まめに録画する根性はない。DVDを買い続ける金もない。 だからレンタルビデオで行こう!

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[雑記] 今週は縛ってみました

今期やってるエロゲー・ギャルゲーアニメを一気に見て書こう思った
けど更新日を押しまくっても時間が足りないようです(汗)。
見るだけ(で何も書かない)なら簡単なんですが。
とりあえず今週見た作品に関しては平均的にマシな感じだね。
以前のに比べると明らかに作り物っぽい変なキャラ描写が減ったし。
しかしAmazonランキングはefを除いて凄く悪かったり(1000位ぐらい)。
※この系統で順位が高いのはあとCLANNADだけ
作品の良いところが視聴者のニーズとはかけ離れてるせいなのかな!?
D.C.IIなんて(売れまくりの)D.C.S.S.より遥かに良いデキなのにね……
まぁ確かにあんな「ういうい」ラブストーリーを視聴層は求めてなさそうだが。
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ef - a tale of memories. 1~4話

10月から一部の民放(5局)で深夜に放送してる新番組。
AT-Xでも放送してるので地上波で見れない人はそちらで。
原作は18禁のインタラクティブノベルでやったことはありません。
※セル・レンタルDVDのリリースは12/7から
麻生蓮治(れんじ)は早すぎる進路調査票を見ながら自らの未来に悩んでいた。
まだ高校1年生の彼は本が好きで自ら物語を綴るのが好きだったのだが、
だからってそれを仕事にしようと考えるのは安易ではないのかとも思った。
答えの出ない彼はじっくり考えるためいつものお気に入りの場所を訪れる。
そこは廃線になった鉄道の駅舎で人の滅多にこない静かな場所なのだ。
彼がいつもは無人の駅舎についた時、珍しくホームのベンチに先客がいた。
先客の名は新藤千尋(ちひろ)。自分より少し年下に見える女の子だった。

翌日、淡い期待を抱いて再びそこを訪れた蓮治の前に彼女の姿はあった。
それから千尋に会うために毎日のようにその場所へと訪れる蓮治。
蓮治の中で千尋の存在は日々大きくなり、互いの距離も近づいてる気がした。
彼女が会うたびに様相を変えるのも、ときおり奇妙な言葉を口にするのも、
女の子は多少不可思議な生き物なのだ、とあまり深く考えはしなかった。
しかし千尋には蓮治の想像を絶する秘密が存在していた。
だから蓮治が何気なく口にしたある言葉が彼女にはとても重要だったのだ。
そんなことなど知らない蓮治は、ただ目の前の幸せに浮かれていた。

こ、これは、えらくヘビーな設定を使ってるね……
この障害をフィクションとして使ってる作品なんて初めて見たよ。
(最近コミックスでもそれっぽい作品が出たみたいだけど)
10数年前にNHKスペシャル(驚異の小宇宙・人体)で見たときも衝撃だったけど、
こーしてフィクションとして見せられてもやっぱりインパクトが強烈っすね。
にしてもエロゲーアニメはまるで専売特許のように重い内容が目立ちます。
マンガとかでも重い内容の作品は結構あるけどね。アニメ化されないだけで。

このヘビーな設定が千尋自身の口で語られるのが2話の最後のシーン。
それに続いて本来のオープニング曲と映像が流れる構成が君望とそっくりです。
そこまでは甘い逢瀬で、そこから厳しい現実に向き合うあたりもそっくりかも。
と言っても他愛のない甘い逢瀬だと思ってたのは蓮治だけだったのだけど。
少なくとも視聴者は告白を聞く以前からただならぬ雰囲気に気づいてたはず。
勘のいい人ならかなり初期段階で千尋の障害について気づくんじゃないかと。
実際、2度目に蓮治と千尋が逢った時にほぼ正確に読み取ってしまったから。
「以前、私と会ったかたですか?」ってセリフと手帳を常に持ってるあたりで。
これ以降もヒントは次々と提示されるので大半の人は告白前に気づくはずだよ。
(核心についてはあえて書かないので自分の目で確かめれ)

