まめに録画する根性はない。DVDを買い続ける金もない。 だからレンタルビデオで行こう!

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[雑記] 2007年私的ベストとりあえずバージョン

毎年作ってる(アニメの)私的ベストの2007年版を作ってみました。
まだ今年は終わってない(あと40日ほどだけど)のでもちろん暫定版です。
一気に作品を追加すると大変なので随時追加するための暫定版ってことで。
だから本来ならもっと早めに作っておくべきなのですが……
今年は入れる作品がなくて暫定版すらこんな時期になってしまいました。
面白い作品がないんじゃなくて時間が足りなくて作品を見れてないのです。
そもそも視聴可能なキャパは1シーズンにせいぜい2~3本だったりするので、
積極的に見たい作品なんてたったそれだけあれば何の問題もないのです。
(あまりしょーもない作品が多いとチェックにうんざりするけど)
しかし、その2~3本すら見れてないのが今年の状況だったのでした(泣)。

そんなわけで実は現時点でリストに入れる条件を満たしてるは2作品だけ。
あまりに寂しいのでテキトーに作品を追加して賑やかにしてみました(爆)
テキトーというかいちおう近いうちに見るつもりの作品なのですが。
つまり、見たいという願望というか、見るぞという意思表示というか。
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げんしけん2 1~6話

10月から一部の民放(5局)で深夜に放送してる新番組。
キッズでも放送してるので地上波で見れない人はそちらで。
原作は青年誌(アフタヌーン)のマンガで1巻だけ読んだことあります。
※セル・レンタルDVDのリリースは12/21から

げんしけんの2期です。ストーリーはそのまんま続きのようです。
と言ってもこの作品は現視研に集う人たちの日々を淡々(?)と綴ったもので、
通しで長いストーリーが有るわけじゃないから、ここからでも大丈夫ですが。
笹原が3年になって新部長になったというキリのいいとこから始まるしね。
最初の完璧に初心者だった笹原が部長とは成長したものよのお(遠い目)。
あいかわらず他のメンバーより何かが秀でてるという感じはないですが。
だからこそ個性の強いメンバーの中で接点になってるとは言えるかもね。

笹原が3年生になったということは当然ながら後輩もいるわけです。
1期(4話まで)には見なかった荻上さんと朽木くんという新人が1話から登場。
※荻上さんは1年で朽木くんは2年だそうな
実は荻上さんは1期と2期の間のエピソードを描いたOVAが初登場だそうです。
OVAはくじアンのDVD-BOXの特典でレンタルがないので見たくても見れないよ。
OVAが見れなくて話が飛んで気持ちが悪い人は原作読んで補完してください。
年末にキッズで1期・2期・OVA・くじアン(TV)を一挙放送するらしいので
それを頑張って録画するのもよろしいかと。もちろん録画するよ!OVAは。

このニューフェイス二人のうち朽木くんのことは置いといて。
荻上さんがいろんな意味でとても印象が強いキャラっすね。
(朽木くんもとても強烈なキャラだけど)
2期の内容ではもしかすると一番存在感があるキャラかもしれない。
葛藤してたりパニックに陥ったり、際限なく妄想したり、と表情が多彩だし。
とても面倒くさそうな性格も含めて横で見てる限りはとてもカワイイですよ。
大野さんがいちいちちょっかいを出してるのもカワイイからだと思われます。
(OVAでは派手にやりあったそうですが)
その大野さんも初登場時(1期4話)に比べるとずいぶんと印象が強くなったなと。
そんな感じで1期(4話まで)に比べてずいぶん女性陣の存在感が大きくなったね。
(春日部さんのキャラの強さは最初からですが)
現視研って最初は男子しかいなかったのに……

