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化物語

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[DVD] 化物語 4~6巻

放送の最終回から実に1年ぶりの続きです……
最終巻は最初2月末発売予定だったのに実際に発売されたの7月末だよ。

それはさておき最後まで見て思ったこと。
最後に翼のエピソードが入ってるのはそーいうことかと。
前にも書いたけどこの作品ってよくあるハーレムモードな構図なわけで。
と言っても恋愛感情と呼べるのはひたぎともう一人ぐらいでしょうが。
撫子は憧れ以上恋愛未満みたいな感じだし。残りは友情だろうし。
それでも二人いれば選んだ後の人間関係の清算が必要になってくる。
つばさキャットの中に先んじて暦とひたぎとのデートが入ってるのは
そのへんの意図をハッキリと感じさせるためなのだろうなと思ったよ。

ハーレムモードの主人公というのは基本的に相手の想いに気付きません。
でも現実だと相手に優しくされたら好かれてると思うのが普通だろう。
(あとがたりで神谷さんもそう言ってたね)
実際には相手にそんな意図がなかったとしても舞い上がるのが普通です。
一昔前のラブコメだとむしろそんな展開の方が有りがちだったぐらい。
だけど暦は誤解なんかしないぞみたいな予防線を張っていたのでした。
相手の好意に警戒するとか過去に何かあったんですか?(笑)

明らかな好意を持って接していたのに相手には全く気付いてもらえず、
誰よりも近い距離にいるから今の関係のままでもいいと油断してたら、
突如として現われたライバルに一瞬にして掻っ攫われてしまった。
心中穏やかではないんだから、泣き叫んで想いをぶつければ良いのに。
(イメージとして実際にそんなシーンが映像で出てきます)
そうすれば想いが届かなくても気持ちになんらかの区切りはついたはず。
怪異が再び発現するほどのストレスを溜め込むこともなかったのです。
そんな性格だったら最初から怪異に取り付かれないけどね……

本人が絶対に伝えなかった本心を怪異に喋らせてるのを聞きながら、
まるで傷ついた心が生み出したもう一つの人格みたいだなと思ったり。
多重人格が生まれるのって耐えられないストレスを代替するためだし。
無軌道に暴れてるようで宿主の意向に一切逆らわないのがそれっぽいね。
クライマックスで暦に襲い掛かるときもわざわざ位置を指定してたし。
(何で影が出るように仕向けてるのかと思ったら)
怪異は人と違う理で存在してて人とは馴れ合えないとか言ってたのに。
まぁ、出てこなかったら死んでも仕方ないぐらいには思ってたかも。

そーいや、最後のエピソードでやっと忍(元吸血鬼)の意思が見えました。
暦が一時的にせよ吸血鬼化したってことはパートナーに選んでたわけか。
前日譚として匂わせるだけで具体的に描かれてないから気付かなかった。
そうか、だから撫子や暦の連れてくる女の子を睨んでたのかと理解した。
1巻のキャラコメンタリーで心中穏やかではないってそーいう意味かと。
やっとバラバラな断片が繋がってスッキリしました。
詳しいエピソードは傷物語のアニメ(絶賛制作中)をお楽しみにですか。
にしても阿良々々々木さんはモテモテですね。

最後のエピソードに相応しく忍野さんがいなくなってしまうんだけど、
なんとなくその予感めいたものは前のエピソードから有りました。
いつまでもここに居るわけじゃないんだよ、とわざわざ言及してたし。
その時の「挨拶もせずに居なくなったりはしないよ」という言葉を、
忍野さんがビルの上から声をかけるシーンを見ながら思い出しました。
ああ忍野さん行っちゃうんだ、と。暦は全く気付いてなかったけど。

初見の13話以降については以上で、放送とレンタルDVDでの違いなど。
まず、つばさキャットの1からちゃんと翼バージョンのOPになってます。
放送時は1も2もひたぎバージョンOPだったからね(2はDVDでもひたぎOP)。
そして1と3がネット配信で使ってた(らしい)実写版のOPでした。
4と5はDVD/BDで初お目見えのアニメ版のOPになってます(曲は同じ)。
アニメ版のOPは放送したらやばそうな絵が一部入ってたりする……

