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今期一番人気の作品です。それも今のとこぶっちぎりで。
フィーバー状態と言ってもいいかもしれません。
去年はトップクラスの人気作品を一つも追いかけなかったので
久々にお祭り騒ぎに参加してるような気分ですよ。
前回も書いたけど
今回のFは今までの
全シリーズの集大成的な作品になってます。
だからなんだろうけど、過去の作品の内容も随所に挿入されてるのでした。
歌で戦争を終わらせた事実が伝説として残ってるのは毎度のことですが。
ミスマクロスというイベントも歴史的なイベントとして続けてるみたいで。
(ランカの兄のオズマは低俗なイベントとか言ってたけど)
ランカのように「私の彼はパイロット」を歌う人も当然いるわけです。
確かマクロスプラスでも歌ってたよ。誰が歌ったかは忘れたけど。
そして今回見た10話ではマクロスゼロの話が出てきます。
10話のサブタイトルが「レジェンド・オブ・ゼロ」ってなってるし
ゼロの内容に繋がる何らかが出てくるんだろうなとは思ってましたが。
なんと冒頭からつい最近どっかで見たシーンが再現されてました……
(マクロスFを見た後に確認のために前に見た分を見返した)
まさか
ゼロの内容を映画化する展開だったとは思いもよらなんだ。
ダイジェストではなくメイキングなのでこれ見ても内容はわかりませんが。
でも十分すぎるほどにゼロに興味を引く構成にはなってるのでした。
実際、凄く続きを見てみたくなったよ。
この映画の主題歌になんとランカのアイモが使われることに。
(アイモの映画バージョンが凄く良かった)
そして元々はただの端役だったランカがマオ役もやることになったのです。
※マオはヒロインの妹でもう一人のヒロイン
そこに至った経緯はまさにミラクルとでも言うか。
街頭で手渡ししたり人参の歌を歌ったりな下積みな日々をやってたので、
しばらく派手な展開はないのかと思ったら、いきなり日の当たる場所へ。
最初からすんなりとは行かないけど、
ある瞬間ブレイクスルーがある。
今までのアイドル作品よりもはるかに現実に沿った構成なのが面白いね。
この映画についてオズマはランカがドクターマオなのは因縁かと言ってる。
つまり自然の中で生きてきたマオはゼロの後で学者になるってこと?
※作中でも文明や都会の生活に憧れてた
このセリフから
ランカがマオの血筋(年齢的に孫?)という仮定も出てくる。
ちなみにランカは事情があって小さい頃のことを何も覚えてません。
ランカの過去の事情はこの物語の大きな謎の一つです。
バジュラとの最初の遭遇で宇宙船(だっけ?)が壊滅した事件の
数少ない生き残りだという表面的な事実はすでに明かされてますが。
※表向きには事故ということになっている
そもそもバジュラが現在与えられた情報だけでもかなり胡散臭いので
最初の遭遇であるこのポイントに何も隠されてないとは思えない。
ランカの「お兄ちゃん死んじゃイヤ」なんてセリフもあるし。
※オズマではないホントの兄がいるってこと
見返したら3話に「あのことちゃんと内緒にしてるよ」なんてのも……
最初はバジュラはただの得体の知れない怪物だと思いました。
しかし、どうやらそんな単純な構図ではなさそうな予感が。
ギャラクシーの自作自演説なんて面白い話もあったりするね。
確かにシェリルの公演と初襲撃が同時期なんで信じたくなる話だよ。
ただのマネージューのはずのグレイスもこのところ怪しすぎるし(笑)。
まぁ、ワタシク的には
バイオ研究の産物のような気がしてますが。
