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この作品って……
好きだ。とても好き。
今までも凄く面白いと思ってたし繰り返しそう言ってきたけど。
今回の二つのエピソードの終わらせ方を見ててそう思ったのです。
自分の中の印象が今までよりも一段階上がったとでも言うか。
なんで好きだと感じたかを一言で説明すると魂に響いて来るからです。
大河や竜児やみのりんや亜美や北村クンの感情が強く伝わってくるから。
もちろんキャラ描写は生っぽいし作品世界に生活感が溢れてたから、
今までのエピソードだってびんびんにキャラの感情は伝わってきてた。
今回は今までより感情が強く吐き出されるエピソードだったってだけです。
キャラが生っぽいからこそより強い想いがストレートに響いてくるのです。
最初は軽く叩いてくる感じだったのがここへきて
グサグサ刺さってきます。
初見で何とも惹きつけられる作品だと思った印象は正しかったんだなと。
(好きになる作品はいつも最初から何か感じるのです)
今回見た中で一番印象的だったシーンは
14~16話の北村クンの生徒会をやめてやる騒動エピソードでの一場面。
大河はこれは北村クンと会長との関係を絶つためのいい機会だからと
北村クンのやめるという意思を尊重する方向で元気づけようとするのです。
その目論見は上手く行って北村クンは元気になったと思っていたのです。
でも寝ながら涙を流す北村クンを見てひどくショックを受けるのでした。
自分勝手に何を喜んでたんだろうと。北村クンの気持ちを考えなかったと。
北村クンの助けになれない
こんな自分の至らなさがイヤになるのです。
自分が苦しいときに助けてくれた北村クンの救いになりたいと思うのです。
その行為が結果的に自分の利益にならなかったとしても。
今までの自分のことだけを考えていた、それだけで精一杯だった恋から、
相手を想って包み込む愛に変わった。このシーンはそんな瞬間なのでした。
※恋とか愛とかは便宜的に使い分けてるだけなので念のため
その後の大河の行動はちょっと凄かったね。まさに規格外と言うか。
自分や竜児のイメージの悪さを逆手にとってあんなことをするとは。
竜児と出会う前の暴れん坊だった大河の場合は多少は自業自得とはいえ、
手乗りタイガーという呼び名もそのイメージにも傷ついていたわけで。
(プロレスショーでもあんな悪役はやりたくなかったわけだし)
それが好きな人のため率先して
自分が泥をかぶる役を演じたんだから。
選択した行動のインパクトと共に大河の想いの深さを実感させられたよ。
にしてもこの作品は時々予想の斜め上を行く展開になりますな。
普段は表情も行動もわりと生っぽいのに時々予想を大きく外れるというか。
生っぽさとインパクトの絶妙なコントラストこそが面白さの理由なのかも。
その14話からのエピソードでついに出てきたけど
北村クンはやっぱりあの男前の会長さん(女)が好きだったようで。
どーやら亜美には他人の気持ちがほとんど見えてしまってるみたい。
みのりんにも「罪悪感はなくなった?」とか言ってるし。
竜児の気持ちが自分に向いてないのも当然見えてしまってるのでしょう。
友人たち(木原&香椎)に亜美は大人っぽいし美人だしスタイル抜群だし
迫ったら落ちない人は居ないよ~って言われてへらへら笑ってたけど、
本当はちっとも簡単には行ってないよ!って言いたかったのかもね。
それでも可能性はゼロではないとマメにアプローチしてるのが健気だよ。
対する竜児のリアクションがたまにみょーに優しいのも何とも言えず。
今日元気ないし顔色悪かっただろ肉喰えとか言ってお裾分けしたりとか。
予想外の優しさに亜美の顔がほんのり赤くなってるのが印象的でした。
このシーンを見ててキミの
その無自覚な優しさは罪だとも思ったけど。
罪悪感~なセリフがどこかで出てくることはすでに知ってました。
(質問サイトの問いがちらっと見えてしまったから)
でもこのシチュエーションで出てくるとは全く予想できなかったよ。