撫子OPはなんと1と2で微妙に違う2種類(帽子有り無し)があったりして。
アレ?放送時はどうだったっけと確認したら1にはOPがついてなかった。
放送時に2についてたやつがDVDでは1についてて2のが追加新作みたい。
あと撫子と翼のEDは放送には無かったスペシャルバージョンになってる。
※撫子バージョンEDのノンクレジットはなぜかついてない
スケジュールに余裕があったら全員分作ってたかもしれないね。

本編は絵の無かったなでこスネイクの終盤に結構手が入ってる感じ。
それどころかなでこスネイクは1の冒頭から既に絵が違うのがわかる。
確認してないけどほぼ全編にわたって手が加わってたという話です。
絵が足りなかったぐらいだしこのスタッフならそれぐらいやるだろう。
絵が足りてても後処理で大幅に手を入れてくること珍しくないんだし。
時間有ったらじっくり比較してみたいもんです。

あと、凄く気になってた撫子の本屋さんでのモブのシルエットのこと。
放送時には1カットだけ存在したモブのシルエットは無くなってたよ。
やっぱりこの作品は主要キャラ以外の人は意図して描いてないようで。
(コメンタリーでは人がいないとか言ってるけど違うだろう)
平板でイラストのような背景といい現実の模倣とは対極な表現だなと。

キャラクターコメンタリーの話。
なでこスネイクのコメンタリーは撫子と忍野さん。
放送時はハッキリとは気付かなかったけど撫子って天然キャラだったのか。
画面で大変な事が起きると~さんが大変すぐに助けに行かなきゃとやるし。
その度に忍野さんに間に合わないからと止められていたよ。
天然なボケキャラの撫子と解説とツッコミの忍野さんみたいな感じでした。
ツッコミはともかく忍野さんは今までで一番まともに内容の解説してたね。
まるでオーディオコメンタリーみたいだった(爆)。
それまでのはキャラ(ここ重要)が好き勝手に喋ってただけだし。

つばさキャットのコメンタリーは翼+ヒロイン全員と暦でした。
それまでと違って1話毎に相手が交代する特別仕様になってます。
好き勝手に喋るヒロインたちの手綱を翼が締めるみたいな感じだったです。
その中でもひたぎが登場するデート回のその2がなかなか面白かったなと。
自分の行為にコメントするのは難しいハズなのにひたぎは相変わらずで。
下の名前で呼ばせるための策を巡らせるのがいじらしいと自分で言うし。
策を巡らせる人はいじらしいとは言わないとか突っ込まれてたけど。
あのシーンでひたぎは何で下の名前で呼ばないのかと翼に問われると、
だって恥ずかしいじゃないの」と……

最終話にはついに相手役として暦が登場。
思わず興奮する翼が見もの(聞きもの?)です。
そして本編での鬱憤を晴らすように意地悪をしまくってました……
その辺は実際に聞いてもらうとして。
あちこち絵が無い(線画)だとかコメンタリーで言及していたり。
ここだけちゃんと絵があるしこのキャラはスタッフに愛されてるとか。
これって実際にもそうだったのかな、それともネタで言ってるのかな。
キャラコメンタリーは台本があるのでどこまでが事実かはわかりません。

で傷物語のアニメはいつですか?
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[DVD] 化物語 1~3巻

買ってもいいとは思ってるんだけどお金がないのでレンタルです。
限定版が買えるうちに恋愛サーキュレーションがついてる撫子の巻と
サントラがついてる翼の巻(両方)だけでも入手したいのだけど……

レンタル版の仕様ですが映像特典は全部ついてるみたいです。
目玉であるキャラクターコメンタリーもちゃんとついてます
アニプレックスがレンタルに映像特典をつける基準がわからんです。
ひだまりは1期は全てついてて2期は全くついてなかったし。