(ギャラクシー船団が最も技術が進んでるとも言ってた)
脳が無かったり、ランカの声で静まったり動き出したりする反応から、
音波でコントロールする生体兵器的なものかもしれないなと。
(ランカがマオの血筋なら巫女の血の影響を受けた可能性も)
それが人のコントロールを離れて勝手に暴れてるんじゃないかと。
謎といえば7話に初登場したブレラという少年。
最初はバジュラをコントロールする側の
異星人なのかと思ってた。
しかしなぜかランカのアイモと同じメロディをハーモニカで吹いてたり。
ランカと関係があるのに敵方だから異星人に攫われた?とか思ったよ。
フロンティアに潜入してたときにはいったいどうやって?とも思った。
しかしバジュラが異星人のものではなく地球人が生み出したものなら
ブレラも地球人かゼントラーディなわけで潜り込むのは容易そうだし。
手引きした人(ブレラに指示を出してる人)もいるみたいだし。
アルト達を攻撃したりしなかったりするのでただの敵でもないようだ。
(初登場時はアルト達を助けてるようにも見える)
そして、このブレラがランカのホントのお兄さんという説があります。
同じ曲を知ってるし、ランカの近くに出現するし、10話では助けてたし。
(ランカの「お兄ちゃん~」はブレラに向けて言ってる)
確かにその可能性は十分にあると思った。
あからさまに謎な存在のブレラは別として
どーも怪しげな行動をとってる人物が他にも数名いたりして。
シェリルのマネージューの
グレイスはこのところ怪しさ満点だし。
(ブレラに指示を出してる人じゃないかという説が)
大統領府の主席補佐官のレオンも随所に怪しい行動が垣間見える。
どーやらランカに興味を持っていて芸能活動を妨害してるふしが。
ランカの声にバジュラが反応するとこと何か関係があるのだろうか?
今後ブレイクしていくランカが何らかの引き金になったりするのか?
こんな感じで物語の核心のピースが結構集まってきました。
まだ全体像をイメージできないけど次に何が見れるかとても楽しみです。
続いてもう一つの焦点である人間関係について。
マクロスと言えば三角関係!なんだそうです。
初代がそうだったのは知ってるけど
他のもそうなるのか?
10話を見てるとゼロも確かにそれっぽいが。
(ランカは映画でマオの気持ちを自分に重ねてたし)
今回のFは原点回帰らしいのでもちろん三角関係なわけです。
主人公でパイロットのアルトとこれからスーパーアイドルになる(らしい)
ランカって構図はそのまんま
初代の輝とミンメイを彷彿とするし。
もう一人のヒロインのシェリルが(たぶん)年上なのもまんまっすね。
今回はシェリルが銀河のスーパーアイドルってとこが全く違うけど。
恋愛だけでなく歌でも凌ぎを削るという展開が今から期待されます。
一人の歌姫より二人のほうが売上が倍増!なんて考えたかは知らんけど。
※今までに出たシングルとアルバムは売れまくりです
10話の時点で二人のヒロインのランカとシェリルは
双方ともアルトに対してハッキリとした好意を抱いてる感じっすね。
表情がストレートなランカの方が好きな気持ちが強く見えるけれど
歳を重ねたシェリルは自分の
気持ちを隠すのが上手いだけかもしれない。
なんだかシェリルは自分の感情にブレーキをかけてるような気がします。
自分からキスをしておいて冗談とか言っちゃうし……
アルトは言葉どおり受け取ってるけどどー見たって冗談じゃないし。
なぜ躊躇してるのだろうか?いずれギャラクシーに帰るつもりだから?
それともランカの気持ちが見えてるから遠慮してるのだろうか?
