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クロスゲーム

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クロスゲーム 18~50話

事情により更新日が怒涛のように押してるから
コメント書きが面倒な新作より適当に続き見て書いてと思ったけど、
どっぷりハマってしまって余計に更新日が押してしまいました(汗)。
物語の行方がとても気になって残り33話を一気に見てしまったし、
それどころか通して3回見たし、印象的なシーンを何度も見返したし、
ラストなんか6回ぐらい見たよ……
昔熱心に読んでた人なので元から好みのタイプの作品では有るけど
まさか今さらここまでとっぷりハマるとは自分でも思わなかったよ。
(コメントがまとまらずさらに時間が遅れまくり)

どこがイイのかと言うと、一番はキャラ同士のやり取りの面白さかな。
リアクションが一筋縄では行かないというか額面通りじゃないあたりが。
この作品の中心になる光と青葉が特に嘘つきと言うか素直じゃないから。
好きな気持ちは有っても嘘ついたりして素直に伝えようとはしないし。
問いをはぐらかしたりすっ呆けたりして手の内を簡単に明かさないし。
遅くともあかねの登場する頃には二人は好き合ってると思われるのに、
恋人っぽい甘いシチュエーションなんてどこにも無かったりするのです。
でもふとした瞬間に相手に対する本心が漏れるとこが凄くいい感じで。
言いたいことを言い合って喧嘩をしても壊れない関係が凄くいいのです。
相手をよく理解してて言葉の裏にある本音をわかってるのがいいのです。
気安い関係でちゃっかりしたリアクションをとるのが楽しいのです。
自分に嘘つきで互いに素直ではないからすんなり先に進めないけど
だからこそ適度な緊張感とメリハリがあって行方が気になるのです。

この作品は若葉の最後の夢の叶えるため甲子園を目指すのが本筋です。
そしてその過程で光と青葉の関係が変化していくのを描いてるのです。
最初はまともに会話すらしないし顔も見たくないほど嫌ってた関係が、
最後には泣いて寄りかかるほどに気持ちが通じ合った関係になるのです。
つまりこの作品は光と青葉のラブ(コメ)ストーリーでもあるわけです。
青葉は最後まで光に対して好きって言葉を一言も口にしなかったけどね。
光も青葉が好きという言葉の前に「嘘ついてもいいか」とか言ってるし。
こんなやり取りで互いの気持ちをちゃんと確認できるんだから凄いよ。
どちらも素直に相手に好きって言わないあたりが徹底してるなと。

光と青葉はいったいいつ頃から相手のことを好きになってたのかな。
2話の頃の青葉は光とまともに会話したくないほど嫌ってたわけだし。
恐らくあかねが登場した頃には光のことを好きになってただろうから。
でなければ青葉はあそこまであかねに対して棘のある態度をとらないし。
その間に青葉の心境の変化をもたらす何かが有ったのは確かなわけです。

凄くわかりやすい要素はやっぱり光のピッチャーとしての成長だろうね。
青葉の前で力を見せれば見せるほどに態度が変化していったわけだから。
初めての試合の前に自信がない光が青葉に投球を見てもらうところとか。
青葉はあそこで初めて光の球をまともに見て凄くビックリしてたしね。
それまでも気にはしてたけどここで初めて期待をしたんじゃないかな。
5点って言ったのは10点は絶対に取られないと信じてたからだろうし。

監督同士のクビをかけた一軍との試合で見事な初勝利を収めたところも。
一歩とはいえ若葉の夢を叶えるため進み始めたのが嬉しかったみたいで。
(嫌いな理由の一つに若葉の期待を裏切ってるというのもあったから)
この後の青葉は光に対する態度がそれまでとは明らかに違っていたよ。
もしかして好きになり始めてるのかなと思える描写が入るのもこの頃。
そして夏の予選の竜旺との初対戦で死闘の末に残念ながら負けたとこ。
試合に負けたことで光を責めなかったあたりでもう決定的なわけです。
たぶん青葉自身もハッキリと光に対する気持ちを自覚したんだと思う。
そしてそのすぐ後にあかねが登場するわけですが。

