最初に見た時も思ったし今回も改めて思ったけど凄くいい作品だよコレ。
8話までの印象ならば2007年ベストでコイルの下あたりに入りそうだ。
ここまで見た後に原作の続きも買ってきました。とりあえず4巻まで。
そしてアニメを見た後に原作コミックとじっくり見比べてみました。
で思ったけど、このアニメは内容のアレンジがとても上手いっすね。
原作の良さを殺すような改変ではなくより伝わるように変えてあるから。
複数のエピソードをリミックスしたのも含めてARIAと手法が似てる感じ。
ただのトレースではなく+αにして初めていいアニメ化と言えるのだなと。
今回の分で一番印象に残ったのはやっぱり6話っすね。
オープニングにも母親が出てるからやるんだろうなとは思ってたし、
1話のりんの態度から恐らく病死なんだろうなとは思ってたけど、
予想してたよりもかなりキツイ内容だったので結構来ました……
※公式サイトのキャラ設定には最初からガンだと書いてある
今やガンの闘病日記が世にあふれてて現実味がありまくりなので。
6話がまさにアレンジの上手さを実感させる構成になってます。
この回は原作の(続き話の)2話分を映像化してるのです。
原作の2回分とアニメの1話分でほぼ時間が釣り合うようになってます。
だから原作をほぼそのまま映像化すれば1話が出来上がってたわけです。
しかしこの回はそうはなってないのです。
と言っても原作の内容とそう違ってはいませんが。
(構成を変えても内容の大筋は変えないのがこのアニメのスタンス)
アニメは現在と過去を平行して描く構成になってます。
現在の映像をモノクロに一部だけ色をつけた印象的な画面にして。
この現在と過去を平行して描く構成は原作そのまんまです。
ただし原作だと現在の部分はただの日常の光景だったりする。
つまり思い出の場所への旅行という展開はアニメでのアレンジです。
そして過去のシーンの旅行も実はアニメで追加した部分だったり。
ここ原作だとたった1コマのプールのシーンなんですよ。
レイジとりんが親子みたいな関係になったのを強く印象づけてます。
「よかった…あなたがいれば」ってモノローグは原作にも有るけど
印象的なシーンの中に埋め込んでるアニメの方が強く響いてくるよ。
ここのシーンもそうだしこの回の中で何度も繰り返し出てくるけど
自分のことよりもりんのことを心配するとこが人の親だなと実感する。
(レイジの親のような子供より自分が大切なろくでなしもいるけど)
「私が半年延命するお金であの子が3年暮らせるわ」なんて
自分が同じ立場に立ったときに考えられるのだろうかとも思ったよ。
にしてもこんな生々しく命の値段を語ったアニメって前代未聞だね。
この回を見てて知ったけどレイジってりんの父親だったんだね。
血が繋がってるって意味ではなく二人の意識としての意味で。
ほぼ兄妹みたいな関係で親代わりが対外的な関係だったけど。
ただりんの母親に引き取られて一緒に育っただけだと思ってたら。
なんと秋さん(りんの母親)とレイジは愛し合っていたとは……
※ここも実は公式サイトのキャラ設定に書いてある
つまりりんはレイジにとって愛した人の面影を宿す忘れ形見なのです。
今までとても兄とは思えない態度を見せると思ったらそーいうことか。
(極度のブラコンでも有りうるけど、そこはとりあえずおいといて)
あと1話ごとに簡単に(なってない)コメント。
5話は9時間目を元にパワーアップ&再構成してあります。
4巻までを見る限りは終業式までとプールのシーンを除いて
夏休みの大半のシーンがアニメで追加された部分だったりする。
なので原作こそ有るけどかなりオリジナルに近い内容です。
先生に会えなくて寂しいのがとても実感できる内容になってます。
それでもまだ最初は友達がいるから寂しさを紛らわせてたけど、
途中で友達も出かけちゃって一人になっていっそう寂しい感じに。
ちなみに原作だと終業式の次にプールのシーンかあるので、
りんが寂しい表情を見せるのは逆立ちする前のシーンだけです。
浮気は許さないとりんが青木先生をプールの中に突き落とすのも
原作だとプール教室の1シーンなのでかなり違った印象になってます。
6話は11時間目と12時間目をベースに少しだけアレンジしてます。
この回は上に書いてあるとおり。
あとこの回はエンディングが特別バージョンでした。
7話は15時間目を元にパワーアップ&再構成してあります。
この回もバンガローに泊まるあたりが追加されてます。
アニメでは一泊してる移動教室は原作だと日帰りなのです。
(小手獅子(小手指)とか半能(飯能)とか西武池袋線っぽい地名だ)
「皮むき」にこだわる展開はアニメで追加された部分なわけです(爆)。
りん達が男湯を覗こうとする展開もアニメで追加された部分(以下略)
木の下で青木先生とりん達が寝てしまうシチュエーションも
前日の昼と夜にさんざん大暴れしたアニメのほうが説得力が有ります。
原作以上に大暴れしてるので木の下の傘のシーンが際立ってます。
(その後によだれのオチがあるわけですが)
ちなみに原作だとハイキングのお昼のシーンの直後に寝てます。
8話は14時間目と16時間目と11時間目の一部を元に再構成してあります。
特に14時間目と16時間目を大胆に織り込んであるのがお見事だね。
16時間目のスキンシップの話の最後にりんのビンタ+抱きつきなので
「心ごと抱きしめる」のを実感するとても感動的な〆になってます。
つまり「怒られても、しかられても、構ってくれないよりいい」って
胸にズキっとくるセリフはアニメで追加されたセリフなのでした。
ここは原作はずっと軽いオチなのでずいぶんと違う印象になってます。
あと、何度か入れてあるりんの過去の話もオリジナルなんだろうか?
もしそうだとしたら素晴らしすぎるアレンジと言わざるをえない。
6話の後をことを少しでも描くことで6話の内容の説得力が増してるから。
黒ちゃんの小さいアレには唖然としたけどな(爆)。
相変わらずこの作品は装飾の部分がギリギリなところを突っ走ってるよ。
もう少し控えめな表現になってればまともな作品に見えるのにね(笑)。
※この作品は本質はまともだけど装飾が変態スレスレなのです
にしても黒ちゃんはあの歳(1年生?)でよくそのことを知ってたなと。
そもそもどこからその情報を仕入れてくるんだろ?とか思ったり。
前回の分の修正も。
3話は4時間目に8時間目の内容を組み合わせて再構成してありました。
8時間目は通常より短い頁数なので原作より大幅に内容が増えてますが。
股間スナイパーっぷりもアニメでは怒涛のパワーアップをしています。
原作だといちごMILKのところの1回だけしかないから。
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