まめに録画する根性はない。DVDを買い続ける金もない。 だからレンタルビデオで行こう!

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マクロスF(フロンティア) 1~5話

4月からTBS系(10局)で金曜日の深夜に放送してる新番組。
5月からアニマックスでも放送するので地上波で見れない人はそちらで。
※セル・レンタルDVDのリリースは7/25から
21世紀の初頭。人類は巨大異星人との戦いによって滅亡の淵を垣間見た。
その時の経験を元に人類は種の保存を目的に広大な銀河へと進出を始める。
巨大な移民船を中心にした移民船団が銀河の各方面へと航行していった。
移民船団の25番目であるマクロス・フロンティアがこの作品の舞台である。
※マクロス7と同じような舞台設定でそれより少し未来らしい

物語はギャラクシー船団出身の超人気シンガー「シェリル・ノーム」が
コンサートツアーでフロンティアへと訪れたところから始まる。
パイロットを目指してる高校生の早乙女アルトは、先輩たちと一緒に
コンサート前座の飛行ショーをすることになり、その準備をしていた。
歌うことが好きでシェリルに憧れるランカ・リーは、心待ちにしていた
コンサートへ向かう途上で道に迷ってしまった。そして二人は出会う。
この出会いが互いの未来を大きく変えることを二人はまだ知らなかった。
※パイロットと歌手の組み合わせは最初のマクロスと同じ

マクロスの新作です。マクロス7から実に15年ぶりのテレビシリーズです。
テレビアニメに限れば逮捕しちゃうぞ同様に今さら新作?って感じかもね。
OVAなら数年前にマクロスゼロってのがあったけど。

で、今回のですが舞台設定的にはマクロス7にかなり近いみたい。
音楽的にはR&Bとかソウルあたりでプラスに近いかな。曲が菅野さんだし。
主題歌ももちろん菅野さんなので凄くイイよ!
空間やキャラの描写は超リアル系なのでそのへんもプラス(とゼロ)に近い。
バルキリー中心のアクションシーンにCGを使いまくりなのはゼロと同じ。
移民船の中の街が活気と実体感にあふれてるのはメガゾーン23に近いかな。
※メガゾーン23は設定や方向性がマクロスに近い外伝的作品
導入のあらすじに書いたとおりメインキャラ設定は初代が近いかな。
落下するランカをアルトが助けるシーンとかも初代を彷彿とするし。
(シェルターに閉じ込められるのも初代だね)
他にもどれかで見たようなシチュエーションがいろいろとあったりして。
今までのマクロスシリーズのエッセンスを詰め込んだ集大成みたいっすね。
そして5話までの印象に限れば今まで見たマクロスの中で一番面白いかも。

期待半分で見始めたこの作品だけど1話のクオリティが異常に高かった……
アクションシーンはサテライトお馴染みのCGだから余り驚かなかったけど、
街の風景などの空間の作りこみやキャラの表情とかモブシーンにはビックリ。
これはテレビシリーズの品質じゃねぇ!こんなレベルで毎週放送できないぜ。
とか思ってたらやっぱり2話以降は画面の作りこみの質が凄く落ちました(笑)。
それでもテレビシリーズとしては十分すぎるぐらいレベルは高いけどね。
比較のために見返したマクロス7とのあまりの次元の違いに唖然としたよ。
作画レベルはともかくディティールの描写に時代の違いを実感してしまう。
ちゃんとマクロスはアニメの表現の進化を反映してるんだなと思った。
(ガンダムの表現は新作でも大して進化してないって意味だ)

見た目に関してもう少し突っ込んで触れておくと。
現実の風景を緻密に再現することで空間の実体感を存分に感じさせながら
そこに近未来的なギミックを散りばめて手が届きそうな未来像にしてある。
現実にもある携帯電話というアイテムを柔らかくした発想には感服したよ。
※ランカが持ってるぬいぐるみのような携帯電話
現実に近い舞台ならともかくSFのような未来を舞台にした作品の場合、
その作品世界がどれだけ見てる人に説得力を持つかが凄く重要なわけで。
そーいう意味でこの作品は素晴らしい出来だと思うのでした。
ゼントラーディの巨大な街なんか描写がリアルだからインパクトが凄いよ。
考えてみたらゼントラーディが巨大なまま生活してるのはこれが初登場?

