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2007年に公開された劇場用アニメ。DVDレンタル。
「制約は、ゼロ。」というキャッチコピーで
7人の映像クリエーターが想像力を発揮したオムニバス作品です。
まぁ、制約はゼロとか言っても時間(枠)の制約は有りそうだけど。
7本全部で100分程度なので
1作あたり15分ぐらいしかないわけだし。
どれも映像的には凄いけど内容的にはちょっとしたモノに過ぎません。
それでも最後の「BABY BLUE」はキレイにまとまってて良かったよ。
短い時間でもこんなのが作れるんだ、と感心してしまったぐらい。
あと、1本づつ簡単に紹介とコメント。
「福島敦子 / GENIUS PARTY」※オープニング
見た目はシュールアニメ。現実とは全く違う理の世界の物語(たぶん)。
おそらくその世界ではごく当たり前の自然現象が展開しているカンジ。
何だか良くわからないけど
みょーに力のある映像に惹きつけられます。
ロボットカーニバルのオープニングを彷彿とする感じで。
「河森正治 / 上海大竜」
見た目は普通のアニメ。舞台は昔の上海(戦後あたり?)らしい。
雰囲気のある描写だと感心してたらいきなり未来人とロボットが……
芸術系の作品かと思いきや
とってもエンターティメントな作品でした。
手描きと3Dを自在に使い分けるところはさすが河森監督&サテライトだね。
(見てるときは誰かわからなかったけどクレジットを見て納得)
「木村真二 / デスティック・フォー」
見た目はフルCGの(まさに)人形劇。ゾンビの世界が舞台の話みたい。
ストーリーは簡単だけどとにかくアートワークにインパクトがある。
現実の模倣ではなく頭の中のイメージをCGで映像化することで
マンガチックだけどチープではない映像を作り上げることに成功してる。
「福山庸治 / ドアチャイム」
見た目は普通のアニメ。背景は水彩タッチで雰囲気のあるリアル系。
ストーリーはちょっと不思議な仕掛けが入ったショートショート風。
ごく普通の日常が
突如として日常じゃなくなる展開がなかなか面白い。
ショートショートが短いアニメに凄く向いてることを知ったよ。
「二村秀樹 / LIMIT CYCLE」
見た目はバーチャルドラッグ。言葉で語れる内容は何ひとつありません。
延々と抽象的なセリフを抑揚をつけずに喋るので洗脳ビデオのようだ。
これはもしやお香でも焚いて見ながらトリップしろってことですか?
表現的には面白いけど、これだけは見てて退屈だった……
「湯浅政明 / 夢みるキカイ」
見た目はシュールアニメ。内容も
考えるんじゃない感じるんだみたいな。
この作品を一言で表現するなら(視聴者が)夢を見てるような作品っすね。
シュールでエキセントリックだけど見てれば(内容の)理解はできます。
理屈で考えずに作り手の想像力をそのまま受け止めれば楽しめるハズ。
「渡辺信一郎 / BABY BLUE」
見た目は普通のアニメ。背景もキャラ絵もキャラ描写も超リアル系。
ストーリーはとても短いのになんとなくロードムービーのようです。
とにかく雰囲気が最高。そしてラストのシーンには結構来るモノが。
たった15分でも印象的な物語が描けることは驚きかもしれない。
他はともかくこれだけは見ることをオススメします。
※COWBOY BEBOPの監督さんですよ
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1月から一部の民放(6局)とAT-Xで深夜に放送してた全10話の新番組。
原作はスクエニ傍系(ZERO-SUM)のマンガで全巻持ってます。
※レンタルDVDはセルDVDと同時リリース(4巻までリリース済)
養父のいつもの気まぐれで旅をするはめに陥った少女ラゼル(10代後半?)。
うじうじ悩むのは性じゃないと、せっかくだから旅を楽しむことにした。
旅には道連れってことでいい感じに目に飛び込んだ青年も拾ったりして。
青年の名はアルゼイドと言って大切な人の敵を討つために旅してるらしい。
自分のでも誰のでも敵討ちなんて下らないと考えるラゼルはアルゼイドに
