まめに録画する根性はない。DVDを買い続ける金もない。 だからレンタルビデオで行こう!

- 目次 -

絶対可憐チルドレン 1~7話

4月からテレビ東京系他(22局+α)で日曜日の朝に放送してる新番組。
AT-XとBSジャパンでも放送してるので地上波で見れない人はそちらで。
7月からキッズでも放送するそうです。
原作は少年誌(サンデー)のマンガで2巻まで読んだことが有ります。
※セル・レンタルDVDのリリースは8/22から
前番のハヤト同様にTSUTAYA限定で1話のみ先行レンタル中です。

少しだけ未来の話。超能力の研究が進み超能力者の存在が普通になった時代。
超能力者の力は数値化され高いレベルの能力者は国家により管理されていた。
そんな能力者の中でも最高レベルであるレベル7の能力者は極めて希な存在で、
国家によって存在が確認されているのは薫・葵・紫穂の3人の少女だけだった。
小学生にして最強の力を持つこの少女たちはザ・チルドレンと呼ばれていた。
この物語はザ・チルドレンと呼ばれた三人の少女たちの活躍と成長と
3人のお目付け役に選ばれてしまった一人の青年の日々を描いたものである。
恐らく。

朝枠では珍しくDVDが大ヒットしたハヤテの後枠です。
てっきり続けると思ってたのに仕切り直しをするんだそうで。
※既にハヤテの第2期をやることは決まってます
そんなわけで同じサンデーから子供向けにもマニア向けにも見えるこれが。
ハヤテの後枠にこれ以上にしっくりくる作品は他に無いだろうね(笑)。
ちなみにスタッフはそのままスライドなのでノリが似ています。
ハヤテ程ではないけどさりげなくパロディも散りばめられてます。
あとは作品のスタンスとして遊びの部分が原作よりも強くなってます。
もっと具体的に言うと変態的なノリが
なので原作の2巻までと比較する限りアニメの方が面白くなってるね。
ハヤテほど突っ走ってないけど毎回安定した面白さを維持できてるし。

実はオープニングをチェックしたとき、これはちょっととか思ったり。
映像はともかく曲がお子様仕様なうえに歌声がとっても幼かったので。
これはもしかして幼年向けの変身ヒロインモノにしちゃったのかなと。
よーするにプリキュアとかセラムンとかみたいな。
もちろんその手の作品だって作り方次第でいくらでも面白くできるけど。
で、実際に中を見てその心配がただの杞憂だと知りました。
てゆーかオープニングと本編のテイストがずいぶん違うんですが(笑)。
まぁ、ハヤテのように日曜の朝からI'veよりは相応しい気もするけど。
(曲自体は売れ線のJ-POPでしたが)
ちなみに可憐ガールズって小学生ユニットだそうな。幼い声なはずだよ。

その本編のテイストについて。
1話で暴れてるエスパーがマッスル大鎌(おおかま)とかいう名前でして。
股間からビックマグナムとか言う石化光線を発射するのです。
上半身をはだけたどっかで見たようなルックス(HG)でさらにオカマです。
このキャラは原作でも先で出てくる(らしい)けど2巻までには出てきません。
そんな濃い~キャラを1話に出すあたりでノリを理解して貰えるかと(爆)。
原作にほぼ沿ってる回でもさりげなく変態的なアレンジが付加されてます。
特に薫のオヤジキャラっぷりが原作よりも凄くパワーアップしてるよ。
いちおー見た目はボーイッシュでカワイイ女の子なんですがね……

かと思えば憂いの表情を見せるシーンもあったりとメリハリが効いてます。
バカみたいなノリとシリアスが絶妙にバランスして同居しています。
シリアス部分で抑えた表情をつけてるとこは原作より凄く良くなってるよ。
※原作は表情のつけ方が全体にやかましい
例えば2話の検査してるシーン。原作だと2巻の31ページのあたり。
「もうちょっと普通の子供らしく~」ってセリフが有るんだけど
この後のチルドレンの反応が原作とアニメとでは全く違うのでした。
セリフだけならどちらもほぼ内容を喋ってるんだけど、
アニメだと複雑な表情をしなからしょーがないよみたいに喋ってる。
しかし原作だととてもあっさりしてて喋りも雰囲気も軽いんです。
ここに限らず原作とアニメは内容は同じでも味付けが結構違ったりして。