笹原部長の号令で現視研としては久しぶりの同人誌を作ることになるのです。
当然ながら執筆メンバーの関係で(くじアン)男性向けのエロパロ本なのです。
そこに同人誌に興味津々(だけど興味ないふり)の荻上さんも参加することに。
男性向け(のエロ)だけどいいの?と聞かれて、大丈夫ですと答える荻上に、
最近の女子は強いね~」と驚いてる男性陣でありました。
ここで男性向けエロが大丈夫な女子ってそんなに珍しいもの?とか思ったよ。
美少女漫画誌の女性作家の数からして同人をやってる人も結構いそうなのに。
てゆーかそもそもノーマルエロが男性向けって表現に違和感があるのだけど。

この笹原たちには初めての同人誌制作は予想通り?の紆余曲折が。
メインだった久我山さんの漫画がプロットすら全く出来てないという状況で。
ここもそのプロットが面白いかとか使い物になるかとかはともかくとして、
試しにプロット立てるのはそんなに難しくないようなと思ってしまったり。
確かにイメージが降りてくるのを待ってると延々と煮詰まっちゃうけどさ(爆)。

10ページ程度の漫画だとそこに詰め込める内容はたかが知れてるわけで。
さらにエッチな内容だとそれにページを割かされるからさらに内容は少ない。
具体的に言うとストーリーなんていらんのです。1つのシチュエーションだけ。
つまり場所と登場キャラを決めて互いをどう絡ませるか決めればいいの。
(下手にいろいろな内容を詰め込もうとするとろくなことになりません)
自分の好きなキャラで見たいシチュを思い浮かべてそれを絵にすればよい
笹原も久我山さんと打ち合わせる時にそこを詰めていくべきだったのです。
二人で話してるうちにアウトラインが固まってくることもあるわけだから。

同人誌がなんとか完成して一同はコミフェスへ。
買う側の視点だった1期に対して今回は売る側の視点なのが新鮮です。
今までの人生の中ではこの手のイベントに全く参加したことがないので。
今までにも売る側を描いたアニメが全くなかった訳ではないのだけれど、
この作品はそれらの他の作品よりも段違いにリアルに描写されてるから。
同人誌を作る側のプロセスや雰囲気を教えてもらってるような気分です。
ドージンワークなんかよりはるかに同人誌入門に最適な素材っすね。
(そんな次元の低い作品と比べるなと怒られそうだが)

3話で同人誌制作~コミフェスの話が一段落して
4話には田中さんと大野さんのコスプレ好きコンビの話が。
すっかり息ピッタリでてっきり付き合ってると(みんなに)思われてた二人。
ここで荻上さん(と春日部さん)は実は付き合ってないのでは?と指摘する。
こーいうのは女の方がわかると言うのはあながち間違いではないっすね。
何気ない表情の変化を読み取る能力が男より女の方が優れてるから。
(あくまで傾向なので当然ながら鋭い男も鈍い女もいる)
ついでに言うとオタクな人種は平均より読み取る能力が低いです。男女とも。
つまりエロゲー・ギャルゲーアニメのメインの視聴層であるオタク男子は
最も相手の表情を読み取る能力に欠けてる人たちと言えないこともないかも。
表情描写の良し悪しが売れ行きにあまり相関しないのも、そー考えると当然?

田中さんと大野さんの関係に戻って。
この二人は当然ながら互いにかなり意識はしてるわけです。
しかし二人して恋愛経験値がないに等しいのでなかなか進展しない。
田中さんのあまりのヘタレっぷりについに大野さんは大胆なアクションを。
(男性向けの)エロゲーを私の前でやって見せてください!と迫るのでした。
おお、これはオタクならではのアプローチかも!と感心してしまったよ。
(いい雰囲気になる映画を部屋で一緒に見る、の変形だし)
おずおずと伺いをたてながらゲームを進めるさまは見ててくすぐったいね。
大野さん頑張ってて凄いな、と。田中さん(&男子)頑張れ!と思いました。

