先行して曲のCMが流れてたのでいつ変わるんだろうと思ってたよ。
てっきり真ん中でキリがいい14話から変わるんだと思ってたから。
でも、よくよく考えればコレは絶妙なタイミングだったわけです。
16話の最後のあのセリフでそれまでとは状況が変わってしまったから。
つまり曖昧で不自然な仲良しごっこな関係が終わってしまったのです。
元気な曲から緊張感と切なさが入り混じった曲になったのが象徴的すね。
エンディングが軽快な曲調から甘い曲調になったのも内容に沿ってるし。
大人の都合で1クール単位で機械的に曲を替えてくる作品が少なくない中、
ちゃんと内容の変化にあわせて曲を替えてきたのがとても好感触でした。
スタチャは元から作品とかけ離れた曲をつけてきたりはしないけど、
それでも変則的なタイミングで差し替えてくることは珍しいから。
(内容にあわせたのはD.C.のエンディングぐらいしかないはず)
新しいオープニング・エンディング曲についてもう一つ思ったことが。
実は事前に流れてたCMではあまりいいイメージが持てなかったのです。
オープニングもエンディングも今までの曲がとても良いと思ってたから。
新しい曲に替わるって聞いた時に替えなくていいのにと思ったぐらいで。
CMで流れてるのを聞いても今までの曲より落ちるとか思ってしまったし。
でも実際に使われたのを見たらそれまでとは印象が180度変わりました。
これ凄くイイよ!CMで流れたサビ以外のそこに至る部分が結構良かったし。
展開に絶妙に合ってるし。映像があるのも印象が変わった理由だろうなと。
特に冒頭の白バックにコートを着て歩いてるシーンが凄くカッコイイね!
アニソンにとって作品こそが最高のCMなんだと妙に実感した瞬間でした。
16話の最後が亜美の「罪悪感はなくなった?」なセリフで終わって。
そのセリフが何の影響も及ぼさないなんてこの作品ではあるはずもなく。
でもここまで大きな変化を呼ぶとは予想をしてなかったよ。
そういえばセリフを発した亜美はみのりんの反応が予想外だったようで、
余計なことを言った?みたいに立ち去りながら口元を歪めていたのでした。
あの時点でみのりんが竜児の気持ちに気付いていたのは間違いはない。
てゆーかそうでなければ今回の内容や19話最後のセリフが成り立たないし。
でも亜美のセリフは自分のしてることの罪悪感を増幅してしまった感じ。
この曖昧で不自然な関係を続けるのが辛くなってしまったんじゃないかな。
今まではいつも明るくて元気でちょっと変って印象だったみのりんなのに、
今回のエピソードではかなり気持ちが下向いてる態度が目立ってたよ。
オーラが曇ってるせいでジャージ姿のとこなんて実にぱっとしないし。
(3話の酒屋でバイトしてるシーンと見比べると落差がわかるでしょ)
ヒロインの一人をここまで冴えない感じに描いてることに逆に感心した。
さらにこんな時にはやることなすこと裏目に出たりする。
特にツリーを倒して大河の宝物の星を壊してしまったところなんか……
接着剤を持ってる手が小刻みに震えてて見てるこっちが堪らなかった。
大河が言うようにアレは事故で壊れたのも仕方ないことだと思うのです。
事故だから運が悪かったから気にしないでと大河は許してくれるのです。
でもみのりんは自分が許せなくて、償いをさせて欲しいと言うのです。
これは至らなかったとしても少しでも大河に償いたいという気持ちと、
そうしないと罪悪感で自分が潰れそうだからって理由があるのでした。
だからこそそれを竜児に手伝ってもらうのは余計に辛かったのでしょう。
今回のエピソードでみのりんは不自然なほどに竜児を避けてました。
上に書いた通り気付いててでも気付かないふりが辛かったからだと思う。
一緒だと答えを迫られる可能性が高いのに答えが出せないからでもある。
これはみのりんが竜児の想いに答えられないって意味ではなくて。
いや、まさしく答えられないって意味でもあるけど。
会長さんと同様に竜児に対して「答えを出せない」って意味なわけです。
大河はきっとみのりんも竜児のことが好きだと言っていた。
大河とみのりんは親友で距離がとても近いから気持ちも見えるわけで、