構成について。
上に「原作にほぼ沿ってる回」とわざわざ書いてるということは、
原作に沿ってない回があるという意味でもあります。
今回見た中では6話と7話がほぼ原作の内容をトレースしてありました。
2話も予知で出動した後の内容がほぼ原作をトレースしてたね。
(それはもう十分にリミックスだろうというツッコミは無しで)
そして残りの回が原作をリミックスしてるかオリジナルな内容です。
例えば3話は2巻冒頭の1ページと60~65ページあたりの内容と
オリジナル(か3巻以降のエピソード)を組み合わせた内容にしてある。
5話は1巻の86~94ページの内容を元に大きく膨らませてあるし。

そもそも原作には、2話の「子供らしく~」の後の意味深な受け答えから、
皆本がチルドレンたちを学校へ行かそうと頑張る展開が存在しないのです。
皆本とチルドレンたちが信頼で結ばれていって同居する展開もありません。
(原作でも先に進むと同居するかもしれないけど)
つまりシチュエーションの流れに説得力を持たせるアレンジがされてる。
おかげで原作をトレースしてる回すらもずいぶん印象が違うのです。
原作の1巻を読んだのが1年半ほど前で内容を結構忘れてたとは言え、
アニメを見ててアレ?こんな内容だったっけ?と思ったぐらいだから。
※この7話分で1巻の内容は10ページ程度しか使われてない
スポンサーサイト



隠の王 1~7話

4月からテレビ東京系(6局)で日曜日の深夜に放送してる新番組。
5月からAT-Xでも放送してるので地上波で見れない人はそちらで。
7月からキッズでも放送するそうです。
原作はスクエニ系(Gファンタジー)のマンガで1巻だけ読んだことが有ります。
※セル・レンタルDVDのリリースは7/25から
思い出せない記憶によって何事にも無関心でいるようになった六条壬晴。
そんな彼に近づいて忍道部に入らないかと誘う一人のクラスメイトがいた。
彼・相澤虹一は現代のこの世でも忍は影の世界に存在しているのだと言う。
そして壬晴は命を狙われてるから鍛錬をしておくべきだと言うのだった。
壬晴はあまりに突飛な話が信じられずその場をスルーするのだが……
突然の灰狼衆の襲撃によって壬晴の平凡で退屈な日常は終わりを告げる。
灰狼衆の攻撃によって壬晴に危機が迫ったとき内なる強大な力は動き出す。
古の世で生み出され幾度も肉体を変え今は壬晴の中に宿る森羅万象の力が。
それは望むことは全て叶う、この世の理すらも曲げられる絶対の力だった。
こうして壬晴は自らの意思とは関係なく戦いの中心に置かれることとなる。

これ原作との比較ではなくアニメ単体の印象としてとてもデキがいいね。
やってる内容はいわゆる少年マンガのバトルモノと大差は無いんだけど。
頭の足りないキャラが出てこないとか、主人公が熱血直情ではないとか、
カッコつけてないけど行動に一本筋が通ってて結果的にカッコイイとか、
舞台設定や命がけの戦いの理由にそれなりに説得力があるところとか、
主人公を助けてくる人たちもただの正義の味方ではないところとか、
アクション作品として殺陣の動作がダイナミックで美しいところとかが。
つまりその手の作品としてはいろんな意味で洗練されてるってことです。
スクエニ系の作風の傾向は元から大手3誌に比べて洗練されてはいるけど、
映像化される段階でさらにスマートかつ理想的に仕上がったみたいだね。
アニメを見た後に原作を確認したら原作よりさらに洗練度が上がってたし。