もっと違うシーンで違った意味で使われるんだと思ってたから。
この流れでそのセリフってことはみのりんは気付いてるって意味で。
竜児の気持ちにどこかで気付いて
でも気付かないふりをしてるわけで。
文化祭の二人の写真を買うところでそれっぽいそぶりが見えるけど、
あそこで気付いたというより薄々感じてたことを確信したっぽいなと。
好意を寄せられればよほど鈍くなければある程度は感じるものだから。
みのりんが気付いてるとわかると15話のセリフの意味もわかるのです。
竜児に言った「私は傲慢でずるいんだよ」ってセリフの意味が。
(竜児はみのりんのそのセリフの意図が全く理解できてません)
竜児とみのりんの関係に大きな変化もありました。
と言っても竜児の想いが通じたとかそういう意味ではないですが。
みのりんは竜児の想いに気付いたわけだから通じたとも言えるけどね。
でも気付かないふりをしてるから二人の関係が進んだわけではない。
じゃあ何が変わったのかというと喧嘩をする関係になったということ。
普通なら惚れた相手に喧嘩を売るような真似なんて出来ないわけで。
亜美にも好きな相手にいったい何やってるんだと呆れられてたし。
それでも喧嘩をできるほど
互いの距離が近づいたとは言えるわけです。
恋愛関係としては進展がないけど友達関係として一つ進展したのです。
喧嘩しても壊れなかった関係なら前より強い絆になっただろうから。
もちろん一回の喧嘩でこじれてそれっきりって展開もありえたのだけど。
だからこそ大河は竜児に正しいとか間違ってるとかは問題じゃなくて
とにかくみのりんに謝ってと言ってたのでした。二人が心配だから。
竜児とみのりんの喧嘩は11~13話の文化祭のエピソードでの一場面。
今まで大河を放置してた父親が突然現われ一緒に暮らしたいと言うのです。
大河は今までにしてきた父親の行いからいったんは拒絶するのだけど、
竜児の言葉を受け入れてもう一度だけ信じてみようと考えるのでした。
どれだけ裏切られても、それでも子供は親を信じたいと思うものだから。
それと大河が信じようとしたのは
竜児がそう言ったからってのもある。
でも結局、父親は大河の信頼をまたしても裏切るのでした……
みのりんはその結果に気付いてたから(前に同じことをしたって言ってるし)
大河が傷つくとわかってて信じようとするのを止めようとするのです。
でも竜児は父親の本性が見えてないからみのりんの言うことが理解できない。
二人とも大河のことを想うがゆえに意見が譲れず衝突してしまうのでした。
今回登場した大河の父親の印象を一言で言うと胡散臭いだろうか。
物腰は柔らかくて一見すると優しくていい人っぽく見えるんです。
でも竜児と会った時にご飯を一緒に食べるよう仕向けた態度を見て
見た目の甘さも含めてむしろ喰えないやつなんじゃないかなと思ったり。
強引には見えないのに搦め手で
結局は自分の我を通してしまうあたり。
竜児も後で気付くけど結局この人は自分のことしか考えてないんだよね。
大河と暮らすために再婚した相手とは別れるなんて話をしていたけど
それも何か不倫相手に気を持たせるための嘘話のように聞こえたよ(笑)。
仮にそれが本当の話だとしたら今度は再婚相手に対してひどい話だし。
話は戻って罪悪感~なセリフが出てきた流れのこと。
北村クンが会長さんに告白をしたのに答えをはぐらかされたその流れ。
北村クンはその対応でふられたんだと解釈をして天を仰いでたけど。
※天を仰いだのは涙がこぼれそうだから
このふられたという解釈はある意味では正しくてある意味では正しくない。
true tearsのところにも書いたけど「答えない」ことこそ答えなのです。
好きとは答えられない、
でも嘘でも嫌いとは言えない。それこそが答え。
教室で声を押し殺して泣いてる北村クンのそばに自分の居場所はないから
せめて自分にできることをと大河が会長に殴り込みをしたのには驚いた。
ビックリはしたけど実に大河らしい行動だなとも思ったね。
そしてそれは会長さんが最後まで隠し通そうとした本音を引き出すのです。
