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2003年に放送された全14話のテレビシリーズ。
原作は18禁の美少女恋愛アドベンチャーでやったことはありません。
※レンタルDVDは全巻リリース済
なんと
見返したのは本放送以来だったりして。
ずっと見返そうと思ってはいたんだけど見るのが結構キツイし。
それと部分的に見返してもしょうがない作品という側面もあって。
時間の余裕と気合の巡り合わせでいつのまにか4年半も経っていた(爆)。
その間に地道に(クソ高い)DVDを買い集めて全部揃ってしまいました。
揃ったすぐ後に廉価BOXがリリースされたのにはちょっと泣けたけど。
つまり今回見返したのは手持ちのDVDってことです。
ちなみにレンタルDVDはセルの単品と全く同じ内容です。
一通り借りた後に買ったから間違いないよ!(汗)
作品の感想は前に十分すぎるほど書いたのでそちらを参照のこと。
ブログだと↓かサイドの「君が望む永遠」から全部見れます。
今回は改めて見て気づいたことをいくつか。
筋を全部知ってる状態で改めて見返して気づいたことがひとつ。
孝之って最初から
水月が好きっぽい描写がさりげなく入ってたりして。
遥の告白をOKしたのは水月のお願いだからとか口を滑らせかけてたし。
それでも遥の想いに真剣に向き合っていくことにしたわけで。
あの事故がなければ二人の関係は順調に進んでいた可能性は高いのです。
事故直前の「おれたちにはたっぷり時間があるんだから」ってセリフが
それ以外の未来なんて想像つかなかったのを思い知らせてくれるから。
だけど、その後の展開を知ってるから。このセリフがとても痛いよ。
最終回のエピローグの部分。
ここは放送よりDVDの方がずいぶん長くなってたりして。
尺の関係で十分とは言えなかった「ほんとうのおくりもの」の部分を
文字が読める絵本としてじっくり見せてくれる構成になってるのです。
放送時はセリフで最初と最後の部分しか内容が入ってなかったからね。
自分(たち)の関係を「ほんとうのおくりもの」の内容に重ねてるのを
中身を全て見せることで
はっきりと実感できるようにしてあります。
さらにラストシーンで木の下に一人佇んでる遥が振り返ってなシーンが。
そのシーンから絵本のシーンに切り替わってはっきり描写してないけど
おそらくはみんなと再会したという意味合いに見えます。
実際、あの絵本を手にした3人は
そう行動する可能性は高いから。
放送版と意味自体は大差ないけどこの遥のシーンが入ってるだけで
なんだか放送版よりもとてもキレイに終わってる感じがするのでした。
音楽について。
前にサントラを聞いた時にさっぱり聞き覚えが無いとか書いたっけ。
こうして改めて見てみてもやっぱりあまり音楽が印象に残りません。
見た直後の今まさにコレを書きながらサントラ1と2を聞いてて。
今回は見た直後と言うこともあって
使ってた記憶は残ってます。
でも曲とシーンがさっぱりつながらないのでありました。
曲自体はピアノと弦楽器を中心にした透明感のある音楽で悪くないのに。
音楽はあくまで空間に満ちてる感じであまり主張してないのでした。
それは映像についても同じことが言えるのです。
改めて見て思ったけど全編で画面の作りが凄くしっかりしてます。
ぱっと見で凄く目を引く画面とかはないけど平均点はかなり高いです。
だけどこのシーンが強烈に印象に残るといった感じにはなってない。
(部分だけ見てもしょうがないというのはそういう意味)
さすがに全く印象に残ったシーンがないという訳ではないけど。
あくまで物語上での重要なポイントで映像で主張してるわけではない。
映像も音楽も物語を描くための
舞台装置に徹していたからなのでしょう。
それか映像や音楽に比べてストーリーの印象が強すぎるからなのかも。
見返して気づいたわけではなく本放送当時から実感してたことだけど。
この作品の生々しい感情描写はやっぱり凄いっすね。
エロゲーアニメという枠を外してもこの次元に達してるの多くないし。
ここまで真正面から恋愛ドラマを描いたのもアニメとしては希少だ。
当時、D.C.(1期)の後半とこれを同時に放送してたので何とも凄かったよ。
※キッズではなんと連続して放送してた
見てて
時代が大きく変わったような気がした。
しかし、それから4年半の歳月が過ぎた今、あまり先には進んでない(爆)。
なにしろ以降のエロゲーアニメでこの作品と同等かそれ以上に生々しい