話は戻って。実はもう一つ関係の大きな変化のきっかけがありました。
それは紅葉が熱を出した年越しのエピソード(5話)。
光の両親が雪で旅行から帰れなくて、月島家も紅葉と青葉の二人だけで。
(月島父と一葉は熱を出して田舎の祖母の様子を見に帰省した)
二人の心配をした光が食事の材料をもって月島家へとお邪魔するのです。
そこで青葉は材料だけ受け取って光にさっさと帰れとか言うんだけど、
紅葉は光に泊まって欲しい、料理も作って欲しいと主張するわけです。
自分よりも光を(特に料理のことで)信頼する紅葉にカチンと来た青葉は
怒りと勢いでつい言ってはいけない言葉を口にしてしまうのでした。
(次の瞬間に光にものすごい剣幕でむなぐらをつかまれます)
この時の青葉はつい口を滑らすほど光と一緒に居たくなかったわけで。

だけど熱が上がった紅葉を一緒に看病するうちに打ち解けていって。
至らなさに落ち込む青葉に対してそんなことはないよと言ったりして。
いつものように余計な事も言って青葉を軽く怒らせてたりもしたけど。
普通に会話をするようになって、軽口を言い合える関係になるのです。
そしてその頃から青葉は若葉の夢を見て泣くことがなくなるのでした。
青葉にあれだけ冷たくされてたのに光が懲りずに話し掛けていたのは、
若葉を亡くした悲しみを一人で抱えてることの辛さを知ってたから。
青葉が光のその真意に気付くのはずっとずっと後の事だけど。

対する光はというとたぶん青葉よりも前から気持ちは有ったと思う。
青葉の初デートに動揺してるのでそこではもう気持ちはあったわけで。
つまり水輝が登場した頃には青葉に対する気持ちがあったわけです。
それ以前も恋愛感情かは別としてずっと青葉のことを気にかけてたし。
幼馴染としてずっと近くにいて言いたいことを言い合ってるうちに
いつしか恋愛感情に変化したなんてこともあったりするかもしれない。
ただ光は若葉を好きという気持ちを過去形にすることができなくて。
青葉を好きという気持ちを認めていいのかずっと迷っていたみたいで。
光は青葉よりもっと本音を見せないので変化がわかりにくいのでした。

光も青葉が野球に打ち込む姿に惹かれたというのもあるかもしれない。
そもそもが青葉の投球フォームに憧れて野球を本気で始めたわけだし。
「そーゆー器用なピッチャーが好きなんだっけ?」と口にしたように
光は青葉が期待する投手を目指してたわけで。160kmを投げるのも含めて。
青葉に対して俺の体を借りて投げてると思えばいいとも言ってたしね。
互いに相手の力に刺激を受けて、そして惹かれあっていったわけです。
にしても青葉に野球部に入った理由を聞かれて憧れたとか言ってみたり、
器用なピッチャーが~とか言ったりと光は無自覚でラブコールしてるね。
ついでに余計な事も言って青葉の怒りを買ってたりするけど。

光も青葉も互いのことをよく知ってて誰よりも理解してたわけです。
だから二人とも自分の感情を素直に出さなくてわかりにくいとはいえ、
互いの恋愛感情に全く気付いてなかったとはとても思えないわけで。
自分が相手に好かれる要素を持ち合わせている自信が無かったのかなと。
青葉は光が好きな若葉に比べて女としての魅力が無いと思ってたわけだし。
光も若葉が生きてたらとっくに愛想をつかされてたと自嘲してたぐらいで。
こと男女関係に関しては二人とも自信なんて欠片も無かったみたいだから。
互いの気持ちは何となく見えてたけど信じることができなかったのかも。
若葉の存在が二人の中で呪縛になってたというのもあるのだろうけど。

