのです。
青年誌と少女誌の手法がミックスされてるのは今では珍しくないけれど。
(これも含めて女性作家がいっぱいいるし)
描画もキャラ描写もねっとりしてる旧来の青年誌のマンガに比べれば、
こんな感じでさらっとしててキャラが生き生きとしてる方が好きですね。
ちなみにスケッチブックで混同して覚えてた作品とはこれのことでした。
つまり「素朴で優しい雰囲気のストーリー漫画」とはこれなのですよ。
アニメ化の話を聞いたとき何の巡り合わせだろうとか思ったよ。

アニメを見終わった後にざっと原作を読んだときもそう思ったし、
じっくりアニメと原作を比較してみて改めて再確認したんだけど、
アニメは見事なほどに原作コミックそのまんまなのでした。
(比較したのは手元にある1巻と対応してる1~3話ですが)
かんなぎも原作そっくりだったけどこっちはそれ以上にそのまんまだ。
内容が数頁削られてたり少し足されてるけどほとんどそのまんまだし。
シーン構成も原作だと2話の「全天候型!」の後にあるクイズ番組調が
3話に移動してる以外は原作そっくりそのまんまです。
セリフやキャラの表情や構図もかなり原作を忠実に再現してるし。
あのあっさりした絵柄や背景も原作の雰囲気を忠実に再現してる。
原作のコマの間に動きを足した原作が動き出したみたいな感じなのです。

内容や見た目が原作を見事に再現してるのは上に書いた通りです。
でも実はアニメで見てると原作とはちょっと印象が違ったりします。
それは最初に書いたテンションが高いという印象に集約できるかも。
原作も確かにギャグ表現を散りばめてあって元気では有るのです。
でもアニメはそれと比べてもずっとテンションが高く感じるのでした。
動いてるからか?喋ってるからか?原作よりも元気に感じるのです。
そして1巻分を3話に詰め込むほどテンポが速いので勢いがあります。
かと思えばテンポを落としてじっくりと見せる部分もあるわけで。
元から原作に有った二つの要素をよりメリハリをつけて見せてるのです。
内容は原作そのまんまなのに受ける印象はずいぶん強くなってるのです。
小粒であまり派手さのない原作を良くぞここまで印象的にしたもんだと。
内容を変えずに見せ方だけでここまで印象が変わるのかと感心したよ。

ちなみに監督とキャラデザ・総作監と制作会社がスクラン1期と同じです。
作品のデキはスタッフで決まると言うのを妙に実感してみたり。

内容について。見ててちょっと気になったこと。
2話で朔の家に天文部のみんながお邪魔した時の帰りのところ。
朔の母親が美星に両親によろしくと言ったところで一瞬無言になるけど、
もしかして美星の両親って亡くなってたりするのかな?
健在だったらあんな驚いたような反応はちょっと考えにくいし。
そのへんの話も物語が進むと出てきたりするのかな。

青い花 1~11話

7月からフシテレビ(のみ)で水曜日の深夜に放送してた全11話の新番組。
BSフジでも放送してるので地上波で見れない人はそちらで。
原作はサブカル?誌(エロティクスF)のマンガで読んだことはありません。
※セル・レンタルDVDのリリースは10/23から
万城目(まんじょうめ)ふみは両親と小さい頃過ごした鎌倉へ帰ってきた。
でもふみは戻ってきたく無かった。千津ちゃんと離れたくなかった。
ふみは従兄弟の千津ちゃんが(恋愛的な意味で)好きだったから。
悪いことばかりではなく鎌倉に戻ってきて良かったこともあった。
小さい頃とても仲が良かったあーちゃん(奥寺あきら)との再会だった。
いつもあーちゃんの後をついて回り、たびたび泣いては困らせていた。
その度に「ふみちゃんはすぐ泣くんだから」と言いながら助けてくれた。
そんな関係だったのにいつのまにか記憶の中に埋もれて忘れていた。
偶然にも再会して声を交わしていたのに互いのことに気付かなかった。
10年の歳月は二人の姿をあまりにも変えてしまっていたから。