作品を見始めた当初は相変わらずの主張の激しい映像に目を奪われてたけど
設定が見えてきたあたりで映像がぶっ飛んでても気にならなくなりました。
過激な映像表現をもかるく凌駕するぐらいにインパクトのある内容だから。
その映像表現についてはスタッフを見れば一目瞭然ですが、ほぼ新房アニメ。
今回、新房さんは監督ではなく監修で、監督は右腕的存在の大沼心さんです。
※「ぱにぽにだっしゅ!」のシリーズディレクター(≒副監督)
新房さんとは多少表現の方向性が違うけど似てるところも多分にあります。
流すところと語るところで映像の密度が違うあたりは新房さん直伝かもね。
言葉を伝える時に映像が主張しすぎると煩くて頭に入らないのを知ってるし。
(「ほしのこえ」はそのへんが良くわかってない)

「ほしのこえ」と言えばこれの原作のムービーは新海誠さんだそうで。
なんか背景の色使いが新海さんっぽいなと思ったら意図して似せてたわけか。
映像センスが超一流の新房組のアレンジが入った新海誠風の映像って感じ!?
ちなみにこのアニメのオープニング映像はいつもの新房アニメと同じです。
今回は最近の新房アニメでお馴染みの尾石さんではなく大沼心さんだけど。
大沼心さんのオープニングというとツクヨミモード以来だったっけかな。
※ネコミミモード(月詠)の満月特別バージョン
見比べてみると何となく手法か似てるような気がしないでもない!?

設定や内容と映像センスが強烈なインパクトを持っているこの作品。
この作品はもう一つとても印象的な特徴があります。
それは物語を紡いでいくコトバ、キャラの想いを伝えるセリフの数々。
この手ので生々しくて胸に突き刺さるコトバを使う作品は過去にも有ったけど
文語的というか言い回しがとても印象に残るセリフを喋る作品は初めてかも。
どっちかと言うと小説やライトノベル原作のアニメに近いとも言えるかも。
(小説原作のアニメでもコトバの軽いアニメは腐るほどあるけどな)
まぁ、そもそもノベルゲームって媒体的には小説に近いものなのだけど。
ちなみに4話までで一番印象に残ったセリフは4話の終盤に千尋が叫ぶ
「どーして私じゃない人のほうが私のことを知ってるんですか!」って言葉。

ストーリー構成もちょっと珍しい体裁になってます。
まず上に書いた重い障害をもった千尋と蓮治のラブストーリーが有ります。
このストーリーがメインでこの二人が主役と言って差し支えないでしょう。
で、他のサブキャラに関するエピソードがそこに挿入されるのが通常の構成。
しかしこの内容だと他のキャラの明るい話を絡ませるのはほぼ不可能に近い。
そこでアニメスタッフが考え出した(?)手法は物語を同時進行させること。
千尋と蓮治の話とは別のキャラによるストーリーが同時に展開していきます

一つは広野紘と新藤景、宮村みやことのいわゆる三角関係なラブストーリー。
そしてもう一つは自分が目指してる映像を作るために足掻いてる堤京介の日々。
キャストインタビューには2つ同時と書いてあるけど正確には3つ同時だね。
※3つ目は比率が少ないので2+αぐらいか
今後、京介は景に接近していくみたいなのでこの2本の糸は絡まるのでしょう。
さらにストーリーが進むと千尋たちの物語とも絡み合って来るのだろうか!?
千尋と景は双子で全ての人物が近い位置にいるから絡んでも不思議はないし。
(おそらく紘が漫画家になった理由の中に千尋のことが入ってると思われる)
全く絡んでこない内容をあえて平行して描く必要はないわけだから。

本来ならサブキャラであるはずの人たちにも主役的なポジションを与えて
別々の物語を見せていくのでそれぞれのキャラにも存在感が凄く有ります。
主役扱いキャラが6人もいるので物語世界に奥行きがとても感じられます。
(主役キャラ4人が今のとこ空気なガンダムOOとは対極的なつくりだね)
それにサブキャラはたいがい報われないけどこの構成ならみんな報われるし。
そーなのです、なんとこれこの手のでは初めてメインキャラが男女同数だよ。
今は一人の男に女二人がついてるけど最終的には3組のカップルという形に?
男キャラがいっぱい出て来てしかも魅力的なあたりも新鮮ではあるね。