「あんたのクソつまらない人生を
面白おかしくしてあげる」と言い放つ。
そして、(まさに)いつのまにか仲間に加わったバロックヒートを加えて
目的のない(こともない)自由気ままな旅を繰り広げるのだった。
やたらエピソード順が変わってて内容がずいぶん圧縮されてる。
とりあえずの印象というとそんな感じだろうか。
あまり記憶にない話が目立ったからオリジナルかと思ったけど
原作を確認したら全てのエピソードが原作に存在してたよ。
たったの10話なのにわざわざやる話か?と思うのが目立ったけど。
なんで印象的なエピソードを端折って枝葉の内容をやってんだろうと。
印象的な話は長いので収まらなかったってことなのかも知れんけど。
だからと言って
こんな中途半端な映像化をされてもな……
印象的なエピソードでアニメになってるのは
5、6話の「てのひらのたいよう」と8、9話の「ゆくさきをしらない」かな。
8、9話はまだ見てないのでどんな感じになってるかはわからないけど
5、6話に関しては今回見た中でも頭一つ抜けるぐらい印象的だったね。
どーせアニメ化してくれるならこのレベルの話でまとめて欲しかった。
原作の大ファンなので現状のレベルでも思ったよりは楽しめたけど
原作ファンだからこそ
この程度の作品じゃないのに!って思いもある。
8、9話の「ゆくさきをしらない」はバロックヒート初登場のエピソードで
本来なら1話の次に入ってるべき内容なのでした。
てゆーか1話でいきなりひーたん(バロックヒート)が出現したのには唖然。
「遅れで合流した」と言ってるけど最初は
面識自体が無いんじゃゴルァ!
アレンジするなとは言わないけど不整合をおこすようなのは勘弁してよ。
いきなり仲間になってるからこのエピソードをやらないのかと思ったら、
終盤のほうでやるというのもどーいう意図の構成なんだかさっぱりです。
アゼルの本当の親の話をそのへんに埋め込んでやるつもりなのかな?
※原作8巻の「故に少女は運命に至る」
アゼルの過去の話と旅の終わりでシリーズを終わらせてるっぽいし。
(アニメは)下から数えて5本指に入りそうなぐらい人気がないこの作品。
そんなこの作品の魅力を原作ファンのワタクシが教えて差し上げよう!(笑)
一言で言うなら言語センスですね。よーするに台詞回し。言葉の使い方。
と言っても生々しいセリフだとか心に響くセリフって意味ではなくて。
もちろん言葉使いは生っぽいし、心に響くセリフももちろんあります。
それよりラゼルを筆頭にした
唇からマシンガンのようなセリフの嵐が、
キャラ同士のやり取りがボケとツッコミのような、ひたすらボケのような、
とにかく言葉で畳み掛けてくるそのノリが凄く面白いのです。原作は。
軽口を叩きながら結構キツイ内容をやるバランス感覚が楽しいのです。
血がドバトバ出て死にそうでもボケずにいられない感性が好きなんです。
そんなこの作品の良さがアニメで表現できてるかというと……
まぁ、それなりには表現できてるかなと。
唇からマシンガンな部分は時間に余裕のある回は結構再現できてる。
6話のトランプのとこなんて笑いすぎて腹が痛くなったぐらいだし。
※原作だと「君に贈ろう」の後の回の内容
でも原作の内容を圧縮してアニメにしてる回はかなり削られちゃってる。
内容を再現することを優先して関係ない部分を削るのは理解はできる。
でも、ノリノリの会話もこの作品の最も重要な要素の一つなわけで。
短い話を膨らませてる回も原作者の言語センスを再現できてないし。
こんなもんじゃないのに!と感じた回が少なくなかったりして。
さらに印象的なストーリーが必ずしも映像化されてないしで。
アニメ化は嬉しかったけどこれじゃ満点には程遠いなって感じ。
7月から一部の民放(6局)で深夜に放送してる新番組。
AT-Xでも(6月から)放送してるので地上波で見れない人はそちらで。
原作はマニア誌(GUM)のマンガで読んだことはありません。
※セル・レンタルDVDのリリースは9/25から
一騎当千の3度目のアニメです。
1期と2期はずいぶん間があいてたけど今回は早かったね。
2期のDVDがわりと売れてたからでしょうか?