あーちゃんとの再会は千津ちゃんと離れることの寂しさを紛らわせた。
しかし千津ちゃんの結婚という残酷な現実がふみに前につけつけられる。
千津ちゃんは、従兄弟で、女で、だからこれは仕方ないことなのだろう。
鎌倉駅で電車を待つふみの目から涙が流れ落ちていった。
ふみの姿を見つけ駆けてきたあーちゃんはふみの涙に気付いた。
そして「ふみちゃんはすぐ泣くんだから」とハンカチを差し出した。
その一言は10年の月日を軽く飛び越えた。

とってもキレイ、です。透明感があって凄く素敵です。
繊細で微妙な心理を見事に描ききっていてビンビンに響いてきます。
淡い色彩と水彩タッチの柔らかい背景と優しい音楽が心地よいです。
映像作品としての完成度は素晴らしい!としか言いようが無いです。
スタッフがそうそうたる布陣だと実感できる作品に仕上がってます。
この作品を見てて「あさっての方向。」のことを思い出したよ。
作品に充満する透明感や仕草や行動を丁寧に描いてるのが通ずるし。
映像や脚本の完成度の高さや感情描写が秀逸なとこも共通してたから。
内容は全く似てないけどね。

この作品は舞台設定的にもテーマ的にもマリみてに近いです。
マリみてほど清く正しくはなくてもっと現実に近い内容ですが。
そしてマリみてよりもっと踏み込んだ女同士の恋愛をやってます。
マリみては友情以上だけど恋人未満みたいな関係が大半だから。
その先の生々しい部分を見せることに抵抗が有る人が多いのかね。
百合という言葉から期待されるのはもっとライトなものだろうし。
私はその手の女同士で仲がよい程度のは百合だと思ってないけどな。
(その程度で百合だと少年マンガの大半はBLになってしまう)
そして恋愛を描くならママゴトじゃなくてもっと先まで描いて欲しい。
キレイゴトではない生々しいキレイでない部分まで描いて欲しいよ。
その方が共感できるし、心に響いてくるから。
まぁ、こんな意見はアニメを見る人としては異端かもしれんが。

すぐ上に生々しいと書いておいてなんだけど、、、
この作品はそれほど生々しくは有りません。
現実離れしてはいないけどキレイでない部分はかなり抑えてあります。
微妙な距離感や割り切れない感情はしっかり描いてはいるけど、
心の内のドロドロぐちゃぐちゃだったりする部分はあまり見せません。
ハッキリとは見せてないだけで無くなってるわけではないですが。
物語の端々で氷山の一角が姿を見せるように心の内が垣間見えます。
キレイでない内面をキレイに見せてるのは凄いかもとか思ったよ。
ちなみに原作でもそのへんは踏み込まずさらっと描写してあります。
(アニメを見た後に原作を買ってきて見比べた)
その描写を尊重しつつより透明感のあるキレイな映像にしたのです。
原作がそのまま動いてるわけではなくて純化して凝縮してあるのです。
これこそ本当の意味の映像化だ、と思った。

この作品のキレイで柔らかい雰囲気の一端を担ってる背景のこと。
水彩っぽいタッチと言えば知る人ぞ知る小林七郎さんの背景っすね。
(今期は他に大正野球娘。もやってます)
水彩っぽいタッチで硬い構造物を柔らかく描いてるのがいい感じです。
私はこの小林七郎さんの柔らかいタッチの背景が凄く好きなのでした。
最近はやたら現実を模倣した描写が流行っててそれも嫌いではないけど、
アニメはせっかく手で描くんだから表現はもっと自由でいいと思うのです。
そして水彩っぽい背景にCGの電車が見事に調和してるのが何か凄いです。
単純にトゥーンを使っても水彩っぽい背景にはそう馴染まないだろうに。
背景とキャラ絵とCGを違和感なく馴染ませるため頑張ったんだろうなと。
そんなとこからもこの作品が凄く丁寧に作られてるのがよくわかります。

主題歌がランティスなのはフジらしからぬと言うか、絶妙と言うか。
何しろ透明感のある歌と言ったらランティスの独壇場だからね。
いかにもなアニソンではないけどアニソン以外にはあまり無い音楽だし。
実はOPを最初に聞いた時JPOPにしてはランティスっぽいとか思った(笑)。
ふみとあーちゃんがくるくる回ってる映像もキレイで素敵だったよ。
二人が裸になってる最後のカットもなんだかとっても意味深だし。