とりあえず今期の作品で初めて続きを積極的に見てみたいと思った。かな。

D.C.II ~ダ・カーポII~ 1~5話

10月から一部の民放(7局)で深夜に放送してる新番組。
キッズでも放送してるので地上波で見れない人はそちらで。
原作は18禁の美少女恋愛アドベンチャーでやったことはありません。
※セル・レンタルDVDのリリースは1/23から
一年中桜の花が咲いている初音島(と言うことはD.C.の未来ではない)。
そこにある風見学園の付属校の3年生である桜内義之(さくらいよしゆき)。
彼は(理由はわからないけど)学園長の芳乃さくらの家に住んでいて、
朝倉音姫(おとめ)・由夢(ゆめ)の姉妹とずっと家族同様に暮らしていた。
学校では幼馴染の月島小恋(ここ)やその親友である雪村杏と花咲茜や
趣味が変な悪友の杉並や板橋渉(わたる)と日々を楽しく過ごしていた。
そんな義之の変わりばえのしなかった日常にある日転機が訪れる。
学園祭の日、ただの幼馴染だと思ってた小恋にある言葉を告げられたのだ。

ああ、なんかとってもD.C.に似てる……
なんて感想もどうかとは思うけど、まさしくそんな感じの作品なので。
キャラ設定とか見た目が似てるのはIIなぐらいだし狙ってるんだろうけど。
それだけでなくどっかで見たようなシチュエーションが続々出てくるから。
てゆーかD.C.(1作目)を見たことある人なら苦笑してしまうぐらいだよ。
だって導入となる1話に続いての2話が美夏(ロボット)のエピソードだし。
さらに続く3話はななか(学園のアイドル)のエピソードですから……
1作目の2つ目(3話)と3つ目(4話)とまんま符合するような構成なんですが。
それだけではなく1作目の該当する話と似たシーンがてんこもりですし。
4話にはネコミミメイドが出てくるかと思った。さすがにそれは無かったが。
ちなみに5話は眞子とのデート(12話)と美春とのデート(14話)を繋いだ感じ。
そんなキャラ設定も含めてD.C.(1作目)をリミックスしたような作品です。

今回は1作目と違って同居するヒロインキャラ(?)が二人いるのです。
朝倉音姫と朝倉由夢という音夢が二つに分離したようなネーミングの(笑)。
このうち妹の由夢が見た目ほとんど音夢で雰囲気もほとんど音夢だったり。
声が違う人(堀江由衣さん)なのに喋り方が似てるのでまるで音夢のようだ。
とは言っても今のところツンツンだけでカワイイ表情は出てきませんが。
なにしろ由夢はメインヒロインではなくただの妹だったから。今のところ。
最初の起こしにくるあたりが1作目と似てててっきりメインヒロインかと。
考えてみたら似たようなキャラで似たような話をやってもしょうがないか。
(GiftはなんちゃってD.C.とか言いたくなることやってたが)

そうなんです、この作品のメインヒロインは実は小恋だったのでした。
いきなり1話で小恋が告白して二人が付き合い始めたのにはちょっと驚いた。
男一人に女数人のハーレムモードって告白しちゃったら成り立たないじゃん。
(同じく最初に告白のSchool Daysの誠は鬼のような所業をしてたらしいが)
最初に告白ということは後は恋人としてのステップでも描くのだろうか?
それとも次の回には無かったことになってて別のヒロインの話になる!?
とか思いつつ2話を見てみたら別のヒロイン(美夏)の話をやったのでした。
だからと言って告白は無かったことにならなかったし二人の関係も続いてた。
つまりは義之と小恋の恋人としてのステップが全体の大きな筋になるのです。
※要するにストーリー展開はD.C.(1作目)とは全く似てない
そこに他のサブヒロインのエピソードが絡まって彩りを添えている感じ。
サブキャラとして絡むので義之といい感じになることはないみたい。今のとこ。