原作を確認してて気づいたんだけど、
この作品は珍しく!?原作の内容をほぼそのまま映像化しています。
ディティールは結構違うところが有るけど展開はほとんどそのまま。
と言っても手元には1巻しかないので1巻分に限っての話だけど。
そして原作をほぼトレースしてるので映像化の方向性が分かり易いです。
基本は原作のテイストを踏襲しつつ雰囲気を少しだけ変えてるのです。

アニメを見てるとギャグっぽくキャラを崩すシーンが結構有るでしょ?
実は原作ではアニメよりもさらに崩すシーンが大量に有ります。
ギャグっぽいシーンだけではなく日常的にキャラの絵がゆるくなります。
もちろんここぞと言うシーンではシャープな絵にはなるんですが。
アニメではそんな日常的なシーンの絵はカッチリした絵に統一してある。
そんな絵でわりとゆるゆるなキャラのやり取りをやってたりするのです。
スマートな絵で微妙にボケたリアクションをするのがとても面白いです。
シリアスとギャグ顔の間にワンクッション置くので違和感が無いのです。
原作とはほんの少ししか方向性が違わないのに断然良くなった感じだよ。

あと見てて印象的だったのが忍者の末裔たちが現代に馴染んでるとこ。
みんな普通に社会人としての顔を持ってるあたりに妙な現実味があるね。
雪見なんか主人公視点で見ると手強い敵で容赦の無い悪人みたいだけど、
隠と関係なく出会っていたら意外と面倒見のいい人だったりしそうだし。
連絡手段が携帯電話だとか、灰狼衆がネットを使って会合をしたりとか、
戸隠の里の人たちが表の世界では会社組織として活動してるとか、
歴史書の中だけの存在と現実にあるシステムが調和してるのが面白い。

クリスタル ブレイズ 1~7話

4月から一部の民放(7局)で深夜に放送してる新番組。
キッズでも放送してるので地上波で見れない人はそちらで。
※セルDVDのリリースは7/25から(レンタルは7/11から)
現実とほぼ同じ世界。技術が今よりほんの少し進んでる(らしい)世界。
アジアの片隅に「はきだめの街」と呼ばれるラグス・タウンはあった。
ここは何かに挫折した人間が最後にたどり着く世界の底辺の街だった。
他人のことを詮索しないのがこの街で生きていくルールだった。
そんなラグス・タウンの片隅に実質何でも屋な探偵事務所は存在する。
ここに舞い込んだある荷物を輸送する依頼が、この物語の発端となる。

探偵のカッコ良さに憧れたのに現実はペット探しで腐ってたマナミは
これこそ探偵らしい仕事だ!とアヤカを引っ張り現場へと急行した。
依頼主のポリリンは(暗に危険だから)ボスに伝えるよう言ってたのに。
依頼の場所へ到着した二人は、これがただの荷物運びでないことを知る。
荷物はなんと一人の女性で、受け渡しの阻止で襲撃まで受けるのだった。
そして銃弾が飛び交う中、依頼対象の女性は突如緑のガラス状に変態した。

録画を早送りでチェックしてた時にガラスみたいな女の姿が見えました。
それでガラスみたいな姿に変身するアクションモノ?とか思ったよ。
でも、みょーに渋いオープニング映像との繋がりがまるで分からなかった。
で、実際に見てみて勝手にイメージしてた内容とは全然違う内容だと知る。
これって近未来的で退廃的な味付けをした探偵アクションなんだね……
ガラスみたいな女も変身してるわけではなく人体実験の被害者だったし。
※実は自分の意志で変身できる人もいるけど
これほど事前の情報で作品のイメージを伝えられてない作品も珍しいよ。

イメージしてたのと違うというのが見初めて思ったことの一つ目。
そして二つ目はえらくキャラの演技がしっかりしてるなってこと。
いわゆる作画がいいと言われるキャラがよく動く作品は時々あるけど
細かい動作をしっかり描いてる作品って実はそんなにないんです。
アニメって実写と違って動作を省略してもわりとどうにかなるから。