肝心の内容のこと。
オープニングでふみとあーちゃんが踊ってるのでてっきり二人の話かと。
いや、この作品がふみとあーちゃんの話なのには違いないんだけどさ。
そーでなくててっきり二人が恋愛する話なんだと思ってたということ。
このアニメはそうではないけど、物語の先ではそうなりそうでもある。
アニメは一つの区切りとして終わってるけど原作は先に続いてるし。
この先、二人の関係に変化をもたらす予感をさせる終わらせ方だし。
オープニングの最後の裸の二人のカットは意味深だしってことで。

二人の関係に転機が訪れたときにあーちゃんはどう反応するのかな。
恐らくはふみが自分の中の感情を自覚して想いを告げると思うので。
女同士に嫌悪感は抱かないみたいだけどそれはあくまで他人事だし。
ふみのことは好きだろうけどそれもあくまでも精神的な話しだろうし。
気持ちを受け入れたとして果たしてその先の関係に進めるのかなと。
二人には悪いけどすんなり行かない方が物語的には面白いわけだし。
精神的には許容できても肉体的にはどーにもならないことってあるから。
案外、精神さえ許容できれば肉体関係なんて慣れなのかもしれないけど。
作者が二人の関係にどんな未来を描くのかとっても興味がわきます。
2期は望み薄なので話の続きに興味があったら原作をって感じですか。
(原作はまだ1巻しか買ってない)

この作品がふみとあーちゃんの恋愛ではないってことは他にあるわけで。
シリーズで中心に描かれてるのはふみと杉本先輩の関係になってます。
と言うか、ふみと杉本先輩の関係の始まりから終わりまでを描いてます。
上で一つの区切りになってると書いたのはつまりそーいう意味です。
杉本先輩と恋愛関係である間もふみにとってあーちゃんは特別な存在で、
約束がブッキングしたら先輩よりあーちゃんを優先したりなんてことも。
薄情とか言われようと普通は友達より恋を優先したりするもんだろうに。
あーちゃんも先の約束だからとか気にしなくていいって言ってたけど。
ふみがそうしたいと思ったのです。それが何なのか自覚はまだ無いけど。
杉本先輩への恋愛感情は思い違いだったとか言ってるわけではないよ。
ふみはこの時は確かに杉本先輩のことを好きだったのだから。
あーちゃんに対するまだハッキリとした形の無い感情もあっただけで。

好きだけど、想いが相手に届かないと思い知って、諦めて。
だけど諦めたからすぐに感情が消えてなくなったりはしないわけで。
諦めて割り切って新たな恋を始めたはずなのに、割り切れてなくて。
ふみと杉本先輩は互いに好き合っていたのに、関係は脆く壊れてしまう。
結ばれて幸せになる人の影で傷ついてる人がいるのは他にもあったけど、
互いに好き合っているのに壊れてしまうのってアニメでは珍しいなと。
(対象年齢の高い少女マンガだと普通に有りますが)
ふみが杉本先輩に「私はちゃんと諦めました」「諦めます」って言うけど
これ千津ちゃんを「諦めました」先輩を「諦めます」と言ってるわけで。
気持ちはまだあるけど(勝手な)先輩とはもう付き合えませんと言ってる。
引っ込み思案で押しに弱いふみがハッキリ自己主張したのが印象的だった。

そー言えば、ふみを見ててどこかでこんなキャラを見たなと思って。
誰だっけと記憶を手繰ってて気付いたよ、どこか千尋(ef)に似てるんだ。
ふわっとした喋り方とか口調とかの雰囲気がどことなく似てるのです。
いつもは控えめなのにここぞで自己主張するのも似てるとは言えるかな。
(性格付けとかそんなに似てるわけではないですが)
千尋を視点にするとこんな感じになるのかもとか思いつつ見てました。
まぁ、千尋が好きな相手は女の人ではありませんが(笑)。
でもどちらも頼りになる相手を好きになるという意味では全く同じです。
よーするにふみの相手側が男役(肉体的な意味ではなく)ってことです。
杉本先輩なんて(内面はともかく)外見はまんま女子校の王子様だしな。
あーちゃんも小さくて可愛くて元気で優しいごく普通の女の子だけど、
ふみにとっては凄く頼りになる存在なわけだし。
見た目だけならふみの方が背が高いくて大人っぽいんだけどね。