それと恋人ではないけどとても近しい今の関係を壊したくなかったのです。
もしも一歩踏み出して関係が壊れたらと考えると動けなかったのでしょう。
ハッキリとした感情が有るからこそ余計に今の関係を壊せなかったのです。
二人の関係が完全に冷え切った状態を経験してたから動けなかったのです。
青葉は曖昧だけど心地よい今の関係でもいいと考えてしまったわけです。
光も青葉がそれでいいならとその先に踏み込もうとはしなかったのです。
でもあかねの登場によって二人の関係は大きな転機を迎えるのでした。
中途半端な形で安定してしまった光の青葉の関係に一石を投じるのです。

実はあかねが登場する30話まで放送時にほぼリアルタイムで見てました。
(その頃に優先視聴をレールガンに切り替えた)
そして若葉が蘇ったようなあかねの登場にとてもビックリしたわけです。
その容姿から光と青葉の関係に大きな影響を与えるのが必死なわけで。
偉大なマンネリ作家が新機軸を!とか失礼な感想を抱いたりもしたよ。
ヒロインの絵柄の幅が狭いのを自覚して逆手に取るとはやってくれたよ。
そんなわけでその後の展開がとても気になっていたのです。

あかねは見た目だけではなく中身も若葉に似てとても魅力的な女の子で。
若葉を大好きだった光にも光を好きになってた青葉にも衝撃だったのです。
特に青葉にとっては大好きだった若葉そっくりの他人というのが複雑で。
最初はライバル的存在と認識したのか妙に棘のある態度をとってたりして。
でも次第に姉妹のように仲が良くなって光を託してもいいとも思うように。
まぁ、自分から進めといて受け入れられると不機嫌になったりするあたり、
自分の気持ちに素直じゃないというか、全然割り切れてないわけですが。

光はあかねの登場によってむしろ誰が一番好きかを再確認したみたいな。
それでも大好きな若葉と同じ顔でお願いされれば断ることはできなくて。
光とあかねをくっつけようとする赤石の策略も有って接近していくのです。
余計な事をと思いつつも赤石の真意を知ってるからむげにもできなくて。
さらに青葉まで本心とは裏腹にあかねと一緒の行動を進めてくるわけで。
中身まで若葉に似てるし魅力的だから光も次第に惹かれていくのです。
誰が一番好きかは決してぶれる事はなかったけど。

当のあかねはかなり早い段階で光と青葉の気持ちに気付いてたっぽい。
赤石に自分そっくりの若葉は光が大好きだったんだと聞かされて、
不可解な青葉の棘のある態度を「そーいうことか」と理解してしまうし。
青葉が怪我した時の光の言動を聞いて「そっか、わかってんのか」だし。
フリマで光が青葉にTシャツを買ったときの話に「なんだかなー」だし。
二人の間には割って入れないほど強い絆があると理解したわけです。
だからあかねは光にアプローチする気は全く無かったんじゃないかな。
どっちかと言うと青葉に自分の気持ちに素直になるように促してたし。
青葉のライバルとしてではなく青葉の姉としての若葉みたいだったよ。
まるで若葉が二人に伝えたい事があってあかねをそこに導いたみたいな。
不思議な巡り合わせで光の家の隣に引っ越しことになったらしいし。

この作品で察しが良い聡いキャラはあかねだけではなかったりする。
てゆーかあだち充作品のキャラって大概が状況に対して察しがよいです。
いちいち懇切丁寧に説明しなくてもちゃんと相手に通じてるみたいに。
やり取りがくどくない一歩引いた成熟したコミュニケーションなのです。
(光と青葉はちゃんと察しててさらに余計なことを口走ってるけど)
キャラが全体に大人びてるから見てて不快感を感じることが無いのです。
痛いキャラも出ては来るけどその手のは必ず滑稽な扱いで退場するし。
少年マンガにありがちな未熟なくせにプライドが高くて痛いキャラは
この作品では決して大きな顔が出来ないのが見てて心地よいところです。
まぁ、現実ではこの年代だと人間的にまだ未熟な人が多い気もしますが。
創作でわざわざ不快感を増すようなリアルなどいらねぇよってことで。