放送とDVD/BDの違いとしては、まずちゃんと全話にOPがついてます
放送枠よりも少し尺が長めの回はOPを削って収めていたようです。
次回予告の絵は放送と違って本編の絵を編集したものになってます。
音声は公式サイトに掲載されてる長篇版と(たぶん)同じモノです。
(放送版の次回予告は映像特典として収録されてます)
ED映像も最初から暫定止め絵バージョンではなく正式版になってます。
あと2話のEDの入りと音楽のつけ方が放送とは多少違います(EDも違う)。
それ以外の本編の絵は比較して無いのでどこが違うかわかりません(汗)。
通常再生とコメンタリー再生の2回で結構時間を消費してしまったので。
新房×シャフト作品はいつも結構手を入れてるので今回もそうかなと。

映像特典としてはまずいつものノンクレジットOPとEDが。
珍しく5話と8話の特別構成のEDのノンクレジットもついてます。
放送版の2話のED(とその前後)もクレジット付きで収録されてます。
新房アニメ恒例のエンドカードは残念ながら収録されてません。
(エンドカードを収録してる作品自体あまりないです)
公式サイトにあるのでそれを保存すればいいという気もするけど。

映像特典のメインのキャラクターコメンタリーについて。
よくあるキャストコメンタリーと同じく中の人が喋っているわけですが
キャストのコメンタリーではなくキャラのコメンタリーなのがポイント。
キャストの人があくまでそのキャラを演じながらコメントしています。
コメンタリーの内容もキャラが作品を見て語ってるという設定なのです。
いわゆるコメンタリーとは違って(原作者による)台本も存在しています。
つまりコメンタリーするという設定のオーディオドラマみたいな感じ。
コメンタリーとは言ってるけどこれは従来のとは全く違う代物ですね。
自分が出演するドキュメントを見て語るとか羞恥プレイみたいだしね。
誰が思いついたかの知らないけどこれはエポックメイキングだなと。
他の作品でもどんどんやったらいいんじゃないかな。
※同じアニプレのWORKING!!とAngel Beats!でもやってます

私はいわゆる本編と同期したコメンタリーはあまり好きではありません。
スタッフやキャストのコメントが嫌いと言うわけではないんだけど。
むしろ文字におこしてあるコメントは熱心に読んでたりするわけで。
単独のコメンタリーも多少間延びしてるけどそんなに嫌いではないかな。
※「あとがたり」がこの作品のキャストコメンタリー
スタッフのコメントは人によって聞きにくいのも有ったりするけど(爆)。
ではなぜ本編と同期してるのがダメなのかというとぐだぐだだからです。
文字や単独のトークなら間延びした部分は適当に編集してしまえるけど、
本編と同期してるトークではそうは行かないわけで……
途中で止めてやり直すとか荒業をやれば内容を凝縮できるかもだけど。
時間密度が低いから貴重な時間を割いてまで聞きたいとは思えないのです。
本編を見てコメントするなら音声に合わせて映像を編集して欲しいなと。

その点キャラクターコメンタリーはコメンタリーの体こそしてるけど
オーディオドラマみたいなものなので内容はどうとでもなるわけで。
密度も雰囲気も自由自在でまったりなのも忙しないのも何でもできます。
そして何よりキャストの人がちゃんとキャラで喋ってるのが大きいです。
まさにオマケとしてキャラが演じるドラマCDがついてるみたいなもの。
(作品のアニラジってあまりキャラを再現してないのが多い)
しかも映像を見ながらコメントしにくいことをコメントしてるわけで。

ひたぎの告白シーンを本人がどうコメントするか聞いてみたいって話で
自分が告白したシーンの解説とかどんな罰ゲームですかみたいにね。
2話の延々下着姿のシーンでは戦場ヶ原ひたぎって娘は知り合いだけど
~らしいわよとか他人のふりをしてたし。他人のふりをしたくもなるが。
するがモンキーでは駿河がひたぎにそろそろ帰りませんかとか言うし。
あのスプラッターシーンの一部始終をひたぎに見せた反応が怖いから。
実際そのシーンの反応はなかなか面白かったというか怖かったというか。
噂には聞いてたけど一つの作品が二度楽しめる面白さだなと思いました。
※キャラクターコメンタリーは全話についてます
作品のファンだったら聞いて時間を無駄にしたとは思わないはずです。

