去年の10月にBS-iで放送した30分×2話のテレビスペシャル。DVDレンタル。
原作は4コマ誌(きららキャラット)のマンガで雑誌で読んでます。
※セル・レンタルDVDはリリース済
テレビシリーズが好評だったので作られたTBSお馴染みの特別編です。
と言っても今回はTBSや地上波各局では放送してないんですが。
放送時期がDVDリリースの直前だったからOVA先行放送みたいな感じかも。
そして放送とリリースの間が数日なのでさすがに中身は同じではないかと。
※新房アニメはDVDで(作画修正以外の)変更が入ることが多い
放送を録画したものも確認したけど早送りで見た限りは同じっぽかったよ。
ちゃんと
1話で次回予告まで放送したので体裁的にもDVDと全く同じです。
2話連続放送だから特別仕様になってるとかそんなの全く無かったし。
まさしくDVDの内容をほぼそのまま放送したという感じでした。
DVDの内容についてもう少し。
今回もテレビと同様に映像特典が入ってるセルと同じディスクでした。
そして映像特典として1話と2話のノンクレジットOPがついてます。
えっ?オープニングが違うの?って感じですが違うのです。微妙に。
曲自体はテレビシリーズと同じスケッチスイッチで歌詞が2番なのかな?
映像も基本はテレビシリーズの流れで
部分的にカットが変わってます。
さらに1話と2話(とテレビシリーズ)でキャラと名前が出る部分が違います。
あ、今思い出したけどテレビシリーズのここは放送とDVDでも違ったり。
放送時はそれぞれの名前はひらがなだったけどDVDだと漢字になってるよ。
あとオマケの映像特典として1話(の前)の次回予告がついてます。
本編の内容について。
特別編だから何か特別かと言うと……そんなことは無いです。
テレビシリーズ同様に1話読みきりの話が2本あるだけ。
特別編だからテレビシリーズよりもパワーアップ。なんてことも無い。
まぁ、いつも通りに十分すぎるぐらいの新房アニメになってますが。
特に1話なんかまったり気分を感じさせつつカットをばしばし切り替える
まったり感の早回しみたいな奇妙な感覚の映像を展開してたりするし。
いつも通りの凄く力が入ってるけど肩の力が抜けた作品に仕上がってる。
そんな感じなので内容よりも雰囲気や映像の方が強く印象に残ってたり。
もちろんストーリーはきちんと頭に残ってはいるけどね。
今回の話は1話がプールに行く話で2話がヒロさんのラブレターの話。
1話で一番印象的だったのは夕焼けの空がとてもキレイだったとこかな。
この作品の背景は網点を使ったり透過する単色を重ねることが多いけど
ここは
暖色系の色が水彩っぽく滲んで混じっててとてもキレイだったよ。
考えてみたらこの作品って実写と手描きのパッチワークだけではなく
画面を構成する色のつけ方が多彩で記号的なあたりも美術系っぽいかも。
2話のゆのの想像する告白シーンの背景の雲が岩で絵画みたいだったし。
緻密に描きこむのとは全く違う方向で画面を作りこんでるのが面白いね。
2話で一番印象に残ったのは沙英のツンデレっぷりでしょうか(笑)。
普通だったら友達がラブレターを貰ったら面白がるか親身になるか
もしくは悔しがるとかするだろうに、ショックを受けるって……
作中では友達を取られるような気がしたのがその理由だとまとめてた。
でも見てる最中は違う意味のことを考えてたよ。何ってそれはアレ。
だってヒロと沙英っていつも
夫婦みたいな生活をしてるじゃない(笑)。
(宮子とゆのはさしずめ二人の子供でしょうか)
ヒロさんもまだ今のままがいいとラブレターをさっさと断っちゃうし。
1話の最後の帰省の日にちを話してるとこだってデキてるみたいだよ。
スポンサーサイト
1月からテレビ東京系(3局)で月曜日の深夜に放送してる新番組。
AT-Xでもやってるので地上波で見れない人はそちらで。
原作はスクエニ傍系(BLADE)のマンガで大ファンです。
※セル・レンタルDVDのリリースは4/25から
1年と3ヶ月ぶりに帰ってきた3期シリーズです。
リリース予定を見る限り今回は1クールっぽいです。
そして何と原作は3月発売予定の12巻がラストらしいです。
※雑誌では2月末発売号で最終回(みたい)
11巻を読んででそろそろ終わりっぽいなとは思ってたけど……
ってことは
アニメも今回で最後なのだろうか!?
