未読の本や未処理の雑用がうずたかく積み上がり部屋が凄い有り様に……
このままでは生活ができなくなる、と今週はそのへんを片付けてました。
つまりはビデオを見てる時間が少ししか無かったと言うことです。
なわけでネタを水増し(おいおい)するため久々にサントラネタなぞを。
サントラについて今回はちょっと違った視点で語ってみませう。
テーマは「良いサントラ悪いサントラ」
この場合の「良い」とか「悪い」は音楽の良し悪しでは有りません。
そもそも音楽の良し悪しなんて受け手の主観で全く違った結果になるし。
じゃあ音質の良し悪しかと言うと、それも違います。
つーかよほど粗悪な品質じゃない限りサントラの面白さとは関係ないし。
(オーディオ系の雑誌ではS/N比・F特性・Dレンジとかで評価してたが)
で、結局のところどーいう基準だよって感じですが。
そのへんは順を追って分かりやすい具体例を挙げていきます。
※各タイトルのリンクはAmazonアソシエイト
「良い」サントラとはつまり「悪い」サントラじゃないってことです(爆)。
「悪い」サントラとはつまり「良い」サントラじゃない……(おいおい)
「悪い」サントラには明確にそう判断する要素があって、
それらの要素がないサントラが「良い」サントラってことになります。
ちなみに「悪い」と判断する要素はいくつか有ります。
それでは「悪い」サントラの具体例を。
悪い要素がこれほど分かりやすいのも珍しいぐらいの。それは
「魔法先生ネギま!麻帆良学園中等部2-A:音楽の授業」(サントラ1枚目)
内容は作中のBGMに加えてOP曲(最初の)とED曲(前半の)のTVサイズと
イベント限定リリースだったらしい「出席番号のうた」を収録してる。
曲順としては最初と最後に主題歌が入るオーソドックスな構成。
収録されてる音楽も光宗信吉さんなので素晴らしい!の一言です。
※ウテナ・シュガ~・ローゼンメイデンの人
これだけ見てるとどこが悪いサントラやねん!って感じですが……
これ収録時間がトータルでなんと32分しかありません。
さらにそのうち「出席番号のうた」が10分も有るのでBGMは19分だけ。
月詠DVDの5巻に付属してたミニサントラですら25分入ってるんですが。
今まで山ほどサントラ聞いたけどこんなに中身のないのは初めてです。
価格が1500円ぐらいならこれでも許せるけど通常価格の2800円だし。
CD-ROMとのカップリングもこちとら音楽が聞きたいじゃ!って感じだし。
(レンタルにはCD-ROMは付いてなかったので中身は知らん)
サントラとして評価したら「悪い」としか言いようがないよ。
vol.1があんまりな内容だったのでvol.2も借りてBGMを補完することに。
「魔法先生ネギま!麻帆良学園中等部2-A:音楽の授業II時間目」
そしたらこちらはトータルで56分、BGMが46分とちゃんと中身が有るし。
さらにvol.1と同様にCD-ROMまで付属してて、価格はなぜか2300円と安い。
(こちらはレンタルにもCD-ROMがついてた)
どー考えても価格設定が逆だろ?vol.1を買った人へのお詫びですか?(爆)
ちなみにvol.2は全く悪い要素がないサントラかというとそうでもなく。
冒頭にハッピー☆マテリアルを5曲も入れた構成がちょっと微妙だなと。
別に5バージョン入れてもいいけど最初に連続して入れるのはどーよ。
BGMの合間に挿入するか最後に新EDと一緒にまとめて入れるかすべきだよ。
ところでサントラとは関係ないけど、ハッピー☆マテリアルの各月版って
歌ってる人が違うだけじゃなくてアレンジも違うんだね。知らなかった。
歌ってる人が違うだけで毎月チャートインするのは凄いなとか思ってたら、
ちゃんと曲調を変えて購買意欲を煽るような仕掛けをしていたとは。
「悪い」サントラの具体例その2。
「涼風 オリジナルサウンドトラック&キャラクターソング集1」
これの悪い要素は説明するまでもなくタイトルを見ればわかります。
サントラとキャラソンをカップリングするんじゃねぇ!って感じだよ。
主題歌は作品を構成する要素の一つだから収録するのは構わないけど。
(でもこの作品のOP曲とED曲はちょっとアレだ)
収録するのは構わないけど……このサントラは曲順も気に入らない。
頭に主題歌(TVサイズ)2曲、続いてキャラソン4曲、最後にBGMが入ってる。
サントラ部分はオマケと言いたげなその構成はちょっと。
収録時間がトータルで70分、BGMが50分なのは合格ラインだけど。
ちなみに音楽は宅見将典さん(恋風の人)でなかなか聞き応えあります。
と言うかあえて音楽が良くてサントラとしてダメなのを例にしたのです。
イヤ~んなカップリングだとネギま!と同じ光宗さんの
グリーングリーンのサントラ「Kanenone Jam 01」が。
これなんかミニドラマ+キャラソン+BGMの組み合わせだよ……
曲目を見るとBGMの扱いが実に酷いし。だってが曲名がM-xxのまま。
(タイトルはM-xxでも構わないけど、全体の中の扱いの印象として)
収録時間はトータルで70分あるけどBGMはたったの32分しかないし。