相手(北村)のことを想うがゆえに答えられなかったんだという本音を。
結果的に大河の行動は北村クンにとって大きな救いになったのでした。
それが大河にとって好ましい結末だったかは別として。
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2008年1月から一部の民放・アニマックス・BS11で放送した全26話の新番組。
原案は女神転生(通称メガテン)の派生シリーズのペルソナの3作目(PS2)。
ペルソナの1作目は持ってます。途中までプレイして止まってますが(汗)。
※レンタルDVDはセルDVDと同時リリース(9巻までリリース済)
現実に極めて似てるけどほんの少しだけ未来っぽい世界。
10年前の大災害からの復興で未来的に生まれ変わった北陸沿岸の都市。
この綾凪市ではこのところ人知を超えた
不可解な事件が続発していた。
※綾凪市の場所は富山市のあたり(らしい)
海中で調査中の密閉された潜水艦の中から乗務員が消えてしまったとか。
皮膚の表裏が裏返った死体になるリバース事件と称する連続殺人事件とか。
そしてこれらの事件は情報統制により決してメディアで伝えられなかった。
現場の警察官の中にはそんな対応の胡散臭さをいぶかしむものも居た。
疑念は綾凪市の若き警察署長の神郷諒(かんざとりょう)へと向けられた。
二人の兄弟はそんな状況を知らず綾凪市へとやって来る。
兄の名は神郷慎(しん)、弟の名は神郷洵(じゅん)。二人は諒の弟だった。
預けられていた叔母に恋人が出来たので邪魔しないよう実家へ戻ったのだ。
(理由はそれだけではなかったのだけど)
二人がこの街へと帰ってきたのも、兄の諒に逢うのも実に10年ぶりだった。
10年ぶりの我が家は懐かしい記憶と優しい兄の記憶を呼び覚ました。
しかし兄の諒は慎と洵の想像と違って
再会を喜んではくれなかった。
家を手配するからすぐにもこの街から出て行け!と冷たく言い放ったのだ。
実は放送時に4話まで見てコメントが落ちていたやつです(汗)。
そのうち再見してコメントをと思いつつ新番組の洪水に押し流されました。
と言うわけで放送終了どころか
DVDのリリースも終わる頃になってます。
4話までだと見えそうで見えない先が気になる感じで終わってたので
ある程度状況を見極められるところまで見るつもりで見始めたのです。
だいたい8話ぐらいまで見れば全体の3分の1だし気極めが出来るかなと。
しかしこの作品は何とももどかしい感じの構成になってたのでした。
謎めいた部分をいっぱい提示するだけして一向に見えてこないのです。
日常のディティールを丁寧に描いてるので生活感は凄くあるんだけどね。
中盤を過ぎるぐらいまで物語が動いてる感じがあんまりしなくて。
すっきりしないので1話また1話と見ていくうちに17話になってました(爆)。
そこまで見ればさすがに作品の方向性も設定もある程度は見えますが。
そしてそこまで見たからどうせだし最後まで見てしまえと思ったのです。
緻密で現実的な空間描写でキャラの行動が生っぽいので雰囲気がいいし、
シャープなキャラ絵が結構好みなのもあって勢いで見てしまったのです。
キャラの見た目だけではなく中身もとても魅力的だったしね。
まさか一日で2クール26話分全部を見るとは自分でも思わなかったけど。
ほぼ13時間ぶっ通しで見たので、見終わった後に頭痛がしたよ……
最後まで見れる状態で続き物を見始めるのは危険だと思い知りました(汗)。
だってほら放送中なら見たくても見れないじゃん。
最後まで見て特に思ったのが設定が緻密に組み上げてあるってこと。
一見は本筋に関係ないと思われたことが
実は全て繋がってるのです。
叶鳴(かなる)が影抜きに執着する理由や影抜きという遊びさえも。
息抜きエピソードと思った社長の子息の誘拐事件すら繋がってるし。
(~こりんが続々と出てきたのには思わず吹いてしまったけど)
全ての始まりになった10年前の事件すら当然のように繋がっていた。
中盤以降に伏せられていたカードがどんどん開いていく展開になって
