まめに録画する根性はない。DVDを買い続ける金もない。 だからレンタルビデオで行こう!

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REC 1~9話

2月からTBSとBS-iで深夜に放送してた新番組。もう終わりました。
原作は少年誌?(サンデーGX)のマンガで1巻だけ読んだことあります。
※セルDVDのリリースは6/30(レンタルはまだ未定)
デートをすっぽかされ無駄になった映画のチケットを捨てようとした時、
「捨てないでちゃんと私を見て」といきなり声をかけてきた女の子がいた。
彼女の名前は恩田赤。オードリーヘプバーンの吹き替えが夢の声優の卵。
彼女とは一回限りのデートの真似事をしただけの関係のハズだった。
だけどある事情で同居することになり偶然にも同じ仕事をすることになる。
偶然触れ合った二人は一緒に暮らすことで互いを意識をするようになる。
そして二人の関係は……

1クールでも短いのに通常の半分×全9話っていくらなんでも短すぎだよ。
と見る前は思ってました。でも実際に見ると意外と気にならなかったり。
吉田玲子さん(マリみて・ARIA)の時間密度の濃い脚本(全部やってます)と
中村隆太郎さん(lain・キノの旅)のワイプを多用して畳み掛けてくる映像が
上手い具合に噛み合って1話の短さをあまり感じさせないから。
さらにメリハリの効いた全体の構成だし、ラストは凄くドラマチックだし、
全部でたったの2時間とはとても思えない感動的な作品に仕上がってます。
(映画なら普通にあるけどテレビシリーズでって意味で)
オープニング映像がなかなかセンスが良かったし、監督と脚本の人(上の二人)が
過去にいい仕事をしてたし、で期待してたけど期待以上にいいデキだったよ。

偶然にも最近原作を読んでたのでそうそうこんな感じとか思いつつ見てました。
と言うか9話まで見覚えが有ったので原作を確認したら全部が1巻分だったよ。
よーするに原作の1巻の最初から最後までが全9話に構成されてるのでした。
詳しい対応表は。原作1話→アニメ1・2話、原作2話→アニメ4話、
原作5話→アニメ5話、原作3・4話→アニメ6・7話、原作6・7話→アニメ8・9話。
アニメの3話は1巻にはないのでもしかしたらオリジナルかも。

そんな感じで一部エピソードの順が変わってる以外は大筋で原作通りです。
が、細かい部分はかなり大幅に手直しというかアレンジが入ってます。
特に原作1話をアニメの2話に構成してる部分は大幅に書き足されてました。
実は原作の1話は2話以降に比べてコマがぎゅうぎゅうに詰まってたり、
展開が強引過ぎたりと技巧的にちょっとどーだろうとか思ってたので、
アニメで大幅に手直してて説得力の有る展開に変えたのは良かったなと。

アニメで変更された部分で一番特徴的なのはサブタイトルのアレ。
映画をそれなりに見てる人ならすぐわかると思うけど、
全話のサブタイトルがオードリーヘプバーンが出演してる映画のタイトルで、
その回の中で必ず映画のセリフを喋るシーンが出てくるのでした。
これ原作だと1話の「長椅子の寝心地は~」の部分しか無かったりして。
その1回をふくらませて全体のアクセントにしたのはお見事って感じです。
実はオードリーのファンでサブタイトルの映画はほとんどを見たこと有ったり。
それどころか「麗しのサブリナ」と「マイ・フェア・レディ」はDVDも持ってる。
なのでオープニングに映画の絵(赤いカット)が挿入されてて嬉しかったよ。

原作と違うといえばメリハリのつけかたも大きく違ってたり。
特にラストの9話なんか見覚えがあるエピソードのはずなのに、
あれ原作にこんなに感動的なエピソードあったっけ?とか思ったし。
後で原作を確認したらあまりにあっさりとした描写に唖然としたよ。
ここに限らず表情のつけかたが絶妙で原作よりも感情を揺さぶられます。
そもそも原作を読んでで涙を流すほど感動するシーンは無かったのに、
アニメではラスト以外にも何度か感動のあまり涙が出る瞬間が……(汗)
原作にわりと忠実にアニメ化しながら原作よりもずっと印象的なのが凄い。

