まめに録画する根性はない。DVDを買い続ける金もない。 だからレンタルビデオで行こう!

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地球へ… 1~5話

4月からTBS系(全国ネット)で土曜日の夕方に放送してる新番組。
5月からキッズとアニマックスでもやるので地上波で見れない人はそちらで。
原作は30年前のマンガで大ファンです。実は竹宮惠子全集を持ってたり。
※セル・レンタルDVDのリリースは8/8から
遥かな未来。人類の環境破壊によって地球は危機的な状態に陥っていた。
そして人類は母なる地球の環境を再生するために大きな決断をする。
一つは地球から植民星へと移住すること。もう一つは徹底した人間の管理。
これにより地球は少しずつ再生を始め、人類も新たな繁栄を築いていった。
しかし徹底した管理システムの影で闇に葬られていた存在がいた。
いつからか生まれ始めたミュウと呼ばれる超能力を持つ突然変異種たち。
辛うじて生き延びたミュウたちは地下に潜み反抗の機会を待っていた。
システムの隙をつき抹殺されそうなミュウを助け仲間に加えていたのだった。

ショミーは育英都市アタラクシアで両親と暮らすごく普通の少年だった。
今日は大人としての第一歩となる成人検査を受ける日だった。
※成人検査の後は両親とは離れ離れになる
検査はそれと意識させないよう自由な行動の最中に行われることになっていた。
何をするか思いあぐねたジョミーは小さい頃両親と行った遊園地へと向かう。
そこで地下コースターに乗ったジョミーの前にテラズNo.5は出現した。
テラズNo.5はジョミーの記憶を消去するために脳へ強い干渉を行うのだった。
そう、成人検査とは子供の記憶を消し大人として生まれ変わることだった。
(この先もっととんでもない設定が次々と出てきます)
記憶が薄れゆくジョミーの頭の中に「記憶を手放すな」という声が聞こえた。
そして繰り返し見た夢の中にいた少年が彼の前に出現した。

地球(てら)へ…を土6で放送すると聞いたときは何の冗談かと思ったけど、
実際に見てみたら結構さまになってるなと言うのが最初の感想です。
原作は30年前の作品なのでいろいろ古くなってるところが多いけど、
絵柄を修正して表現を今風にしただけでそんな古くは感じないんだなと。
特に原作の雰囲気を残しながら今の絵にしたキャラデザインはお見事です。
アタラクシアの描写も原作のいかにも夢に見たSFみたいなテイストから、
現実よりほんの少しだけ進化した説得力ある見た目に修正されてるし。
キレイに整理された近未来っぽい風景って印象が感じられるのでした。
こんな感じに出来上がってるなら他の新作と同じ土俵で比較できそうです。

映像作品としてのデキ。
最近の凄く緻密な空間描写の作品と比較すると多少は落ちるかな。
でも現実世界を模倣した作品ではないので頑張ってるとは思います。
キャラ絵も結城信輝さんの麗しい絵がちゃんと崩れずに動いてるし。
どのキャラも原作より見た目が美しいので見てて気分がいいよ(笑)
特にジョミーのお母さんは見た目も行動も素敵にアレンジされてます。
このジョミーの母への想いが物語の上で大きな鍵になるんだけど……
※原作では実際より美化されてる
それはまだ先の話。

映像的には文句なし、と言うには多少の問題が。
それは3DCGを使ってる部分。特に飛行機のCGがかな~りヘボいです。
デザインはともかくあの質感ならトゥーンシェードの方が良かったよ。
同様にCGを多用してるシャングリラの内装は逆に雰囲気が出てていいね。
よーするに他の絵との質感のバランスが取れてるかが重要ってことで。
もう少し頑張ってください!