キャラ描写をした作品って
3つぐらいしかないわけで……
※Canvas2とefとture tears
D.C.と君望から次のエポックメイキングのefまで4年もかかったから
次にそんな作品が出現するのは2011年頃?とか思ったりして。
映像特典について。
まず映像特典としては定番のノンクレジットOP・EDが。
なんとノンクレジットOPには放送版とDVD版の両方がついてたり。
それはつまりOP映像が
放送とDVDでちょっと違うって意味でもある。
真ん中へんの羽が(水月の)手に落ちてくるカットの後、
DVDだと遥、水月の順にカメラが回り込むカットが入ってます。
でも放送時は遥のところだけ本編のカットを挿入してありました。
特別構成である2話や最終話のノンクレジットEDはついてません。
本編にクレジットが被ってて見にくいのでつけて欲しかったなと。
番宣やCMとイベントプロモーション映像もわりと定番だろうか。
中身は本編の印象的なカットを繋いだよくある宣伝映像です。
ただし5巻の未公開プロモーション映像だけはちょっと違います。
プロモーション映像と言えば作品のイメージを伝えるものですが、
これは水月と遥が孝之を巡って戦うロボットアニメなのです(爆)。
いったいどこの世界の君望だよ!とツッコミを入れておこう。
3巻には「Precious memories」のライブ映像なんてのも。
「美少女歌謡の夕ベ」と言うイベントから抜き出した映像みたいです。
この手のライブには行ったことがないのでちょっと新鮮かもしれん。
(ライブ会場が真っ黒だったのなら行ったことあるけど・笑)
遥の人(栗林みな実)が
凄くカワイイ格好して歌ってたよ。
単品のDVDの話なので廉価BOXにも同じモノがついてるかは不明。
※レンタルDVDにはついてます
あと発売当時に店舗・枚数限定で配ってた特典DVDなんてのも。
確か
3種類ぐらい有ったはず。だけど手元には1種類だけです。
叩き売ってるのを拾ってたから1種類でもついててラッキーです。
(どっかの通販で買ったら一緒についてきた)
手元にあるのは「涼宮家のお見舞い返し」とかいうやつ。
これにも「美少女歌謡の夕ベ」のライブ映像が入ってます。
「Rumbling hearts」「君が望む永遠」「Precious memories」の3曲分。
こちらにはそれぞれトーク部分が入ってるので映像特典のより長め。
ちなみに「Rumbling hearts」では
遥のコスプレをして歌ってました。
あとアニメの声優さんの2話アフレコ直後の取材映像なんてのも。
孝之の人が「見てくださいとは言いません。見ろ!」とか言ってる。
最後にもうひとつ。
作品の内容は全く関係ないことだけど。
作中で涼宮という名前が出てくるたびにハルヒを思い出します。
てゆーか遥とハルヒって
音だと1文字しか違わないじゃないですか。
「すずみやはるか」と聞くたび余計な雑念が入ってしまうよ(汗)。
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4月からTBS系(3局)で金曜日の深夜に放送してる新番組。
原作は少女誌(別冊マーガレット)のマンガで読んだことはありません。
※レンタルDVDはセルDVDと同時リリース(2巻までリリース済)
相原琴子は高校の入学式で代表の挨拶をした入江直樹に一目ぼれをした。
入学式の代表ということは当然入試の成績が一番だったということで。
そして成績順のクラスで1年から3年までずっと1組の天才だったのです。
そんな直樹くんと少しでも釣り合うようにと日々頑張った琴子だけど、
結局3年間ずっとどん尻のF組から這い上がることが出来なかった。
でも、せめてこの気持ちだけでもと決心をしてラブレターを渡すのだが、
直樹は
いらないと冷たく言い放ち読んですらくれなかった……
※理由はバカな女は嫌いだから
琴子は振られたことと自分が何も見てなかったことにショックを受ける。
あんな冷血な奴のことなんかさっさと忘れてしまおうと思うのだった。
しかし皮肉な巡り合わせで琴子は直樹と一つ屋根の下で暮らすことに。
好きだった。今でも気持ちが残ってる。けれど相手には凄く嫌われてる。
琴子にとって嬉しいようで針のむしろのような日々が始まった。
とりあえずの第一印象は「なんか懐かしい」だったかな。
オープニングの曲や表現技法から本編のノリやキャラ絵まで
だいたい
10~20年ぐらい前のアニメを見てるような感じだし。