察しが良くて聡いのも含めてキャラが総じて魅力的なのもいいっすね。
表面的な美醜や格好よさではなくて内面から滲み出る魅力というか。
赤石みたいな美形とは対極にいるキャラすら魅力的に見えるんだから。
最初はジャイアン的な登場で見た目どおり腕っ節は凄く強いんだけど、
見た目に反して凄く細かいとこまでよく見てるしいろいろ気を使うし
光がピッチャーとして一流なのも赤石のリードあってものモノだし。
自分の強い想いを抑えてまで光とあかねを結びつけようと画策するし。
あかねは赤石の策略とその裏にある真意に気付いてたみたいだけど。
赤石は見た目からは想像できないほどホントにいいやつなのです。
あかねは赤石の良いところをちゃんと理解してて惹かれていくのです。

東も初登場の頃はやたら他人に厳しくていけ好かない感じに見えたなと。
後で東の事情を知ってその目的ためなら仕方ないかなとも思ったけど。
それにいち早く光の実力を見抜いたり大門のやり方に疑問を感じたりと
ただ他人に厳しいだけではなく見極める目と認める柔軟性は持っていた。
光と同居をするようになってからは人として柔軟性を身に付けていくし。
興味ないやつの名前はあいからず覚えなかったけど。

東兄が探す探すとか言いながら全くアパートを探す気がなかったのは、
雄平が光と生活をする事でいい影響を受けると考えてたからだろうね。
そんな東兄の目論見どおり野球以外でも魅力的になっていったのです。
頑固に甲子園を目指していたのが精一杯やれば結果は問わなくなるのです。
冷静に振舞う東が三塁打を打ってガッツポーズをするようになるのです。
光と青葉を除けば東が作中で一番魅力的に変わったんじゃないかなと。
(バッターとしては最初から別格の凄い力を持ってたけど)

主人公の光もまわりの人たちに負けないぐらい魅力的になっていきます。
最初はちゃっかりしてるところばかり目立ってあまり魅力的ではないけど。
大事な人の夢や期待を決して裏切れない律儀な性格をしてるのもあって、
見えないところで努力を積み重ねて着実に結果を出すようになるのです。
主たる視点が光にあるし飄々とした性格もあって多少気付きにくいけど、
実はものすごい努力家だしその結果だって客観的に見れば凄いわけで。
光の投球はずっと見守ってた青葉じゃなくても胸躍るものがあるのでした。
(その他大勢のキャラに)モテまくるのもすんなり納得できるのです。

そして青葉が落ち込んでる時に必ず手を差し伸べてるのが凄くいい。
2年(青葉は1年)の夏の予選の初戦に勝って盛り上がるみんなを見て
自分がそこに入れない寂しさ悔しさを感じてた時にミットを差し出して
「投げたかったんだろ」と青葉が気が済むまで黙って球を受け続けたし。
いつも一言余計な光がこの時ばかりは余計なことを何も言わなかったよ。
それに光は青葉が元気になる方向でしか余計なことは言わないのだった。
あからさまな優しさではなくて、さりげない優しさが凄く素敵なのです。
もちろん光のその優しさは青葉限定なんだけどね。

この作品のヒロインである青葉もとても魅力的なキャラです。
スポーツ選手として凛々しいし、素直じゃないところがまたカワイイし、
ちゃっかりしてるし痛いとこをつくとムキになるのも含めてイイのです。
この1年ぐらいに見た作品のヒロインの中で一番好みかもしれないね。
一番萌えないヒロインはという質問に青葉の名前が挙がったの見て
何だとゴルァ!と思ったぐらいだよ。でも世間的にはそうなのか!?
表面的に可愛ければ萌えるという感覚が私にはよくわからんです。