シェリルとランカの関係もなかなか面白い。
ランカは元から歌うのが好きでシェリルの大ファンで、
(変装中の)本人の前で
シェリルの魅力を語ったことまであったり(笑)。
思わず歌っちゃったら本人も歌いだして驚きと嬉しさで泣いちゃったし。
そんな巡り合せなせいか直接会っても憧れの気持ちが強く出るようで。
シェリルとアルトの距離が近づくのを指をくわえて見ているのです。
妬ましいとか悔しいとか思わないのがランカの良いところではあるが。
(シェリルの特番で自分の番組が潰れた時も怒りを向けなかったし)
どーも恋愛に対する自覚と覚悟が足りないんじゃないのかなと思う。
シェリルから見たランカもただの一ファンとは違うようで。
同じ歌う人間としてランカの歌声に感ずるものも有ったのでしょう。
あとランカを昔の自分の姿(境遇や志とか)に重ねてる感じもします。
態度を見てるとランカが
可愛くてしょうがないって感じだし。
(おかげでランカの姉説が出てるけど、さすがにそれは)
機会があるごとにさりげなく手助けをしてるし。
10話なんかミスマクロスの人を無視してランカに声をかけてるし。
(主題歌まで奪われたミスマクロスの人はランカを恨みそうだ)
アルトへのキスだって躊躇してるならとっちゃうわよってメッセージを
半分ぐらいは含んでたのかもしれない(残りの半分は本気です)。
ある意味、三角関係で最も気持ちが通じ合ってるのはこの二人かも(笑)。
この後、ランカがスターダムを登って行く展開になるはずだけど、
二人の関係は変わらないんだろうか?それとも壊れるんだろうか?
二人で仲良くアルトを共有するわけにもいかないわけだし……
あまり
悲しいことにならなければいいのにと願ってしまう。
で、肝心のアルトですが……
どうも自分のことだけでいっぱいいっぱいって印象が。
二人に対してある程度の好感は抱いてるけど愛には程遠い感じです。
シェリルにはいいようにからかわれてるだけだとか思ってるし。
どーでもいい相手にあんな大事なものを貸すわけないじゃん!!
ちょっとしたことで自分に好意があると思う自意識過剰もアレだけど
相手の気持ちに鈍感すぎるのもちょっとどーかと思うぞ。
(最近のアニメだと複数に好かれるキャラは鈍感な傾向があるね)
自分の感情を上手く隠してるシェリルはともかく、ランカなんか
6話目あたりからずっと好き好き光線出しまくりだっちゅーに。
10話で二人にキスされでやっとアルトも少しは気づいたのかね。
そしていったいどちらを選ぶのでしょうか?
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4月からフジテレビ系(3局)で土曜日の深夜に放送してる新番組。
5月からBSフジでも放送してるので地上波で見れない人はそちらで。
原作は青年誌(フラッパー)のマンガで2巻まで読んだことが有ります。
※セル・レンタルDVDのリリースは7/25から
まだ夜が本当に暗かった時代。怪盗が世間を騒がせていた時代。
資産家の令嬢の千津子は今日も義母の作る料理に手をつけなかった。
正確には一口だけ手をつけた後、ごちそうさまと席を立ったのである。
一見ただの我侭な好き嫌いにしか見えないこの行動には理由があった。
彼女の舌にはこの料理は変な味だった。前から何度もそんなことがあった。
ずっと気のせいだと思ってた。だけどある時彼女は知ってしまったのだ。
食べ物に少しづつ毒物を混ぜて病死に見せる方法があることを。
気づかなければ良かった。だって本には
逃れる方法までは書いてない。
自分では何も出来ない彼女はいつしか二十面相を待ち望むようになる。
自分をこの地獄の家から盗み出してくれることを夢見るようになる。
そしてついに千津子の前に二十面相が出現した。
原作は1巻だけ(3年ぐらい前に)読んだことが有ったので、
毒入りスープのシーンでは
そうそうこんな内容だったとか思いました。
でもその後の二十面相の仲間としての日々には全く覚えがなくて、
忘れてしまったのか?それとも2巻以降の内容か?とか思いつつ見てた。
そして大きな転機になる6話。ここの展開は何となく覚えが合ったよ。