1話の前半の部分で演技がしっかりしてる具体例を挙げると。
アヤカのPCでネットを見ながらの電話番があまりに棒読みなとことか。
※意図的に抑揚の希薄な演技をしています
電話の画面をアキラに見せるために少しだけ動かすところとか。
PCに届いたメールをアキラに見せるために椅子から退くところとか。
(ここは画面を覗きこむ動作にすることが多い)
アキラがボスに連絡をとるため携帯を使って心当たりを探すところとか。
マナミが事務所に戻ってきて文句をたれながらお菓子を広げるとことか。
アヤカがポテチの袋を開けて箸で摘んでキューちゃんにあげたりとか。
一つ一つの細かい動作を自然だけど安易ではない見せ方で見せていく。
実になにげないのに映像の組み立てが上手いなと感心したところです。

この作品って演技の細かさもだけどディティールにも凄くこだわってる。
主要キャラはどのキャラも一癖も二癖もありそうなのばっかりだし。
キャラは濃いけどわざとらしくて記号的かというとそうでもないし。
舞台も日常とはかけ離れてるのに妙に現実感と臨場感があふれてる
そんな感じで作品の味付けの部分は凄くいい感じに仕上がってます。
濃厚な味付けの映像のわりにストーリーはあっさりしてますが……
物語の構図も1クールのわりにずいぶんシンプルだったりするしね。
ま、内容を詰め込まず雰囲気や見せ方にこだわるこんなのもアリかなと。

アリソンとリリア 1~8話

4月からBS2(のみ)で木曜日の深夜に放送してる新番組。
原作はライトノベル(電撃文庫)で読んだことはありません。
※セル・レンタルDVDのリリースは7/25から
現実とは違う世界。プロペラ機が存在する技術的には近代に近い世界。
世界には一つだけ大陸があり中央の山脈と大河を境に二つの国が存在する。
そしてこの二つの国は大昔からずっと果てのない戦争を続けていた。
どちらが人類の始祖であるかなどと言うあまりに下らない理由で。
その二つの国が何度目かの休戦をした時代にこの物語は始まる。

孤児院で育ったアリソンとヴィルは夏休みに再会し休息を謳歌していた。
浮かれていたので嘘つきと囁かれる爺さんのホラ話も喜んで聞いていた。
そんなホラ話に混じってホラ話よりも信じがたい話を聞かされるのだった。
それは二つの国の戦争を終わらせることが出来る素晴らしい宝の話。
その話の最中、役人を自称する男が現れ爺さんを連れて行ってしまう。
その男の態度を不審に思ったアリソンとヴィルは追いかけるのだが。

第一印象はとても純朴な雰囲気だったかな。
ライトノベル的なファンタジーではなく名作劇場みたいな世界だったので。
絵柄もわりと素朴な見た目だし。特に主要キャラ以外のモブキャラとかが。
物語が始まった当初はテンポも凄くまったりしてて平和そのものだったし。
しかし、そんな平穏は突如として破られ物語は動き出すのです。
攫われたお爺さんを助けるために飛行機を(アリソン曰く)借りて追うのです。
そしてそのまま国境を越えたり、墜落したり、基地に侵入したりの大冒険。
見てて何だか宮崎アニメでも見てるようだなと思いました。
基地から飛び立つシーンなんか紅の豚に似たシーンが有ったしね。
よーするに王道の冒険活劇ファンタジーとでも表現できる作品なのでした。
ちなみに作画レベルが宮崎アニメ並に凄いとかいうことは全くありません。
キャラの見た目が素朴なら、作画も素朴で、演出も素朴です(爆)。
この世界感ならこれでいいじゃないの?って気はしますが。