でもネギま!の1枚目よりは長かったり。ネギま!の凄さがわかるね(爆)。
ちなみに光宗さんなので音楽はとてもいい感じなのでした。
と言うか今まで聞いたサントラでは一度も外したことがないです。
それなのにサントラ商品としてはこれだから。
同じようなカップリングで二枚組になってるもの。
例えば「ゆめりあ Fun☆Fun CD」(サントラ1枚目)
これはDISC1がサントラで37分収録。DISC2がキャラソンで28分収録。
※DISC2は歌の前にキャラのメッセージが入る(合計9分ほど)
2枚分合わせても十分1枚に収まる長さなんですが……
まぁ、内容が別々になってる方が扱いやすくていいけどね。
「グリグリ」も「ゆめりあ」もこれで全部の内容ならまぁいいけど
現実には同じ構成のものがもう1枚出てるわけで……
だったらサントラだけで1枚にしろ!と激しく主張したい気分。
サントラだけだと一部のネームバリューがある人(菅野・梶浦)以外は
あまり売れないから歌と組み合せるのはいたしかたないかなとも思うけど。
キャラソンCDやドラマCDだけ単品で出してサントラはDVDに付属みたいな
そんな世知辛い世の中だし。DVD付属はまだマシで出ない場合すらあるし。
カップリングもので例外的なのを一つ紹介。
「A STORY OF LOVE フタコイオルタナティブ OST」(サントラ2枚目)
※コメントは作品のとこに一緒に入ってます
これはDISC1がサントラで55分収録。DISC2がネットラジオで63分収録。
ゆめりあみたく内容で2枚に分けてるわけではなく純粋に2枚組です。
よーするにフルサイズのサントラにフルサイズのオマケが付いてる。
なのに価格がなんと2500円ですよ。1枚モノより安いんだけど。
このサントラはカップリングしてるけど「悪い」サントラではなく
「良い」サントラ、と言うかとても素晴らしいサントラです。
ジャケットデザインも小冊子も音楽も曲順も全てに素晴らしいサントラ。
(1枚目も同様に素晴らしいサントラです)
これがネギま!や涼風と同じキングレコード(スターチャイルド)ですから。
これほど当たりと外れの落差が極端なレーベルも珍しいっすね。
レーベルの話が出たのでぶっちゃけた話をしてしまうけど
実はレーベルである程度はサントラの良し悪しがわかります。
キングレコードは当たり外れが大きいのは前述の通り。
さらにDVDに付属するという技を最も多用するのもキング。
ちなみにわりとまともなサントラを作ってくるレーベルは
「ビクターエンタテインメント」「ランティス&メローヘッド」
「ジェネオン(旧パイオニアLDC)」の3社(正確には4社)すね。
これらのレーベルからリリースされるならまず外さないので一安心です。
※音楽の良し悪しの話ではなく
そしてサントラをちゃんと出してくれるレーベルでもあります。
単品リリースしてくれる&ちゃんと曲を収録してくれるって意味で。
実はここ数年で買ったサントラの大半がこれらのレーベルなのでした。
※参考までに2005~2002年ベストに入れた作品のサントラのレーベル
ヒクターがARIA、月詠、KURAU、プラネテス、忘却の旋律、ビッグオー2期、
WOLF'S RAIN、LASTEXILE、L/R、ちょびっツ、ロビン、ラーゼフォン
ランティス系が絶対少年、舞-HiME、ダフネ、ローゼンメイデン、美鳥の日々、
Φなる、D.C.、君望、ななか6/17、ヒートガイジェイ、ぽぽたん、ワンダバ
ジェネオンが魔法遣いに大切なこと、灰羽連盟
キングがぱにぽに、フタコイ オルタナティブ、チュチュ、旋風の用心棒
(チュチュと旋風の用心棒はDVDに付属)
「悪い」サントラの具体例に戻って。
「極上生徒会 極上ドラマ&極上サウンドトラックVol.1」
これもサントラとドラマをカップリングしてます。
それだけなら今までの例と同じだけどこれには大きな違いがありまして。
それはドラマをBGMの合間に挿入してあるってところ。
ちょっとしたセリフを入れてるのではなく結構長めのドラマを挿入してる。
音楽をじっくり聞きたい人としては、何じゃそりゃ?としか言えません。
収録時間はトータルで74分、BGMが26分なのでサントラとしてもアレだし。
アレなサントラの常としてこの作品も同じ構成でもう1枚出てるし。
コナミなんぞに期待するのが間違いだと言われればその通りだけど……
この作品の企画自体がさすがコナミ!って感じだし(イヤミですよ)。
実はBGMの合間にドラマを挿入してるサントラは他にもあります。
以下カッコの中はトータル収録時間とBGM分の時間
「天上天下 GREAT DISC 1」(65分 / 22分)※何とこれ1枚だけ
「ホイッスル! Original Sounds and Unforgettable」(77分 / 46分)
「PAPUWA ようこそパプワ島へ!」(79分 / 35分)
「RAVE THE SONG & STORY」(54分 / 25分)※全3枚中の1枚目
にしても22分とか25分とか……そんなのサントラとして認めねぇ!
