- 目次 -
10月からテレビ東京系(6局)で水曜日の深夜に放送してる新番組。
AT-Xでも放送してるので地上波で見れない人はそちらで。
原作はライトノベル(電撃文庫)で読んだことはありません。
※セルDVDのリリースは1/21から(レンタルは1/30から)
高校2年の高須竜児は父親譲りの鋭い目つきのせいで不良だと思われていた。
でも実際は見た目とは逆に働いてる母の代わりに家事をこなす孝行息子で、
勘違いで差し出された財布を落し物として届けちゃうほどに人が良かった。
(勝手にくれたんだから貰っとこうという人は少なくないはず)
そんな彼だからまた最初からクラス中の誤解を解かなきゃいけないのかと、
今日から始まる新学年の教室へと向かう足取りがひどく重かった。
彼にとって唯一の救いは気心の知れた北村が同じクラスだったということ。
さらに幸運なことに
密かに想いを寄せる実乃梨とも同じクラスであった。
それどころか彼女は竜児を既に認識していて挨拶までしてくれたのだ。
新学年の初めから望外の幸せに浮かれボーっとしてしまう竜児だった。
竜児はボーとしていたので目の前にいた小さな存在に気づかなかった。
衝突した何かが小さくてカワイイ女の子だと気づくのに時間がかかった。
次の瞬間、女の子の鋭いパンチが竜児の顔面に炸裂し彼は床へと倒れた。
これが高須竜児と手乗りタイガーこと逢坂大河の出会いであった。
まず一言。これとても面白いよ!
設定自体は多少捻りがあるとは言えごく普通のラブコメなのに。
まぁ、その多少の捻りこそが他と差別化するポイントではありますが。
でもいきなり宇宙人やら未来人やら超能力者やら出てきたりしないし、
異世界で犬と呼ばれたり、オマエはもう死んでるとも言われない(笑)。
多少の誇張はあるけどそのへんにある
現実とさほど違ったりしません。
このところやたらライトノベルからアニメになることが増えたけど、
こんな普通でとっても面白いラブコメアニメは初めてかもしれない。
今までのライトノベルのラブコメアニメってキャラ変なのが多かったし、
(女の子の)キャラ描写がまともだという意味でも初めてかもしれない。
なんとなく作者は女性っぽい?……と思ってたらやっぱそのようで。
シリーズ構成(とほとんどの脚本)をやってるのも女性だね。
※「こどものじかん」「true tears」の岡田麿里さん
この作品のどのへんが面白いのかということ。
一番大きいのはキャラが魅力的に描かれてるに尽きるでしょう。
いかにも記号化したキャラではなく現実を誇張した感じのキャラで
そのキャラを喜怒哀楽をくるくる変えて表情豊かに見せてるところ。
さらに見せてるのが良い面だけではないってのもポイントです。
ヒロインの大河は高級マンションをゴミためにしてたしな(爆)。
ゴミために住んでたので初登場の日なんか
鼻水すすってたよ……
川嶋亜美なんか美人で無垢でちょいボケたキャラなのかと思わせて、
中身はめっちゃ腹黒で毒を吐いたり嘘ついたりといい性格してるし。
(美人だと優しさも性格悪さも印象が5割増になるね)
こんな感じでちょっとドジをするとかカワイイマイナスではなく、
百年の恋も冷めようかという派手なマイナスの面を見せてます。
マイナス面も見せてるからこそよりキャラが生き生きして見えます。
特に川嶋亜美は性格悪い地が見える方がはるかに魅力的っすね。
(猫を被るのは女の子の基本スキルですし)
面白いと思った二つ目のポイントはメインの竜児と大河の関係だね。
ラブコメで一組の男女が出てきたら普通は互いに好き合っているか、
もしくはどちらかが相手を好きになるのがよくある展開なわけです。
しかしこの作品は竜児も大河も
相手のことを好きではありません。
この「好き」というのは恋愛感情という意味での「好き」のことで、
友情という意味でならお互いに相手のことを好ましく思ってるはず。
そして竜児と大河はそれぞれが別の人に片想いをしています。
なんと二人とも互いの友人が好きという奇妙な関係なのでした。
お互いの想いを遂げるための手伝いをしあう共犯関係にあるのです。
だから恋愛関係ではないけど互いの距離は恋愛関係よりも近かったり。
恋愛関係じゃないからこそ見られる表情があるのが面白いのです。
互いが別の人に片想いをしてるって関係はアニメでは珍しいけど
ラブストーリーの百貨店の少女マンガでは時々あったりします。
人間関係のバリエーションで少女マンガに無いものはないというか。
で、この手の関係だとかなりの確率で
二人は結ばれたりします(笑)。
二人とも別の人が好きなんじゃないのかい!って感じですが。
親友といえるぐらいに互いの関係が近いなら有り得ないことじゃない。
そもそも友情とは何らかの無意識の障害(例えば同性だったりとか)が
あって結ばれることが出来ない恋愛関係であるなんて定義もあるから。
※吉野朔実「恋愛的瞬間」より
竜児も大河も今の片想いの相手と結ばれるのはかなり難しいし……
実は北村の方が先に告白してて玉砕してもう気持ちは冷めてしまったのに、
想いを粉砕した大河の方がいつのまにやら北村を好きになってしまった。
なんて妙に現実味のあるラブストーリーをやってるのも面白かったよ。
恐らく北村は今でも大河のことは好ましく思ってるんじゃないかなと。
でもそこに愛は無いから。たぶん
他に好きな人ができたんだろうね。
もしかしてみのりんか?それともあの雄々しい(女の)会長さんか?