とても緻密に組み上げられた設定なのだと実感できるようになります。
最後まで見れば中盤までの展開も本筋を描いてるのがわかります。
でもそこを見てる時は物語が動いてる感じがしないのも事実なわけで。
いきなり謎を大量に提示しながらその答えはずっと提示されないし。
見ててとってももどかしいという印象になってしまうのでした。
まとめて見てもそう思うんだから毎週見てた人は相当に焦れただろうね。
中盤までももう少し物語が動いてると実感できる構成なら良かったのに。
これから見る人はそのへんを念頭に置いて見ることをオススメします。
中盤までも動いてないように見えてちゃんと意味はあるので。
もう一つ思ったのがバトルの比率が思ったより小さかったってこと。
前に見た最初の4話中には結構戦ってるシーンがいっぱいあるので、
てっきりペルソナを持った人たちによる戦いが中心の内容なのかなと。
神郷慎とその友人たちと稀人(マレビト)が戦うのがメインなのかなと。
しかしこの作品の中での
戦いの要素って全然メインじゃなかったりして。
最初の方に戦うシーンが目立つのはインパクトを重視したからだろうね。
いきなり大量に謎を見せたのも視聴者の興味を引こうとしたからでしょう。
しかし5話以降は戦いの要素が薄れ謎もちっとも明かされていかないので
物語が同じところを廻ってるような印象を受けてしまうのでした。
(上にあるように動いてないように見えてもちゃんと意味はある)
ではこの作品は何をメインに描いてるのかというと、
簡単に言うなら人間模様、人と人の関わり、人の心のうちです。
ペルソナという存在も自分の中にあるもう一つの自分の顕現だから。
※ペルソナとは仮面をかぶった人格という意味
人の無意識が奥底では繋がってるというのも心理面でのアプローチだし。
それを海の底のくじらというファンタジーな表現にしてるのも興味深い。
その昔ペルソナの1作目を途中までとはいえやったことが有るので、
この作品が描いてるものは
確かにペルソナ的なものだと感心しました。
※ストーリーはアニメオリジナルらしい
つまり神郷兄弟の話や学校での友人たちとの話こそがメインなのです。
物語が動いてないように見える中盤までの展開こそがメインなのです。
そしてこの日常の光景があるから叶鳴の話がより衝撃的に見えるのです。
恐らくこれを最後まで見た人の10人に9人は同じことを思うでしょう。
この作品で最も衝撃的な内容は叶鳴の正体とその結末だと。
それを知ったときになんて残酷な話(叶鳴にとって)だと思ったよ。
そもそも残酷だったのは叶鳴に限ったことではないんだけどね……
妄執にとりつかれた人間は
どこまで残酷になれるんだろうって感じで。
ただの悪い奴に見えた稀人たちだって言ってみれば被害者なわけで。
(人間を道具として使うために孤児院を買い取るとか凄いことしてる)
でも彼らは加害者でもあって自分のなしたことの自覚はあったわけで。
泰市の慎に頼んでペルソナを切り離して貰おうなんて提案に対して、
沙季は私たちは(この罪を)背負っていかなきゃいけないと言ってたり。
この作品は人と人の関係をメインに描いてるのだけど、人と人の関係の
最も鮮やかな瞬間とも言える恋愛の要素はほとんど無かったりします。
全く無いわけではないんだけど穏やかだったり密やかだったりするので。
それでも一番ハッキリとした感情が出ていたのが叶鳴だったのでした。
いつのまにか生まれた淡い感情も次第にハッキリした形になっていき、
終盤に至っては想い人の慎以外にはバレバレになるほどだったのです。
20話で結祈(ゆき)にもお兄ちゃんとお似合いだとか言われてたし。
恋愛要素の少ないこの作品で数少ない恋人同士になるかと期待したのに。
それがあのやるせない結末なわけで……
こんなヒドイ話ってないよ。という印象に尽きます。
考えてみたらもう一組の恋人同士の諒と映子さんも途中でアレしちゃうし。
この物語を考えた人は恋人同士になんか恨みでもあるのか?と思ったり。