それもそのはずこの作品は連載が中断したのが10年ほど前だから。
※作者の多田かおるさんは連載中に事故で急逝されたのです
現実を描くことの多い少女マンガは時代の感性を強く反映するので
リアルタイムの人にとっては凄く共感できるという側面がある反面
時が経つほどに著しく陳腐化するという欠点もあるわけで……
(現実味のない少年マンガは陳腐化しにくい)
一昔前のアニメ、例えば「花より男子」のアニメと雰囲気が似てるのも
原作のテイストを忠実に再現するならむしろ必然だったりするのです。
懐かしいテイストなのにちゃんと今のアニメになってるのは感心したが。
ちなみに「ラブ★コン」が同じ別マの作品では2世代ぐらい新しいはず。
両者を見比べれば時代の感性の違いをより実感できるんじゃないかなと。
現実の生活を絡めたラブストーリーだからやってることは大差ないけど、
やってることが大差ないからこそ
時代の違いが際立ってくるのです。
その「ラブ★コン」は2クールで16巻分の内容をやる高速展開でした。
そしてこちらはと言うと全23巻でしかも未完の続きを追加するそうな。
巻数から単純に話数を計算すると
だいたい2年分(100話)ほどあるのに
それをたった2クールのアニメにしてるわけです。
比較するまでもなくエピソードを省略しまくった超高速展開ってことです。
あのエピソードがないとか言うだけ無駄だよ、とお断りしておきます。
見ててあまり端折られた感じがしないので上手くやってると思うけど。
で、肝心の中身ですが。これが予想以上に見てて楽しかった。
ちょっと懐かしいけど世代的に十分に付いていける歳なので(爆)。
琴子の前向きで元気で
表情がくるくる変わるところも凄く楽しいし。
(図書館戦争のギャグ顔表現よりもこっちの方が見せ方が上手いね)
高速展開の副産物かはわからないけど、物語のテンポも凄くいいし。
喜怒哀楽のジェットコースターに乗ってるみたいで退屈しないのです。
あと、シチュエーションに対するリアクションがなにげに面白かった。
どんなシーンでも頭の中に予想してるリアクションと言うのがあって
その通りに展開してしまうとベタとか陳腐とか思ってしまうわけで。
だけどこの作品は微妙に予想とは違った反応が返ってくるのです。
例えば夏休みの宿題が終わらなくて直樹の部屋に忍び込んだ時の話。
忍び込もうと思う発想からしてもうすでに予想外ではありますが(笑)。
ここで(一緒の部屋の)裕樹の自由研究の「琴子の観察日記」を発見して
その内容に怒るだけではなく
褒め称える内容を勝手に描き加えたり……
宿題のノートを借りようとしたら直樹にバレて襲われそうになったり。
そこで「好きだけど心の準備が」とかすっとぼけたことを言ってるし。
ここは冗談だけど本気で脅すつもりでもこの反応だと気が抜けるね。
脅したお詫びにノート貸してやると言われて抜けぬけと借りていくし。
リアクションが面白いのもだけど、ちゃっかりしてるのも楽しいっすね。
この作品はいきなり異性と同居というお約束のパターンを使ってます。
美少女モノでは超定番だけど実は
少女マンガでもわりとよく使います。
と、ずいぶん前にフルバのとこかなんかに書いたような記憶が。
まともな恋愛のプロセスだとかなり近しい関係になってからじゃないと
異性と同居というシチュエーションにはそうそう至らないわけで。
それ以前の関係でありながら身近で表情を見れるのは興味深いのです。
だから恋愛モノが中心になる少女マンガでよく使うのはむしろ必然かも。
美少女モノだって大半はラブコメだからいきなり異性と同居なわけで。
妹キャラを印象的に扱ってるのも異性と同居の変形みたいなもんです。
ちなみにこの作品だと二人の関係が通常より悪い状態から始まります。
なにしろ告白を門前払いだし、理由が「頭の悪い女は嫌い」だから。
つまり好きな相手にして、こっぴどく振られた相手との同居なわけで。
いきなり家が崩壊した時にもしやと思ったら、予想した通りの展開で。
こんな状態で同居するハメになった琴子にとても同情してしまいます。
まぁ、
傍から見てる分にはとっても面白いけどな(爆)。
7月からテレ東系(6局)で水曜日の深夜に放送してる新番組。
AT-Xでも放送してるので地上波で見れない人はそちらで。
原作はライトノベル(ファンタジア文庫)で読んだことはありません。
※セル・レンタルDVDのリリースは10/8から
90年代アニメの代表作の一つスレイヤーズの新作です。
※詳しいことは詳しいサイトを参照!