ってことは原作とはずいぶん構成が違ってる?とか思ったりもした。
アニメを見てから原作の1巻を確認してみてビックリ。
なんと原作には
二十面相の仲間の日々ってほとんど無いのでした……
※連載前の読み切りに少しだけある
つまり攫った(救い出した)話とサーカスの話の間には何もないのです。
そりゃあ全く見覚えが無いのも当然だったなと。
この作品は怪盗が華麗に活躍するかなり昔のノリの作品なのです。
だからレトロな雰囲気や名作劇場っぽい素朴な見た目が良く似合ってる。
うそ臭いほど大胆な仕掛けもこの世界観ならまるで違和感が無いし。
怪盗をただの盗人ではなく
何らかの理想を目指す手段にしてるのも、
フィクションが夢と希望でいっぱいだった時代を彷彿としてていい。
(今は気分が悪くなるほうにばかりリアルを追求する作品が多いし)
チコがおじさま(二十面相)や仲間と家族のような日々を過ごしながら
様々な知識を学んでまさに「二十面相の娘」になるプロセスも良かった。
ちょっと昔風味ではあるけどこれはこれで面白い作品だと思ったのです。
しかし楽しかった怪盗の日々はある日終わりを告げる。
アニメだと6話で第一部が終わり、とでも言う状況でしょうか。
原作だと1巻は導入部でむしろこの後の内容こそがメインみたいですが。
つまり7話からが真のスタートと言っても間違いではないわけです。
二十面相の知恵と技術を受け継いだ一見普通の女子中学生(たぶん)が、
少女探偵団なる活動をしながらおじさまの行方を探す内容らしいし。
だから「二十面相の娘」ってタイトルなんだとやっとわかったよ。
6話までも結構好きだけど7話以降の展開に俄然興味がわいてきました。
二十面相より少女探偵団の方がカワイイからって意味ではないよ(笑)。
普通ではない生き方をしてきた人間が普通の人間のふりをして生きる、
そんなシチュエーションがとってもツボなので。
萌え萌えなので(爆)。
にしても、叔母って1話だけの端役だと思ってたのに……
チコだけではなく
自分の夫にまで毒を盛るなんて凄い人だよ。
※そして今度は毒殺に成功
チコが家に戻ってきたら躊躇せず再び毒入りスープを作ってるし。
自分の欲のためには人殺しを厭わない絵に描いたような悪人ですな。
さすがに帰ってきたチコは叔母の企みにはまることは無いですが。
だって公言はしてないけど二十面相の(力を継いだ)娘なんだから。
そしていつかチコが叔母を撃退する日が来るのでしょう。
あと、最初に書いた原作との比較の続きを。
1話のチコを二十面相が攫うエピソードは原作1巻の最初にあります。
ただしカーチェイスとチコを攫う話は別で何故か平行して描かれてる。
ここは原作だと流れがわかりにくいので
アニメの構成の方が親切だね。
てゆーか原作の1巻は技巧的に今ひとつな感じがしないでもないので。
題材は魅力的だしセンスには光るものがあるんだけど……って感じで。
(技巧はあるがセンスが足りないとかその逆な人は珍しくもない)
面白そうなのに積極的に続きを読まなかった理由はそこなんだよね。
アニメを見てたら続きを読んでみたくなった。
ちなみに1話のビンでコロコロなシーンは原作にはありません。
ここでさりげなくチコの聡さを表現したのはなかなか上手いと思った。
2話と3話の内容は原作1巻には全く存在しません。
※2話の内容は2巻収録の連載前の読みきりがベース
チコが仲間たちからいろんなことを学んで次第に上達していく過程とか、
みんなに認められて家族のようになる過程をじっくり見せてるのがいいね。
このへんは原作1巻ではすっぽり抜け落ちてたから……
いくらワケ有りでも足手まといを抱えたことに違いなかったわけだし、
そうではないとみんなに思わせていく内容があったのは親切だったよ。
そして仲間たちへの愛着が見てる側にもわいた頃に6話があるのです。
1話からいきなり5~6話になる原作に比べてアニメは間の内容がある分、
その場面でチコが感じてる痛みが
見てる側にも伝わってくるのです。
(原作はわりと傍観者的に見てたので)
4話の内容は1巻の読み切り版(連載版と内容が違う)の内容の一部と