主題歌も歌ってるヒロインの人のこと。
名前にも声にも覚えが無いなと思ったらなんと新人だそうで
どーりで主題歌の歌いかたが初々しいわけだ(ものは言いようです)。
でも声優の卵の話に有名どころの人を使うよりは説得力があるかも。
マジカノのエンドロールを凝視してたらこの人は千秋もやってるね。
※吉川家の次女で運動神経抜群で食べ物命でボケボケの人
キャラの印象が全然違うから気づかなかったけど、確かに同じ声だ。
千秋がデビュー作らしいので同時期のこれもデヒュー作みたいなもんかも。
千秋はわりとあっさりめの演技だっだけどこの作品では表情が豊かだし、
映画のセリフとか声を上手に使い分けてるので新人とは思わなかったよ。
ど新人とか俳優を主役に起用してもこんな感じなら文句はないんだけどね。
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劇場版xxxHOLiC 真夏ノ夜ノ夢

2005年に公開された劇場用アニメ。DVDレンタル。
原作は青年誌(ヤンマガ)のマンガで全巻持ってます。
都会のビルの谷間にどんな願いでも叶えると言われるお店が存在する。
どんな願いも叶えられる代わりに相応の対価を支払う必要があるけれど。
その店は必要とする人だけが辿りつける、そこに有ってそこには無い店。
今日もその店に一人の女性が訪れ、自分の家に入れなくて困ってると言った。
彼女の願いを叶えるため、そして屋敷の主人の不遜な招待に応じるため、
四月一日(わたぬき)、侑子、百目鬼(どうめき)の3人は不思議な屋敷を訪れた。
※原作にはないオリジナルエピソード

とりあえず第一印象。絵が凄い!キャラの動きが凄い!
いわゆる派手に動いて凄いって意味ではなく(動きまくりだけど)、
原作のダイナミックな四肢の動きをより誇張した感じに表現してて凄い!
最近のCLAMPの絵は線を省略してダイナミズムを表現してるけど
それがちゃんとアニメの動きとして再現できててちょっと感動したよ。
テレビシリーズもこの作画レベルだったら凄いだろうなと思ったり。
(4月から同じ監督・キャラデザ・制作会社でテレビシリーズをやってる)
まぁ、制作スケジュール(や予算)を考えると到底無理だろうけど。

凄いといえば侑子の家や不思議な屋敷のアートワークも凄いよ。
四月一日がトイレに行ったり百目鬼を探したりして屋敷を徘徊するけど、
迷路というか空間が歪んでるというか、とにかく不思議な景色の連続で、
プレステとかのCG使った不思議系アドベンチャーでもやってる気分に。
屋敷に招待された人が次第に消えていったり、常に誰かに見張られてたり、
何かに追いかけられたり、不思議でぼやけた夢を見たり、な展開なので、
これまたプレステとかのホラーアドベンチャーでもやってる気分に(笑)。
途中でトイレの標識が大量に出てくる表現はウテナ?とか思ったり、
終盤の巨大なこけしに襲われるとこは忘却の旋律?とか思ったりもした。
よーするに全編にわたって映像に圧倒される感じの作品ですね。
なんか海外の映画祭で入選したらしいけど、これを実際に見ると納得する。

ビジュアルで魅せるという方向性なのでストーリーはわりと薄めです。
併映のツバクロが30分に可能な限り物語を詰めこんでるのに対して
こっちは倍の60分あるけど増えた時間で映像を見せてるって感じかな。
長さのわりには物語はシンプルで、あくまで意味を映像で見せる原作とは
ちょっと作品の表現技法が違う気もするけど、これはこれで面白いなと。
物語の結末と映像の表現が上手く噛み合って最後はちゃんと感動的だし。
侑子さんが自分から前面に立つ絵面も原作ファンとしては感慨深いし(笑)。
(原作を知ってれば言ってる意味わかるでしょ)
一つのバリエーションだと思えば十分に楽しるかと。映像は凄いしね。