ストーリーについて。
大昔の作品だけど歴史的な名作なので凡百の作品とは格が違うなって感じ。
こーして他の作品と一緒に見てコメントを書いてるとそれを実感します。
懸念材料だった原作の見た目や雰囲気の古さも上手いこと調理できてるし。
あとは、この先とんでもない設定や強烈な展開をどう見せていくかだなと。
原作どおりに展開するならあまり楽しい結末は待ってないので……
(重大なネタバレだけど獣王星と似た終わり方をします)

原作との違いについて。
ストーリーは大筋では原作に沿ってるけど部分的にはかなり違います。
設定も今までの説明を聞く限りではいろいろ違うところがあるようで。
そもそも原作は5巻(相当)でそのまま映像化すると20話ぐらいだし。
2クール24話で構成するにはそれなりに内容を足す必要があるわけで。
それにそのまま描くには表現や概念的に古すぎる部分も少なくないし。
だからストーリーをアレンジするのは想定の範囲と言うか当然と言うか。
変えるのは構わないのでちゃんと整合性が取れるように願いします。

具体的な違いについていくつか。
ジョミーの学校で親友としてサムが出てくるけど原作には出てきません。
原作だと幼馴染という設定になってて次の話(6話~)から登場します。
(サムはその後も時々出てきて最後はアレな状態になってしまう)
女の子のスウェナも次の話でちょろっと出てくるキャラですな。
最初は気づかなかったけけど他で見て原作を確認したらいた(汗)。

この回のお母さんが別れを悲しむシーンも原作にはないのです。
実は原作の設定では有り得ないんだけどどう整合性をとるのだろう。
原作ではその言動が不審だと母親が検査する人を呼んでたりして。
なので別れる日の前だからと料理を頑張るのもアニメならではです。
つまりアニメは原作よりもお母さんがとっても素敵に描かれてます

2話でジョミーが子供たちに囲まれるシーン自体は原作にもあります。
でもここでお母さんって何?と話し掛けてる少女は原作と違ってたりする。
原作だとただの子供の一人だけど、アニメだと間違いなくカリナですね。
彼女はこの先とても重要な意味を担うのでここで出したのは上手いなと。
(原作だとこの光景を後ろで眺めていたと後で語られる)

3話でジョミーは一度アトラクシアに戻るけどそこも原作にはありません。
原作だとシャングリラの中でブルーに説得されてる途中で暴走するのです。
もう戻る場所がないのを自分の目で実感させるのは原作よりも親切だなと。
そして検査による脳への刺激によって覚醒するのもわかり易いっすね。
(ミュウが誕生するのは成人検査の刺激が大きな要因と言う設定がある)

5話でジョミーがシロエを助けようとする展開も原作にはありません。
シロエ自体は次のエピソードの重要人物ですが。彼の最後も……
なので5話の戦いやサイオン・トレーサー等も原作にはないのです。
4話のブルーの帰還のすぐ後に宇宙へと飛び立ってしまうので。
(4話の内容も原作とはずいぶん違うけど)
そしてジョミーに後継を託したときにお亡くなりになるのです。
なので5話でアレ?まだ生きてるんだとか思いました。
いつまで生きてるんだろうね?

他にも違いはいっぱいあっていちいち挙げてもキリがないです。
なので見ててとっても気になったところをあと一つだけ。
シャングリラのブリッジにおヤエさんがいるよ!!!(笑)
※大きな眼鏡で目が小さくておでこが出てる女性
似た顔の人かと思ったらクレジットにそう書いてあるではないですか!
そのおヤエさんとは「私を月まで連れてって!」に出てくるキャラです。
そしてファンだったらわりと常識の作者の代理人キャラでもあります。
(この頃の漫画家はそーいうことをする人が結構いたのです)

他にもいろいろ特別出演してるみたいだけど識別できん……
あ、ルリ(オルフェのシリーズ)もブリッジにいるのがそうか。
※ストレートのロングで後頭部にリボンをしてる女性
あとカリナの初登場時にそばにいたニナっぽいのはニナなのか?
※髪の先のほうがフワフワ膨らんでる女の子
原作には似た顔のキャラとして元々登場してるんですが。
なんだか原作者ファンへのサービスが旺盛で嬉しい限りです。
知らない人にはどーでもいい話だけど。

そんな感じで最後まで付き合ってみようかと。
(そーいや獣王星の続き見てないや)
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おおきく振りかぶって 1~5話