ちなみに
1巻の「ひたぎクラブ」はひたぎと翼でわりと普通っぽいコメンタリー風。
2巻の「まよいマイマイ」は真宵と翼で脱線しまくりぐだぐだアニラジ風。
3巻の「するがモンキー」は駿河とひたぎで男子禁制なガールズトーク風。
巻毎に方向性を変えてくるとは芸が細かいなと。

さて、やっと最終回が見れるよ。
まさかこんなに待たされるとは……

化物語 9~12話

まだ続きはあるけど放送はここでおしまいです。
てっきりすぐ続きを配信すると思ってたけどすぐではないらしい
おそらくはすぐに配信できる状況にないってことなのでしょう。
放送がないと決まった時点で制作は後回しになったんだろうね。
(10月からも新作の放送があるし)
前回ほぼ半分を見たので最後まで配信してから見るつもりだったけど
さすがにいつになるかわからない続きは待ってられないってことで。

今回の4話分のうち9~10話が「なでこスネイク」で
11~12話が「つばさキャット」の前半になります。
そして近日中に配信される13~15話が「つばさキャット」の後半です。
つまりエピソードの途中で放送が終わってしまったわけです。
そんなR.O.D THE TVみたいなことをやって大丈夫なのか?
と思って見てみたら予想に反してまるで最終回っぽく〆てたりして。
なるほど特番を入れてまで放送を12話までにしたのはそういう意味か!
(放送枠自体は13話分有ったのです)
エピソードの途中なのに途中で切れてる感じがしないのはさすがです。

この作品はエピソード毎に怪異に遭遇した(別々の)ヒロインが登場して
それを主人公の阿良々木暦が助ける(解決する)という体裁になってます。
「まよいマイマイ」だけはその体裁から微妙に外れてますが。
基本的に怪異と戦うのではなく怪異から救うのが主たる内容です。
怪異は敵みたいなわかりやすい存在ではなく自然の一部みたいな感じで。
そして怪異に関わる原因は全て人の心というのも大きなポイントです。
つまり怪異を払うのはその人の心を救うのとほぼ同義ということ。
だから物語の最後に勝つカタルシスではなく救った感動があるのです。
作品のスタンスとしては「xxxHOLiC」や「夏目友人帳」に近いかなと。

エピソードタイトルは前半(ひらがなの部分)がヒロインの名前で、
後半(カタカナの部分)が怪異の名前という命名規則になっています。
「なでこスネイク」はなでこ(千石撫子)の蛇に纏わるエピソードで
「つばさキャット」はつばさ(羽川翼)の猫に纏わるエピソードです。

アレ?羽川翼の話?と1話から順に見てた人なら疑問に思ったはず。
だって1話の時点で羽川翼は怪異に遭遇してて解決済みだったわけだから。
また別の怪異に遭遇するのか?それとも時間を遡るのか?とか考えたよ。
実際に見たら「時間を遡る」という推測が少しだけ正解だったっすね。
最初見た時はわからなかったけど11話の冒頭って過去の話だったから。
よーするに暦がひたぎを助けるエピソードよりも時間軸が前ってこと。
1話の冒頭には暦と吸血鬼の話が挿入されてるからそこよりは後ですね。
※化物語の前日談の傷物語の内容らしい
どーやら羽川翼の怪異は一応は解決したけど完全に解消してないっぽい。
前半の其ノ貮までだと前日談と解決してないっぽい雰囲気だけでした。
配信される後半の3話分こそ「つばさキャット」の本番って感じでしょうか。

では何をやってたのか?と、ちゃんと最終回っぽいのは何か?と言うと。
エピソード毎のそれぞれのヒロインの怪異の話と平行に語られてる
メインヒロインのひたぎと暦のラブストーリーの一つの節目です。
12話ではバカップル弁当+バカップル食事風景(あーんとか)をやったり
初デートなんかをやったりしてました。なぜかひたぎの父親つきで(爆)。
恐らくはひたぎが頼んだんだろうけど、頼む方も受けるほうも凄いよ。
初デートがいきなり親への紹介になった暦の心中はどんなんでしょうか。
(そーいや青い花のふみも初デートが家族への紹介だったっけ)