ラストシーンは明るくて前向きな感じに描かれてはいるけど
考えてみたら慎にとってこの物語って結構ひどい結末だよね。
諒兄ちゃんがいなくなって、憧れの映子さんもいなくなって、
仲の良い友達で自分に想いを寄せてくれた叶鳴までいなくなるという。
自分が慎ならこの物語を作った人に謝罪と賠償を!とか言いたくなる(爆)。
再会後の冷たかった諒兄ちゃんの態度の真意には深い愛があったなんて
居なくなった後に知ったって嬉しくもなんも無いんだよと……
もちろん視聴者はかなり序盤から諒が二人のことを思ってるからこそ
離れ離れになっても街から早く出ろと言ってるのはわかっていましたが。
(危険だからだと思ってたけどそれだけでは無かったのでした)
これで洵まで居なくなってたらこんな世界無くなっちゃえとか思いそうだ。
連れて行くつもりだった洵を戻したのは慎の気持ちを考えたからだろうね。
10月から日テレ系(5局)で火曜日の深夜に放送してる新番組。
原作は青年誌(ビジネスジャンプ)のマンガで読んだことはありません。
※セルDVDのリリースは3/18から(レンタルは1/21から)
埼京彩珠リカオンズはオーナーの方針で貧弱な戦力での戦いを強いられた。
そのため優勝には縁遠く毎年のように最下位争いをする体たらくだった。
しかし球界を代表する打者の児島を要することで観客はリーグ上位だった。
つまり金に汚いオーナーはろくに金は出さずに利益を得ていたのである。
利己的なオーナーのせいで
児島は不遇の日々を過ごしていたのでる。
しかし児島も何もせずただ手をこまねいていたわけではなかった。
優勝するために必要な何かを求めて必死にトレーニングを続けていた。
そんな児島は沖縄での自主トレの最中にある人物と出会うことになる。
人物の名は渡久地東亜(とくちとうあ)。賭け野球で無敗の青年だった。
東亜と対戦した児島は彼こそチームを優勝に導くための鍵だと確信した。
児島は彼を連れ帰るため自らの選手生命をかけた勝負に挑むのだった。
ナレーションの入れ方がとっても古くさい……
それも含めて何とも野暮ったい表現スタイルです。
そしてキャラメイクもストーリーもあまりに極端過ぎてしらけます。
まぁ、青年誌にはこの手の極端な内容の作品って珍しくもないですが。
つまりこの手のスタイルの作品を求める人は少なからず居るわけです。
でもキャラやストーリーに生っぽさやバランス感覚を求める人間としては
とてもじゃないけど
価値観が相容れないスタイルの作品でもあります。
よーするにこの手のは趣味じゃないってことです。
現実味の欠片もない絵空事として一応楽しむことはできますが。
あと見てて凄く気になったのが渡久地と対する相手のバカさ加減だね。
渡久地を駆け引きの天才として表現してるつもりなんだろうけど、
相手のレベルを落としすぎると並外れた洞察力という実感がしないよ。
少年誌とかもそうだけど何故に相手のレベルを常人以下に落とすかね。
例えば球界を代表するバッターである児島が相対した時のエピソード。
中根と木野崎を簡単にあしらった相手という事実は知ってるはずなのに、
相手の力量を全く見極めもしないで簡単に打てるとか言い切ってるし。
そんな低次元な人が球界を代表するバッターになれると思えないんだが。
ここなんか特にだけどキャラ設定と行動に整合性がまるで取れてません。
オーナーの彩川もそう。
無茶な条件をあるデータを元にこちらが有利だとか言い出すし。
現実的な防御率のデータを元にして損得を計算したわけです。
一見すると彩川の目論みは説得力がありそうに思えますが、、
この作品は現実離れしたキャラが登場して現実離れした結果を出すわけで。
現実の防御率なんて
この作品世界では大して意味のない数字だろうよ。
現実離れした行動を取る彩川が現実を語るのも片腹痛いって感じだし。
何億もの金額を渡久地の借金として計上しようとするのもかなり無茶だ。
返しきれないほど借金を作ってその分をただ働きさせる気みたいだけど、
普通なら返しきれない金額の借金なんて自己破産されたら終わりじゃん。