大野さんの頑張りでついに田中さんが根負けして二人は晴れて恋人に。
ここで田中さんはコスプレ以外で喜ばせる自信がないとか言うのですよ。
理由はどうであれ自信が持てないのは経験がないから仕方がないのです。
でも一緒にいて相手が嬉しそうかどうかぐらいはわかると思うんだけどな。
いくら勘の鈍いオタク同士でもここまで好意があるなら恐らく気づくはず。
(もっと相手の表情を読める人たちならとっくに先に進んでるでしょ)
ただその感じてる好意に確信が持てるほどの自信が自分にないのでしょう。

オタク同士のカップルなんてろくなことがない、と荻上さんは言う。
(このセリフは荻上さんの過去の出来事から来てるらしい)
実はこれ一般論としてそんなに間違いではなかったりする。
オタクとオタクは同じ人種なんだから相性はばっちりなんて甘いのです。
オタクと言ったってこだわりのポイントは人それぞれ千差万別なわけで。
さらにこだわりのポイントが決して譲れないのもオタクの特質なわけで。
一つのジャンルで趣味が合ったとしても他でも合うとは限らないのです。
だからほとんど同じ趣味の人と巡り合える確率ですら奇跡に近いのです。
さらに奇跡的な巡り合わせで同じ趣味の二人が出会って恋人になっても、
時間が経って互いの趣味が食い違ってきた時は困った状況に陥る可能性が。
相手の趣向を尊重するゆるやかな関係なら長く成り立つ可能性もあるけど。

田中さんと大野さんが恋人になる瞬間。
部屋の明かりを消してディープキスをするのです。
この時の舌を絡めるクチャクチャした音がしっかり放送されておりました。
さらに毎回のようにエッチなシーンがあって誰かが喘いでる。男も女も(爆)。
U局アニメは画面がなければここまで大丈夫なのか?と妙な感慨があったり。

エッチなシーンと言っても現実のシーンは4話の二人だけです。
あとはみんなのエロ妄想を映像化したものを本編に挿入して流してるだけ。
妄想だけあって本編のシーンに比べて無駄にキレイでエロいです。
特に5話の荻上さんの現視研メンバーによる斑目総受けBL妄想は凄かった(笑)。
雰囲気は残ってるけどリアルに直されたキャラであんたら誰?って感じで
(本編のほうがデフォルメがキツイので現物より遠そうだが)
BLシーンの内容はシリアスなのに見れば見るほど笑いが止まらないのだよ。
中でも田中さんと久我山さんの変わりっぷりは面影が残ってるだけに凄いね。
りんしんさんのエロっぽい絵柄がBLアニメに凄くはまってるのもビックリ。
※美少女エロアニメで超有名な人

全く荻上さんたら何てことをしやがりますやらって感じですが。
そのお返しにというわけでもないけど6話では逆バージョンをやっていた。
6話では現視研男子によって荻上さんがエロゲーヒロインにされるのです。
※大野さん以外のメンバーはこのBL妄想を知りません
パラメータがどうとか、イベントはこーだとか、態度がこんな感じだとか。
もちろんエロゲーなので(シルエットな)エッチシーンもあるわけですよ。

このエロ妄想で盛り上がる面々の話を当人はしっかり聞いていた……
詳しい経緯は実際に見て頂くとして、変装してみんなのそばにいたのです。
そこにいることがバレたくなかったわけだからさっさと離れればいいのに、
男子だけで話してる赤裸々な話に興味があってついつい聞いてたのです。
(自分がいたら聞けない話だから興味津々なのも理解できるけど)
そしたら自分の話になって、顔真っ赤にして(心の中で)もうやめてけろ~と。
まぁ、ご愁傷さまというか、お互いさまというか
さらに荻上さんにはこの後もっと衝撃的な結末が待ってたりするのですが。

