まめに録画する根性はない。DVDを買い続ける金もない。 だからレンタルビデオで行こう!

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REIDEEN 1~2巻

3月からWOWOWで深夜に放送してた全26話のTVシリーズ。DVDレンタル。
10月の下旬から東京MXでも放送するようです。
※レンタルDVDはセルDVDと同時リリース(3巻までリリース済)
現実に極めて近い世界、現代とほとんど変わらない時代が舞台での物語。
高校生として一般的な日常を過ごしていた才賀淳貴にある日転機が訪れる。
休み時間にしてた友人との他愛ない会話に割り込んできた一本の電話。
それは10年前に行方不明になった父の遺体が発見されたという内容だった。
急いで帰宅した淳貴は待っていた母や妹と一緒に黒神山遺跡へと向かう。
地元の警察で確認のために見せられた遺品は間違いなく父のものだった。
その遺品の中にあった一冊のノート。そこには気になる記述があった
絵文字のような綴りと「ライディーン」「大いなるもの」ということば。
遺体発見現場で淳貴が知らぬ間にが手にした腕輪にも同じ綴りが存在した。
この綴りや腕輪の意味を淳貴はそのすぐ後に思い知ることになる。

遺体発見現場で穴に落ちて失神した淳貴がテントで目を覚ました時、
その真上の空を轟音を立てて通り過ぎていく物体があった。
黒神山から山ひとつ向こうの湖に落下したそれは隕石ではなかった。
湖から姿を現したそれは獣のような姿をした巨大な機械のような物体で。
※その形態から以降は巨獣機と呼称されるようになる
その巨獣機はなぜかはわからないけど黒神山遺跡へと進行していった。
巨獣機のせいで湖のダムが決壊し淳貴のいた場所にも水が迫っていた。
つい父の遺品を取りに戻った淳貴は濁流に飲まれ、もうダメだと思った。
その時持っていた腕輪の文様が光り、次の瞬間淳貴は不思議な空間にいた。
周囲の暗闇に目が慣れてくると霧が晴れるように目前の光景が見えてきた。
なんと淳貴の目前にあの巨獣機がいたのだ。そして淳貴の手は機械だった。
いったい何がどうなってるのか淳貴には全くわからなかった。

その昔。30年ぐらい前。「勇者ライディーン」というアニメが有りました。
これはその作品の名前と設定の一部を借りた事実上のオリジナルです。
なので元になった作品について全く知らなくても問題なく楽しめます。
何の予備知識もないと昔の何かがモチーフになってるなんて想像できないよ。
最近の絵柄だし表現は緻密なリアル系だしで普通の新作にしか見えないから。
ちなみに元になった作品は(再放送を)見てた記憶がかすかにあるけど
いつものごとくほぼ忘却の彼方なので比較のしようもありません(汗)。

そんな大昔の作品の名前と設定を借りたこの作品。
実際に見たらいわゆるロボットアニメとは違うテイストなので驚いたよ。
昔のロボットアニメと最近のロボットアニメの違いという意味ではなくて。
まるで往年の特撮の怪獣映画(ゴジラとか)でも見てる気分だったので。
てゆーか、この作品はその往年の怪獣映画のオマージュだと思われます。
1話の巨獣機が山の向こうから姿を現すシーンの見せ方とかまんまだよ。
カメラが寄った時のノイズ交じりの画面とか実写っぽさまで演出してるし。
2話で街に迫る巨獣機を止めるライディーンを街の人が見上げる構図もそう。
金色の(ロボットの)人頑張れ!みたいなセリフもどこかで見た記憶がある。
雰囲気や設定がみょーにリアル志向なのも当時の怪獣映画の傾向っすね。
しかし昔のロボットアニメのリメイクかと思ったら怪獣映画のノリとは……