彩川には払えても渡久地には払えない金額って時点で勝負あったんだよ。
にも関わらず1度や2度ならず何度も何度も嵌めようとして嵌められてるし。
そんな学習しないアホたれが一代で財を成せるとも思えないのですが。
駆け引きをウリにするならもっと相手のレベルを上げてください。
結果の見えてる勝負なんて面白くもなんもないぞ。
ちなみに見た目の質はとても高いです。
見た目だけは。
現在リリース中の30分×全5巻のOVA。DVDレンタル。
アニメ・ゲーム等マルチに展開するプロジェクトの一つらしいです。
※レンタルDVDはセルDVDと同時リリース(3巻までリリース済)
プラトニックハートと呼ばれる宝石にまつわる都市伝説が有った。
プラトニックハートを集めることで何でも願いが叶うという伝説が。
それは小さいころに流行ったいくつかの他愛のない噂話の一つだった。
しかし今のプラトニックハートの伝説は実際に存在するのだという。
そしてこの伝説には続きがあった。
女の子だけが参加できるルール無用のバトルトーナメントに参加して
勝ち続けて宝石を集めることで一つだけ願いを叶えることができる。
ただし戦いに負けたら
どこか闇の世界に連れ去られる。そんな話。
伊勢島綾は清純女学院(エロアニメですか)に在籍する普通?の女子高生。
彼女は元気で正義感の強い性格で周囲には人気があった(らしい)。
母親譲りの天才的な格闘センスを持っていることは学校では内緒だった。
かつてその力を見せたせいで学校で孤立してしまったことがあったから。
そんな彼女はある日、学校の帰り道に戦いの現場を目撃するのだった。
女同士で服がボロボロになるほどに激しく戦う奇妙な戦いの現場を。
すでに巫女の服を着た女の子が一方的にやられつつある状況だった。
事態を見過ごせなかった綾は
その戦いに割り込んでしまうのだった。
そしてそれは綾の運命を大きく変えることになる。
とりあえず見て思ったよ。
アクションシーンが少しもカッコよくないバトルアニメってどーなの?と。
見せ方のセンスがないのか作画品質が今ひとつなのか動きにキレがないし。
セクシーバトルってことで服が破けて下着や乳がばんばん出てくるけど
この程度なら一騎当千でもごく当たり前に有ったのでインパクトもない。
その一騎当千と比べてもパトルシーンの見栄えがかなり落ちるわけで。
(1期のJ.C.STAFFも2期3期のARMSもアクションは強いからね)
テレビアニメより質の低いOVAって売る気が有るのかなとか思ったり。
マルチ展開で金ばら撒くよりアニメにもっと金かけた方が良かったのでは?
質がイマイチなのはアクションシーンだけじゃないです。
バトル以外の綾とか棗の日常のシーンもそれなりに挿入されるんだけど
その日常のシーンの表情とか動きもなんともパッとしないのです。
絵は小ギレイだし明らかに崩れてはいないんだけど微妙な感じなのです。
やたら気合の入った最近の深夜アニメを見慣れてるので余計にそう思うよ。
そしてストーリーが
これまた実に微妙でして……
クソというより1本が30分とは思えないほど中身が薄いのです。
ストーリー自体もクソったれとか言いたくなるようなレベルですが(爆)。
これより似たようなジャンルの一騎当千の方がずっと面白いよ。
せっかく演技力抜群の名塚さんを主役に使ってるのにコレじゃ勿体無い。
1巻には特典として声優さんのコメンタリーがついてます(レンタルにも)。
よくある別音声バージョンとは別に顔出しバージョンなんかもついてたり。
※内容は(たぶん)同じ
顔出しバージョンでは本編映像が子画面で小さく重ねてありました。
聞きたいなら別音声版よりそっちの方がいいんじゃないかなと思ったよ。
だって
本編とは全然関係ない話をいっぱい話してるから(爆)。
まぁ、わざわざ買ったり借りてまでして聞くべきほどの内容ではないけど。
それを言ったら本編すら……
2巻は絵つきのサウンドドラマがついてました(レンタルにも)。
こちらは聞いてないからどんな感じかは知らん。
2巻を見終わった段階でもう結構という気分だったので。