メインヒロインの小恋ですが、見た感じは美春に近いような気がする。
義之と幼馴染ということはポジション的にもオリジナル美春と同じわけだし。
2話の公園のシーンや5話のデートのシーンは1期の美春のシーンに似てるし。
中身は美春とは違うけど美春が控えめになるとあんな感じな気もするから。
1作目は24話で涙ボロボロだったので、幸せな美春を見てるようでいいかも。
(1作目はみんなみんな苦しんでて胸にグサグサ突き刺さってきたけど)
ちなみにロボットの美夏は見た目も中身も美春とは似ても似つきません。
バナナ嫌いだしな(でもバナナを食べないとオーバーヒートする)。

音姫と由夢という名前を見て最初二人の子供なのか?とか思ったり。
他のキャラも1作目のキャラと似てるから子供たちなのか?とか思ったよ。
でも考えてみたらヒロインキャラと苗字が同じ子供って普通無いわけで。
(純一と音夢が結婚した場合は二人とも苗字が同じだから同じになるけど)
だからあくまで似たような名前で似たような設定のキャラなのでしょう。
そもそも枯れない桜はD.C.(1作目)の未来の話には存在しないわけだし
ちなみに杉並だけはそのまんま(同じ見た目・同じ声・同じ性格)出てたり。
あとさくらも出てるよ理事長として。何と見た目はそのままで(年齢不明)。

ラブストーリーは他のジャンルよりもキャラの表情が重要になってきます。
キャラの表情が作品の生死を決めると言っても決して過言ではないほどだし。
そーいう意味でこの作品はどんな感じかというと、結構しっかり描けてるね。
D.C.S.S.があんまりなデキだったので心配してたけど今回はいいみたいだよ。
※制作会社は同じだけど監督も含めてD.C.S.S.とはコアスタッフが結構違う
もちろん記憶との比較は危険だからちゃんと見て確認しました。1期もS.S.も。
改めて見て実感したけどやっぱりS.S.のキャラ描写は全くお話になってない。

今回はなにげない表情やしぐさがきめ細かく描かれてるし。絵も全般にキレイ。
小恋や由夢のリアクションが記号的じゃなくて血の通った感じなのもいいね。
つまりキャラ描写に関してはS.S.よりはるかに1作目のレベルに近いわけで。
キャラ絵もS.S.よりも1作目に近かったりするし。キャラは別人なのに。
※今回のキャラデザインの島沢ノリコさんは1作目でも作監をやってた
そーいう意味でもD.C.(1作目)に似てるって感想になるわけです。

作品のメインになる義之と小恋の恋人のステップはどんな感じかというと、
とてもスローテンポで見てて気恥ずかしくなる「ういうい」な日々って感じ。
体育倉庫の裏で思い出が欲しいのとか言って迫ったのが実は記念写真だとか。
初デートでいい雰囲気になってついに願いが叶ったのは腕組んだことだとか。
(具体例を書かないと分からないだろうからとオチを書いててすまん)
いいムードで次にいくとこはラブホとか思った自分が汚れてる気分ですよ(爆)。
傍で見てるとじれったいほど健全な二人の関係を見てると心が洗われそうだ。

「ういうい」なのはイイんだけど、それだけなのが多少気になります。
5話までの展開では恋人のステップを一つずつ積み重ねているだけだし。
あまりにスローテンポな以外は波乱も起伏もほとんど存在しないから。
つまり小恋は恥じらい顔がやたら多くで泣き顔や怒った顔がほぼ無いのです。
4話の体育祭で巡りあわせが悪かった時が最もマイナス方向に振れた表情かな。
せっかく丁寧に表情がついてるんだしもっと多彩な感情を見せて欲しいなと。
シリーズの終盤ではそれなりの波乱とかあったりするんだろうか?
※今回は1クールのようです