5話の原作のエピソードの初仕事関係のセリフを組み合わせてある。
※原作の連載版では5話のエピソードが初仕事
さらにアニメの構成に沿うようにかなりアレンジが入ってます。
(アレンジがいろいろ入ってるのはこの回に限らないけど)
特に最上階での
ピンチを切り抜ける鮮やかな仕掛けが良かったよ。
そして「おじさんならどうする」をピンチの時に使うのも凄く効果的。
状況を見極め策をねる意図とおじさんを慕う感情の両方が表現できるから。
さて、続きが気になるんだけどどうしよう。
4月からフジテレビ系(8局)で木曜日の深夜に放送してる新番組。
原作は大きいサイズのライトノベル!?で読んだことはありません。
※セル・レンタルDVDのリリースは8/6から
現代の日本に極めて近い世界。しかし少しだけ違う世界。
公序良俗と人権を守るという題目で表現規制するメディア良化法が制定され、
国内の書店・図書館などから多くの書籍が検閲の名のもとで葬られていった。
事態を憂慮した人々は図書館の自由法を制定してこれに正面から対抗した。
さらにメディア良化委員会の執行機関となる武装した良化特務機関から
全国の図書館と図書を守る武装組織として図書隊を組織したのである。
この物語はその図書隊に一人の女子笠原郁が入隊したところから始まる。
彼女が男ばかりのこの危険な職場を志望したのには深い?理由があった。
高校生のころ良化隊から大事な本を救ってくれた図書隊員がいたのである。
同じ仕事ならいつかその時の
王子様に逢えると信じてやってきたのだ。
そんな心構えの半端な彼女に今日も鬼教官・堂上篤の厳しい声が飛ぶ。
果たして彼女は鬼教官のしごきに負けず一人前の図書隊員になれるのか?
憧れの王子様と出会うことができるのか?(としらじらしく書いておく)
なんか
やけに少女マンガ的な雰囲気です。
助けてくれた王子様を追って仕事を決めるあたりもそうだし。
ストーリー展開がベタベタなのもそれっぽいと言えなくもない。
設定はかなり異彩を放ってるけど実際にやってるのは日常的な内容で。
熱意はあるが成績がイマイチな主人公が仕事でのミスを重ねながら
少しずつ成長していく一昔前のお仕事ドラマのような内容なのです。
よーするにドジでのろまなカメがどーとか言うアレです。
お仕事ドラマの本筋に恋愛が絡んでるあたりもそれっぽいね。
IGなので見た目や空間描写とかは結構キッチリしています。
キャラデザインも誇張を抑えたリアル系のデザインです。
時々そんなカッチリした絵を大幅に崩した表現を使います。
背景に文字に書いたりするいかにもマンガ的な表現を多用します。
あくまでリアクションを誇張するだけでギャグにはしてませんが。
このあたりの
表現のバランスがまさに少女マンガ的というべきか。
主人公が女の子だし、憧れの王子様だし、周囲は魅力的な男ばかりで、
さらにこの表現なので少女マンガが原作と言われても信じられます(笑)。
※コミカライズが少女誌に(も)載ってたりする
王子様の正体に気づいた後の一人相撲っぷりも実にそれっぽかったよ。
原作はよく知らないので、原作と比べてどーとかはわかりませんが。
上にベタベタな内容と書きました。
これはお約束な内容という意味であり陳腐という意味でもあります。
あまりにも予想した通りにストーリーが展開していきます……
全てが期待通りの展開で、ちょっと上手く行きすぎ、って感じです。
命をかけてるわりに
まるで緊迫感が足りないのはそのせいなのでした。
人が死んでお涙頂戴な内容もあまり誉められたものじゃないけど、
ここまで痛みとはかけ離れた内容だとタイトル負けしてるような。
例えば3話。貴重な書籍を良化特務機関から守ってヘリで搬送する時に、
攻防で負傷して重体な怪我人も急いで搬送しないといけなくなるのです。
ここでは一緒のヘリに載せて重量ギリギリで浮上に苦労をするのです。
この時に貴重な本と人の命のどちらかの選択を迫られてたらどーする?
彼らは命がけで本を守ってるのだからやっぱり本を優先するのか?
それともこの場合は本を少し諦めてでも人の命を助けるのか?