こんな感じでこのシリーズは荻上さんに尽きます。BL妄想も含めて(笑)。

CLANNAD 1~7話

10月からTBS系(3局)で木曜日の深夜に放送してる新番組。
BS-iでも放送してるので地上波で見れない人はそちらで。
原作はPC用の恋愛アドベンチャーでやったことはありません。
※セル・レンタルDVDのリリースは12/19から
高校3年生の岡崎朋也(ともや)は日々を無気力に自堕落にただ浪費していた。
かつて何かに必死に打ち込んだこともあったが理由があって今はそうだった。
そんなある日一人の少女と出合った、学校への坂道で、そして学校の中庭で。
その少女古河渚(なぎさ)は演劇が好きだったが学校には演劇部がなかった。
正確には少なかった部員が卒業して休部になってしまったということらしい。
落ち込む渚に、だったら部員を集めて演劇部を復活すればいい、と朋也は言う。
何もしてなくて暇だし、と気まぐれで朋也も渚の部員集めを手伝うのだった。
朋也と渚が部員集めのために出会った何人かの女の子たち(男子もいるけど)。
彼女たちは不思議(かもしれない)で悲しい(かもしれない)物語を綴っていく。
そして最後に渚の物語が……みたいな内容ではないかと。

まず最初に思ったこと。あいかわらず変!
出てくるキャラ、出てくるキャラ、みんなして変です。一人の例外もなく。
町中で変人の博覧会でもやってるんじゃないかと思うほどに変人だらけです。
しかもキャラだけではなくノリまで変です。すごく勢いのある変さ加減です。
(テレビ版)AIRの時も結構変だとは思ったけど、今回はそれに輪をかけて変!
もはやこの作品世界にはリアリティとか説得力とかの欠片もないっすね。
こんなネタっぽいノリなのにで今回もまた深刻な内容をやってるわけで……
こんな分裂症気味な作品についていけるみんなの適応力には感心してしまう。
※今期1番人気の作品です

Kanon(2006版)の時は空間や雰囲気や仕草をとてもリアル志向で描いてて、
物語が展開していく世界に奥行きがあっていいなとか思ってたのに。
まぁ舞台をリアルにしたせいでキャラの変さが際立ってもいたけど(爆)。
だから今回は逆転の発想で雰囲気まで変にしてキャラに合わせたのか!?
キャラをもっと生っぽくしようとかって発想はやっぱ有り得ないのかね。
同じストーリーでもキャラを変えちゃうと別の作品みたいになるし。
(D.C.1作目とD.C.S.S.は同じキャラなのに同じ人に見えないし)
このスタッフは原作を尊重する大前提なので、その選択肢はなさそうだ。
私的にはこのストーリーをもっと血の通ったキャラで見てみたいのだが。
変な記号キャラだとせっかくの感動的な内容でも思い入れがしにくいので。
そのへんは劇場版に期待するべきか?(AIRでは大胆にキャラを変えてたし)

変なノリと言えば、今回はやたらと変なノリを強調してるなと。
おそらく2クールだと描く内容に比べて時間に余裕があるのでしょう。
そこでストーリーの合間に変なノリのシーンを挿入してあるのです。大量に。
普通ならキャラの日常的な表情を描くとか、感情の些細な変化を描くとか、
もしくは作品世界に奥行きを感じさせるために空間をじっくり見せるとか、
そんな感じの情緒面や舞台装置のほうに時間を割くものなのですが……
この作品はそんな正攻法ではなくて無駄にノリのいいシーンを追加してる。
おかげで作品の主となる内容より、変なノリの良さばかりが印象に残ります。
確かに深刻な内容ばかりでは疲れるけど、いいのかこんな印象で?

あいかわらずキャラが変だし。展開はスローテンポだし。
で今ひとつ積極的に見続けたいと感じさせるものがなかったのです。
ノリはやたらといいので楽しめるけど続きを見たいとは思えなかったのです。
なんてことを思いつつ当初の視聴予定の4話分が終わろうとしていた時、
風子についての驚くべき事実(というか謎)が明らかになったのでした。
ここで初めて先の展開に興味がわきました。4話の最後になってやっと
できたら興味を引く題材はもっと早めに提示してもらえませんかね?
全く同じストーリー展開でも変なノリを追加してる部分を適度に削れば
もっと前に風子のエピソードをもって来れて興味が引けるわけだから。
(それやると時間が余ってしまうのかもしれんがそこは工夫してくれ)
なんだかKey+京アニの作品は毎度のようにシリーズ構成に問題があるよ。
題材は興味深いのに今ひとつ高い評価をあげられないのはまさにそこだ。