Myself ; Yourself 1~4話

10月から一部の民放(5局)で深夜に放送してる新番組。
11月からAT-Xでも放送するので地上波で見れない人はそちらで。
原作はPS2の美少女恋愛アドベンチャーでまだ発売されてません。
※セル・レンタルDVDのリリースは12/21から
日高佐菜(さな)は5年ぶりに生まれ故郷である桜乃杜町に帰ってきた。
とても仲の良い友達がいたけど両親の都合で離れることになったこの町に。
記憶のままの懐かしい街並みがあった。変わってしまった場所もあった。
再会した友人たちの外見の変わりように、中身に変わらなさに驚いてた。
ミニサイズのままプロポーションだけ別人になっていた麻緒衣(あおい)。
あいかわらずトラブルメーカーの朱里(しゅり)と修輔(しゅうすけ)の双子。
そしてお別れ会にバイオリンで自作の曲を演奏してくれた菜々香(ななか)。
久しぶりの佐菜との再会を喜ぶ麻緒衣と双子たち。そこに菜々香も現れる。
ここで佐菜は菜々香のことがわからなくて「初めまして」と言ってしまう。
姿が違うのもだけど雰囲気が昔とあまりに違ったからわからなかったのだ。
次の瞬間、佐菜の頬には菜々香の平手が飛んだ。

この作品も女心のわからない主人公なんだ……ってのが第一印象でした。
School Daysに続いて2作連続とはマーベラスはシリーズ化でも狙ってる?(笑)
この年代ならこの程度は普通ではありますが。とスクイズでも書いたけど。
メインヒロイン?の菜々香が感情を溜め込んじゃうのもスクイズと似てるね。
※ストーリーや個々のキャラ設定は全く似てません
さすがに佐菜は誠みたいな人でなしじゃないから流血の結末は無いだろうけど。

ラブコメというからに当然そこにラブがあるわけです。
まぁラブコメとか言いながら全然ラブじゃないのもあるけどさ。
この作品も3話までの展開はあまりラブっぽい感じがしなかったし。
4話でやっとラブっぽいエピソードになったよ。小学5年生の恋だけど(笑)
とか笑っちゃいけないね。切実な想いに年齢なんか関係ないわけだから。
しかもこのぐらいの歳だと1歳の差が大きいから道のりは極めて厳しいし。
それでも諦めないで釣り合うように頑張る雛子の姿は微笑ましいと思ったよ。
藁にもすがる気持ちで佐菜にアドバイスを求めたのは間違いだと思うけど(爆)。
どう考えても藁です本当にありがとう(以下略)ってな感じだから。

相手の理想になるために努力するのは正攻法のアプローチですな。
そして料理の練習をするのもわりとお約束。最初は凄く下手なのもお約束(爆)。
「私作ってるところ見ちゃったから…」と躊躇する料理ってどんだけ(笑)。
てゆーか見てたんなら止めようよ。料理を教えてあげるんじゃなかったっけ?
料理は練習を積めば何とかなるだろうけど、胸を大っきくするのはさすがに。
努力でサイズがどーにかなるなら世の女性は胸のことで悩まないだろうよ。
(大きいのが嫌でダイエットしたのに胸だけそのままってこともあるし)
この際神頼みと言うことで毎日麻織衣のことを拝んでみたらどうだ?(おい)
こんな感じで4話はラブな要素に加えてコメディな要素も強くなってます。
もちろんラストはラブストーリーらしくシリアスな雰囲気で〆てますが。

話は戻って3話までのこと。
佐菜が5年ぶりに幼馴染たちと再会するという物語の導入エピソードで、
佐菜と菜々香の関係をメインにして他の幼馴染キャラたちが絡む展開です。
これ最初なんで菜々香はあそこまで怒ってるんだろう?と謎だったよ。
再会なのに「初めまして」で怒るのはわかるけど、普通なら一瞬だろうし。
そもそも10歳ぐらいで5年の年月は姿が全く変わってても不思議は無いから。
菜々香だって佐菜だと自信が無かったから神社で声かけなかったんだろうに。
こんな感じに佐菜の視点だけで見てると菜々香の行動が実に意味不明です。
女の子の行動が理解不能というのは少年マンガのラブコメでは定番ですが。

3話まで見て菜々香の表情が見えてくると、その謎は解けてくるのです。
2話まで菜々香の表情を見せるシーンが全く無かったのは狙ってたわけか。
それはつまりどーいうことかというと菜々香は佐菜が好きっぽいってこと。
そう考えると意味不明だと思われた菜々香の処々の行動に筋が通ってくる。
恐らく菜々香の頭の中には佐菜との再会で思い描く期待があったのでしょう。
そんな期待と現実とのあまりの落差に失望して怒ってるんだと思われます。
好きという感情がなきゃ同じ再会でもあそこまで怒ることは無いだろうし。
佐菜からすれば勝手に期待されて勝手に失望されてもって感じだろうか。