怪獣映画のオマージュなアニメは別にこれが初めてではないです。
かの有名なエヴァやネオランガ(南海奇皇)も怪獣映画の手法を引用してるし。
それらの作品と比較してこの作品には特筆すべき特徴があるのです。
それはこの作品で使ってるCGの質感によって実に特撮っぽく見えるってとこ。
巨大な獣型や人型の機械が動く時の緩慢な動作や重量感も実にそれっぽいし。
CGは物理計算に従って動くので元より手描きに比べれば現実に近いわけで。
巨獣機の模様が光る効果も手描きでは出せない特撮みたいなテイストだし。
意図的なカメラワークも含めて見た目からとっても怪獣映画なのでした。
キャラや空間描写が現実を模倣したリアル系なのもそれっぽいとこだね。

にしてもアニメとCGを使って特撮みたいな作品を作る発想は面白いね。
※「KARAS-鴉-」も似たような構造の作品
日本の特撮は予算の関係でどーしても見た目のチープさが拭えないけど
アニメとCGを上手く組み合わせればチープに見えないものが作れるから。
もちろん、あくまで作れるってだけで、チープなアニメは腐るほどあるけどね。
アニメと特撮は視聴層が近いので作り手に特撮好きがいても不思議はないし、
自分の手でカッコイイ特撮(のようなの)が作りたいと思うのも変でもないか。
ニーズが有るかどうかは知らないが……

ライディーンというロボット自体もロボットアニメっぽく無いところ。
遺跡から出現したオーバーテクノロジーなロボット!?というコンセプトで、
その設定はそう珍しくはないけど実際のロボットはかなり異彩を放ってた。
空から差し込む一筋の光とともにいきなり姿が顕になる出現スタイルだし。
去るときもまるで大気に溶けていくかのように色が薄れて消えていくし。
※光学迷彩のように見えなくなるわけではなく存在が消えてなくなる
乗り込む時はフェードインという掛け声でコックピットらしき場所に入るし。
そのコックピットらしき場所はリング状の物体の浮かんだ謎めいた空間だし。
外の光景がおぼろげに見えるし操縦者の手足の感覚がそのまま繋がってるし。
※操作するパネルやボタンなどのメカは全く存在しない
いわゆるロボットというより人智の及ばない人型の巨大な何かって感じだね。
偶然!?にも「ぼくらの」のジアースと仕掛けがそっくりだったりして。

この作品のCGがまるで特撮のような雰囲気を醸し出してるのは前述のとおり。
まさにCGにしかできない、CGだからこそできる表現スタイルという感じか。
スペキュラーばりばり金ピカなライディーンもCGじゃないと不可能だし。
細い毛みたいなのがたなびいてるのも手描きでやるのは現実的ではないし。
巨獣機やライディーンの凄く重量感あふれる動きも物理計算の賜物だよ。
もちろん手描きアニメでもちゃんと重量感を感じられる作品はあるけど。
CGの利点を表現力を広げるために最大限に活用してるのがよく感じられます。
CGを使ったロボットアニメ(表現技法)のエポックメイキングとしては
創聖のアクエリオン、きらめきプロジェクトに続く作品と言えるかも!?

キャラについて。
この作品のヒロインはオープニングに出まくりの碧乃玲だと思われます。
思われるという表現なのは今のところヒロインとは言いがたいから。
3話で淳貴の学校に転校してきて画面の中で目立つようにはなったものの
2巻5話の最後まで淳貴と会話らしき会話すらしたこと無かったりするし。
1話の初登場時からミステリアスっぽい雰囲気を感じさせてはいたけど。
むしろ幼馴染の栞の方が今のところはヒロインみたいな存在感すね。
(初期の設定では栞がヒロインだったと公式ブログに書いてあった)
この栞の生っぽい喋りはリアル系のキャラ絵や画面に凄く似合ってます。

主役の淳貴の整った顔立ちで勉強も出来るって設定もイマドキな感じだね。
バカで直情熱血な主人公のロボットアニメとは対極にあるというか。
オープニングの映像では玲の方がこの淳貴といい雰囲気になってるようで。
最初から好き好き光線出しまくりの栞は振られるということなのか?
幼馴染は関係が近すぎるゆえにそういう考えに至らないってことなのかも。