(大河はみのりんはともかく会長さんは敵だと認識してるようだ)
北村クンはポーカーフェイスなのでさっぱり本心が見えないですよ。
見えないという意味では竜児の想い人のみのりんの方がもっと見えん。
なんというか恋愛という言葉から遠く離れてる感じのキャラだし(爆)。
亜美が天然を自称してたけど、むしろ天然なのはみのりんだろうと。
いちおー8割方は普通に元気な女の子って感じの行動なんだけどさ、
残りの2割が
そこはかとなくずれてるというか調子っ外れてるので。
アレを見て素敵とか言ってる竜児の目は曇ってます(笑)。モノ好きです。
好きになったらあばたもエクボと言うことわざを地で行ってます。
まぁ、変なところまで好きな方が恋愛としては説得力がありそうだけど。
スポンサーサイト
10月から一部の民放(9局)で深夜に放送してる新番組。
AT-Xでも放送してるので地上波で見れない人はそちらで。
原作は角川系(エース)のマンガで1巻だけ読んだことが有ります。
※セル・レンタルDVDのリリースは12/26から
極めて現実に近い世界、ほぼ現代の日本がこの物語の舞台。
この世界では心霊の存在が限られた人たちの間では公式に認知され、
政府により
超自然現象に対処する部隊が組織され日々活動をしていた。
そして今日も都内某所で発生した悪霊の事件に対して部隊は出動する。
これ以上のあらすじは構成上書いてもあまり意味がないので省略!
まず事前情報の騙しっぷりに呆気にとられました。
と言っても実際の放送を見るまで放映日時以外は意識的に避けてたので
内容を確認したのが実際に見た後のさっきという間抜けっぷりですが(爆)。
5話まで見た後に「放送開始直前企画 スタッフ特別座談会」とか読むと
あまりに
白々しい嘘話をひたすら展開してて苦笑するしかありません。
※もちろん制作に関する話は真実です
1話の特戦四課のド派手で華々しい活躍の結末が衝撃のアレで終わって。
2話ではメンツが超自然対策室に変わり1話と似たことをやってた……
原作を一部とは言え知ってる人間だから1話の超展開に唖然としたけど、
2話のオリジナリティあふれまくりの展開にもすっかり呆然としました。
神楽や超自然対策室が出るところは原作と同じでは有るんですが。
原作では
すっかり化け物と化してる黄泉がちゃんと人間に見えるし。
(むしろ好きだった姿のままで襲ってくるから余計に怖い)
2話の最後には黄泉が神楽をアレしちゃったみたいに終わってるし。
見た目は凄くインパクトがあるけどどう評価していいのやら困ったよ。
しかし3話からそれまでとは印象が一変する。
と言うかこの作品は事実上3話から始まるのです。
そして1~2話は3話以降よりも未来の話なのです。
3話ではあんなに優しかった黄泉なのに。仲の良かった2人の関係なのに。
2話の最後に黄泉が神楽に「私を姉と呼ぶな!」と剣を振り下ろすまで、
いったい何があって黄泉は神楽への激しい憎しみを募らせていったのか。
そんな
神楽と黄泉の二人の関係の行方を描いている作品なわけです。
事前情報はハッタリだったけどオリジナル展開なのだけは正しかったね。
ちなみに原作よりも過去の話みたいです。だから「-零-」ってことで。
設定に関しては原作と違ってる気がする部分も少なからず有りますな。
雰囲気に至ってはリアルな空間でシリアスに展開するアニメに対して
原作コミックは表現やノリがとてもポップなので全然違いますよ。
原作は技巧的には荒削りだけどセンスに光るものがあるって感じで。
まぁ、アニメの3話以降と原作1巻だったらアニメのほうが面白いかな~と。
あまりに意表をつきすぎた2話までの展開に関しては……
先の展開への期待を高めるって意味で2話は凄く効果的だったなと。
2話だけ見ると派手なアクションって以外はあまり印象はないけど、
3話以降を見ると2話の黄泉と神楽の構図が劇的に効いてくるので。
つまり2話までにイマイチと作品を
切り捨てるのはちょっと待てと。
いい意味でも悪い意味でも2話までの内容は作品の本質じゃないので。
(逆に2話までのノリが好きなら3話以降はアレ?って感じると思う)
主人公の片割れの神楽が欠片も出てこない1話に関しては、、、
ぶっちゃけてしまうと
このテーマで描くならいらなかったなと。
悪霊になったらその人はもはやその人ではないを見せたのは理解できる。
でもそのために別のメンバーを出してアレしちゃう必要はあったのか?