そんなわけで原作ファンの人は是非見るべし!ってことで。
もちろん原作を知らない人でも十分見れると思います。
もともと原作が長編じゃなくて独立したエピソードの積み重ねだし。
四月一日たちの背景説明がほぼ無いけど、自身のエピソードじゃなければ
無くても理解できるし、この映画では参加者&観察者みたいなもんだし。

マジカノ 9~13話

※DVDのリリースはセル先行版が5/25からで通常版とレンタルが6/28から
1クールなのでこれで全部です。
1クールだし、ナンセンスでハイテンションなギャグ路線のまま
終わりらしき終わりもなくそのまま終了かと思ってたんですが……
ラストの方ではいつものマジカノらしからぬド派手なクライマックスが。
実はずっと同じ時間を繰り返していたのだった、ってうる星かよ(笑)。
うる星と言えば、9話の冒頭ってビューティフルドリーマーっすね。
「引け~、力の限り引け~」とかやってる部分のセリフまんまだし。
「根性見せてみろ~」まで入ってれば完璧だったのに。<何が

前にどことなくΦなる・あぷろーちと印象が被るとか書いたけど、
物語のクライマックスの仕掛けがうる星なとこまで被ってるではないですか。
時間の繰り返しネタを使いながらちゃんと物語を終わらせたのは感心したよ。
そんな終わりかたアリ!?とちょっと意表を突かれたラストシーンだし。
でも、これだと好評でも同じノリの続編は作りようがないような。

あゆみが春生のとこに来たのは自分にかけられた呪いを解くためだけど、
あゆみの妹のみちるはそれを邪魔しようとアレコレやって来るのでした。
しかし9話の直接行使は結果的に春生の魔力を覚醒されるキッカケになる。
春生の魔力が覚醒すればあゆみにとってラッキーで大団円……と思いきや
物語は思いもよらない方向へと転がり、ついにド派手なクライマックスへ。

そんな兆しはとりあえず置いといて、10話ではいつものドタバタが。
あゆみが春生を悩殺するための取っておきのアイテムを使うのです。
これがなんと喋るネコプリントのパンツ。しかも脱げない呪いつき(笑)。
見せたい相手に脱がしてもらわないと脱げないという恐ろしい呪いつき。
つまりあゆみがパンツを脱ぐために大奮闘するという内容なわけで。
当然ながら喋るネコパンツが画面に踊るシーンが大量に出てきます。
と言っても大部分はパンツのみなのでパンチラっぽさはほとんど無いけど。
やっぱり見えそうで見えない感じを意図的に狙ってるっぽいね。

この回はシリーズ中最高なほどの暴走っぷりで笑いすぎて腹痛くなった(爆)。
なにしろあゆみのまともな(整った)顔が全カットの半分もないという凄さ。
野川さくらさん(あゆみ)を筆頭に声優さんのブチ切れ演技にも圧倒されるし。
こーゆーのを見るとさすがプロフェショナルの仕事だなと感心してしまうよ。

声優といえばこのネコパンツの声。なんと石丸博也さんです。
ジャッキーチェンの吹き替えの人なので一度は聞いたことあるでしょ?
こんな大ベテランの人をパンツの声にするとは……
実は他にもちょい役に大ベテランをさりげなく使ってたりして。
4話ではジャイアンみたいな顔をしたキャラの声がその当人だったし。
いんちき通販番組のshopMAGIKANOのナレーションも本職の人だよ。
このネコパンツはクライマックスでも再び大活躍。
石丸博也さんの軽妙だけど感情豊かな語り口が感動を呼びます。
パンツが喋って感動的なんて前代未聞ではないかと(笑)。

11話はクリスマスエピソードでなんとシリアスです。
ずっとドタバタギャグ路線かと思わせてシリアスで来るとは!
あゆみの一喜一憂(時々ブチ切れ)する表情の変化がなかなか魅力的すね。
にしても10話や11話を見てるとこの作品の主人公があゆみに見えるよ。
この後の12~13話はクライマックスのエピソードで盛り上がるので
おバカ路線なのに1クールでちゃと起承転結っぽくなってます。