テレビシリーズとしては4度目の映像化で約10年ぶりのお目見えです。
久しぶりの映像化なので今の時代にあわせていろいろ進化してます……
なんてことは全くなく。とても新作とは思えないテイストです(爆)。
今時ありえない大味な色彩だし、キャラ描写も世界描写も超チープ。
(平均的に色使いのキレイなJ.C.STAFFでこの色使いなのが逆に凄い)
でも90年代のライトファンタジー全盛期はこんなアニメばかりでした。
こんな作品ばかりだったらとっくにアニメを卒業してたことでしょう。
実際に90年代頃はほとんど卒業状態で2000年過ぎに出戻ったわけだし。
そんな感じで良くも悪くも昔のまんまなこの作品。
当時この作品が大好きだった人ならすんなり親しめるんじゃないかと。
あとはライトファンタジーが好きなタイプなら楽しめるのかなと。
「ゼロの使い魔」が結構売れてるからその手のニーズは有るだろうし。
あちこち古いので現役世代にどの程度ウケるかまではわかりませんが。
てゆーかゼロ魔を見たとき帰ってきた90年代アニメだとか思ってたけど、
こーして新作として見るとゼロ魔とは
明らかに時代の感性が違ってるね。
ゼロ魔はキャラ(主にルイズ)の表情のつけかたがとても細かかったし。
魔法の見せ方だってずいぶんと大味なこれと比べて洗練されてたから。
共通点は(ライトファンタジーらしく)舞台設定が薄っぺらいとこぐらい。
つまりゼロ魔は90年代アニメを今の感性で再構築したみたいな感じだね。
実はこれもそうしてくるのかなと密かに期待してたんですが……
手塗りがデジタル彩色になった以外はほぼそのまんまだよ。
まぁ、ノリはとてもいいので楽しめはしますが。
現在リリース中の30分×全4巻?のOVA。DVDレンタル。
原作は18禁の美少女恋愛アドベンチャーでやったことはありません。
※セル・レンタルDVDは3巻までリリース済
テレビ版とは違う遥ルートのアニメ化と聞いたような記憶があるけど
実際に見る限りは
ゲーム(やテレビ版)の未来の話みたいです。
いきなり遥が病院を退院するところからストーリーが始まるので。
遥を選んだっぽい内容なので遥ルートのアニメとも言えますが。
なんか全3巻だと思い込んでいたけど全4巻みたいです。
3巻の最後に次の巻の発売予告が入ってないけど……
公式にも4巻目の情報が全く載ってないし。
8月に出る予定だった
4巻はいつになったら出るのでしょう?
BVのスケジュール表には10月まで載ってないんだけど。
さすがに3巻ラストのあのシーンで終わらないとは思いますが。
とは言え3巻までの内容も決して誉められたデキではないので
このままフェードアウトされてもあまりがっかりはしないかなと。
2~3巻程度のエロゲーOVAにはろくでもないのが多いと最近書いたけど
ろくでもない作品の歴史をまたひとつ積み上げてしまったカンジだし。
アカネマニアックスの方はこれよりまだまともに見れたのに。
制作スタッフの格が違うといってしまえばそれまでだけど……
最初は全3巻でどーにかなるのか?とか思って見始めました。
そして病院を退院するとこから始まる展開にちょっと唖然としました。
そこまでの内容を省略しちゃって初見の人は理解できるのかなと。
随所に過去のシーンが思い出として挿入されてはいたけど。
てゆーか過去の思い出が多すぎでどこが未来の話やねん!って感じでした。
2巻を見終わった時点で、
ほとんど総集編アニメだなって印象だったし。
(テレビ版の印象的なシーンと同じ構図を過去と現在で多用してる)
原作かテレビ版の内容を知らないと満足に理解できる内容ではないなと。
この展開で3巻で物語にケリがつくのか?と思いつつ見始めた3巻。
なんか茜の存在感が1、2巻よりもやたらと大きくなってました。
他のキャラを重点的に描くほど時間に余裕はないはずなのに。
と思って見てたら、どーやら3巻は茜がメインの回のようだった。
そこで実は2巻は美月がメインの回だったんだなと気づきました。
内容がほぼ(退院以前の)回想だったので視聴者へ説明してるとばかり。
全体で一本の話にも見える内容だったので意図に気づくのが遅れたよ。
つまりこれは
遥・美月・茜のその後をそれぞれ描いた内容みたいです。
回想だらけでほとんど未来の内容はないけど。
そして3巻の最後が「なにそれ?」で終わります……
このまま終わりだったら
DVDを叩き割りそうな気分です。誇張でなく。
とりあえずあともう1巻あることを知って少しだけ望みを繋ぎましたが。
せめてちゃんと作品として完結してくれることを望みます。