視聴者の意表をつくという意味では確かにバッチリ効いてるけどさ。
人を襲う悪霊を組織的に退魔する作品世界の紹介って意味もあるけどね。
それなら2話の超自然対策室が1話からメインでやればいいわけだから。
1話も2話も見た目が凄い派手でインパクトはあるのは否定はしない。
でも1話と2話でキャラ変えて同じ事をやるのはかなりマイナスの印象が。
この構成だと気の早い人が2話で切ってしまう可能性も否定できない。
3話以降がいい感じなだけに2話までをも少し上手くやって欲しかった。
10月から一部の民放(3局)で深夜に放送してる新番組。
アニマックスとBS11でも放送してるので地上波で見れない人はそちらで。
原作はPS2のロールプレイングゲームでやったことはありません。
※セル・レンタルDVDのリリースは2/20から
中世っぽい世界。剣と魔法が存在する世界。そして歪に科学が進んだ世界。
よーするに過去も含めて現実とは似つかないゲームファンタジーな世界。
舞台となるオールドラントという惑星はキムラスカとマルクトという
二つの大帝国によって二分され戦乱と束の間の平和を繰り返していた。
そして今、世界は何度目かの和平によるささやかな平和が訪れていた。
キムラスカの公爵家の子息であるルークも
退屈な日々を浪費していた。
幼い頃に誘拐されたことで屋敷からの外出が許されなかったせいもあるが。
つまり彼にとって屋敷の外は他人の話の中にしか存在しなかったのである。
日々の楽しみといえるのも剣の師ヴァンとの稽古ぐらいだったのだ。
(時間は有り余ってたけど本とか読んだりしなかったようです)
しかし一見は平和に見えるこの世界で少しずつ不穏な動きは始まってた。
最初の兆しは人々の精神的支柱であるローレライ教団の最高指導者であり
この世界の平和の象徴でもある導師イオンの失踪から始まった。
今までゲームファンタジーな世界観の作品をあまり面白いと思わなくて、
それは説得力のない世界観だから響いてこないんだと思ってたのです。
でもこれを見てて
それが大きな間違いだったと思い知ったよ。
単に今までのこの手の作品の作りがダメダメだっただけなんじゃん!