あだち充作品のヒロインはわりとスーパーヒロインなことが多いです。
主人公も話が進むとスーパーマンになっていくけど。光もそうだし。
でもヒロインはそれ以上に才色兼備で凄い能力を持ってる事が多い。
青葉も女子としては比類なき野球の技術を持ってるという設定だし。
スーパーヒロインなので主人公よりもモテモテなのもいつものこと。
青葉も(その他大勢のキャラに)モテまくってたしね。
それどころか東とか水輝のような役付きキャラにまでモテてたよ。
考えてみたら相手役の方がモテモテなのって今では珍しいような。

そんな青葉は野球以外に関してはわりと欠点が多いキャラなのです。
でも欠点があるからこそ人間くさくてより魅力的に見えるのかもね。
それにこの作品は青葉にも視点がある半分主人公みたいな扱いなので、
青葉も光と同じく完璧ではない人間として描いたのかもしれない。
女子野球と若葉の夢(甲子園)の実現の間でずっと葛藤してたし。
光の成長を鏡に映したように青葉も意識(態度)を変化させていくし。
自分の気持ちや進む道に悩むようなキャラだから共感できるのです。

恐らくだけど青葉は光が予想を越えてあそこまで成長していなければ
女子野球の選択肢を知った段階でそっちに行ってたんじゃないかな。
自分だけでは若葉の夢の実現する事はとても不可能だったわけだし。
中学の時は高校でも野球を続けるかなんてわからないと言ってたし。
若葉の夢が実現可能な夢になったから星秀で野球を続けたのでしょう。
つまり青葉は光の力になるために高等部の野球部に入ったわけですよ。
それでもやっぱり自身がプレイできる女子野球の選択肢も捨てきれず。
ゲストで女子野球の試合に参加した時は生き生きとして楽しそうで。
光は青葉を思ってコーチなんかやめて女子野球へ行けよと言ってたり。
この時の青葉の心境は人の気も知らないでって感じだったのかな。
(光は青葉の気持ちを知っててあえて言ってるんだろうけどね)

確かに青葉は直接的には若葉の夢の実現には貢献をしてなかったけど、
間接的な貢献なら居なきゃ実現しなかったぐらい絶大だったわけです。
そもそも光のピッチングの何割かは青葉の教えのおかげなわけだし。
チームの打撃力の底上げや意識の向上にも大きく貢献してたのだから。
実際のチームへの貢献ほど役に立ってる意識は無かったみたいだけど。
自分が試合で直接的に貢献することができないという負い目もあって。
東を欠いて負けたときなんか出れない悔しさが特に強かっただろうし。
それを横で見てたあかねがあの絵を描いたのも必然なのかもしれない。
せめて絵だけでも同じグラウンドに立たせたいと思ったんだろうね。
まさかセンターの青葉があんな形で実現するとは思いもよらなかった。

にしても、ここまで素直じゃないヒロインは前代未聞じゃないかと。
ツンデレという言葉が一般化するほど素直じゃないのはありがちだけど
記号的な冷たい態度の向うに本心が透けて見えるぐらいが大概なわけで。
ここまで自分の気持ちに嘘をついたりやり取りをはぐらかしたりして
ホントにオレのことを好きなのか?と思えるほどなのはそういないよ。
あかねの登場以後は気まぐれのように素直な態度をとる事もあったけど。
(その度に電車が止まったり雨が降ったりして光にからかわれてた)

作品を何度か見返しながらコメントを書いたり消したりしてるうちに
true tearsの比呂美も凄く嘘つきではぐらかしてたのを思い出したり。
作品もキャラ造作や描写も似てないので当初は思い至らなかったけど。
記号的ではない素直じゃない描写という意味では似てるかもしれないね。
true tearsは凄く現実的で生々しいからそういう意味では似てないです。
あだち充作品って多少記号化されててわりとさっぱりした描写だから。
でも生々しい描写なしにここまで微妙な感情を描けてるのは凄いかも。
生々しい描写が苦手な人にも受け入れ易い間口の広さがあるというか。