このひたぎのお父さんはとてもいい父親だなと見てて思ったよ。
娘を満足に見てやれなかった負い目や過去の悔いもあるのだろうけど。
娘がこんなに楽しそうだからとか、娘の選ぶ相手なら間違いないとか、
ここまできちんと見てたり信頼してる親がどの程度いるのだろうと。
たぶんひたぎも父親のことをとても信頼してるから見せたんだろうね。
(決して暦に酷いことをしないという信頼をしてたという意味で)
ひたぎと暦のボケツッコミ漫才のとこで一切コトバを差し挟まないとか
言うタイミングと言わないタイミングをちゃんと読んでるのも大人だなと。
まぁ、暦視点では何も喋ってくれないのが余計に怖かったわけだけど(笑)。

初デートにひたぎの父親がついてきたのにはもう一つの意味が有りました。
恋人のプロセスとして苗字でない名前で呼んでもらうというのが有るけど、
呼んでもらう切っ掛けって意識してしまうと逆になかなか難しいわけで。
だからってそうせざるを得ない状況に追い込んでしまうのが斬新だなと。
父親がいる状態で苗字で呼べば誰を呼んでるかわからないわけだし。
いや、その状況を考えれば誰を呼んでるかなんて明白なわけだけど。
暦のいつもの「戦場ヶ原」という呼びかけに対してひたぎは白々しく
お父さん、阿良々木くんが呼んでいるみたいよ」と返すという……
つまり下の名前で呼ばないと答えてあげないって態度をとるのです。
是非みんなも真似してみるとよいです、、、できるかよ!って感じ。
もちろんひたぎ父は娘が何をしたいか理解してるから無反応なのでした。

このシチュエーションってラブストーリーだとありがちな内容だな、
とか12話のラストの星空を眺めるあたりを見てて思いました。
ここに限らずこの作品のやってることってごく普通のことが多いですが。
そこに至るまでのシチュエーション(なぜか父親がいる)であるとか
意味深だったり意地が悪い台詞回し(下の名前のあたり)であるとか
リアルの模倣とは対極のまさに絵画という感じの映像表現であるとか
そんな物語の筋ではない装飾の部分が類を見ないほどに異彩なだけで。
ありがちな内容が装飾のせいで全くありがちな内容に見えないのです。
それがまさに西尾さんのスタイルであり、新房さんのスタイルなのです。
良くも悪くも個性的であり他とは全く重ならない印象を与えるわけです。
好きな人はとても好きだろうし、合わない人は全く合わないと言うか。
まぁ、新房さんの作品はいつもそうなんですがね。

にも関わらずこの作品の人気はなんだか凄いことなっています。
現在進行形でAmazonのランキングのトップ10を占拠しまくってます。
そんなのハルヒ(1期)以外で見たことないよ。
「ぱにぽにだっしゅ」も一時的に上にいたけどここまでじゃないし。
いったいどの程度売れる(売れた)んだろうね。
「けいおん!」より売れたら今年一番の人気作ってことになるよ。
新房アニメが人気ランキングのトップを独走する日が来るなんて……
月詠から新房さんに惚れこんでた人間としては感慨深いものがあります。
(あとがたりで言ってた神谷さんと千和さんが初競演した作品)

映像表現について。
新房さんなのであいかわらず異彩を放った映像表現がてんこもり。
なんて表現でも十分に説明が済んでしまいそうではあります(爆)。
それだけでは何なんで今回より印象に残ったことをいくつか。

まず、今回は役付き以外のモブキャラが全く登場していないってこと。
新房アニメでは今までもモブキャラの扱いが特殊なの多かったけどね。
efの千尋パートなんかもモブキャラがほとんど登場してなかったし。
(二人だけのシーンが多いけど人がいるシーンでも描写してない)
他の作品でも色が薄かったり変なモノに置換されてたりしたけれど。
それでもモブキャラが全く登場しないのは初めてではないかな。

実は最初のうちは人が居ないシチュエーションなんだと思ってました。
実際に人があまり居そうにないシチュエーションが続いていたわけです。
だけど「なでこスネイク」の大型書店の中でのシーンだとか、
「つばさキャット」の千石撫子が校門で待ってるシーンだとか、
他にも人がいるけど描写してないのかな、と思えるシーンがいくつか。
大型書店のシーンを確認したら1カットだけシルエットで存在してたよ。
(このカットが意図的なものかミスかはわからない)
やっぱりこの作品はモブキャラを意図して描写してないみたいだなと。
背景がイラスト風なのも含めて画面全体を極限まで抽象化してるようで。