このジャンルだってしっかり作りこめばとても面白くなるんだね……
てゆーかファンタジーなRPGのアニメでこんなに楽しめたの初めてです。
少なくともテイルズ オブ エターニアのアニメよりはずっと面白いよ。
※最初の数話だけの比較ですが
論外な出来だったセガのアレとかアレとかは全く比較になってないし。
むしろこれを見るとアレとかアレがいかに酷いかを実感できます(爆)。
この手の作品はたいがい仲間で旅をするのことになってます。
それは原作の
RPGのシステムがそうなってるからなわけですが。
物語構成としてはまずどーにかしてパーティを作る必要があるのと、
何らかの理由をつけて主人公たちを旅立たせる必要が有るわけです。
そのへんを端折っていきなり仲間と旅をしてる状態で始まるのも有るが。
※テイルズ オブ エターニアがまさにそう
この作品がしっかり作られてるなと感じたのもその二つのポイントです。
惰眠をむさぼるルークの日常にいきなり刀を持ったティアが乱入してきて
それによって平穏から遠く離れた(物理的にも)場所に行ってしまう。
自分の意志で旅に出たわけではなく事故で家から遠く離れてしまっただけ。
でも家から遠く離れてしまった以上、家に戻るために旅をする必要がある。
まだ未熟で世間知らずのお坊ちゃまを旅に出す仕掛けとして上手いなと。
そしてルークが家に戻る旅の道筋で彼にとって重要な出会いをするのです。
あくまでも別の目的を持ってる人がルークと接点を持っていくのです。
その人たちが後の彼のパーティのメンバーになるというわけです。
ありがちな仲間が加わるだけのエピソードを積み重ねていくではなく、
全体の流れを構成するエピソードの中で自然に仲間が増えていくのです。
ひたすら目的地へ向かう旅みたいな直線的な構成でないのも好感が持てます。
内容で凄く印象に残ったのはルークが人を殺したことに衝撃をうけるとこ。
ヴァンに剣術の手解きを受けてそれなりに優秀な生徒だったみたいだけど
その力を人に対して振るなんて考えなかったんだろうね。王子様だし。
追っ手に囲まれて自らに危険が迫ってもなお剣を振るうことに躊躇して、
代わりにルークを助けようと間に入ったティアが傷を負ってしまう……
当然ながら、ルークは自分の弱さと行いを恥じてティアに謝るんだけど、
軍人は民間人を助けるのは当然とか傷ついたのは自分が無力だからとか、
もっともだけどこの手のアニメでまず聞けないセリフが出てきたりして。
(軍人ではない子供たちが剣や魔法で力を振るいまくる世界観だし)
このへんのやりとりなんかまさにだけどゲームっぽいテイストは残しつつ
できるだけ作品世界に説得力を持たせようって努力が感じられるのです。
ルークの味方になる人と敵となる人が同じ組織(オラクル騎士団)の人で
異なる思惑を持った派閥の違う人たちなのも面白い設定だなと思ったよ。
あと作品の特徴としては大作RPGっぽく
ハッタリが効いてるところ。
大作RPGならではのスケールの大きな構造物が出てくるところっすね。
考えてみたらアニメで派手な構造物が出るのってあとゼノサーガぐらい?
他は世界の命運を左右する物語でも出てくるものはチープだったような。
ハッタリが効いてると嘘っぽい世界でもずいぶん面白く見えるのだなと。
土台はマジメに作ってここぞでハッタリをかますのが面白さの秘訣かもと。
10月からTBS系(3局)で金曜日の深夜に放送してる新番組。
原作は青年誌(チャンピオンRED)のマンガで読んだことはありません。
※セルDVDのリリースは12/24から(レンタルは1/23から)
現実にとても似た世界。アルマと呼ばれる人型の兵器が存在する世界。
この世界は今、加藤機関という謎の集団によって侵略を受けていた。
加藤機関の正体は総司令の姿以外は不明で世界を侵略する目的も不明。
分かってるのは多数のアルマと人知を超えた力のマキナを擁すことだけ。
この加藤機関から世界を守るため国連の後ろ盾でJUDA(ジュダ)は誕生した。
表向きは世界有数の医療機器メーカーであるJUDAの真の目的は
この世界に出現するマキナを確保し加藤機関から世界を守ることだった。
※マキナというのはこの世界の外からやってくるらしい
こうして世界の各地で加藤機関と国連軍+JUDAの戦闘が行われていた。
なお加藤機関の存在及びJUDAの正体は多くの人々には知らされていない。
この物語の主人公で中学生の早瀬浩一は正義の味方に憧れていた。
悪いやつから弱いものを助ける正義の味方になりたいと思ってた。
だけど現実には非力で級友に侮られいいように使われる日々だった。
浩一の幼馴染の理沙子や矢島はその扱いが許せなくて手を出すのだが、
それは余計に浩一の自尊心を傷つけて彼らを疎ましくさえ思っていた。
彼は自ら得ようと努力もせず、力が沸いてくるのを待ち望んでいた。
そんな彼の上に彼の待ち望んでいた力がまさに天から降ってきたのだ。
偶然の悪戯で彼はずっと待ち望んでいた圧倒的な力を手にいれたのだ。
そして彼は正義の味方になった。自分勝手で。
幼稚な自尊心の塊の。
バカで呆れてしまうのではなく、幼稚で自尊心が高くて見てて痛い。
そんなダメな主人公って少年誌や青年誌では珍しくもないけれど、
その手のって大概は痛さを描き手が自覚してなかったりするのです。
つまり幼稚な行為がまるで正当な行為のように描かれてるのです。
おかげで
痛さが余計に鼻についてしまうわけですが……
それに対してこの作品は主人公の幼稚さを厭味なほど見せ付けてくれる。
主人公の幼さを、力を行使するに相応しくない精神を見せ付けてくれる。
正義の味方だと自称しながらむやみに攻撃し街を破壊していくのです。
毎週ヒロインの人に
「あなた最低です」と言われ続けるのです(爆)。
未熟な主人公の未熟さをここまで徹底的に表現したのは画期的かも!?
