まめに録画する根性はない。DVDを買い続ける金もない。 だからレンタルビデオで行こう!

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かみちゅ! 9~12話

新番組の洪水に流されすっかり見るタイミングを失してました。
放送されてからそろそろ半年ぐらいになるんじゃなかろうか(汗)。
おかげでDVDのリリースも今月末の最終巻を残すのみ(レンタルも同時)。
未放送のエピソードを見たければほとんど待たずに対応できます。
(オンラインだと出て1ヶ月ぐらいは余裕で待たされるけど)
そんな感じで既に過去の作品になりつつありますが……
ある意味このぐらい遅い方がブログのタイトルには相応しいかも(笑)。

9話の生徒会選挙と10話の転校の話。
どちらも学校モノとしてはわりとよく使われるエピソードです。
そんな定番のネタに神様という設定を絡めて新鮮な印象を持たせてる。
と言うかこの作品は中学生が神様になるというインパクトのある設定こそ
使ってるけどやってることはごく日常的な出来事だったりするのでした。
そしてわりと淡々と物語が進んでいって最後にドカンと感情が溢れてくる
このへんの手法は同じスタッフの前作のR.O.D THE TVと全く同じっすね。
現実を丹念に描いたこの作品のほうがよりコントラストが強調されてるけど。

神様だから生徒会長っていかにも祀が考えそうな話だなとは思ったよ。
当然だけどゆりえの性格から言ってすんなりとは承諾しないわけです。
でも結局ゆりえは(詳しくは書かないけど)祀の策に乗ってしまうのでした。
全ての行為の理由はそこに行きつくのかよ!って感じではありますが(笑)。
たぶん能力的には炊きつけてる祀の方が生徒会長に向いてるだろうけど、
自分が言うように人望がないのと、行動力がありすぎて裏目に出る感じ。
応援演説の原稿も作り過ぎだし。あれでもあの相手なら勝てただろうけど。
やっぱり光恵の等身大の言葉の方がストレートに伝わってくるから。

11話はお正月に神社で働いて疲れたゆりえが家でゴロゴロする話。
特に何かが起きるわけではなく、ひたすらダラダラした姿を見れる回。
と言うかこんなにだらしないヒロインは過去に居たでしょうか?(笑)
もちろん現実ではそのへんに居ますが。アニメ世界でって意味で。
コタツから出ないでテレビをつけるために新聞でスイッチを操作したり。
(少し現実より古い世界みたいでリモコンはまだ普及してない!?)
このへんを見ててコタツから出てやった方が早いよ、とか思った。

見終わった後で気付いたけど実はこの回は凄いことをやってたりする。
それは最初から最後までゆりえがコタツに入りっぱなしという事実(爆)。
それだけではなくほぼ全編がコタツの部屋のシーンで構成されてます。
つまり登場人物は最初から最後までコタツでゴロゴロしてるゆりえと
その部屋に入ってくる人だけ。後は声(電話)で登場する祀たちぐらい。
もちろん電話に出る時すらコタツから出ませんから!

12話はバレンタインの話。
1話読み切りの1クール作品でラストをどーするのかと思ってけど、
なるほど!本筋の恋物語の最後に相応しい告白イベントにしたんだね。
繊細でキラキラした告白イベント……そう思ってました。見るまでは(笑)。
もちろん切ないとかこそばゆいとかそんな雰囲気も全編に充満してますが。
しかし、R.O.D THE TVのスタッフらしくそれだけでは終わらせなかった。
いつの間かゆりえの告白が学校をあげての、街をあげての大イベントに。
そして想像もしなかったほどドラマチックにクライマックスを迎えます。
「すっかり舞いあがってる」をまんま映像にしちゃうセンスには脱帽した。
1クールで読み切りでこんなにドラマチックに終わる作品初めて見たよ。
つーか、そんなことデキるんだ!と感嘆したよ。

ストーリーを大掛かりにするわけではなく、
派手なアクションで画面を彩るわけでもなく、
(部分的には派手な描写もあったけど)
どちらかと言うと現実の些細な話を丁寧に描写してた。
それでも感情を激しく揺さぶられるし、ドラマチックにだってなる
外枠のインパクトで引きつける作品に対するアンチテーゼのような。
そんなことを実感されてくれた作品でした。

