まめに録画する根性はない。DVDを買い続ける金もない。 だからレンタルビデオで行こう!

とらドラ!

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

[DVD] とらドラ! 1~9巻

気持ち的には全部買い揃えたいけどお金がないのでレンタル版です。
いつか揃う日が来るといいね……
(似たようなことを書いたef1期はなんとか全部揃えたよ)

前にも少し書いたけどセル版の1巻が4話収録でレンタル版の1~2巻が
それぞれ2話収録なのでディスクが分割されてることになります。
セル版の2巻以降とレンタル版の3巻以降は3話収録でそのままです。
セルとレンタルで巻番号が1つずれてる以外はそのまま対応してます。

映像特典はセル1巻分だけディスク分割の過程で省かれてしまったみたい。
セル2巻以降のはディスクの内容が全く同じなのでそのまま入ってます
つまりノンクレジットOP・EDの1つ目だけがレンタルには入ってません。
ノンクレジットOP・EDはコレクターズアイテムなので実害は無いですが。

本編は1話だけ1'30"ほど長いです。1話からOPがついてるので。
それ以外は違いは無いみたい。本編にEDが被ってるのもそのままです。
細部の作画修正とかは詳細に見比べたわけじゃないのでわかりません。
詳細な比較以前に通して見返してる時間が無かったのですが……
借りて中を見ないのは間抜けなので映像特典だけは何とか見ました。

と言うわけで映像特典の話。主な映像特典としては
ショートの新作アニメ「とらドラ! SOS ~食いしん坊万々歳~」が4本。
セルは2/4/6/8巻に収録でレンタルだと3/5/7/9巻に収録されてます。
声優さんの登場する実写映像のとらドラ!体験記が2シリーズ4本。
「デコ電に挑戦」はセルの3/5巻とレンタルの4/6巻に収録されてます。
「オレンジタルトに挑戦」がセルの7/8巻とレンタルの8/9巻の収録です。
全部で8本なのに1巻には入ってなくて8巻には2種類入ってたりして。
おかげでレンタルでも全部見れるわけですが。

「とらドラ! SOS ~食いしん坊万々歳~」は
一言でいうなら食い物をテーマにしたしょーもないショートギャグです。
見た目は気の抜けたSDだしそれぞれにみょーなキャラ付けがされてるし。
ファミレスのメニューを使ってグルメアニメっぽいネタをやってるしで。
毎回読みきりで同じパターンを繰り返します。最後だけ少し違うけど。
あまりに気の抜けた代物なので本編のイメージで見ると唖然とします(爆)。
特に後半の切なさ炸裂してる展開との落差が凄まじい……
4本でちょうど1話分だからもっとマシな内容の続きものだと思ったのに。
まぁ、映像特典の新作ショートアニメなんてたいがいこんなもんですが。

「とらドラ!体験記」は
声優さんが登場して作中の何かを実際にやってみるよくあるやつです。
上に書いてあるとおりデコ電とオレンジタルトを作る内容になります。
登場する人はデコ電が竜児(間島淳司さん)と大河(釘宮理恵さん)の人で、
オレンジタルトが竜児と亜美(喜多村英梨さん)の人です。
スタチャのお約束声優の堀江由衣さんは珍しく登場しません

中の人(声優)が登場する実写の映像特典もわりと定番ではありますが、
面白さがピンからキリまであるというのが今までいろいろ見た感想すね。
あまりお金がかかってないのでセンスがストレートに出るというか。
声優さんを眺めるしかないグラビアビデオなのは勘弁して欲しい……
(ハルヒの映像特典のことですよ)

そんな実写の映像特典の中でこの体験記は結構見れる方だと思った。
基本的に何かに挑戦したのを見るのは誰がやってもわりと面白いので。
さらに挑戦するテーマと挑戦するプロセス次第でさらに面白くなるし。
これの場合はデコ電とオレンジタルトを作るテーマ自体が興味深いすね。
デコ電なんて見たことはあっても作ることはないので面白かったよ。
文字で説明されるよりプロセスを映像で見れたほうがわかりやすいし。
お店の人がアドバイスしてくれるのも試したい人には参考になるだろう。
あんな感じにちまちま何かを作るの好きだから実際にやりたくなったよ。
過剰装飾は嫌いだから自分の携帯にはやりたくないけど(おい)。