この作品にはそんなギリギリの状況での選択と言うものがありません。
どんなピンチになってもどーせ上手く行くだろう?としか思えないのです。
「図書館戦争」という
タイトルのわりに甘い内容だなとか思ったよ。
危険(最悪は死)と隣わせの職場で仕事を一つ一つ学んでいく意味では
「よみがえる空」と似てるけど、その方向では全く勝負になってないね。
厳しいことを書いたけど、面白くないって意味ではないですよ。
一見ハードに見える舞台装置のことは少し横に置いておいて。
王子様を追い求める少女マンガのラブコメとして見るなら、
キャラは生き生きしてるし、ノリはポップだしで、とても面白いです。
視聴者にはわかりきってるのに本人が気づかないのもベタで笑えます。
※王子様の正体のことです
見た目のわりに軽いのもラブコメ主体だと思えば違和感はありません。
この作品に
求めるものさえ間違わなければ十分に楽しめると思います。
もう一つ。6話の予言書と呼ばれる大昔のSFの本の話。
これの内容を聞いて星新一さんの「白い服の男」を思い出しました。
てゆーかこの作品自体が
まんま白い服の男の世界なわけですが。
もしかしてそれをモチーフにしたのかな?とか思いつつ見てました。
ちなみに星新一さんは声の網というまさに予言書を書いてます。
※コンピュータが無い時代にネットワークの概念を描いてる
4月から日テレ(のみ)で火曜日の深夜に放送してる新番組。
原作は少女誌(メロディ)のマンガで大ファンです。
※セル・レンタルDVDのリリースは7/25から
現実に極めて近い世界。少しだけ現実より技術が進んでる世界。
MRIスキャナーという機械で死亡した人間の脳から記憶を読み取ることで
今までは知りえなかった犯罪に関する情報を得られるようになった。
ただしMRIスキャナーが見せる記憶は犯罪に関わるものだけではなく。
昼も夜も公も私もなく全てを丸裸にした。
命がけで隠したことさえも。
原作をちゃんと映像化すれば凄い作品だったんだけど……
とか言いたくなるデキだねコレは。
アレンジするなとは言わないし、オリジナルを入れるなとも言わない。
てもせめて
原作のエピソードは使って欲しいんですが。
この10話中で原作のエピソードって2つ(4話分)だけなので。
※トップシークレット(2/3話)とキヌコ(5/6話)
あと原作のエピソードとオリジナルとで物語の仕掛けに差が有りすぎ。
原作のエピソードはただ謎を追い詰めていくだけじゃないんだよ。
そして物語の終着点は謎とまた別のところにあったりするのです。
淡々と真実を追い求めた果てに余韻がじわーーっと来るんですよ。
そのへんの深みがオリジナルにはあまり感じられないのでした。
仕掛けも簡単に見破れてしまうのが多かったし。
いい話にもって行くのも原作の方向性を理解してるとは思えないし。
そもそも第九は直接被疑者を捕まえに行ったりしないんだけど。
(長嶺もこの作品のテイストには合ってないし)
オリジナルを入れるなら原作の物語の組み立てのクセをよく分析して
原作ファンすら唸らせるようなエピソードを見せて欲しかったなと。
そして原作エピソードに釣り合うよう最低2話1エピソードにしてくれ。
あと原作ファンの視点で見ててビックリなのは天地奈々子でしょうか。
アニメだと彼女はレギューラーで出てるけど原作だと1回だけです。
その1回に新人として配属されてそのまま脳だけの存在になります……
※詳しいことは原作の2巻を参照
まさかこの後、このエピソードを使ったりするんだろうか?
新人じゃないとエピソードの内容を大量に変える必要があるんだけど。
そして最後の余韻の部分が
新人だからこそありうる内容なので。
やっぱり使わないんだろうな。作っても放送するの難しそうだし。
てゆーかこの作品って放送できそうにないシーンが大量にあるのです。
だから原作のエピソードを使わずにオリジナルで水増ししてるのか?