見た目も作画も素朴なこの作品の魅力を一言で言うとストーリーだね。
ストーリーと言ってもスケールの大きい長編だからという意味ではなく
想像もできないような驚く仕掛けがあったりという意味でもなく、
(仕掛け自体はそれなりのが一つのエピソードに一つずつありますが)
巻き込まれて進んでいくスピード感と感動のバランスが絶妙なところ。
映像のクオリティのわりに面白いのは物語の良さに尽きるんだろうなと。
クライマックスはもっとドラマチックに見せても良かった気がしますが。

構成としては1~4話と5~8話がそれぞれ一つのエピソードになってます。
原作本の説明を見る限りは1巻と2巻がそのまま対応してるみたい。
原作に沿ってるかとかアレンジしてあるかとかは読んでないので知らん
9話からの3つ目のエピソードが原作の3巻と4巻に相当するようです。
そこで「アリソン」編は終わり後半は「リリアとトレイズ」編になる模様。
※リリアとトレイズは3エピソード×2巻で計6巻

実はアニメを見る前の知識がほとんど無かったので
リリアはいつになったら出てくるんだ?とかボケたことを考えました(笑)。
店頭で「アリソン」「リリアと××」ってタイトルは見たことが有って、
てっきり一つのシリーズのサブタイトルみたいなもんだと思ってたから。
だからアニメのタイトルが繋がってるんだと勝手に思い込んでたのです。
二つは別の作品で二部構成だとは考えもしなかったよ。
ちなみにリリアはアリソンの子供(娘)だそうなので作品世界は同じだね。

主題歌の話。
この作品の主題歌は知る人ぞ知る栗コーダーカルテットがやってます。
もちろんボーカルは別にフィーチャーされてますが、曲がらしいんです。
栗コーダならではの民族音楽っぽい!?不思議なメロディになっている。
素朴なようで、名作劇場っぽいようで、でもちょっと違うメロディなのです。
主題歌(OP)に関しては今期の中で5本の指に入るんじゃないかな。

ドルアーガの塔 ~the Aegis of URUK~ 1~6話

4月から一部の民放(10局)で深夜に放送してる新番組。
AT-XとBS日テレでも放送してるので地上波で見れない人はそちらで。
大元の原作になるのが20年以上前の「ドルアーガの塔」というゲームで、
その未来の話であるオンラインゲームと連動したプロジェクトらしい。
※セル・レンタルDVDのリリースは6/27から
勇者と魔法使いと魔物が存在するいわゆるゲームファンタジーな世界。
世界の果て(?)に天高くそびえる巨大なドルアーガの塔が存在していた。
塔の中には多様な魔物があふれ塔の頂点を目指す人々を拒んでいた。
しかし、そんな状況に人はただ手をこまねいていたわけではなかった。
5年に一度訪れるアヌの夏と呼ばれた塔の魔物が弱くなる季節。
この時期を利用し塔の魔物を討伐する軍隊が侵攻していったのである。
残念ながら過去の侵攻はことごとく失敗に終わり撤退をするのだが。
撤退時に取り残された人々が塔の中に街を作るという副産物を残して。

今年は塔に訪れる3度目のアヌの夏。
塔の最下層にあるメスキアには塔への侵攻に備え軍隊が集結していた。
またこの時期に一攫千金を狙う登頂者たちが続々と塔を登っていった。
そんな登頂者たちの中にドルアーガ討伐を志す一人の若者・ジルがいた。
彼は兄を頼りパーティに参加したが初日に失態を晒しクビを宣告される。
諦められない彼は改めて仲間を探すが妄言だと誰にも相手にされなかった。
しかしそんな彼の熱意が気に入った一人の少女・カーヤがいたのである。
そして熱意はあれど経験値の全くないジルとカーヤと愉快な仲間たちの
無謀としか言いようがない塔の頂点への旅は始まった。