だからなのかは定かではないけど
この作品は文化庁メディア芸術祭の優秀賞を受賞してたり。
(深夜アニメだと他にはlainぐらいしか無かったような)
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エンジェル・ハート 1~4話

10月から日テレ系(10局)で火曜日の深夜に放送中の新番組。
キッズでも4月からやるので地上波で見れない人はそちらで。
(アニプレックスだからてっきりアニマックスだと思ってたら)
原作は青年誌(コミックバンチ)のマンガで全巻持ってます。
※DVDのリリースは4/26から(レンタルは10/25から)
有名なんで説明するまでもないと思うけどシティハンターと舞台が同じで
共通して登場する人物も多い続編のような第2章のような作品です。

組織の殺人マシンとして育てられた(コードネーム)グラスハートは
仕事のたびに心にヒビが入り続けついに自ら死を選んでしまう。
しかしある理由によって組織による彼女の蘇生が図られるのであった。
(もう放送したと思うけどこの時点では理由は出てきません)
自殺時に心臓を貫いていたので新たな心臓を移植するというかたちで。
その心臓は運命の悪戯なのかシティハンターのパートナーの香のもので、
心臓の記憶に影響されたグラスハートは組織から逃げ新宿へ向かうのだった。

この作品は確か連載開始時に大騒ぎになった記憶が。
なにしろCH続編とかいいながら、いきなり香が死んでるし。
キャラがそのまま出てくると信じてた人にはショックな内容だったすね。
でもただの続編にする気はないという作者の強い意思表示だとも思える。
実際、シティハンターと世界こそ繋がってるけど続編とはいい難いし。
それは時間が経って作者の表現スタイルが変化したのもあるし、
経験や時代につれて描きたいことも変化したのもあるんだろうけど。

そんなわけで原作そのものもシティハンターとは変化してるけど
アニメではスタッフが全然違うのでさらに印象が違うものに。
確かにシティハンターに似てるけど……似てるけど全然違うって感じ。
CHのアニメを見たことないとか、そもそも原作のマンガを知らないとか、
あまり細かいことはこだわらないって人なら気にせず見れるだろうけど。
CHから時期が開きすぎだし同じスタッフなら同じ感じになったかは何とも。
ブラックジャック(TV)みたいに何これ?になってないだけマシだけど。

背景も含めてビジュアルは凄いリアル系で最近の流行のテイストです。
シティハンターも当時としては別格なリアル系の空間描写だったけど。
両者を比較すると制作した時代の違いを実感させてくれます。
リアル系の見た目の関係でクオリティが今ひとつなのも目立つけど……
気にしなければ気にならないけど気合の入った作品と比べるとちょっとね。
(トムスの深夜アニメはいつもこんな感じです)

声について。
前作からのキャラは聞いた感じではほぼそのまんまのキャストかな。
そのまんまだから全くイメージ通り。と言いたかったんだけど……
これも時間が経ちすぎた関係で声優さんが歳をとって声が変わってるし。
冴羽リョウの神谷明さんは役もそれなりに老けたので似合ってるけど(笑)。
冴子と香の人は少しならごまかせるけどいっぱい喋ると微妙な感じに。
冴子は今後も頻繁に出るので似た声の他に人にした方が良かったかも。
海坊主の玄田哲章さんは元々年齢を感じない声なので全く違和感ないね。
というか男声に比べて女声の方が年齢による声の変化が激しいような。

実はグラスハート(香瑩)の声もイメージとかなり違ったり。
李大人の声も想像してたのとはずいぶん違ったよ。
とは言え全ての人の脳内イメージに合わせるのは不可能だから仕方ないか。

そう言えばこれ見ててクレジット見ずに音楽が誰かわかってしまった
100%自信が有ったわけじゃないけど確認して自信を持ったというか。
この人は音の付け方とかコードの展開の特徴がハッキリしてるので
ある程度聞きこんでるとわりと聞き分けやすいのかもしれないね。
※R.O.Dやロビンの岩崎琢さん