もう一つ特徴的なのは、体のパーツに極端に寄る構図が多いこと。
特に目と口(唇)と手をアップで見せるカットがやたら多いです。
喋るのではなくまさに目や口や手が雄弁に語るみたいな感じで。
カメラを少し引いて表情や仕草を見せるシーンも結構ありますが。
この作品は小説が原作で言葉を散りばめてで魅せる作品だけど、
だからこそ言葉だけで伝えるのではなく映像でも表現するみたいな。

行動のツッコミを十八番の文字埋め込みで表現してるとこもあるね。
例えば暦が撫子の髪を撫でようとしたら嫌がる感じで身を引いたのに、
スカートを掴んで引っ張ってもなぜかそちらは全く気にしないのです。
ありふれた作品だったらここで暦のモノローグが入るのだろうけど、
これは「防御するところ色々と間違ってるよ」と書かれた看板が出る。
こうしないといけないという表現の枠を意識的に踏み外してくのです。

話は戻って目や唇のアップは時々やたらと色っぽい雰囲気が漂ってます。
よくある裸やら下着やらを見せるお色気シーンとは違った色っぽさです。
表面的で未熟な色気ではなく内から漂う成熟した色香とでも言うか(笑)。
裸とかパンツを見せたりしなくても色っぽく出来るんだと感心したよ。
まぁ、下着を見せるシーンも裸を見せるシーンもあったりしますが(爆)。
撫子のブルマ+手ブラなシーンなんて一般向けだと他に見たことないよ。
暦もマニアックな趣味の持ち主というレッテルが貼られていくし……
やってる内容はまともなのに随所に変態ネタが散りばめられてたりして。
ある意味では「こどものじかん」とスタンスが同じと言えるかも。
サービス精神旺盛と言うか、全てにおいてギリギリを追求するというか。
いろんな意味で凄い作品です。

「なでこスネイク」にオープニングについて。
エピソード毎にまるで違う系統の音楽をつけてくるけどこれは何だろう?
(映像はなんとなく大沼心さん?とか思ったらやっぱりそうだった)
フレンチポップス?ヒップホップ?ニューウェイブ?良くわかりません。
なんか聞いてて「8分のバニラ」を思い出したよ。って今や誰もわからんか。
この手の曲はアニメから離れてた時期に好きで熱心に聞いてたのでした。
そして今でもこの手の曲は凄い好みです。アニメではまず使わないけど。
シングル化されたらすぐにでも買ってくるところです。
しかし、DVDとBDの限定版にのみ付属で単品でのリリースはない……
さらに限定版がすぐに完売しそうな勢いで売れているのであった。
作品自体は買う価値あると思うけどすぐに買い揃えるお金が無いよ(泣)。

化物語 1~8話

7月から一部の民放(8局)で深夜に放送してる新番組。
BS11とAT-X(8月~)でも放送してるので地上波で見れない人はそちらで。
原作はライトノベル?(講談社BOX)で読んだことはありません。
※セル・レンタルDVDのリリースは9/30から
阿良々木暦(あららぎこよみ)はある日、戦場ヶ原ひたぎの秘密を知った。
階段を踏み外し落ちてきた彼女を受け止めた時にそれに気付いたのだ。
彼女は想像してたより軽かった、ではなくまるで重さを感じなかった
暦はその奇妙な事実が気になってひたぎに関することを調べようとした。
そんな暦の前に戦場ヶ原ひたぎは鋭い凶器と激しい敵意を携えて現われる。
これ以上立ち入るな、これはお願いじゃない、と彼女は凶器を突き立てる。
その場逃れで暦はひたぎの要求を了承し、彼女はその場から去っていった。