ネットゲームと連動した内容だからファンタジー世界はあくまで仮想現実!?
現実と虚構をミックスしたオープニングを見ながらそんなことを考えました。
1話があまりにネタっぽくて緊張感のない内容なのでさらにその思いが深まる。
しかし……1話の終わりに夢(妄想)から醒めごく普通のゲームファンタジーに。
1話のネタアニメな展開もやり過ぎで置いてきぼり感を味わいはしたけど
2話以降のありがちゲームファンタジーな展開はちょっとどーかと思ったよ。
アートワークに凄く気合が入ってるから重厚な内容にすれば良かったのに。
見た目のわりに軽くてゆるいので90年代のライトファンタジーを彷彿とします。
ゆるいならゆるいで5話みたいに徹底的にギャグに徹してれば楽しめるんだが。
ぶっちゃけ1話と5話以外は積極的に見るほどの内容ではないです。
オープニング映像が一番面白いんじゃね?とか失礼な感想を抱いたぐらいで。
どーせならOPのような現実とゲーム世界がちゃんぽんな作品を見てみたいよ。

インパクトの有った1話と5話のこと。
1話はバトルシーンを切り抜けてから今までの話を回想するみたいな出だしで、
お約束とパロディてんこもり映像に(シャレの)テロップや注釈まで入ってる、
どー見てもネタアニメにしか見えない内容でありました。
まさに「ぽかーん」としながら今期のプリズムアーク枠?とか思ったり(爆)。
回によってテイストがずいんぶん変わるのであながち間違っちゃいないが(笑)。
ちなみに回想とか言いながら冒頭のバトルシーンとは全く筋が通ってないし
さらに回想のはずなのに冒頭のシーンよりどんどん先に進んで行ったりする。
(この妄想シーンは今後の展開を暗示しているという説が)

5話は昔の魔法使いが残したちんけなトラップに引っ掛かりまくる話。
パーティ全員の性別が反転して大変なことになってみたり、
チープなゲーム画面になってみたり、フサフサになってみたり
な感じでひたすらバカっぽさに突き抜けた内容になっておりました。
1話の妄想はともかく2話以降はわりとまともだったのでビックリしたよ。
全編にノリがゆるいこの作品だとこっちの方がずっと面白いとは思ったけど。
ちなみに性別が反転した時の(女になった)男キャラの反応が面白かった(笑)。
「こんな機会は一生に二度と無い」とか言って女湯に入るろうとするし。
(他にもいろいろとやろうとします)
しかしそこで(視聴者にも)悲しいオチが待ってたりするわけですが……

モノクローム・ファクター 1~4話

4月からテレビ東京系(2局)で月曜日の深夜に放送してる新番組。
5月からAT-Xでも放送するので地上波で見れない人はそちらで。
原作はスクエニ傍系(ブレイドavarus)のマンガで読んだことは有りません。
※セル・レンタルDVDのリリースは8/8から
高校生の二海堂昶(あきら)は全てに無気力で日々をただ浪費していた。
ある日、そんな彼の前に場違いな格好をした青年・白銀が現れる。
彼は昶に向かって愛のメッセージとも取れる言葉を口にするのだった。
昶には白銀の言葉の真意が理解できず悪い冗談だとしか思えなかった。
白銀との出会いなど記憶からすぐに忘却するはずだった。
しかしクラスメイトに付き合い夜の学校に忍び込んだ時、事件が起きる。
闇の中から出現した黒い影が次々と昶たちに襲い掛かってきたのだ。
追い詰められピンチに陥ったとき、再び白銀が昶の前に出現する。
そして白銀は助かりたければ私と契約しなさいと言うのだった。

現代に近い舞台で異界からやってきた魔物みたいなのと闘う。
この手の設定はスクエニとその傍系に限らず腐るほど存在します。
そんなうんざりするほど有る作品の中でこれの特徴はというと、、、
そこはかとなくホモっぽ……BLくさいところでしょうか?(笑)
と言ってもマジメにBLをやってるわけではなく見るからにシャレだけど。
他に選択肢がある状態であえてそれっぽく見える手段を選んでるから。
この手のに嫌悪感を抱く人じゃなければたぶん笑えます。そして呆れます。
かなり笑いに走りすぎなので、萌えには遠いような気がしないでもない。
全編に絵はキレイだしキャラも美形揃いなんだけどね……