最初に書いたけどリアクションの幅の多彩さこそがこの作品のウリです。
そして私はそこに面白さを感じる大きなポイントがあるみたいっすね。
やり取りが面白いリアクションが多彩な作品を好きになることが多いし。
キャラが生きてる、生き生きしてるという形容もそれを意味してるから。
(現実に近いとか生々しいって意味とはちょっと違う)
そして記号的キャラの作品があまり好きになれないのも同じ理由です。
リアクションが単調であらかじめ決められた反応しか返さないみたいな。
キャラが薄っぺらいとか魂が入ってないとか言ってるのもそれなのです。
(マネキンアニメとか言ってるのも同じ)

考えてみたら日常描写が多い作品が好きなのも、恋愛モノが好きなのも、
キャラ同士のやり取りが作品の大きな要素になってるからなわけです。
別にアクションが嫌いなわけでは無いし手に汗握って楽しんだりもする。
そこでキャラがちゃんと描けてるか、生きてるかが問題になるわけです。
アクションを重視するとキャラ描写がおざなりになることが多いから。
もちろん日常メインやラブコメでもリアクションが単調なのはダメです。
candy boyでウンザリしたとか言ってたのもまさそこが問題なのです。
つまりジャンルだけで好き嫌いが決まったりはしないってこと。

キャラを多少記号化してあっさりさっぱりと描写してるのもそうだし
同じフレーズを繰り返して軽妙なテンポを作ってる部分もそうだけど、
描かれてる内容のわりにはずいぶんと軽いイメージを受けるのです。
スポーツモノとして常人とは比較にならない努力を積み重ねてるし、
ここぞの瞬間には力と力の対決で手に汗握る展開になるというのに。
かなりのスポ根的な要素のわりにあまり汗臭い印象を受けないのです。
人間関係や野球の道で悩んたりしても鬱陶しい印象は受けないのです。
「おおきく振りかぶって」と比べると言ってる意味がわかるでしょ。
(アレはキャラが鬱陶しいのが作者の芸風だけど)
そこがまさにこの作者の最大の魅力であり一時代を築いた理由なのです。
そして今さらにどっぷりはまった理由でもあるんだろうね。
てゆーかなんで昔熱心に読んでたかを今さらに理解しました(汗)
何かを好きになるのって理屈じゃないから。

オマケでサントラの話。
と言いたいけどDVDのリリースも終わりそうな今になっても出てません
このタイミングで1枚も出てないということは出さないつもりかな……
同じ枠の前(絶チル)も前の前(ハヤテ)も2枚ずつ出てたというのに。
若葉のテーマっぽい数曲を含めてとても印象的に音楽が使われてるから
サントラが有るなら是非欲しかったんだけどな。出ないのは悲しいよ。
仕方ないので使用曲を調べるついでに曲を引っこ抜いてしまいました。
1年分も調べるともの凄い時間がかかるのでとりあえず15話までを。
おかげでさらに更新が怒涛のように遅れたわけですが。
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クロスゲーム 1~17話

4月からテレビ東京系+α(18局)で日曜日の朝に放送してる新番組。
AT-X・BSジャパンとキッズ(7月~)でも放送しています。
原作は少年誌(サンデー)のマンガで読んだことはありません。
※レンタルDVDはセルDVDと同時にリリース(1巻はリリース済)
スポーツ用品店の息子の樹多村光(こう)は小さい頃から家を手伝っていた。
仕事の関係がある近所の月島バッティングセンターによく出入りをしてた。
その家の四姉妹とは互いの家を行き来するほどに仲のよい関係だった。
中でも同じ歳で同じ日に生まれた次女の若葉とは特に仲がよかった。
小5という恋愛にはまだ幼すぎる二人だが、その間には確かな絆が有った。
楽しそうに未来の話をするほど明日のことに不安なんて持たなかった。
明日は今日の続きだと信じて疑わなかった。あの日が来るまでは……