(「夢使い」と同じ展開か)
彼女が霊感があるのは原作そのまんまです。
と言っても原作はもっと直接的にオーラや生霊を見てましたが。
(アニメだと死体からリーディングをしてた)
9話までそれっぽい行動が無かったから
設定が無いのかと思ったよ。
ちなみに原作だと第九には彼女以外の女性はいません。
あと原作と比較できるトップシークレット(2/3話)の違い。
このエピソードは原作ではプロトバージョンで設定が違います。
つまり薪さんも青木さんも出てこないんです。
青木さんに相当する人はアメリカの読唇術の専門家になってる。
そして、その人が愛してるのは実の母親なのです。
つまり青木が実の姉を愛してると言う設定はアニメだけの話です。
あと大統領の殺され方も原作とアニメでは多少違ったりして。
まぁ、このエピソードは十分に楽しめたのでアレンジに不満はないけど。
※キヌコは原作ほぼそのまんまの内容
原作のない
オリジナルのエピソードがね……
これなら原作のエピソードだけ使った1クール作品の方が良かったよ。
最近リリースされた35分×全2巻のOVA。DVDレンタル。
原作は18禁の思い出探しアドベンチャーでやってことはありません。
※セル・レンタルDVDは全てリリース済
夏休みの終わり。かつて
家族同然に過ごした幼馴染の4人は再会した。
4人が3年前まで一緒に通っていて今では廃校になった望月学園の跡地で。
この学校を離れる前に埋めたタイムカプセルを一緒に開ける目的で。
しかしタイムカプセルは何者かの嫌がらせ?で他の場所に移されていた。
さらに4人の中で祭だけは久しぶりの再会を喜んではくれなかった。
それでも何とか顔を合わせた4人は一緒にタイムカプセルを探し始めた。
見終わってまず思ったのが「ちゃんと作品になってる!」でした。
そんな感想もどうかとは思うけど他のエロゲーOVAを知ってるから……
それなりにボリュームがある内容を2~3巻の長さに収めようとすると
ある程度は割り切って取捨選択した構成にしないといけないわけで。
原作ゲームをやってないと説明不足でわけがわからん作品だったり、
キャラやイベントを詰め込みすぎでストーリーが散漫になってたり、
一応アニメにはなってる、とか言いたくなる作品も少なくないのです。
そーいう意味で、この作品はちゃんとこれだけでも理解できるし、
2本で1つの話だからそれなりに
感動も満足もできる内容になってる。
もちろん全くケチのつけようのない作品と言うつもりはないけど。
あいかわらずリアクションはちょっと変だし服もコスプレだしね(笑)。
3年ぶりに幼馴染が再会してタイムカプセルを探すメインの内容に
随所で昔の思い出が挿入されるちょっと珍しい構成になってます。
楽しいイベントの断片のような思い出のシーンが挿入されるのです。
これってゲームのイベントシーンを散りばめたのか?とか思ったり。
つまり楽しかった日々がゲームの内容でアニメは後日談なのかなと。
後でゲーム公式サイトを見たら思い出探しがゲームの内容らしかった。
ただ昔の絵と今の絵が並んでてシステムはよく分かりませんでした。
わからないままだとスッキリしないので体験版を実際にやってみたよ。
そしたらアニメの構成は
ゲームの構成そのまんまじゃないですか。
導入部の展開もそっくりそのままだし(セリフとかは結構違う)。
オープニングにいるのに本編では回想にしか出てこない亜凜沙だって
ゲーム公式では今の姿がNO DATAだから同様ってことなのかもしれない。
(展開によってはひょっこり姿を現したりするのかな)
ってことはゲームの構造そのまま内容だけを整理したってことか。
この手の作品はたいがい誰かと結ばれるのが相場なわけで。
だってラブがあって結ばれないとエッチシーンを入れられないじゃん!