そーいえばこれオープニング曲がeufoniusだね。
なんかeufoniusみたいな曲だなと思ったら本人だったとは(笑)。
そしてさすがの人気作だけあってオリコンのTOP20に入っていたよ。
インディーズ(Key Sound)レーベルだから無理だと思ってたのに。
これで多少は知名度が向上したと思うので、それに関しては感謝だね。

灼眼のシャナII 1~5話

10月からTBS系(3局)で金曜日の深夜に放送してる新番組。
11月からアニマックスでも放送してるので地上波で見れない人はそちらで。
原作はライトノベル(電撃文庫)で読んだことはありません。
※セル・レンタルDVDのリリースは1/25から

灼眼のシャナの2期です。当然ながらストーリーは続きだと思われます。
と言ってもある程度キリのいいところから2期は始まってるみたいですが。
1期は最初の4話しか見てないのにわりと展開についていけるみたいだし。
いきなりこれから見たらさすがにかなり説明が足りないでしょうが。
まぁ、固有名詞の乱舞に関してはちゃんと見ててもわかりにくいけど(爆)。
そのへんは小説と映像という媒体の特性の違いから仕方ないかなと。
見た後に公式サイトや原作本とかで復習するしかなかろう。

2期なのに1話はまるで物語はここから始まるかのような展開になってて。
あれー、なんかどっか見たような光景と雰囲気だなとか思ったのでした。
それもそのはず1期1話の冒頭にそっくりだから(後で1期の内容を確認した)。
と言っても完全に1話の冒頭の状況と同じわけではなくいろいろ違ってた。
シャナが既に平井ゆかりの代わりになってたり、吉田さんと仲良かったり、
マージョリーが誰かの家に住み着いてたり、謎なメイドさんが出てきたり、
1期の最後まで積み重ねた(らしき)関係に準じたキャラ配置だったから。

2年ぶりの続編だから単純な続きにしないで視聴者の意表をついてみた。
1期冒頭をトレースするような構成はそーいう意図なのかなと思ったよ。
いろんなことがあった(らしい)けど戻ってきた日常、みたいな感じで。
しかし、その日常だと思って見てた光景は実は現実ではなかったのです
いつのまにか紅世の徒のつくり出した夢に閉じ込められていたわけです。
この現実に酷似した夢の世界の違和感に気づいていく過程は凄く良かったよ。

1話、2話と夢を使う徒の話があって3話で新キャラ近衛史菜が登場。
この史菜というのが1期でいろいろあった(らしい)ヘカテーにそっくりで。
当然ながらシャナと悠二は警戒していろいろ試してみたりするのです。
結局のところ人間らしいということでそれに関しては一応ケリがつきます。
(ヘカテーと同じ顔で同じ声で無関係ってのはちょっと考えにくいけど)
しかしむしろそこからシャナ(と吉田さん)には大変な事態になるのでした。

大変な事態と言っても強力な紅世の王がやってくるとかではなく、
とってもとっても日常レベルだけど当人たちには大変な事態なのでした。
そもそも3話に雑魚の徒が出る以外は5話まで何も出てこないんだけど。
なんだかシリアスな雰囲気のラブストーリーでも見てる気分ですよ。
多少、常人から外れたフレイムヘイズたちも個性の範囲だと思えるから。

日常のシーンをじっくり描くのは作品世界に深みが出ていいとは思います。
でもそればっかりだとシャナという作品って感じがあまりしないんだけど。
てっきり日常と戦いが隣り合った緊張感のある作品だと思ってたので。
激動の展開だった1期の最初しかみてないからそう思うだけなのか?
戦いは置いといても衝撃的だった1期序盤に比べてインパクトが弱いなと。
3話以降を見てると最初の夢の話はもっと大掛かりでも良かった気がします。