その想像はそう大きく違わないし、実際竜児を好ましく思ってるはず。
だから竜児が告白すれば上手くいく可能性が高いのも確かです。
(好ましく思ってる程度でも相手に求められれば付き合うだろう)
でもそれは竜児とみのりんの傍に大河がいなければの話。
大河とみのりんは親友だからみのりんにも大河の気持ちが見えるのです。
恐らく大河が自覚するより前にその気持ちが見えてしまったのでしょう。
親友に遠慮したというより、それほど強い気持ちじゃなかったのです。
だから19話最後の大河の姿を見るまでもなく答える気は無かったと思う。
たぶん竜児こそ大河を幸せにしてくれる人だと思ってたんじゃないかな。
つまり「私は傲慢でずるいんだよ」ってセリフはこのことなのです。
じゃあなぜ気付かないふりをして曖昧な関係を続けていたのかというと、
それは大河が自分と竜児を結びつけようとしてるのも気付いてたから。
親友である大河の意向と想いの矛盾の中で答えることが出来なかった。
大河の涙を見た後にみのりんが竜児に(回りくどい)答えを出したのは、
大河の中で答えが出たのを見届けてこれでいいんだと思ったからだね。
別れを自覚した瞬間に涙を流すのはわりとお約束なシーンです。
涙を流すほど大事な関係だと涙が出て初めて気付くのもわりと定番です。
まぁ、視聴者からすれば大河が竜児を好きなのなんかわかってましたが。
あれ北村クンは?って感じですが、もちろん北村クンも好きなのです。
好きな気持ちは一つじゃないから。それぞれの好きの大きさが違うだけ。
最初は北村クンが一番好きだったのに、いつ頃から違っていたのかな。
北村クンにふられても泣かなかったのに竜児の時は泣き崩れたんだから、
大河の中で竜児の存在は取替えがきかないほど大きくなっていたわけで。
自覚した後に裸足のまま竜児を追いかけるほどに想いが強かったのです。
ここはすっかり大河の気持ちにシンクロしちゃって涙がボーロボーロ……
今回のエピソードでもう一つ印象的だったのが大河とサンタの話。
この歳になってサンタを信じてるなんて無垢か無知以外にはないわけで。
でも大河はそこまで無垢とは思えないし、もちろん無知なわけがない。
なのに何故そこまでサンタにこだわるんだろうととても不思議だったよ。
でも次第に真意が見えてくる。信じてるのではなく、信じたいのだと。
自分のことを見てくれる人が世界のどこかにいると信じたかったのです。
本当はいないと知ってて、夢だと気付いてて、でも願わずにいられない。
それがクリスマスのサンタクロースという象徴的な存在だったわけです。
クリスマスのサンタの話の結末を見ながら思ったよ。
大河のホントに欲しいモノをあげるのはやっぱり竜児なんだなと。
キラキラしたパーティーよりもサンタの登場がどれほど嬉しかったか。
これで大河が竜児を好きにならなかったらむしろ変だろうと。
もちろんこの瞬間に大河が竜児を好きになったわけではないけどね。
それでも好きがそれ以前よりも大きくなったのは間違いなかろう。
大河とサンタがくるくる回ってるシーンを見ながらこうも思った。
やっぱり最初に考えてた結末に至りそうだなと。
よーするに大河と竜児が結ばれる結末になるんじゃないかなと。
オマケでレンタルの話。
この作品のレンタルDVDは1巻と2巻が2話収録になってます。
セルDVDの1巻が4話収録なのでセル1巻がレンタルの1~2巻なわけです。
スタチャがセルとレンタルでディスク構成を変えてきたの初めて見たよ。
ディスク構成どころか中身もセルとレンタルで同じだったりするのに。
※映像特典とかそのまま入ってるって意味です
まさかセルDVDの1巻が2話収録×2枚なんてことはないだろうしな……
ちなみにレンタルの3巻は3話収録みたいです。
4巻以降は情報が出てないけどたぶん3話収録だと思います。
つまりセルの2巻~とレンタルの3巻~が対応するんじゃないかなと。
その場合はレンタルはセルのほぼ1ヶ月遅れっすね。
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