学校と制服のこと。
この作品にはふみの通う学校とあーちゃんの通う学校が出てきます。
江ノ電の同じ駅が最寄駅なのでかなり近い場所にあるみたいっすね。
うちあーちゃんが通ってる藤が谷女学院がミッション系の伝統校です。
広い敷地に幼稚舎から高等部まで存在してて古くて雰囲気が抜群の。
マリみての舞台に近いとか言えばもう説明が終わるかんじ?(笑)
舞台は伝統的だけど中にいる人たちはさすがに現代的だったりして。
制服もそのへんにありそうな普通のセーラー服だし。
それっぽいのは初等部の子の「お姉さまおはようございます」ぐらい。
そこに初遭遇した(高等部から入学の)あーちゃんの顔は見ものでした。

ふみの通う松岡女子高等学校はごく普通の学校って感じでした。
アニメには出てきてないけど原作だと頭良さそうな記述があります。
そして松岡女子の制服はジャンパースカートでちょっとシックな感じ。
(いまどきの子にはかわいくないとか言われそうでもある)
こっちの方が清楚な雰囲気なのでてっきり伝統校の制服だと思ったよ。
まぁでもセーラー服の方が歴史があるから伝統校には相応しいのかも。

原作とアニメの違いのこと。
アニメ(の前半)を見てから原作の1巻を買ってきて詳細に見比べました。
1巻は5話の途中までと対応しててサブタイトルは原作のを使ってます。
(どこぞで聞いたような作品の名前が並んでます)
内容はほぼ原作に沿ってて見た目やキャラに全く違和感は有りません。
でも原作をべたーっと映像化してるわけではなく再構築してあります。
シーン構成を入れ替えてると言う意味ではなく、入れ替えてもあるけど。
内容を一度完全に消化した上でストーリーがより自然に流れるように、
より雰囲気を突き詰めるように、一から書き直してあるみたいな感じ。
原作通りのセリフも多いけど、原作と違うセリフも少なくないよ。

この作品の原作はセリフやモノローグであまり説明をしないのです。
曖昧なものも言葉にするとたちまち曖昧でなくなってしまうから。
曖昧な感じを、微妙な感じを、雰囲気で伝えようとしてるのです。
アニメもその手法を尊重して突き詰めて映像化をしてるわけです。
原作よりもさらに言葉を削ぎ落として雰囲気を突き詰めているし、
かと思えば描写や言葉を足してわかりやすくしてあったりもする。
単純に足すだけでも削るだけでもなく一つの理想形に組み直してある。
全体の尺としては原作をそのまま映像化しても大差なかったのです。
でもディティールには驚くほどに手を加えてある。
原作の印象を全く損なわないけど全く違うもう一つの完成形と言うか。
これが並みの作品と凄い作品の違いなのかな、なんて考えてしまった。

アニメと原作と見比べててある内容が落ちてるのに気付きました。
原作1巻の最後のあたりにあるふみの「私の初恋~」の部分のこと。
この内容は物語の核心なのだからやらないはずはないと思って。
アニメは原作の内容を尊重してるからどこかで出てくるはずだし。
最終回で初恋がとやってるからそろそろかと思って身構えてみたり。
しかしいつまたっても出てこないでエンディングテーマが流れ出す。
アレ?ここで終わり?ずいぶんあっさりした最終回だな……
とか思ってたらエンディングの後に凄いのが控えてましたよ。
最後の最後にこの内容を持ってくるとはスタッフはやってくれたぜ。
物語の終わりではあるけど新たな始まりでもあるみたいなシーンで。
この作品があくまでふみとあーちゃんの物語だと思い知らせてる。
キレイで素敵なラストシーンに思いのほか感動してしまいました。

化物語 1~8話

7月から一部の民放(8局)で深夜に放送してる新番組。
BS11とAT-X(8月~)でも放送してるので地上波で見れない人はそちらで。
原作はライトノベル?(講談社BOX)で読んだことはありません。
※セル・レンタルDVDのリリースは9/30から
阿良々木暦(あららぎこよみ)はある日、戦場ヶ原ひたぎの秘密を知った。
階段を踏み外し落ちてきた彼女を受け止めた時にそれに気付いたのだ。
彼女は想像してたより軽かった、ではなくまるで重さを感じなかった
暦はその奇妙な事実が気になってひたぎに関することを調べようとした。
そんな暦の前に戦場ヶ原ひたぎは鋭い凶器と激しい敵意を携えて現われる。
これ以上立ち入るな、これはお願いじゃない、と彼女は凶器を突き立てる。
その場逃れで暦はひたぎの要求を了承し、彼女はその場から去っていった。