にしても、悠二の鈍さはちょっと酷すぎだね。犯罪的なほどに。
ここまで行くと「このボケ犬~!」と鞭でしばきたくなるよ(笑)

レンタルマギカ 1~6話

10月から一部の民放(9局)で深夜に放送してる新番組。
原作はライトノベル(スニーカー文庫)で読んだことはありません。
※セル・レンタルDVDのリリースは12/21から
この世界には普通の人には手に負えない出来事が存在している。
そのような超常的な出来事を専門に手がける仕事もまた存在している。
伊庭いつきが率いるアストラルはそんな仕事を手がける会社の一つである。
アストラルは規模こそ小さいがケルト魔術師、神道の巫女、陰陽師、他と
優秀かつ守備範囲の広い人材を揃えていた。社長であるいつきを除いて
元々このアストラルは父の会社で失踪した父の代わりの社長だったから。
いつきは最初は乗り気では無かったけどみんなのために社長になったのだ。
そうして新社長になったいつきの前にいきなり深刻な事態が待っていた。
しばらく開店休業状態だったせいで会社は存続の危機に瀕してたのである。
いつきたちは会社の未来のためさっそく受けた仕事を始めようとするのだが、
(この手の仕事を集めて割り振る組織があるらしい)
彼らの前に同業の名門ゲーティアの若き首領アディリシアが立ち塞がった。
※6話までを時系列で並べたあらすじ

「魔法使い貸します」みたいなキャッチコピーがついてるから
一風変わった内容なのか?と見てみたら……よくあるソレだったりして。
よーするに人知を外れた現象に関して依頼を受けて対処するという内容。
これだと貸してるんじゃなくて出向いてるって表現するんじゃないの?
相手の指示に従う仕事のやりかたを「(人を)貸す」と言うのですが。
3話の仕事だけは貸してると言えるかな。
こんな感じでタイトルと内容が微妙に違うがな!と指摘しておきます。

タイトルの意味合いは置いといて作品そのものについて。
題材としては結構面白いかなと。オカルト系の内容はわりと好みだしね。
1話や4話のエピソードも短いわりにキレイにまとまってていい雰囲気だし。
カッチリとしてて華のある絵柄は好みだし。表情もきちんとついてるし。
アクションシーンも見せ方のセンスがいいのでなかなかにカッコイイ。
※監督はCanvas2やL/Rの川崎逸朗さん
つまり映像作品としての体裁はわりと優秀ではないかと思われます。
そして面白さという意味では……魅力的だとは思います。

魅力的なんだけど、ストレートに面白いとは表現しにくかったり。
確かに1話とか4話は結構いい感じにまとまってる内容なのです。
他の話も光るところは随所にあるので面白そうな作品ではあるんです。
しかしそのわりに作品にぐいぐい引き付けられないのでありました。
その理由の一端はこのアニメのシリーズ構成にあるのかもしれない。
実はこれ1話→2話→3話と順に時間が流れていく構成では無いので。

1話では説明なしにいきなりアストラルのお仕事を見せる展開で
2話で時間を戻っていつきが新社長になるという最初のエピソードに。
てっきりこの後は時間の流れに沿ってると思ったら全く違いました。
変則構成に気づいたのは確か4話を見終わったときだったと思う。
てゆーか4話でいつきが話してた相手が黒羽さんだと最後に気づいたよ(汗)。
1話で黒羽さんを新入社員と紹介してたのはそーいうことだったわけね。
いつきや穂波と近い歳に見えるのに学校行ってないのもそーいうことか。
そして、黒羽さんは1話はともかく3話にも出てたよなと……
つまり4話は3話よりも前の内容ってことで。