4月からTBS系(5局)で木曜日の深夜に放送してる新番組。
BS-iとアニマックス(5月~)でもやるので地上波で見れない人はそちらで。
原作は青年誌(アフタヌーン)のマンガで読んだことはありません。
※セル・レンタルDVDのリリースは6/27から
三橋廉は中学時代に実力も無いのに経営者の孫だからとエースをやっていた。
実力がないのは自覚してたけど、決して自分からマウンドを譲らなかった
だからチームメイトには嫌われてたし、皆に悪いことをしてる自覚もあった。
そして「自分なんて…」が口癖の鬱陶しいぐらいに弱気の性格が出来上がった。
(弱気なだけじゃなくてトラウマも抱えてたけど)
三橋は中学卒業を機に野球をやめる覚悟で親類の力の及ばない高校へ進学する。
他の学校では力のない自分はレギュラーにはなれないだろうと思ってたから。
それでも野球を諦めきれなくて野球部のグラウンドを覗いてしまうのだった。
そこで彼は運命を変える新しい仲間たちと出会った。

実はこの作者の前作(ヤサシイワタシ)を熱心に読んでました。
でもこの作品は何でスポーツ物!?とか思って手を取らなかったのでした。
ヤサシイワタシを熱心に読んでた人なら言いたいことわかるでしょ?
なのでアニメで初めて内容を知ったんだけど凄く王道な内容でビックリです。
こんな普通の話も描けるんだなと(おいおい)。
主人公の三橋のみょーにうざい性格は以前の作品と通ずるものがありますが。
それでもふつーに面白くてふつーに一般受けしそうな作品になってます。
こんな作品まで深夜にしか放送できないのが今のアニメの現実か……
※関西ではラブコンの代わりにこれを夕方放送してます

イマドキの少年マンガの王道のスポーツマンガと言えば
主人公に素晴らしい才能があるのがここ10年来の常識だったりします。
それは実はスポーツ物の文法ではなくヒーロー物のクエスト文法ですが。
本来のスポーツ物は普通の人間が一つ一つ技巧を積み重ね成長するもの。
(リアルスポーツ物とスーパースポーツ物の違いみたいなものかも)
わかり易い例を挙げるならキャプテンとかプレイボールみたいな文法。
てゆーか見てて思ったけどそのへんの作品が現代風に生まれ変わった感じ。
根性とか才能とかよりも理論とその実践を重視するとこがまさにそう。
現代風と言うわりに野暮ったい雰囲気だけどそれも味があっていいかと。
(元々スポーツ物であまり洗練された雰囲気の作品は少ないし)
それぞれのキャラの内面を重視してることはこの作者らしいとこだね。
※青年誌と少女誌の手法が混ざった作風だから

見始めた当初は(理由はあるにせよ)あの三橋の性格にいらいらしてきます。
阿部が三橋に抱く嫌いだけど仕方ないという感情が凄く共感できます(笑)。
才能がないと自覚してるわりに変なプライドはあって余計にうざいので。
(前作を知ってる人ならわかるけどこれこそがこの作者ならではの作風)
だからこそこうまでなった理由を知って阿部が泣くシーンも凄く共感した。
ただ鬱陶しいだけではない三橋の魅力が見えてきて可愛くなってきます
自信はまだないけど周りを信頼することを覚えて頑張れるようになるし。
さすがにいきなり才能が開花したりな超展開はこの作品にはありませんが。
それに応えるように皆の気持ちが集まっていくのを見てると嬉しくなるよ。
にしてもホントに王道な展開だよ……ビックリするほどに。
(今までにないって形容は大げさだと思う)

せっかくだからヤサシイワタシもアニメ化しませんか?
あまり売れないことは太鼓判押せますが(爆)。

瀬戸の花嫁 1~4話

4月からテレビ東京系(6局)で日曜日の深夜に放送してる新番組。
5月からAT-Xでもやってるので地上波で見れない人はそちらで。
原作はスクエニ系(ガンガンWING)のマンガで1巻だけ読んだことがあります。
※セル・レンタルDVDのリリースは7/25から
父親の実家の瀬戸内海に面した街に来た満潮永澄は海で遊んでで溺れてしまう。
溺れて沈んでいく永澄は下半身が魚の女の子に助けられた。ような夢を見た。
誰を信じないし当人も夢だと思ったその記憶は実は夢ではなかったのである。
夜に突然家の前に現れた瀬戸燦(サン)という女の子は突然結婚してと言った。
そして詳しい説明をするためにと付き添いの見るからに893な人たちに連れられ
永澄と両親は崖から海に投げ落とされ……海の底にある燦の家へ。
なんと永澄を助けた燦は人魚で、父親は一帯を統べる極道の親分であった。
人魚には正体を知られたら自分か相手が死ななければいけない掟があった。
父親は娘を死なせたくないし、永澄を殺したら助けた意味がないと燦は怒る。
だから二人とも助けるためには結婚して身内になるしかないという話だった。
全く知らない相手だけど、命の恩人を死なすぐらいならと永澄は話を受ける。
そして全ては丸く収まった。なんて都合のいい話になるわけもなく……