暦はすぐにひたぎを追いかける。彼女の要求を聞く気など無かったのだ。
追いかけてきた暦に気付いたひたぎは「なら戦いましょう!」と口にする。
今にも襲い掛からんとするひたぎに暦は主張する、戦いたいんじゃないと。
役に立てるかもしれないと。とにかくこれを見てくれ、と唇を大きく開く。
その瞬間、ひたぎの手から凶器が滑り落ち、全身から噴出す敵意は消えた。
そこにある筈の先刻ひたぎ自身がつけたホッチキスの傷が無かったから。
そう、阿良々木暦にはひたぎの奇妙な事実を信じるに足る経験が有って、
それを解決に導くことが出来るかもしれない人物に心当たりがあったのだ。

最初に思ったのが、西尾維新という人はこんな話を書くんだ、だったかな。
実は名前だけはずいぶん前から知っていた、と言うか気になってたのです。
店頭で目立つように並んでたし、人間らしからぬペンネームだったし。
(ライトノベルには日日日なんて妖怪みたいな名前の人もいるが)
常に時間に追われてるような現状でなければ読んでみたいなと思ってた。
だからアニメを見てなるほどこんな話を書くのかと実感したわけです。
ちなみにアニメを見た後に原作本を見てみようと店頭で探してみたら、
どこにも有りませんでした……売れまくりで丁度品切れてたらしい。
※8/28付けの公式ブログに重版できたと書いてある

まずは、この作品について簡単に説明を。
一言で説明すると怪異にまつわる物語です。タイトルにあるとおり。
それも古文書や伝奇に記述されてるような知る人ぞ知る怪異に関わる物語。
オカルト系の作品としては昔から何作も書かれてきたよくある体裁です。
最近の作品だと百鬼夜行抄と方向性が近いと言えないこともないかも。
まぁ、見た目も雰囲気も内容も全く似ても似つきませんが。
名前の中に隠された意味を紐解いていくとこなんかはそっくりっすね。
確か「猿の手」のエピソードは百鬼夜行抄にも出てきた記憶がある。
そんな内容を現代的なキャラを使い言葉遊びを散りばめて書いてます。
萌えやらツンデレやら今ならではのキーワードも随所に入ってるし。
主人公以外は美少女ばかりなハーレム風の構図なのも現代的っすね。

この作品の最大の特徴は会話でしょうか。
この作品ってストーリーを説明するとかなり単純だったりするのです。
ぶっちゃけるとストーリーだけなら半分の尺でも十分収まると思うよ。
そこにキャラのやり取りのセリフを散りばめて倍の尺にしてあります。
ストーリーだけなら半分の尺に収まるようなとても間延びした内容。
ではなくストーリー上は無駄に見える会話こそが作品の本質なわけで。
ストーリーに詰め込むのではなく言葉で畳み掛けるのが本質なのです。
妙に意味深だったり人を食ってたり歪んでたりするのが本質なのです。
このテキストセンスこそが西尾維新らしさではないかと思うのです。
(他の作品のことは知りませんが)
この作品がノベルを原作にしてるのを嫌というほど実感させるのです。

もちろんこの作品のノベルらしさ西尾維新らしさが表現されたのには
新房さんと愉快な仲間たちの尽力があったのは言うまでもありません。
会話の内容と映像をさり気にリンクしてみたり構図を変えてみたりと、
動きの無いシーンで映像の緩急をつけることでテンポを良くしてるし。
新房アニメお得意のハッタリが作品の雰囲気作りに絶妙に効いている。
忍野メメの胡散臭くて危なそうなキャラがとってもカッコイイよ!
蟹も透明で文字が蠢くあの姿の方が得体の知れない不気味さがあるし。
原作者曰く映像化に向いてない作品を見事なまでに映像化したのです。
(西尾維新さんは新房×シャフトなら期待できると思ったそうな)
「まりあ†ほりっく」の時も思ったけど、言葉を散りばめる面白さを
表現すると言う意味でも、新房さんは他に一線を画してる感じすね。

ちなみにこの作品の魅力である会話を存分に堪能してもらうために
当初予定してた5エピソードを全12話から全15話に増やしたそうです。
今回見たのだと「まよいマイマイ」が2話から3話になったらしい。
ストーリーだけなら2話でも収まるけど確かに魅力が殺がれそうだ。
放送枠は12話(スペシャル特番を含めて13話)までしか無いらしいので
残りは公式サイトかなんかでネット配信するとかなんとか
AT-Xでそのまま15話分放送してくれれば録画が楽でいいのだけど。