オレンジタルトの方はちゃんと料理をしてること自体に驚きが(爆)。
アニメDVDの映像特典でまともに料理をしてるの初めて見たよ。
画面を見てたら自分でも作れそうな気がする内容になってるのです。
こっちも見てたら実際に自分でやってみたくなったよ。
※材料の一覧も表示される
それだけでも十分に楽しめるのにさらに喜多村英梨さんの芸人魂が。
デキが気に入らないからと作ってる途中で間島さんのと交換するし。
一応勝ち負けの勝負になってるのに純粋に判定できる状態じゃねぇ。
(最後のほうで英梨さんがやったある行為で差がついちゃったけど)

ちなみにPERSONA -trinity soul-の映像特典でも料理をやってました。
確か慎の人と拓朗の人と叶鳴の人の三人でシチューを作って緑川さんに
ご馳走をするみたいな展開だったはず。当然のように勝ち負けありで。
手元にはその映像が残ってなくて確認できないので間違ってたらゴメン。
レンタルで借りたのはずいぶん前なので(レンタルにも入ってます)。

その料理は途中までとても食べられるような状態ではなかったよ。
あんまりな料理光景に腹がよじれそうになるぐらい笑いました(爆)。
これってもしかして食べさせられる緑川さんが罰ゲームなのか?と。
しかし緑川さんの前に並んだシチューはちゃんと食べられるモノに。
えっ?あの状態からどうしてこんなまともなのが?的な展開でした。
よくある「完成したのがこちら」と出てくる料理番組みたいな。
面白かったけどプロセスを端折ってるので参考にはできないっすね。

とらドラ!体験記でちゃんと料理をしてるというのはまさにそこ。
この内容を真似れば恐らくそれっぽいものが作れると思うので。
喜多村英梨さんは完成したのが横から出てくるのを期待してたけど(笑)。
でも二人とも意外とちゃんとしたオレンジタルトが出来上がってたよ。

にしても、この体験記のテーマってこれで良かったんですかね?
この作品の本来のターゲットの人たちの興味をひく題材なんだろうかと。
デコ電やオレンジタルトを作る人はメインターゲットじゃないような
普段はやらない内容だからこそ興味がわくという考え方なんだろうか。
私はとても面白かったからこの内容はアリだと思いましたが。
ショートアニメはいらんからもっと体験記を見たかったぐらいだし。

デコ電もオレンジタルトも前後編の2本構成になってるけど
オレンジタルトの方は前編でほとんど完成してしまうのでした。
やけに長い(20分ぐらいある)後編っていったい何をやるのかと思ったら、
原作の担当編集さんがゲスト登場して作品についての話をしてました。
なんと原作者がアニメに感じた話を伝聞で聞ける貴重な内容です。
※当初は原作者自身が出る予定だったとか

そこで出てきたけど原作10巻分はやっぱりプロットを元にしてたようで。
9巻までは原作の内容に沿ってるのに10巻だけはずいぶん違うから、
たぶん未完成の何かを元にして作ったんだろうなと思ってたのです。
大筋の展開は同じだけどセリフの共通点が最初のほう以外全くないし。
10巻の刊行が3月だから印刷前の完成原稿を提供してもらったとしても
アニメの制作スケジュール的にとても間に合わないだろうしってことで。
おそらくプロット提供とプラスαで打ち合わせをしたぐらいかなと。
最初の方のセリフに共通点があるので原稿も一部渡ってたのかな!?
最後が違うのは打ち合わせで決めたのかスタッフお任せだったのか!?
なんてあたりまで突っ込んだ話は残念ながらありませんでしたが。

いろいろ話してたので興味があったら自分で見てください。

他の映像特典としては定番のノンクレジットOP・EDが2種類ずつ。
※レンタル版には前半バージョンが収録されてません
あと変則ED回のノンクレジットバージョンもあれば完璧だったのに。
むしろ本編に被ってるクレジットが消えてるやつこそ欲しいのですが。
その手のはなぜか収録されることって滅多に無いのでした。
今まで見たのでは月詠 MOON PHASEにしか入ってなかったよ。

これも定番だけど番宣とCDやDVDのCMも一通り入ってます。最終巻に。
1巻ごとに用意してるDVDのCMが全部入ってたのはちょっと驚いた。
何となく気付いてたけど全部の巻に2種類ずつ用意してあったんだね。
ただの発売前と発売後の2種類じゃなく喋ってる内容すら違うのでした。
さらに途中の巻からは絵も違ってて2種類の雰囲気も全然違ったりして。
中盤以降の内容にあわせてCMまでやたら印象的に仕上がってるのです。
CMを頑張って収集してたのでDVDで網羅されてるのは有り難いなと。
ちなみに6巻のCMだけなんと4パターンも有ったりします。
※聖夜祭のあるターンニングポイントの巻