その菜々香の表情を見せてくれる3話。
些細なことで舞い上がったり突き落とされたりな菜々香が存分に見れます。
まるで少女マンガの片想いの一人相撲ストーリーを傍から見てるようだよ。
佐菜に近づくあさみの存在を意識しすぎてるのは菜々香の考えすぎなのか?
それとも鋭い女の勘であさみの行動の隠された意図を読み取ったのか?
今のところはあさみの行動にあまり深い意図はなさそうにも見えるけど。
この作品は女心に鈍い佐菜の視点で構成されてるので油断は出来ません(爆)。
2話であさみが登場した後に状況が悪化したのはつまりそーいうことだ。
佐菜にしたら恋人でもないのに嫉妬して不機嫌になられてもって感じか。

そもそも佐菜は今のところ誰のことも好きではないと思われます。
(前の学校で何があったかは現在のところ情報不足で何とも)
仲の良かった幼馴染という以上の感情は抱いてないんじゃないかなと。
それは菜々香以外の(幼馴染の)女性たちにも言えることではありますが。
まぁ、女心に鈍い佐菜の視点で構成されてるので油断は出来ませ(以下略)
そんな感じなので3話まではあまりラブストーリーっぽい雰囲気がしません。
もちろん菜々香の表情を追ってれば想いはハッキリ見えてくるんだけどさ。
あくまで菜々香が一人でじたばたしてるだけなので。

他の女の子が佐菜に絡んでだだけで凄く気にして不機嫌になる菜々香ですが、
4話で雛子が佐菜に助言を求めて接近したときは全く反応がなかったっすね。
雛子が狙ってたのは修輔だからか。小学5年生は相手じゃないと思ったのか。
まぁ、嫉妬する態度が見えるとか以前に4話では菜々香は背景キャラですが。
メインヒロインのような位置づけのはずなのにその扱いはどーかと……
麻織衣なんか1話から欠かさず目立ちまくりなのに。あの声も含めて(笑)。
※マジカノの監督さん曰くあの声は「飛び道具」だそうな

上でラブコメのコメディ要素が4話で強くなると書いたけど
それはつまり3話まではコメディ要素も薄いという意味でもありまして。
ラブストーリーなのに表情を丹念に追わないと見えないラブ要素だったり、
コメディ要素を極力抑えてキャラの行動を淡々と綴ったストーリー展開で、
ラブストーリーに慣れてる人以外だと入りにくいような気もします。
キャラもストーリーもこの手の作品にありがちな不自然さがあまり無いので
悪くはないと思うんだけどね。ところどころ凄く雰囲気ある絵も出てくるし。

プリズム・アーク 1~4話

10月から一部の民放(6局)で深夜に放送してる新番組。
AT-Xでも放送してるので地上波で見れない人はそちらで。
原作は18禁のSRPG+アドベンチャー(だそうな)でやったことはありません。
※セル・レンタルDVDのリリースは12/21から
いわゆる剣と魔法で中世っぽいけど多少違うゲームファンタジーな世界。
古より幾度となく繰り返されてきた戦乱の合間のひとときの平和な時代。
強大なサブルム帝国は着実に戦力を蓄え来るべき侵攻の日に備えていた。
そんなサブルムの脅威に対抗するべくヴィントラントはある試みを行った。
それはローゼンベルグ騎士養成学校を設立し優秀な戦士たちを育てること。
幅広く人材を集めるため前王の忘れ形見の姫のプリーシアまで担ぎ出して。
人寄せパンダ役は意に染まないけど仕方ないと引き受けたプリーシア。
彼女はこの学校でハヤウェイという少年と運命!?の出会いをした。
※2話以降の内容です

1話はわりとシリアスな剣と魔法のファンタジーっぽい作品でした。
もうすぐ最終決戦?みたいな雰囲気の中で敵と激しくバトルしてたし。
そんなバトルシーンに昔の二人の馴れ初めみたいな映像が挿入されてて。
バトルシーンと回想シーンのテイストが違いすぎでは?と思ったりもした。
(後から考えるとこの時の印象は極めて正鵠を射てたのです)
ゲームファンタジーな世界観なら一応筋は通ってるのかなとも思ったけど。
そして1話の最後は「オレたちの戦いはまだ始まったばかりだ!」で終わる。
よーするに打ち切りっぽい最終回みたいな体裁ですよ。
それはもうテレビの前で激しく置いてきぼり感を味わった30分でした。