そんな感じなので(?)
スタッフは2期とほとんど同じです。
キャラ絵もほぼ2期と同じで孔明の髪の色が変わった(?)ぐらいかな。
時期は2期の戦いに決着がついたその後という感じみたいです。
内容的にはバトルの比率が大幅に減って日常のシーンが増えました。
キャラも南陽と成都のキャラを中心にほぼ固定したメンバーなので
2期みたいに次から次へと登場しては退場する構成ではありません。
※今作はキャラのテロップが入ってない
今回は2期から出てたキャラがほぼそのまま登場します。
なので2期を見てた方がキャラの配置や関係はわかりやすいかも。
まぁ、主要キャラは全て三国志に出てくる有名キャラなので
それを知ってればキャラの関係はだいたいわかるかと思いますが。
初登場した孫権なんかさすがに
知らない人はいないだろうし。
(呉といえば孫策よりも孫権の方が先に出てくるぐらいで)
今回は今のところほとんど日常メインでまったりした展開です。
死んだはずの呂布が登場したのが今後の鍵になるっぽいけど。
日常がメインで人物が固定されてて
キャラの魅力がわかりやすいです。
2期は魅力ありそうなキャラが登場してはすぐに退場していく高速展開で
せっかくのキャラがもったいなかったので今回はずいぶん良い感じです。
相対的にバトルが少なくなったので物足りない人もいるかもだけど。
バトルシーンはおそらく回が進めば増えると思うので。
あと1期・2期に比べてずいぶん男キャラの比率が減りました。
モブには今でもいるけど存在感のあるキャラとしてはって意味で。
もともと美少女メインだったけどここまで女キャラだけになるとは。
さらに関羽の百合妄想シーンが(何度も)あったりして……
この作品はいったい
どこへ向かってるんだろう?とか思ったり。
お約束のお色気シーンについて。
たぶん2期よりもかなりパワーアップしてます。
下着や裸がむやみやたらとあっけなく画面に出てきます。
5話の海に行く話での水着なんか普通の美少女アニメではサービスなのに
いつもよりも
むしろ健全に見えてしまうほどです(笑)。
そして、そのまま放送したらまずいシーンも毎回それなりにあります。
実際、地上波の放送は
かなり規制が入ってるみたいだし。
1話のAT-X放送版(規制なし)とMX放送版(規制あり)をざっと比較したら
予想してたよりもかなり大幅に規制が入ってて驚いたぐらいです。
乳首が見えてるとこと乳をもむとこは規制してるのを予想してたけど、
パンツが見えてるとこや胸がはだけてるとこまで規制が入ってるとは。
※バトルで胸のあたりが破けて肌が見えるのがこの作品のお約束
2期は地上波でも普通に流してたのにね……
つまり地上波ではわからないけど今回もやたらとパンツは見えてます。
比較してて表現規制のパターンがある程度わかりました。
画面の端にパンツや乳が見えてる場合はズーム&パンでごまかしてる。
ワイド素材を4:3で放送してるのは
構図を細工し易いからなのでしょう。
パンではっきり見えてる場合はパン動作の一部または全部を無しに。
(全部パンから途中まで静止で途中からパンになってたり)
構図をいじりようがない場合はそのカット切り替えが無くなってたり、
動画が静止画になってたりすることも(乳をもむとこ)。
そしてカットを差し替えられない最悪の場合は画面に真っ白なマスクが。
※GIRLSブラボーの地上波の規制と同じ
つまり地上波だと最後のしかわからないけど他にも大量にあるのです。