まさか最後までダメな主人公のままでいくのかとか思ったりしたよ。
さすがにそれはなく未熟さを自覚して少しずつ成長していくのです。
幼稚な正義を振りかざした大きな代償を支払って……
誰かが死んでやっと言葉が届くのかなと思ったら、まさにその通りに。
(彼が死ぬ予感はなんとなくしてた)
幼稚でダメな主人公のダメさ加減を徹底的に描いただけではなく、
ちゃんと幼さを自覚して少しずつ成長するプロセスも描いてる。
そして多少誇張は入ってるもののキャラが生き生きと描かれてます。
例えば理沙子がカップケーキを浩一に作って家に持ってった時なんか、
家にいた絵美と鉢合わせになってなんだか楽しいことになってたし。
美菜(浩一の妹)が変態!とビンタしたり、とぉー!と起こしに来たり。
キャラクターを描くという意味でならいい仕事をしてると思われます。
主人公とその周囲のキャラの描写に関してはいい感じなのですが、、、
悪役側の加藤機関のキャラが今のところかなりアレですね。
世界征服の意図が今のところさっぱりで安っぽい悪役にしか見えません。
加藤側は服装に統一感がないのもお子様向け作品の悪役みたいだよ。
あとこの世界の外から現われた人が日本人の名前で言葉が通じるのも謎。
(世界中の人が同じ言葉を喋ってたりしますが)
もしかして未来の世界から送り込まれたのか?とか考えもしたけど、
いまどきタイムパラドックスにひっかかることを素でやるのかなと。
こんな感じで舞台設定の方には今ひとつ説得力が有りません。
街中で戦ってるシーンに現実味がないのは舞台設定がうそ臭いからです。
(GONZOお馴染みの重量感のないCGがさらにその印象を補強してます)
実のところキャラが魅力的でなかったらクソったれ!で終わってたよ(爆)。
10月から一部の民放(6局)で深夜に放送してる新番組。
AT-Xでも放送してるので地上波で見れない人はそちらで。
原作はライトノベル(ファミ通文庫)で読んだことはありません。
※セル・レンタルDVDのリリースは12/25から
学校では目立たないごく普通の男子の羽瀬川拓人にはもう一つの顔がある。
それは魔法使いたちの学園・マジシャンズ・アカデミイの生徒ということ。
つまり彼はこの世界で力を隠して生活してる魔法使いの一人なのである。
と言ってもまだ一人前ではなくて、学園で魔法の制御について学んでいた。
そして今日は召還術の追試をする日だった。追試はすぐ終わるはずだった。
しかし
召還術の魔方陣が暴走して正体不明の女の子を召還してしまった。
魔力値十万以上神格値五千という桁外れの力を秘めた正体不明の女の子を。
女の子が現われたその日から拓人の日常はバカ騒ぎに彩られるのであった。
見事だ。見事なほどに中身がない(爆)。
よく動いてるし、勢いが有るし、凄くノリがいいので楽しめはする。
いちおー設定らしきものは有るし、ストーリーらしきものも有る。
でも毎回やってるのはあまりに中身のないドタバタばかりなわけで。
凄くノリがいいから見てる間だけは強引に楽しませてはくれるけど、
中身が全くないので見終わったら後には何も残らないのです……
まさしく
ナンセンス(無意味)という言葉を絵に描いたような作品っすね。
なので楽しめるけどあまり面白いとは言いがたいという評価を送ります。
どうせバカをやるなら全て4話ぐらいに突き抜けてくれれば良かったよ。
そーいや放送時は一部のシーンでぬいぐるみがジタバタやってます。
いつもならちょっとエッチなシーンは光とかで隠したりするんだけど、
この作品はキャラ絵の変わりに実写のぬいぐるみが演技をします(爆)。
新房アニメを彷彿とするかなり投げやりな動きの演技をします……
そのへんのシーンはDVDだとちゃんとキャラ絵になるらしいです。
「むき出し」なんだそうです(公式のPVのむき出しPVを参照)。
こんなナンセンスな作品で
エロを補強しても意味ないような気もするが。
主人公の周りは美少女のハーレムなんだけどラブ要素が全くないしね。
むしろ実写のぬいぐるみの投げやり演技の方が作品に合ってるのでは?