BGMの合間にセリフが入ってるサントラなんかも有ったっけ。
「CHOBITS ORIGINAL SOUNDTRACK 001」
「CHOBITS ORIGINAL SOUNDTRACK 002」
※コメントもあります(ブログにはまだ再録されてない)
音楽の合間にちぃの喋りが入ってたのには最初ビックリしました(笑)。
でも慣れれば短くて全体のテンポを壊すこともないので許容範囲かなと。
よーするにあくまでサントラがメインであればさほど問題はないのです。
あくまでサントラがメインでドラマがおまけに付いてるのだと
「藍より青し~縁~ 音盤『松』」
サントラとしてはOP曲→BGM→ED曲とオーソドックスな構成になってて
その後に22分のミニドラマが入ってるのでした。
もちろんドラマが入ってるからと言ってサントラが短いこともないし。
(収録時間はトータルで77分、BGMが50分)
よーするに普通のサントラCDの後ろにオマケがついてる感じです。
これなら音楽だけ聞きたい場合はED曲までで止めれば済むわけで。
同じカップリングでもレーベルによって完成度に落差がある見本すね。
※このサントラはジェネオン
後ろにおまけでセリフが入ってるのも。
「ちっちゃな雪使いシュガ~ Original Sound Track music note.1」
レンタルで試聴してから実際に買ったタイトルの一つです。
これも通常のサントラの構成の後におまけボイスメッセージが。
サントラとしては全く文句なしの構成で音楽的にも素晴らしいです。
が、いい気分で音楽に浸ってるといきなり喋り出すのでビックリする(笑)。
なにしろ「おはよう!」だし。ビックリしてまさしく目が覚めます。
ある意味では親切な構成かも。
再び「悪い」サントラの具体例に戻る。
「スクールランブル Sound School」※サントラはこれだけ
構成としてはOP曲→BGM→ED曲のオーソドックスなタイプで
BGMの合間に歌(挿入歌?)が2曲入ってるのも普通のスタイル。
後ろにはボーナストラックとしてその2曲のカラオケVerも付いてたり。
収録時間はトータルで57分(うちカラオケが7分)でBGMが39分。
これだけなら素晴らしいとは言えなくても許容範囲では?と思うでしょう。
説明の前にこのサントラの収録曲リストをよく見てください。
全14曲でOP/ED及び歌が2曲でカラオケが2曲なのでBGMは8曲です。
39分で8曲とはずいぶん1曲が長いな、と思わせて実は違うのでした。
これ複数の曲をまとめて1つのタイトルにしてあって実は29曲有ったり。
曲と曲の合間にインデックスを入れてあるような親切仕様でもないし。
目的の曲を聞きたい場合に実に使い勝手が悪いぞゴルァ!
あまりに不便なんで全ての曲間の位置を調べてCUEシートを作りなおして
トラックをバラバラにしたCDを作ってみました。これ結構便利。
(そのうちCUEシートを公開するかも)
ここでいきなり昔話をするけど、
実は昔のサントラは1タイトルに複数の曲が普通に入ってた。
と言うか1曲1タイトルが普通になったのはCD時代になってからです。
確かにレコードの頃は曲の区切りが多くても頭出しが面倒なだけだったし。
まだBGMは素材みたいな扱いだったから1曲が短かったってのも有ります。
だけど今の時代にそんな大昔のスタンスで作るのはどーかと。
(実は今でもこのスタイルのサントラが結構あります)
29曲分のタイトルをつけるのが面倒ならM-xxのままでもいいから(笑)。
でも同じキング(なんです)のフタコイオルタナティブのサントラなんか
40数曲×2枚分の全てにタイトルをつけてあったよ。この差はナニ?
※スクランはDVDがMMV(販売はMF)でCDがキング
ちなみに「悪い」要素の筆頭はリリースされないことです(泣)。
例えば「キノの旅」とか「キノの旅」とか「キノの旅」の話ですが。
※他にも「モンキーターン」「天使な小生意気」「GANTZ」など結構ある
作中で音楽を印象的に使ってるのにサントラが出ないなんて……
DVDと抱き合わせになってる方がまだマシと思えるのが悲しい。
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