1クールだと残りのエピソードを放送するのに足りないような。
読みきり連載だから全エピソードを映像化する必要はないけどね。
今回のシリーズのテーマは始まり。なんだそうです。
始まると言うことは何か大きな変化があるということで。
原作を読んでる人ならつまりあのコトだなとわかるかと。
なんて回りくどい表現をするのもなんだしハッキリ書いてしまうけど
灯里たちのプリマ昇格に関わる内容が中心になるんじゃないかなと。
(灯里がプリマになるかどうかは雑誌は読んでないので知らん)
もちろん今までも将来の到達点としてプリマというのは有ったけど、
もっと明確な目標として
目前に迫ってくる感じとでもいうか。
今シリーズは1話からそれをかなり意識させる内容になってるのでした。
ってことはやっぱり今回のアニメが最終シリーズなんだろうか!?
1話、2話と灯里たちの目標としてのプリマを意識する話が連続します。
でもこの2話って11巻までには収録されてなかったり……
12巻の収録分でない場合はオリジナルの内容ということです(3話も)。
もしもオリジナルの内容だとすると
さらに話数が足りなくなるね。
今回で終わらすのならテーマに沿ったエピソードだけに絞るのかも。
でも3話や6話はいつものまったりした内容だからイマイチ確信が。
もしかしたらいったん終わって短い間を置いて4期もやったりして!?
放送体裁の話も。
今回は1期と同様にアバンの前にその回の前説みたいなのがあります。
アリア社長が動いてるシーンに灯里たちのセリフが重なるアレです。
実は2期分も放送時には無かったけどDVDにはあったりする。
その前説のようなものの後にCMが入ってアバン→OP→Aパートと続きます。
つまり2期の放送体裁の前に前説とCMが入るようになった感じ。
まぁ、DVDで見る分には1期から今回まで全く同じに見えるでしょうが。
あ、そうそう、今回から画角がワイドになりました(正確にはOVAから)。
そのせいか今までより多少カメラが引いた構図が増えたような気が。
あと気にせいかもしれないけど今期は
全般に絵がキレイな印象がする。
では久々に原作との詳細な比較を。
もちろん細かい違いはいちいち書いてません。大量に違うので。
以降の内容は比較の性格上かなりネタバレしてるのでご注意!
1話。11巻までには収録されてません。
祭りの後に戻ってきたいつもの穏やかな日常という感じの内容で、
1話から当社比でもまったり感大増量な何もない内容をやってたり……
そんな中でも灯里たちにとってのプリマを意識される内容がいくつか。
例えば最初の暁さんの昇格試験に絡んで灯里たちもそろそろかもとか。
晃さんの健康管理もプリマの仕事で藍華とかの目の色が変わるとことか。
最後のアリシアさんたちが3人はどんなプリマになるんだろうと言うとか。
先輩たちが
プリマは節目だけどそこは終着点ではないとも言ってたりする。
これは灯里たちにとってプリマはもう夢物語ではないと匂わせてるような。
2話。11巻までには収録されてません。
ネオヴェネツィアの隠れた素敵を見て回るのは実にらしい内容だなと。
特に最後の隠し通路を抜けた先に美しい光景に至るあたりが好きっすね。
でもコレってARIAのいくつかのエピソードを組み合わせた感じでもある。
ここまで似た話はあまりやらないからやっぱりオリジナルなのかもと。
そいやゲストキャラデザインに天野こずえさんの名前があったっけ。
原作ありならこんなクレジットは必要ないわけで。やっぱ原作なし?