※あくまでもゲームの話です
さすがにアニメは18禁でもないとエッチシーンにはまず至りませんが。
※一般向けでもエッチに至る作品が希にあります
エッチはなくとも内容をある程度追ってるなら結ばれはするはずで。
これはいったい誰と結ばれるのだろう?とか思いつつ見てました。
あいかわらずハーレムモードで
選び放題だなオイとか思いつつ(爆)。
まぁ、最初から明らかに特別扱いのキャラが一人おりましたが。
(誰かは自分の目で確かめてくれたまへ)
でも途中まではハッキリとは確信が持てないような構成になってます。
思い出を集めながら次第に
自分の気持ちを再確認していくみたいに。
自分の気持ちに気づいた後のあの告白のセリフはどーかと思ったがね。
(具体的に書くと誰か分かっちゃうので省略)
にしても榊原ゆいさんがCVをやってる「のの」の喋りは耳に残るね。
H2Oのはまじはえらくハスキーだったけどわりと普通に喋ってたので
ののの不思議なイントネーションは意識してやってるってことか。
※一応大阪弁らしいけど独特すぎてのの弁とか呼ばれてるらしい
4月から一部の民放(6局)で深夜に放送してる新番組。
5月からAT-Xでも放送してるので地上波で見れない人はそちらで。
原作はスクエニ傍系(ZERO-SUM)のマンガで1巻だけ読んだことがあります。
※セル・レンタルDVDのリリースは6/25から
高校生の六合鴇時(りくごうときどき)は自分以外の全てに実感がなかった。
周囲の何もかもが微妙に遠くて、他人事のようで、どうでも良かった。
曖昧に日々を過ごせることはとても幸せなのだと、気づいてなかった。
そんな彼にある日転機が訪れる。
彼は補習で次世代型博物館・大江戸幕末巡回展を見学をすることとなる。
この博物館は当時の光景をCGで再現しゴーグルを通して見せることで
実際に江戸時代の街に入ったような気分が味わえるのだ。
その技術に感嘆しながら街を散策していた鴇時の前に化け物が出現する。
化け物の変な問いを無視した彼に向かってそれは襲い掛かってきた。
もうダメだ思った瞬間、一人の長髪の剣士が現われ化け物を撃退した。
ほっと胸をなでおろす彼の視線の先に
壊れたゴーグルがあった。
そしてゴーグルを外すと見えるはずの現実がそこには無かった。
うーーん、何というか、ピンと来ない作品だなと。
原作はもっと面白かったような?なんて思ったりもして。
後で比べたらアニメの内容って原作とほとんど同じだったりして。
でも確かに原作のほうがもう少し面白くなりそうには見えるのです。
原作をトレースした場合アニメの方がよく感じることが多いんだけどな。
(たぶん色と音がついてキャラが動いてるせいだと思われる)
このアニメは
何か足りないような気がする。何かは断言できないけど。
とりあえず
原作の絵には味が有るけどアニメはなんか普通な感じだね。
とは言っても描線のクセってアニメでは再現しにくいのであった。
xxxHOLiCぐらい独特な描線なら何とか表現できないこともないけど。
(そのxxxHOLiCだって相当に苦労して動かしてるし)
現状でも絵柄が似てないわけではないので問題があるとは言いにくい。
見た目によって作品の印象が変わるのは否定できない事実だけど。
あと考えられるのは原作とは微妙に違う部分かなと。
アニメだとホントの江戸時代に行ったようにしか見えないんだよ。
原作では
江戸時代のようで違う世界だとわかるヒントが入ってるのに。
ただの時代劇で妖怪やら天狗やらが出る作品ってわけではないのです。
姫に会いに行った時の結界の表現の違いも含めて微妙にチープなのです。
作品世界(あまつき)の生活感を実感させる表現も今ひとつ足りてないし。
原作より印象が今ひとつに感じるとしたらその辺が理由なのかなと。
まぁ、原作の内容を完全に再現しても劇的に面白くなりはしませんが。
とりあえず作品そのものには問題があるわけではないです。
物語が動き始めるのが遅いとか構図や方向性が見えないわけでもない。
ふつーに見れる作品だし
題材が好きな人なら熱心に見れると思います。
ワタクシ的には積極的に続きを見たいと思えないだけで。