暦はすぐにひたぎを追いかける。彼女の要求を聞く気など無かったのだ。
追いかけてきた暦に気付いたひたぎは「なら戦いましょう!」と口にする。
今にも襲い掛からんとするひたぎに暦は主張する、戦いたいんじゃないと。
役に立てるかもしれないと。とにかくこれを見てくれ、と唇を大きく開く。
その瞬間、ひたぎの手から凶器が滑り落ち、全身から噴出す敵意は消えた。
そこにある筈の先刻ひたぎ自身がつけたホッチキスの傷が無かったから。
そう、阿良々木暦にはひたぎの奇妙な事実を信じるに足る経験が有って、
それを解決に導くことが出来るかもしれない人物に心当たりがあったのだ。

最初に思ったのが、西尾維新という人はこんな話を書くんだ、だったかな。
実は名前だけはずいぶん前から知っていた、と言うか気になってたのです。
店頭で目立つように並んでたし、人間らしからぬペンネームだったし。
(ライトノベルには日日日なんて妖怪みたいな名前の人もいるが)
常に時間に追われてるような現状でなければ読んでみたいなと思ってた。
だからアニメを見てなるほどこんな話を書くのかと実感したわけです。
ちなみにアニメを見た後に原作本を見てみようと店頭で探してみたら、
どこにも有りませんでした……売れまくりで丁度品切れてたらしい。
※8/28付けの公式ブログに重版できたと書いてある

まずは、この作品について簡単に説明を。
一言で説明すると怪異にまつわる物語です。タイトルにあるとおり。
それも古文書や伝奇に記述されてるような知る人ぞ知る怪異に関わる物語。
オカルト系の作品としては昔から何作も書かれてきたよくある体裁です。
最近の作品だと百鬼夜行抄と方向性が近いと言えないこともないかも。
まぁ、見た目も雰囲気も内容も全く似ても似つきませんが。
名前の中に隠された意味を紐解いていくとこなんかはそっくりっすね。
確か「猿の手」のエピソードは百鬼夜行抄にも出てきた記憶がある。
そんな内容を現代的なキャラを使い言葉遊びを散りばめて書いてます。
萌えやらツンデレやら今ならではのキーワードも随所に入ってるし。
主人公以外は美少女ばかりなハーレム風の構図なのも現代的っすね。

この作品の最大の特徴は会話でしょうか。
この作品ってストーリーを説明するとかなり単純だったりするのです。
ぶっちゃけるとストーリーだけなら半分の尺でも十分収まると思うよ。
そこにキャラのやり取りのセリフを散りばめて倍の尺にしてあります。
ストーリーだけなら半分の尺に収まるようなとても間延びした内容。
ではなくストーリー上は無駄に見える会話こそが作品の本質なわけで。
ストーリーに詰め込むのではなく言葉で畳み掛けるのが本質なのです。
妙に意味深だったり人を食ってたり歪んでたりするのが本質なのです。
このテキストセンスこそが西尾維新らしさではないかと思うのです。
(他の作品のことは知りませんが)
この作品がノベルを原作にしてるのを嫌というほど実感させるのです。

もちろんこの作品のノベルらしさ西尾維新らしさが表現されたのには
新房さんと愉快な仲間たちの尽力があったのは言うまでもありません。
会話の内容と映像をさり気にリンクしてみたり構図を変えてみたりと、
動きの無いシーンで映像の緩急をつけることでテンポを良くしてるし。
新房アニメお得意のハッタリが作品の雰囲気作りに絶妙に効いている。
忍野メメの胡散臭くて危なそうなキャラがとってもカッコイイよ!
蟹も透明で文字が蠢くあの姿の方が得体の知れない不気味さがあるし。
原作者曰く映像化に向いてない作品を見事なまでに映像化したのです。
(西尾維新さんは新房×シャフトなら期待できると思ったそうな)
「まりあ†ほりっく」の時も思ったけど、言葉を散りばめる面白さを
表現すると言う意味でも、新房さんは他に一線を画してる感じすね。