なんと言うか、やたらとテンションが高いね。そしてえらくノリがいい。
てゆーかノリが強引すぎで勢いはあるけど激しく空廻ってるような
おかげで作品の勢いのわりに見てるこっちは爆笑って程ではないかな。
実は原作からこんなノリなのでアニメはそれを忠実に再現してるのですが。
任侠と書いて「にんぎょ」と読むで桜の花びらが舞うのを毎回やるとか。
永澄が政を見て頬を染める場面が原作より大幅に増えてアレな感じだとか。
原作のギャグ表現をそのままエスカレートしたような感じになってるし。
ギャグは感性に大きく左右されるのでツボにハマる人なら凄く面白いのでは?
そもそも面白いと思う人がいっぱいいなきゃ12巻も連載は続かないだろう。
な感じでハマれば最高(かも)。ハマれなくてもそれなりに楽しめる(はず)。

最近のギャグ作品の常としてパロディを多用する手法があるけど、
この作品ではほとんど使ってません。でも全く使ってないわけでもない。
まるで思い出したかのようにポツリとパロを入れてくるのでした。
しかもネタ元が一目瞭然なほど露骨でもないこの中途半端な使い方は……
巻ちゃんの「~デス」の喋りが某ゴスロリ怪奇人形と同じ声だったり、
政の声が通販の人だったりなのも狙ってるんだか狙ってないんだかだし。
※通販の人は監督さんと個人的に知り合いなんだそうで
原作のテイストと同じで計算づくというより勢いに任せてるような。

原作との対比。
比較できる1巻分に関してはほぼ原作に沿ったストーリーです。
1~3話で1巻分を使い切ってるので多少ショートカットしてますが。
例えば2話の夏祭りの話は原作だと2回分で足が濡れるシーンも2回ある。
げどアニメでは濡れるシーンで繋いで削ったり入れ替えたりしてある。
たぶん原作の内容をなるべく多くやるために内容を詰めてるんだと思う。
とは言え12巻だとこのペースでも2クールには収まりませんが。
(そもそも何話やるか知らん)

天元突破グレンラガン 1~4話

4月からテレビ東京系(6局)で日曜日の朝に放送してる新番組。
BSジャパンとAT-Xでもやってるので地上波で見れない人はそちらで。
※セル・レンタルDVDのリリースは7/25から
遥かな未来(らしい)。人々は穴の中に村を作り生活していた。
時々起きる地震と落盤に脅えながらも穴の中が全てだと信じて生きていた。
そんな穴の一つジーハには穴の上に地上があると信じてる少年カミナがいた。
彼はグレン団という仲間を作り日々天井を突き破り外に出ようと足掻いてた。
そんなある日、穴の天井を破り大きな顔をした化け物が上から落ちてきた。
大混乱に陥る村人たちの中で一人カミナだけは穴の先に見える空を見ていた。
この顔の化け物を倒して外へ行くんだとカミナは無謀にも生身で立ち向かった。
その後いろいろあってガンメン(化け物)を倒したカミナと弟分のシモンは、
土から掘り出したラガンというロボットを駆り地上へと出るのだった。

えーーーと、これなんて島本和彦アニメ?(笑)
叫んでるし、ポーズとってるし、拾ったマシンが根性で動いてるし。
大胆にデフォルメしたパースだし、脈絡もなく変形や合体もするし。
渋い雰囲気とは対極にある、熱い!実に暑苦しい熱血アニメっすね。
考えてみたらこーゆーテイストの作品って久しく見なかったような。
よく動いてるし(一昔前の感覚での)実にアニメっぽい作品とも言うか。
一般人が考えてるアニメのイメージを具現した作品というか。
まぁ、こーゆーのもアリなんじゃねぇーの!?って感じっすね。
Amazonで上位に入るぐらいこの手の作品を求めてる人はいたんだなと。
私的にはあんま趣味じゃないけど……