よく絵が古い作品のことを「昭和」とか形容をするけど、
まさにこの人(あだち充さん)こそが昭和テイストと言えるわけで。
当時絶大な人気を誇ってたタッチが20年ちょっと前の作品だし。
この作品なんかタッチの頃から何ひとつ変わってないから……
20年前の絵柄と作風のまま今でも少年誌でやってるのが凄いよ。
(同じく長く描いてる高橋留美子さんはすっかり勢いが落ちたのに)
そして未だに結構売れてるのがまた凄いです。

何も変わってないのってワンパターンではと思う人もいるでしょう。
いやワンパターンと言うかマンネリな作品なのは間違いないです。
ワンパターンには違いないけどただのワンパターンじゃないんです。
私は勝手に「偉大なマンネリ作家」とか呼んでますが(笑)。
この人のパターンはそれ自体が一つのスタイルになってるのです。
例えば水戸黄門のように同じパターンを徹底的に踏襲するのです。
同じパターンの中でいかに面白くなるかを追求してるわけです。
だから新鮮味はないのに一度ハマると抜けられなくなるのです。
毎度似たような顔の主人公とヒロインなのについ読んでしまうのです(爆)。

あだち充スタイルの最たるものといえばやはり幼なじみでしょうか。
幼なじみが出てこないとあだち作品という感じがしないぐらいです(笑)。
もちろんこの作品にも出てきます。ヒロイン&ライバルキャラとして。
最初は若葉の方がヒロイン(相手役)かと思ってたんだけど何と……
タッチの時も主人公に近しい人が××したけど、いきなり1話でとはね。
何かいつものあだち作品より展開が早回しのようなとか思ったりして。
原作は読んでないんであくまでもアニメだけの印象ですが。
H2(マンガ)の露骨な引き伸ばし手法に幻滅して読むのをやめたんだけど、
こんな感じで描いてたなら今でも読み続けてたかもなんて思ったよ。
あ、その昔とても熱心に読んでてコミックスを一通り持ってたんです。
H2で幻滅して全部処分するまでは。

昔熱心に読んでいたということは好みだったからに他ならないわけで。
このアニメを見てたら好きだった時の気持ちがぶり返してきたりして。
最初の方だけ見るつもりがついつい放送分を全部見てしまいました(汗)。
相変わらずのスローテンポで数話だけだともどかしいからもありますが。
でもそのスローテンポで日常やキャラの表情を存分に見せてくれるのが
あだち充作品の最大の魅力であり、作品の心地よさの要因なのでした。
だから朝枠で(恐らく)1年間放送するのはこの作品にとって良かったなと。
深夜枠で2倍速とかで放送してたら魅力がスポイルされかねないから。
(破天荒遊戯のアニメみたく)

この作品の魅力をもっと具体的に言うと、、、
キャラが等身大で親しみ易いからですかね。
少年マンガのスポーツモノは人間離れした超人系のスタイル(Sakiとか)と、
現実の延長線で描いた等身大なスタイル(おお振り)の2種類があって。
その中であだち作品というと後者に属するわけで。
野球マンガとしてはキャプテン・プレイボールの系統に属するのです。
そんな等身大のスポーツマンガの中で画期的に洗練されていたのです。
あっさり爽やかな雰囲気が、汗臭い泥臭い作品群の中で光ってたんです。
いかにも汗を振り絞って頑張ってますみたいな感じではなくて、
飄々としながらでもやることはやって結果を残すみたいなスタイルが。
鬱陶しくはないけどちゃんとカタルシスは感じるというスタイルが。
旧来型のスポーツモノに飽き飽きしてた人たちを引きつけたわけです。
現実離れしてるのよりは現実に近い等身大な作品のほうが方が好きで、
でも汗臭いのも泥臭いのも趣味じゃない私の趣向にハマったわけです。