ウンディーネを
街の人たちが見守り育ててるというのもとても素敵だね。
効率優先や競争原理主義で自己中な現代社会へのアンチテーゼというか。
オリジナルだとしたら作品世界を凄く理解しててより魅力的に見せてるなと。
3話。11巻までには収録されてません。
広場の露店でチョコを売っていたアンリさんにまつわる内容。
そのアンリさんの話なんですが見ててなんかARIAらしくないなと思ったり。
テイストがARIAらしくないって意味ではなく、そこはとてもらしいですが。
灯里はあいかわらずの素敵全開だし、
恥ずかしいセリフ垂れ流しだし(笑)。
そうではなく、原作は灯里とその周囲のキャラ視点の話しかやらないから、
1回きりのゲストの話を灯里たちが傍観するストーリーは実に珍しいのです。
そういう意味でこの回はオリジナルなんじゃないかと思って見てました。
そして、こーいう話も作品世界が広がるからむしろ有っていいと思った。
カフェ・フロリアンの中が見れたのがこの回では特に印象的だったすね。
4話。トラゲットのベースエピソードはARIA10巻の「トラゲット」
全体の構成は原作とほとんど同じで細部が何箇所か追加されてます。
一つ目が冒頭からトラゲットやってみる?のシーンの前まで。
そして二つ目がみんながトラゲットの仕事場から家に帰る部分。
細かいところでは仕事の後のゴンドラを手入れしている部分。
このへんの内容は原作にも有るけど手入れをするプロセスがないので。
あと杏と二人で待機してる時の杏の話の後の灯里のセリフも追加分。
他は全て、というか追加分は全てが
ディティールをより描く方向性です。
原作の内容ほぼそのままに世界の奥行きを感じさせるスタンスというか。
でも灯里のセリフによって
灯里に身近な話になってるのが実は重要だったり。
そして灯里がプリマにもそう遠くない実力があるのもわかるエピソードです。
いつも一緒に練習してる二人が上手いからあまりそう感じなかったけど。
5話。クローバーのベースエピソードはARIA11巻の「クローバー」
この回も構成が原作とほとんど同じで細部が何箇所か追加されてます。
一つ目は冒頭の練習してるシーンと
パン屋を探して休憩をする部分。
原作だとアテナさんもアリシアさんも休憩中に橋の上から見てるだけ。
そして才能うんぬんも練習中にしてる会話の内容なのです。
つまり内容は原作に有るけどディティールは大量に追加されてるってこと。
アリスや灯里の才能を見ながら藍華が晃さんの位置と自分を重ねてるのは
原作にも(2コマだけ)有るけどアニメではそれをより強調して描いてます。
トラゲットもだけど自分たちの話でもあるという描き方になってるのです。
(原作はどちらも自分たちの話とは言いがたいので)
そして藍華の話としての〆に最後の練習してるシーンが追加されてます。
自分で恥ずかしいことを考えて
自分にツッコミを入れるシーンもあったり。
6話。課外授業のベースエピソードはARIA10巻の「課外授業」
この回も構成が原作とほとんど同じで細部が何箇所か追加されてます。
一つ目が冒頭の灯里たちが休憩中?に市場で買い物をしてる部分。
二つ目はアリスがアリシアさんの行動を隠れて観察してる部分。
それ自体は原作にも3コマほどあるけど大幅に内容を膨らませてます。
三つ目がアリア社長が飴玉を子供に届ける際に寄り道をする部分。
ここも原作は3コマだけなのにアニメでは大幅に内容が増えてます。
そんな感じでこの回は方向性も原作と全く同じに細部だけが増えてます。
つまりアリスの想像上のアリシアさん大仏も
原作にそのまま存在します。
金ピカCGになってたのはインパクト抜群だったけど。
7話。会社の創立の話のベースエピソードはARIA9巻の「アクアマリン」
と言ってもそのエピソードの内容はグランマの昔話の部分だけです。
会社をお休みして先輩の家に遊びに行く内容は11巻までにはありません。
どこかに遊びに行くという展開は原作でも珍しくないので有りうるけど、
創立記念のお休みという導入なのでアクアマリンを膨らませたのかな!?
グランマの昔話の部分に関してはほとんど原作そのまんまの構成ですが。
そしてこの回も最後に未来の(灯里の)アリアカンパニーと言及してたり。
ちなみにこの回特に印象的だったのがブラーノ島のカラフルな街並み。
そして
レースに彩られた家の中やごく普通の街の光景が素敵だったね。
今期は全体に背景が美しいけどこの回は特に見てて心地よいと思ったよ。
さて残り6話(?)でどの話を持ってくるのでしょう?
絶対やるであろう「黄昏時」は何話にやるんだろうね?
ちなみに予告を見る限り8話は「記憶喪失」だと思われます。