表現とかテイストとかは大昔の文法をパワーアップした感じだけど
作品の設定とかストーリーはいかにも子供向けって感じっすね。
(よーするに荒唐無稽でマンガチックな設定&展開ってこと)
にもかかわらずヨーコとか脈絡もなくお色気を撒き散らしてたりして。
このノリだと子供よりいい歳した大っきいお友達のほうにウケそうだし。
適度にエロっぽくしてサービス!サービス!って感じなのでしょうか?
こーゆー取ってつけたようなサービスもあんま趣味じゃないんだけど。

なんか話題になってた(らしい)4話。
絵がえらく違うね。てゆーか表現スタイルまで全く違うんですが。
これコンテ・演出・作監及び原画もやってる小林治さんの芸風かな!?
確かにこれだけ違うと違和感を感じるのも仕方ないような気がする。
でも監督の今石洋之さんも実はかなり独特の演出をする人なのでした。
アベノ橋魔法☆商店街の3話なんて絵柄も表現も他の回と凄く違ったよ。
なので演出や作画の個性みたいのを大事にしてるんじゃないかなと。
そしてそれを受け入れられない人がいっぱいいたと。

風のスティグマ 1~4話

4月から一部の民放(12局)で深夜に放送してる新番組。
BS朝日でもやってるので地上波で見れない人はそちらで。
原作はライトノベル(ファンタジア文庫)で読んだことはありません。
※セルDVDのリリースは8/24から(レンタルは8/31から)
現代に似た世界。精霊と契約し炎や風を操れる人たちが存在してる世界。
日本を何百年も陰から支えていた神凪という炎術師の一族があった。
その神凪の直系でありながら和麻には炎を操る能力が全くなかった。
能力がないものは一族にはいらないと親に勘当され神凪を放逐された。
そして神剣・炎雷覇(えんらいは)は宗主の一人娘である綾乃が受け継いだ。
もちろん綾乃は炎雷覇の使い手に相応しいだけの類稀な力を持っていた。
そんなある日、神凪の名を捨てた和麻が日本へと帰ってくる。
それに呼応するように神凪の屋敷では炎術師が襲われる事件が起きた。
和麻の仕業と考えた綾乃は話も聞かずいきなり和麻を攻撃するのだが。

とりあえず、ストーリーとかキャラは面白いなと思った。
神凪なんてどーなろうと構わないと冷たく言い放つ性格なのに
弟(煉)が攫われたら目の色を変えて怒る和麻の人間くささとか。
猪突猛進で自信満々なわりに和麻に叶わなくてムキーとなる!綾乃とか。
家の事情に関係なく兄に接しつつ無意識に泣き落としをする煉の性格とか。
一見すると和麻の神凪へ恨みによる犯行に見える事件から始まって、
その事件の裏には300年来の神凪への怨念が存在してたな物語構成とか。
見る人を引き付ける要素は十分に揃ってる作品だなと思いました。
現代を舞台にしたオカルトバトルっぽい題材はわりと好きだし。
(剣と魔法のゲームファンタジーな世界感よりはですが)
なので結構楽しんで見てました。

作品そのものは楽しめる……んだけど、みょーに軽いのです。
ライトだからライトノベルなのか!なんてアホな感想まで浮かんだよ。
つまり画面の中で行われてる戦いや起きてる事象のスケールのわりに
それが作品世界に影響を及ぼしてる感じがとっても希薄なんです。
例えば高層ホテルを輪切りにしたら大惨事になるはずなのに、
破壊されて燃えてる絵面だけで被害者の姿が全くありません。
ここに限らず現実世界を舞台にしてる割に現実との接点が薄すぎる。
まるで主人公やその周囲の人たちだけが存在する閉じた空間のような。
せっかく説明なしで説得力を持たせられる現実を舞台にしてるのに
画面を見る限り現実の世界らしいって以上の奥行きが感じられません。
魅力的な素材を使ってるんだから、も少し何とかしてくれ。
(たとえ原作に書いてなくても映像化するさいに何とかするもんだ)