1話の内容で、これはもうダメかもわからんね、とか思いつつ見た2話は
1話とは全く違うテイストでした。内容も続きではなくずっと前の話だし。
どーやら2話以降は時間を戻して騎士学校の時代を描くみたいだなと。
そしてシリーズの最後には1話の戦いへ繋がるような構成になってる!?
この2話はお色気増量でギャグも大幅増量したいわゆる美少女アニメに。
1話とは印象ががらりと変わって結構楽しく視聴できた30分でした。
これなら1話は無かったことにして2話から放送したほうが良かったかも。
まだこの作品の真の姿(笑)を知らなかった私はそんなことを思ったのです。

続く3話。なんかすんごく極端なパースを使いまくりです。
映像も凝ってるというより変としかいいようのない暴走っぷりだし。
なんじゃこれ?と唖然としながら見てたら突然タライが降ってきた……
そのへんで気づいたよ。ああ、これ新房アニメのパロディやってるんだと。
気づいてみれば変なレイアウトの数々は全てどこかで見たような構図だし。
(新房アニメだけではなくナベシン他の暴走アニメも混じってるけど)
ハヤテでもやってたけど今や新房アニメがパロ対象になる時代なのだなと。
ただオリジナルに比べると画面がうるさいので内容に集中できなかった。
(新房さんはどんなに映像が暴走してても決して理解を阻害しない)
まぁ、3話は新房アニメっぽさが表現できればそれでOKだったのでしょう。
この作品はストーリーなんて有って無いようなもんだし。

スタッフリストを見てたら3話の演出・作監になんと斉藤良成さんの名前が。
あるジャンルでよく知られてる(かもしれない)極端なパースを好んで使う人。
つまり3話のレンズが歪んでるようなカットは全てこの人のせいです(笑)
斉藤良成さんは主に「なのは」や「いぬかみっ!」をやってた人っすね。
「いぬかみっ!」のあの伝説!?の2話がまさにこの人の所業ですよ。
あと、3話の原画には友岡新平さんまでいるね。
※「いぬかみっ!」のキャラデザインの人

「なのは」と言えば1作目は新房さんだったわけで。
「なのは」のスタッフなら新房さんに近い人たちと言えないこともない。
(斉藤良成さんは月詠もやってるし)
つまりあえて新房さんに近い人たちに新房アニメのパロをやらせてたり。
ハヤテでパロをやったときも作画スタッフによく知る名前が並んでたし。
もしかすると全く経験のない人があの画面を真似るのは難しいとか?
経験者と言う意味なら4話の制作協力に入ってるスタジオパストラルの方が
月詠以降の新房アニメではお馴染みの人たちだけど。作監が実原登さんだし。
※「ネギま!?」の総作監の人

1話、2話、3話と全く違うテイストで来たので何となく理解しました。
この作品は1話ごとに違うジャンルで表現してるネタアニメなのだと。
新房アニメってジャンルだったのか?確かに別扱いしたくもなるけどさ。
よーするに1話のシリアスっぽいファンタジーもシャレでやってたっぽい。
バトルに挿入されてた回想シーンが変だったのもシャレでやってたからか!
2話以降の展開が回想シーンと繋がってないので、もしや捏造した回想とか?
ちなみに4話はコメディ基調の少女アニメ風。魔法少女っぽいのもいるし(笑)。

それにしても、とんでもなく奇をてらった作品っすね。
アニメバブルな現状で他の作品と差別化するのは重要だとは思うけど。
特に今期はエロゲー・ギャルゲーアニメをなんと6作も同時に放送してるし。
でも、ここまで実験的な構成にしてしまうと埋没するより結果が悪そうな
実験的な内容で結果が残せるのはlainクラスの凄い作品だけだと思うよ。
2話のノリでふつーに全編作ったほうが良かったのでは?