ちなみにこの作品の魅力である会話を存分に堪能してもらうために
当初予定してた5エピソードを全12話から全15話に増やしたそうです。
今回見たのだと「まよいマイマイ」が2話から3話になったらしい。
ストーリーだけなら2話でも収まるけど確かに魅力が殺がれそうだ。
放送枠は12話(スペシャル特番を含めて13話)までしか無いらしいので
残りは公式サイトかなんかでネット配信するとかなんとか
AT-Xでそのまま15話分放送してくれれば録画が楽でいいのだけど。

もう一つの特徴はこの作品の肝とも言える物語の仕掛けすね。
上に書いてあるようにストーリー自体は実にシンプルなのです。
シンプルなストーリーだけどあっと驚く仕掛けが入れてあります。
そこまで見えていたことは実は事実の一端に過ぎなかった、みたいな。
振り返ってみると全て見えてるのに、その可能性を失念してるみたいな。
特に「まよいマイマイ」はまさに一本とられた!という気分だったです。
ちゃんと説明してくれるので1回目でも仕掛けの面白さは理解できるけど、
仕掛けを知った上で改めて見返すと緻密な組み上げっぷりに驚くのです。
ただキャラの性格づけとノリを表現してるだけに見えるセリフの数々が
ちゃんと物語の仕掛けと繋がってると知って目から鱗が落ちるのです。
「私の肉体は案外法を犯してまで手に入れる価値は無いかも~」が
まさかあんなところに繋がっているとは……

そして物語のケリのつけかたがこの作品の最大の魅力かなと。
物語の仕掛けや会話もこの作品の魅力の要素には違いはないけど、
この作品をより印象的にしてるのは実はケリのつけかたなのでした。
どんな状況に陥ろうと必ず救いのある結末を選択するところなのです。
ただ物語を終わらせるのではなく、ただ選択肢の一つを選ぶのでもなく、
そんな選択肢はないとしてもそれでも最も幸せな結末を模索するのです。
物語は単純で仕掛けでアッと言わせるショートショートみたいな作品で、
でも必ずエピソードの根幹には人の心が有って伝わるものがあるのです。
「するがモンキー」なんか解決するための選択肢は最悪な2択だけなのに、
そこで暦が選んだ選択がとんでもないし、あの結末はもっと予想外だった。
あの状況から全てを引っくり返す結末に導ける豪腕っぷりには驚いたよ。

作品の体裁としては全15話の連続したストーリー物ではなく、
5つのエピソードか時間的に連なってるオムニバスなシリーズ物です。
1~2話が「ひたぎクラブ」で、3~5話が「まよいマイマイ」で、
6~8話が「するがモンキー」です。
一部地域を除いて5話と6話の間に特番が入ってました。
※「ひたぎクラブ」「まよいマイマイ」を振り返る総集編

それぞれのエピソードでは怪異に関わるそれぞれのヒロインが登場して
そのキャラと主人公の暦が絡むといういわゆる当番回構成になってます。
事前にそう聞いてたのでそれぞれ別のキャラの話をやると思ってました。
でも、そうではなくて、あくまでもそのキャラに光が当たるだけで
メインヒロインである戦場ヶ原ひたぎが全ての話に絡んでくるのでした。
ただいるだけではなくて全てのエピソードの根幹に関わってくるのです。
それぞれの話に平行して暦とひたぎのラブストーリーも描かれてるしね。
エピソード単体ではなく作品として思い入れられるようになってるのです。
ちなみに八九寺真宵も自身の話以外では出る必然性が無いのに出てくるよ。
駿河もこの後のエピソードに出てくるっぽいね。

これも作品の体裁の一つですがエピソード毎に別のOP映像と主題歌が。
それぞれのエピソードのヒロインの人が(自身を?)歌ってるのでした。
それぞれのヒロインに相応しいインパクトのある映像をバックにして。
新房アニメなので主題歌や映像が複数有って当然って気もするけれど。
このオープニング映像がいつものごとく凄いです。
尾石さんのひたぎのはホッチキスが画面を走り回るポップアートだし。
板垣伸さんの真宵のはキャラが飛び回る新房アニメらしからぬノリだし。
(小麦ちゃんとか姫様ご用心とかに近いテイスト)
鈴木利正さんの駿河のは薄い色彩の透明感を感じさせるキレイな映像で。
相変わらずアニメ業界の孤高を突っ走ってるという印象がしました。
もちろん本編の映像も他を圧倒する独創的な表現のオンパレードですよ。
いつものごとく。