怪物王女 1~4話

4月からTBS系他(3局)で木曜日の深夜に放送してる新番組。
BS-iでもやってるので地上波で見れない人はそちらで。
原作は少年誌?(シリウス)のマンガで読んだことはありません。
※セルDVDのリリースは10/11から(レンタルは11/8から)
ヒロは住み込みの仕事が見つかったという姉の手紙を頼りに屋敷に訪れた。
しかし門は錠で閉ざされ屋敷の中にも人がいる様子が無かった。
困り果てたヒロはとりあえず麓の町に下りて姉を探して廻るのだった。
そして偶然見かけた少女を落ちてきた鉄骨から救おうとして死んでしまう。
その少女は奇妙なものを眺めるようにヒロの死体を見て言うのだった。
「良い死体だ」と
その夜、霊安室の中で死んだはずのヒロは目覚めた。
何が起きたの理解できないままヒロはとりあえず再び屋敷を訪れる。
昼間と違い門は開かれ明かりの灯った屋敷へと足を踏み入れるヒロ。
そこでヒロは少女の正体と自分の身に起きたことを知るのだった。

最初に思ったこと。スタッフ足りてないよ……
1話は何とかなってたけど2話以降キャラ絵柄がバラツキまくりだし、
3話に至ってはレイアウトまでかなり間抜けな感じになってる。
(4話は動きまで変だと思ったけど意図的にやってたみたい)
アクションが売りなのに動画も1話から足りてるとは言いがたい。
マッドハウスも制作を名乗るんなら品質に責任を持って欲しいよ。
(実質は制作協力のイマジンが中心になって作ってるんでしょうが)

動画は1話以外微妙ですがイラストっぽい背景は結構いい感じです。
水彩っぽい淡い色使いで輪郭を強調したアートワークが印象的なので。
そして優雅なピアノを多用するBGMが独特の雰囲気を醸し出してる。
※音楽はALI PROJECTの片倉三起也さん
オープニングやエンディングの映像も見せ方のセンスが光ってるし。
(エンディングの映像は何かのビデオクリップのパロディかな?)
1話はキャラ絵もそこそこ良かったので結構いいかも?と思いました。
錯覚でしたが……

ストーリーのこと。
ハッキリ言ってしまうと、あまり面白くありません(爆)。
バトルがメインと言うかそればっかりで他の要素がないに等しいし。
でそのウリのバトルシーンがろくに動かないので見るべきところがない。
2話みたくバトルの内容を工夫をするとか、4話みたくギャグっぽくするとか、
動かせないなら動かせないなりの工夫をしてくれないと楽しみようがない。
私的には4話のギャグっぽいノリが姫の硬い喋りとの落差で面白いかなと。
動画枚数の少なさもあのデフォルメした動きなら誤魔化せそうだし。

鋼鉄三国志 1~4話

4月からテレビ東京系(6局)で木曜日の深夜に放送してる新番組。
AT-Xでも6月からやるので地上波で見れない人はそちらで。
※セル・レンタルDVDのリリースは7/25から
三国志っぽい世界観で三国志っぽい名前のキャラが出てくる内容。
それ以上のあらすじも書いたものの意味不明な文章だったので削除(汗)。
てゆーか書き直す気にもならない内容なので詳しくは公式サイトを参照。

とりあえず一言。こんなの三国志じゃねぇ!!!!
てゆーか一騎当千DDの方がずっと三国志っぽいんですが(笑)。
女キャラばかりの関東番長抗争みたいな一騎当千の方が……
よーするに三国志と同じ名前のキャラが出てくる微かに三国志っぽい作品。
どっちかと言うと最遊記あたりと方向性は似てるような気がするね。
無駄に美形が揃ってて、無駄に有名どころの声優が揃ってたりするし。
三国志を期待したりしなければ、見れないこともない、かもしれない。
画面の前で激しい置いてきぼり感を味わってた人が言うのも何だけど(爆)。
イッちゃってる感が「G-onらいだーす」「ガラスの艦隊」を彷彿とするよ。

ところで孫権も曹操も劉備もみんな女顔で女声で女の服を着てて、
でも設定上は男っていったいどこのホモマンガ設定ですか?(笑)
※性別攻と受という超概念作品があったりする
曹操は声が三ツ矢雄二さんなんでまるでオカマですな……
他にも孔明とか呂蒙とか諸葛瑾とかも喋りがかなりアレっぽいよ。
しかも彼ら(!?)に限らずみんな顔が美しいのでみょーにキモいです。
まさに好きな人なら好きでしょうって感じの作品っすね。