5話ではさらに頭が混乱する事態に。
アディリシアの登場の仕方といい言動といい2話の続きっぽい内容で。
さらに2話のラストの学校のシーンは5話の内容より後っぽい感じだし。
※公式サイトだと単純に2話→5話になってるけど
だって2話の内容はあくまで穂波がアストラルにいる理由を描いた内容で
アディリシアがいつきを気にかけるような展開にはなってないから。
5話の内容の後なら多少はそんな感じになっても不思議は無いかなと。
実は5話のそのまま続きの6話の展開で二人の関係がより近くなるのです。
だから2話の最後のシーンは本来なら6話の最後に入るシーンだと思われる。
ちなみに4話は6話のすぐ後の内容みたいです。

なんでこんなふうに時間軸を前後にしてあるのかはわからないけど、
(それぞれのメインキャラの話を並べたのかなとは思ったけど)
エピソードが細切れなので面白さまで細切れになってる感は否めません。
6話まで見るとバラバラの話がある程度繋がって見通しは良くなりますが。
ちゃんと時間軸に沿って並べたほうが面白かったのでは?この作品は。

獣神演武 HERO TALES 1~4話

10月からテレビ東京系(6局)で日曜日の深夜に放送してる新番組。
AT-Xでも放送してるので地上波で見れない人はそちらで。
同人小説を原案にしたオリジナルで漫画版が先行して連載されてるらしい。
※セル・レンタルDVDのリリースは1/25から
舞台は中国っぽい架空の場所、時代は三国志あたりのような架空の時代。
世界の行く末を左右する七つの星とそれを持って生まれる者がいた。
その七つの星の中でも「破軍(はぐん)」と「貪狼(とんろう)」の二星は
どちらも世界に覇を唱え新たな秩序を生み出すことが運命付けられていた。
そしてその本質から互いの存在を許さず喰らい合うのが必然であった。
「破軍」「貪狼」の二星が同時に生まれることは今まで滅多になかったが。

ある日、突然に物語の幕が上がる。
歴史があり多くの武道家を擁する蓮通寺が正体不明の賊に襲われた。
化け物のような強さの一人の男の前に寺の猛者たちは全て倒されていった。
岱燈(たいとう)が外から戻ったときは燃える寺には屍の山しかなかった
寺の中にはこの寺に隠されてた賢嘉爛舞を手にした一人の男だけだった。
その男こそ天下に覇道を唱える貪狼の星を持つ慶狼(けいろう)であった。
仲間のかたきと彼に切りかった岱燈の体には破軍の星が刻まれていた。
これが互いに並び立つことを許さない二星が激突した最初の瞬間だった。

最初、あまりにオープニング映像がヘボいので大丈夫か?と思いました。
実際に中を見たら思ったよりは普通に見れる作品だったけど。
とは言っても今期の作品では下から3本指に入りそうな見た目だけど(爆)。
見るからに古臭いというか野暮ったいテイストで新作とは思えないし。
バトルシーンが少年マンガ的でわざとらしい見せ方なのも多少微妙だし。
少年マンガ的な表現スタイルは手に汗握るからある意味ではそう悪くない。
でもこの作品は世界観が純朴なのでトータルだと何ともヘボい印象なのです。
三国志あたりの時代の戦いを多少誇張した程度の方が良かったのでは?

構成としては最初の2話が寺が襲われてから旅に出るまでのエピソード。
3話と4話は都へ行く道すがら立ち寄った町を舞台にした読みきりエピソード。
おそらく都へたどり着くまで読みきりエピソードを積み重ねるのでしょう。
そして、この読みきりエピソードにはもう一つの側面があるのです。
いずれ岱橙の仲間になると思われる五星の持ち主が岱橙と出会うという。
つまり岱橙が仲間を集めて友人の敵であり天星の宿命の相手でもある慶狼と
対峙するという実にオーソドックスな展開になるのが予想されます。
惰性ならともかく積極的に続きを見たいと思わせるものが全く無いのですが。
何か一つでも光るものがあれば先が読める内容でもまだ良いのだけど。

そうそう、これ声優陣(だけ)は凄く豪華です。