そんなわけで
見る前はたいして期待してなかったのに予想外に面白かったなと。
実際に動くものを見ないと判断できないとつくづく実感した。

劇場版ツバサクロニクル 鳥カゴの国の姫君

2005年に公開された劇場用アニメ。DVDレンタル。
HOLiCの劇場版と併映で内容が(ほんの少し)リンクしてたりします。
内容はサクラの羽を探す次元の旅の過程でやってきたある国での物語。
この国は空にある巨大な鳥篭のようなモノで外界から閉ざされていて、
この国の王はある時から変貌し鳥篭の中を闇で埋め尽くそうとしていた。
そのための鍵である姫は王から逃れてある場所に隠れていたのだった。
そんな状況の中に小狼たちは突如として出現する。
※原作にはないオリジナルエピソード

この映画は時間がたったの30分、つまりテレビの1.5話分しかありません。
初めて訪れる異世界の舞台説明コミで30分だけってずいぶんムチャやるね。
でもたった30分なのに結構ちゃんとストーリーになっててビックリした。
ここまで枝葉を削ぎ落とせばたった30分でもちゃんと物語ができるんだなと。
今まで見たOVAなどの30分(だけ)作品で一番しっかりストーリーになってるよ。

とは言えたった30分なんでやっぱりいろいろ端折られてる感じがします。
小狼たちのキャラ説明はほぼ省略されてるので原作かテレビ版を知らないと、
なんでこの世界に出現したのかとか、あの羽はなんだとか、サッパリかなと。
舞台世界の説明も必要最小限なので画面を彩る諸々の意味もサッパリです。
特にあの巨大な鳥篭とか巨大な鳥とか、見てて疑問がてんこもりかと。
親衛隊(?)を撃退した黒りんたちが捕らえられてる展開も???だし。
とにかく30分でストーリーを描くために徹底的に割りきった感じの作品です。
せめて50分程度は時間を用意してもっとじっくり見せれば良かったような。

テレビシリーズとスタッフが違う影響というか印象の違いについて。
劇場版と比較するのは間違いだけどテレビ版に比べて動きが凄くイイです。
原作のダイナミックな動きとは違うけどこれはこれで絵になってていい感じ。
ここまでやらなくていいからテレビ版もも少し勢いのある映像にして欲しいよ。
ビートレインだって本気を出せば結構いい絵を作ってくるハズなのに……

キャラデザインに関しては違うというほど違いは感じないかも。
そーいえばテレビ版の芝美奈子さんと劇場版の菊地洋子さんはNOIRで
一緒にキャラデザインやってたので比較的絵柄が近いのかもしれない。
音楽は同じ人というかテレビ版のサントラをそのまま使ってるようで。
サントラを何度も聞いてたので全部の曲に聞き覚えがあったよ。
エンディングはサクラ姫の人が歌ってるこっちの方がいいんじゃないかな。
ちなみにストーリーはオリジナルだけと特に違和感は感じなかったです。

とりあえず原作かテレビ版のファンなら一見の価値はあると思う。

びんちょうタン 1~4話

2月からTBSとBS-iで深夜に放送してた新番組。もう終わりました。
(MBSでは今放送してるらしい)
びんちょうタンは元々ゲームメーカー・アルケミストのマスコットキャラで
人気が出てフィギュア化、マンガ化、アニメ化、ゲーム化ということらしい。
※セル・レンタルDVDのリリースは5/26から
内容は簡単に表現すると……森の中の一軒家にびんちょうタンという女の子が
一人で住んでいたのです、としか言いようがない。それしかないので

とりあえず第一印象がクオリティ高ッ!激しく無駄に(爆)。
とっても雰囲気のある背景美術だし、みょーに丁寧なキャラの動きだし。
音楽が印象的でキャラがアレなのも含めてココロ図書館を彷彿とするかも。
いかにも萌えキャラだけどやってる内容は童話みたいな感じではあるかな。
と言っても寓話性がない、テーマのない、なんちゃって童話ですが……
この作品はキャラを見せることが全てで、それ以外は無いに等しいよ。
あのキャラを見てるだけで楽しい人以外はかなり微妙なんじゃないかな。
つーか、見ててかなり苦痛でした。全部(9話)見るつもりが4話で挫折したよ。