もう一つの魅力はやっぱラブコメ的要素でしょう。
スポーツモノのおまけとしてのちょっとしたラブコメ要素ではなく、
ラブコメモノのおまけとしてのちょっとしたスポーツ要素でもない。
スポーツモノとしてラブコメモノとしてそれぞれ十二分に成り立ってる。
スポーツモノでここまでラブコメ要素を入れた人って他にいたかなと。
むしろラブコメ作品としての印象の方が残ってるぐらいだし(笑)。
この人は人間関係を描くためにスポーツを題材にしてるわけだから
ラブコメが主でスポーツが従だと言えないこともないですが。

今回のメインになる人間関係は当然主人公の光とヒロインの青葉ですね。
この二人の関係は最初は青葉が一方的に光を嫌っていると言う状態。
最初そうでもなかったけど光の(野球に関する)力は認めていくのです。
でもだからと言って素直になれない複雑な胸の内があるのでした。
(詳しいことは書かないので自分の目で確かめてね)
光の方は青葉の態度をいなしてる感じ。それがまた怒りを誘うんだけど。
そして青葉を見て頑張ることにしたほど青葉の(野球の)力は買っている。
何気に性格が似てて互いに負けず嫌いなのも仲良く出来ない理由かも。
仲がよいわけではなく致命的なほど断裂が有るわけでもない微妙な距離で。
飄々とした光と気の強い青葉のやり取りが見ててなんだか楽しいのです。

そして野球に関しては互いのことを認め合うライバル同士という関係が。
主人公とヒロインが同じ競技でライバルってもしかして凄い珍しいかも!?
青葉の女子野球選手って設定に今の時代ならではかもとか思ったよ。
偉大なマンネリ作家のくせにちゃんと時代にあわせてるじゃんと(爆)。
青葉の態度なんかいかにもツンデレっぽいしね(笑)。
まぁ、ヒロインが気が強いのは昔からこの人のパターンでは有りますが。
そしてヒロインが男キャラの添え物ではないのも昔からそのまんまです。
今では珍しくないけどタッチが描かれた当時は画期的だったんだよ。

ところで、何で青葉は星秀の高等部に入りたいのでしょう?
野球が大好きで女子なのに男子に負けない凄い実力を持ってるわけで。
高校は強い女子野球部のある学校に行ったほうがいいと思うのに。
金銭的な問題かとも考えたけど星秀も私立っぽいしね(理事長がいるし)。
もしかして若葉の見た甲子園の夢が何か関係してるんだろうか。
あの夢でセンターを守ってるのが青葉みたいだし。
17話でセンターは?とか聞いてるところを見ると夢を聞いてるっぽいし。
光と同じように若葉の夢を叶えるために星秀の高等部に行くのだろうか。
でも男子と一緒に甲子園を目指すのって現実問題として可能なのかな。
(青葉の実力なら一緒にプレイするのは十分に可能ですが)
なんかミラクルでウルトラCな方法でそのシーンを実現するのだろうか?
先がとっても気になるよ。思わずコミックスを買っちゃいそうなほど。

青葉と言えばCVが今まさに旬の戸松遥さんなんですが、、、、
※かんなぎのナギ・ToLOVEるのララ
これがビックリするほどにハマってます。
と言うか過去のあだち充作品のヒロインとイメージがそっくりです。
入野自由さんの頼りない感じも光の飄々としたキャラにハマってるし。
声が違うし喋り方も違うのに20年前の作品(タッチ)を彷彿とするのです。
選んだ人が凄いのか、演じてる人が凄いのか、驚きの再現度なのです
ついつい熱心見てしまったのはそのへんも有るのかもしれない。

もう一つ気になったのはこの作品の時代。
ぱっと見は現代でも通用するのです。20年前と今って劇的に違わないから。
でも現代ならあるはずの携帯電話を使ってるシーンが全くありません。
もしかしてこの作品の舞台設定って20年ぐらい前なのかもと思ったり。
(前)校長代理の娘の格好なんて今のオシャレなスタイルとは言えないし(爆)。
単に作者の感性が古くて携帯の存在も失念してるだけかもしれんが……

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