1月から一部の民放(10局)とAT-Xで放送してた全9話の新番組。
※レンタルDVDはセルDVDと同時リリース(2巻までリリース済)
前に見たMUNTOのテレビシリーズです。
OVAのリメイクではなく2本のOVAの内容に
新作映像を加えたものです。
全9話という中途半端な長さは3話分×3本だからだったりするわけです。
正確には2作目が2話半で新作分は3話半ですが(1作目が3話分)。
つまり3本目(完結編)を作って宣伝のため今までの分と合わせて放送した。
そう考えると実にしっくり来るテレビシリーズっすね。
実は見るまでは内容的にとてもテレビ向きでは無いよなと思ってたよ。
もちろん、テレビ向きでないって考えは見た後にも変わりませんが。
※劇場版は3本目の部分を繋いだモノだと思われる
全体の構成はそのままOVA1作目+OVA2作目+新作部分になってて。
それにOP・ED・次回予告を追加し回の切れ目で少し内容を重ねてます。
よーするに作品冒頭の内容は前に書いたMUNTOのそのままってことです。
(だから冒頭あらすじはそちらを参照のこと)
1作目のOVAが恐らく1話から3話まで(レンタルがないので確認不可)。
2作目のOVAが4話から6話のAパート終了少し前の黒い画面まで。
残りが今回の新作部分です。
上の2箇所で絵が変わるのは
元々は別の時期に作られたものだからです。
3話後半と6話前半がやけに盛り上がるのは元はそこが佳境だったからです。
OVAを知ってる人にとっては実質3話半しか無いシリーズ作品です……
シリーズ全部見たのも1話2話だけ残してもなと思ったからです。
通して見てみて思ったけど作画レベルは2作目が頭一つ抜けてるね。
1話が始まってMUNTOってこんなレベルだっけ?って思ったぐらいだし。
1作目のダイジェストは見てたからなんとなく見覚えは有ったけれど。
4話からの2作目の部分に入ってやっとやっぱコレだって再確認したよ。
アクションの描きこみもそうだけど歩いてるシーンの動きが全く違う。
そーか、
1作目と2作目って全然レベルが違ったんだ、って思いました。
そして今回の新作部分。なんか細部の動きがずいぶん省略されてる。
アクションは相変わらず派手だけど2作目よりはかなり落ちる感じで。
こーして続きで見せられるとクオリティの上下が気になっていけません。
今回の劇場版(部分)よりむしろ2作目OVAのほうが劇場版って感じですよ。
内容(ストーリー)的にも2作目が頭一つ抜けてます。
ユメミが自分の選択に悩む内容とキャラのスケールが釣り合ってるから。
そういう意味では1作目の部分も同様と言えないことも無いけど。
1作目の部分ってスズメとカズヤの話のように表現が直接的すぎるのです。
この作品は自分に向き合い新たな未来を開くという定番なテーマなのです。
しかしそれをここまで直接的な言葉や行動で描くのはちょっとどーかなと。
2作目の部分はそのへんがもう少し上手い感じに表現できてたみたいで。
小粒で地味だけどキラリと光るみたいな感じでわりと好きだったのです。
明らかに質が落ちたのに最後まで見た理由は
見届けたかったからです。
しかし新作部分は再び直接的な表現がてんこもりでかなりアレでした……
まぁ、脚本の弱さは京アニアニメの伝統みたいなもんですが。
と言うわけで、ワタクシがオススメするこの作品の視聴スタイルは
まず最初に2作目のOVA「MUNTO ~時の壁を越えて~」を見ることです。
注意としては映像特典の1作目ダイジェストを忘れずに本編の前に見ること。
そして興味がわいたならテレビ版を1話から改めて見てみるといいです。
※OVAの1作目は今のところレンタルが有りません
何度も書いてるように1作目と2作目はデキにかなりの差が有るので。
1話から見ると一番デキのいい2作目に至る前に投げちゃう可能性があるし。
2作目のOVAを見てもピンと来ないなら
題材が合わないってことだから。
オマケで今回のテレビ版と2作目のOVAの比較を。
内容はまんまです。放送尺に合わせて2話と半パートに分割してあるだけ。
そしてOVAは4:3で今回は16:9なので縦方向に一部がマスクされてます。
単純に上下をマスクしてるのではなく位置を調整してるみたいすね。
あとOVAとは
キャストが全く変わってます。印象はそう大差ないけど。
ヒトミの人はOVAよりもテレビ版のほうが多少上手いかなとは思った。
イチコとスズメはOVAの方がキャリアが長い人なのでそれはありません。
※イチコ=清水香里・スズメ=釘宮理恵
確認してて偶然発見したけどセリフが微妙に違う箇所もあったりする。
5話の売店の中に3人がいるところでイチコがムントのいる世界のことを
OVAでは「未来」とか言ってるけどテレビ版ではその表現が無いから。
詳細に確認すれば他にも些細なセリフの違いは有るかもしれない。
※この作品もDVDの初回版にサントラが付属
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最近リリースされた50分のOVA。DVDレンタル。
前作に当たるMUNTOは困ったことにレンタル商品が出てません。
このDVDに
MUNTOのダイジェスト(10分)も入ってたりしますが。
と言うかMUNTO見たことない人は先にダイジェストを見ましょう。
一応独立した作品ではあるけど、前作の続きでもあるので。
他の人には見えない空の浮島を見る少女のユメミ。
彼女はその力を疎むように
平日も傘をさすようになった。
そんなある日、ユメミの前に天上の世界の王を名乗るムントが現れる。
ムントは言った天上界を救うためにユメミの力を貸して欲しいと。
ユメミは自分にそんな力があるとは思えず、ムントから逃げるのだった。
でもいつしか自分がデキることをしようと思うように。
そしてユメミとムントの接触によって天上の世界は救われた……
(以上はMUNTOの内容)
ハズだったけど、大き過ぎる力は天上界に新たな戦乱を引き起こす。
またユメミは全てが終わり日常に戻ったけど心は天上に囚われてた。
友人たちはそんなユメミの様子を心配し現実に引き戻そうとする。
そんなある日ムントが再び出現し、まだ終わってなかったことを知る。
これ「ふもっふ」やAIRで一躍脚光を浴びた
京都アニメーションの
完全オリジナルのOVAです。当然ながら映像のクオリティめっちゃ高い。
一見すると天上界の戦いのようなアクションの派手な部分が目を引くけど、
丁寧な空間描写とか歩いてる動きとか些細な部分の品質の高さが光ってるよ。
いかにも仕掛けた映像ではないけどアニメとしての見る価値は十分にある。
ストーリーは前作と繋がってるとはいえ実質これ1本で完結した話で、
天上界の戦いのシーンに結構時間を割いてるので30分程度の物語です。
こんな形容で分かるかは激しく微妙だけど原稿用紙100枚ぐらいかな。
今のは知らんけど、その昔コバルトの応募原稿の長さがそうだったよ。
てゆーかまさに(昔の)コバルトの入選原稿みたいな感じの内容(笑)。
プロ未満と言う意味ではなく
エピソードのスケールや作品の方向性が。
前作もだけどユメミが運命を受け入れてく過程をじっくり描いてる感じ。
ストーリーにアレコレ詰め込まずに、感情の変化を中心に描いてるので、
時間が短いわりにちゃんと一つの作品として成り立ってていいカンジです。
これ見てて「扉を開けて」もこんな感じで作ってればと思ったよ。
つーわけで前作もレンタルしてちゃぶだい!