この手の作品には大概状況に翻弄される主人公をアシストする人がいます。
この作品では自警隊の資料室(つまり閑職)の前田崎さんがその役割っすね。
この人は自警隊の中でも異名が轟く超常遺跡(オーパーツ)のマニアだったり。
今回の出来事はまさに専門?の超常遺跡だから淳貴の役には立ってるけど、
頼りになるお兄さんというより変な趣味を持つオジサンという感じが(笑)。
ピンチな時にもオレは頭脳労働専門だとか言ってまるで役に立たないし(爆)。
ちなみに前田崎さんが属する自警隊とはよーするに自衛隊のことです。
最初に聞いたときは村の有志による自警団みたいなもんかと思ったよ……
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鋼鉄神ジーグ 1~2巻

4月からWOWOWで深夜に放送してた全13話のTVシリーズ。DVDレンタル。
※レンタルDVDはセルDVDと同時リリース(3巻までリリース済)
九州全てが進入不能な雲で覆われて50年、人々はその存在を忘れつつあった。
もちろん雲の周囲には監視施設が設置され今でも厳重な監視は行われていた。
そんな一見は平穏な日々の中、草薙剣児はライダーとして上を目指していた。
ライバルの美角鏡といつものようにテストコース(?)で速さを競っていた。
しかしそんな剣児たちの平穏な日常は突如として崩れ去る。
50年間全く変化の見られなかった雲が外に向かって膨張を始めたのである。
時を同じくして目と鼻の先に九州の雲が臨める剣児たちの街にも怪物が出現した。

この後、なぜか助けに行った幼馴染(?)の珠城つばきの祖母にバイクを託され、
なぜか怪物に追いまわされ、なぜか助けにきたはずの謎の戦闘機にも攻撃され、
なぜかつばきと鏡が別の飛行機で出現して、なぜか二人は状況を把握してて、
なぜかつばきの指図で叫びながら両方の拳を合わせるとバイクが変形して、
なぜかつばきの飛行機から射出された人型の一部らしきパーツと合体をして、
なぜか鋼鉄ジーグなるロボットの操縦者として怪物と対峙することになった。
なぜかは知らないけど鋼鉄ジーグのパイロットに選ばれたんだそうだから。

その昔。30年ぐらい前。「鋼鉄ジーグ」というアニメが有りました。
これはその作品のリメイクではなく続編という位置づけらしい。
と言ってもアニメ版ではなくマンガ版の内容の続きらしいとか、
設定が多少違ってて完全な続きではなくパラレル世界らしい、とか。
らしい、らしい、ばかりなのはオリジナルの内容を全く覚えてないから。
(再放送を)見てた記憶はかすかにあるけど内容なんか覚えてるかYO!(爆)
射出したパーツが合体するあたりは記憶の片隅に残ってた気もするが。

表現のこと。
この作品には一見しただけでわかる特徴があります。
それは往年の(つまり30年前の)ロボットアニメそのまんまってとこ。
絵柄は永井豪さんのちょっと昔風味の絵柄を完璧に再現してるし、
ストーリーやノリも大昔のロボットアニメのそれと全く同じです。
もちろん!?主人公は無駄に熱かったりするし(しかもちょっとバカ)。
ロボットの変形や合体にまるで必然性が感じられないとこもそのまんま。
まるで昔のアニメをそのまま今の作画でリファインしたかのような。
よーするに新作アニメなのにおよそ新作には見えない作品だったりして。
バイクのレースシーンとかのCGを使った部分は今の作品に見えるけど。
恐らく企画段階からそーいう意図だった映像化なのでしょう。
昔のロボットアニメのノリが好きな人ならどーぞって感じかなと。

※レンタルDVDにも映像特典がついてます

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