シャレでBLくさい部分も含めて全体にギャグっぽい作品っすね。
美形キャラが揃ってるのに頻繁に崩したギャグ顔になるし。
最初はまたか?と思ったけど見続けてたら全く違和感が無くなったし。
だってこの作品ってむしろギャグ顔の方が日常かと思うほどお笑いだし。
つまりこれはギャグっぽいキャラのやり取りを楽しむ作品でしょう。
特に3話のイケメン大好きな賢吾のお姉さんさんが凄かったよ。

緊迫した何かとか感動的な何かは(4話までは)期待するだけ無駄ですから。

狂乱家族日記 1~4話

4月から一部の民放(7局)で深夜に放送してる新番組。
AT-Xでも放送してるので地上波で見れない人はそちらで。
原作はライトノベル(ファミ通文庫)で読んだことはありません。
※セル・レンタルDVDのリリースは7/25から
現実と似てるようで全然違う(らしい)世界。
世界の半分を支配する大日本帝国だとか超常現象が日常的に起きるとか。
そんな話はアニメを見ててもさっぱりなので、この際忘れて無問題!(爆)
ある日、超常現象対策室なる機関に所属する乱崎鳳火に辞令が下される。
曰く、猫耳と猫尻尾をつけ神を自称する凶華(自称20才)と結婚すること
その上、閻禍のDNAを持つとされる5人の子供の親として一緒に暮らすこと。
この一見すると意味不明な辞令には極めて重要な意味が存在したのである。

およそ1000年前、世界は閻禍と呼ばれる存在により破滅の危機に瀕した。
人々はやっとのことで閻禍を倒し平和を取り戻した、までが遠い昔の話。
それから時を経て閻禍が消滅の間際に発した言葉の時期がやってきた。
「どこかに眠る自分の子供が1000年後に目覚め世界を滅ぼす」の時期が。
もちろん人々はただその時期を安穏と待ち構えていたわけではなかった。
科学技術を駆使し閻禍のDNAを持つ存在を見つけ出すことに成功したのだ。
問題はその閻禍の子供候補がなんと6人(?)も存在したということ。
そこでその6人を一箇所に集め本当の閻禍の子供が誰かを見極めることに。
さらにこの生活で家族の温もりを教え世界の破滅を思いとどまらせたい。
なんて思惑もこめて「なごやか家族作戦」は開始されたのである。

最初あまりにエキセントリックに突き抜けてて唖然としました。
「置いてきぼり感」を映像にするとこれかもとテレビの前で思った。
凄く勢いがあってよく動いてても面白いわけじゃないんだなと思った。
正直言ってそんな気分でした1話を見終わった時点では。
でも2話以降は1話ほどエキセントリックではなくて結構見れる話も有った。
設定が異彩に突き抜けてはいたけどようするに家族ゲームなわけだし。
最後に宴じゃとか言って大暴れをするのも時代劇のお約束にそっくりだし。
そんなわけでそれなりに楽しむことはできました。
たぶん2話、3話と見続ければ誰でもそれなりに楽しめるとは思います。
このノリがツボに来る人なら凄く面白い可能性もあります。保証しないが。
まぁ、一見の価値はあるかもね。とか言っておきましょう。

そういえば、これエンディングが8種類あるそうで。
放送局によってエンディングが違うという話もあったような。
(ニュースソースが見つからないので真実かは知らん)
DVD1巻の初回版には8種類をランダム再生するモードもあるそうです。
そんな話だからてっきり放送局毎に1種類しか流れないと思ってのに
回が進んだら当たり前のように別エンディングが流れてました……
※tvkだと凶華、凶華、帝架、雹霞、千花
初回版のランダム再生するモードの意味は?