ストーリーに関しては1話からぐいぐい引きつける展開になってます。
1話で二人の出会いとドーム内の街の風景とライブシーンをじっくり見せて、
さらに謎の宇宙生物が襲撃してきて派手なアクションまでやるんだから。
いくら掴みが大事といったってサービス良すぎじゃね?って感じだったよ。
この後、アルトとランカは再会して、二人がシェリルと出会うことで
アルトとランカは自分の夢へと第一歩を踏み出す、という展開になってる。
ランカは4話でオーディンションに臨んであっさり撃沈してたりするけど。
(ランカの歌う「私の彼はパイロット」の菅野アレンジ版が新鮮だった)
宇宙生物(バジュラ)に関してははとりあえず第一弾は撃退したけれど、
まだ正体も目的もわかってない状況(ちょっとゼノサーガを彷彿とする)。

とりあえず3話ぐらいまで見れば物語の構図や方向性はわかるので、
最低でもそこまでは見て見続けるか判断するのが良いと思います。
ワタクシ的にはコードギアスと並んで優先度最高レベルって感じかも。
作品世界がとても素敵に見えるしキャラが魅力的に描かれてるから、
キャラがこの世界で動いて喋ってるのを見るだけでなんか楽しいよ!
もちろん物語の行方もとても気になるけどね。
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ベクシル 2077日本鎖国

2007年に公開された劇場用アニメ。DVDレンタル。
今よりも少し未来。バイオ技術とロボット技術は飛躍的に発展した時代。
あまりに発達した技術の問題点に着目した国連は国際的な制限条項を設けた。
しかし圧倒的な技術によって世界市場を席巻してた日本はそれを不服として
国連を脱退し、日本の人的、情報的に完全なる鎖国を宣言するのだった。
説得力はともかくこのへんの経緯は世界大戦前の日本とそっくりだね。

日本が鎖国をしてから10年が経った2077年。
日本の姿が外からは知れなくなった今も街にあふれる機械は日本製ばかり。
そんな状況の中、SWORDは規定違反の機械が密かに出回ってる事実を掴んだ。
外見は人間そっくりなのに生命反応のないアンドロイドの存在である。
事態を重く見たSWORDはベールに包まれた日本への潜入チームを組織する。
やっとのことで潜入した彼らは(それなりに)想像を絶する日本の姿を見た。

フル3DCGによる人形劇です(おいおい)。
アップルシードより新しいので技術的にはもう少し進化してる感じかな。
キャラが従来のシェードとトゥーンシェードの中間みたいな感じで。
アップルシードよりは不気味さがかなり軽減された気がする。
この手のキャラデザインだと何だかゲームのCGでも見てる気分だけど。
動きに関してもリアルにしてるつもりなんだろうけどどこかゲームっぽいし。
まぁ、見た目に関してはそーいうもんだと思って見てればそのうち慣れます。

3DCG以外でこの作品について一言で表現するなら、
見た目が派手でストーリーがうんこなハリウッド映画のパチモノ。かな。
ぶっちゃけると3DCG以外はほとんど見るべきところはないです。
ストーリーはクライマックスに向け仲間が次々と倒れていくいつものだし。
とって付けたようなラブ展開までハリウッドのアクション映画みたいだし。
いちおー鎖国した日本の姿にはビジュアルインパクトが有るけどね。
何でそうなったのかが仕掛けを明かされても全く納得できないので。
あまりに説得力がないから共感にも感動にもほど遠いのであった……
そもそもあのエンディングだと終わりという以外に何の答えも無いがな。

仕掛けをネタバレしてしまうとこの作品を見る楽しみが無くなるので
突っ込みどころが満点だけどあえて触れないでおきます。
海上に壁を築いて人の出入りを完全に防ぐなんてありえないから!とか。
※この作品は全編にわたりこんなレベルです