もう一つの特徴はこの作品の肝とも言える物語の仕掛けすね。
上に書いてあるようにストーリー自体は実にシンプルなのです。
シンプルなストーリーだけどあっと驚く仕掛けが入れてあります。
そこまで見えていたことは実は事実の一端に過ぎなかった、みたいな。
振り返ってみると全て見えてるのに、その可能性を失念してるみたいな。
特に「まよいマイマイ」はまさに一本とられた!という気分だったです。
ちゃんと説明してくれるので1回目でも仕掛けの面白さは理解できるけど、
仕掛けを知った上で改めて見返すと緻密な組み上げっぷりに驚くのです。
ただキャラの性格づけとノリを表現してるだけに見えるセリフの数々が
ちゃんと物語の仕掛けと繋がってると知って目から鱗が落ちるのです。
「私の肉体は案外法を犯してまで手に入れる価値は無いかも~」が
まさかあんなところに繋がっているとは……

そして物語のケリのつけかたがこの作品の最大の魅力かなと。
物語の仕掛けや会話もこの作品の魅力の要素には違いはないけど、
この作品をより印象的にしてるのは実はケリのつけかたなのでした。
どんな状況に陥ろうと必ず救いのある結末を選択するところなのです。
ただ物語を終わらせるのではなく、ただ選択肢の一つを選ぶのでもなく、
そんな選択肢はないとしてもそれでも最も幸せな結末を模索するのです。
物語は単純で仕掛けでアッと言わせるショートショートみたいな作品で、
でも必ずエピソードの根幹には人の心が有って伝わるものがあるのです。
「するがモンキー」なんか解決するための選択肢は最悪な2択だけなのに、
そこで暦が選んだ選択がとんでもないし、あの結末はもっと予想外だった。
あの状況から全てを引っくり返す結末に導ける豪腕っぷりには驚いたよ。

作品の体裁としては全15話の連続したストーリー物ではなく、
5つのエピソードか時間的に連なってるオムニバスなシリーズ物です。
1~2話が「ひたぎクラブ」で、3~5話が「まよいマイマイ」で、
6~8話が「するがモンキー」です。
一部地域を除いて5話と6話の間に特番が入ってました。
※「ひたぎクラブ」「まよいマイマイ」を振り返る総集編

それぞれのエピソードでは怪異に関わるそれぞれのヒロインが登場して
そのキャラと主人公の暦が絡むといういわゆる当番回構成になってます。
事前にそう聞いてたのでそれぞれ別のキャラの話をやると思ってました。
でも、そうではなくて、あくまでもそのキャラに光が当たるだけで
メインヒロインである戦場ヶ原ひたぎが全ての話に絡んでくるのでした。
ただいるだけではなくて全てのエピソードの根幹に関わってくるのです。
それぞれの話に平行して暦とひたぎのラブストーリーも描かれてるしね。
エピソード単体ではなく作品として思い入れられるようになってるのです。
ちなみに八九寺真宵も自身の話以外では出る必然性が無いのに出てくるよ。
駿河もこの後のエピソードに出てくるっぽいね。

これも作品の体裁の一つですがエピソード毎に別のOP映像と主題歌が。
それぞれのエピソードのヒロインの人が(自身を?)歌ってるのでした。
それぞれのヒロインに相応しいインパクトのある映像をバックにして。
新房アニメなので主題歌や映像が複数有って当然って気もするけれど。
このオープニング映像がいつものごとく凄いです。
尾石さんのひたぎのはホッチキスが画面を走り回るポップアートだし。
板垣伸さんの真宵のはキャラが飛び回る新房アニメらしからぬノリだし。
(小麦ちゃんとか姫様ご用心とかに近いテイスト)
鈴木利正さんの駿河のは薄い色彩の透明感を感じさせるキレイな映像で。
相変わらずアニメ業界の孤高を突っ走ってるという印象がしました。
もちろん本編の映像も他を圧倒する独創的な表現のオンパレードですよ。
いつものごとく。

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