あ、主題歌CDのCMはなぜか3人で歌ってるのしか入ってないです。
堀江由衣さんの「バニラソルト」「silky heart」のCMが入ってない。
この2曲は堀江由衣さん自身が登場するプロモを編集したものなので
シングルのDVD付き初回限定版にフルサイズで収録されていますが。
もうすぐ出る「yui horie CLIPS 2」(クリップ集)にも入るみたいだし。
でも15秒のCMバージョンぐらいは入れてくれてもいいじゃんと思った。
スポンサーサイト

とらドラ! 20~25話

最後まで見て、書きたいことが次から次へと湧き出してきて、
書き始めて収拾つかなくなって、再構成してもまとまらなくて、
結局全ての文章を没にして、もう一度最初から書き直してみた。
そんな想いの塊を喰らいやがれ!みたいな文章になりました。
読むなら覚悟して読んでください。もしくは読み飛ばせ。

※以下ネタバレてんこもりなのでご注意

竜児はみのりんが好きで、みのりんだって竜児が好きだと思ってるはず。
だから竜児がみのりんにちゃんと告白すれば上手く行くはずだった。
気持ちが通じ合ってるのだから絶対に上手く行くべきたと思った。
もしも二人の気持ちが結ばれるための障害になるのが自分だとしたら、
こんな気持ちは無くていいし、こんな関係だってなくていいと思った。
大好きなみのりんの幸せのために。何よりも大好きな竜児のために。
そうして大河は竜児との心地よい生活を捨てて一人立ちしようとする。

自分は一人でも生きられる。今までずっと一人でも生きてきたのだから。
自分は一人だって大丈夫だから、と大河はことあるごとに繰り返した。
そんなの寂しすぎると思うのに、まるで寂しくないように振舞っていた。
でも決して寂しくなかったわけじゃない。感覚が麻痺していただけで。
想像を絶するほどの孤独の中で、寂しい感情がわからなくなってただけ。
竜児はそんな大河に偶然の成り行きとはいえ温かい場所を与えてしまった。
大河がずっと欲しててでも決して得られなかった温もりを与えてしまった。
温もりは大河の心に開いた傷口から毒のように体の中に染みていった
そうして大河の中にはある感情が芽生え、次第に大きくなっていった。
その感情が何なのか大河にはずっとわかっていなかった。

自分が好きなのは北村クンで、竜児とは言ってみれば家族みたいなもの。
二人の共同生活は偶然の成り立ちと必然の片恋共闘関係でしかなくて。
それはいつまでも続かないし、そう大事なものだとも気付いてなかった。
実際、今までにも何度かこの関係を手放そうとしたことがあった。
一度目は北村クンとみのりんに二人が付き合ってると誤解された時に。
二度目は父親の気まぐれな優しさから一緒に暮らすことになった時に。
結局は二度ともうやむやになり、竜児との心地よい歪な関係は続いた。
だけどこの二人の関係には最初から終わりが定められていたのだった。
互いの好きな人に自分の想いが届くまでという。
そして今、この二人の関係は終わりになった。自分で終わりにした。

みのりんは大河が自覚するより前に大河の中にある感情に気付いてた。
それだけではなくたぶん最初から大河には竜児が必要だと思ってた。
決して自分から寂しいと言わない大河の孤独に気付いてただろうから。
大河の親友だから自分に出来ることならしてあげたいと思ってた。
でも自分には踏み込めない場所があって、何でもできるわけでもない。
だから大河の懐に踏み込んだ竜児にこそ任せられると思ったのだろう。
みのりんは最初から最後までずっとその考えで、ぶれることはなかった。
二人の関係は誤解だと大河に否定されて一度は納得したふりをしたけど。
その後も何度か冗談っぽく仲がいいねとかお似合いだねとか言ってたし。
冗談ということにしてただけできっとずっと本音だったんじゃないかな。
元気でアホっぽいようで、でも芯がしっかりしてて意外と頑固だから。

大河の幸せのために竜児の気持ちには答えないと決めていたみのりん。
そのみのりんが私も高須クンが好きだと、ずっと好きだったと口にする。
大河が自分の気持ちに気付いて、竜児も自分の中の感情の正体を知った、
そんな告白するにしては明らかに遅きに失した今さらなタイミングで。
もちろん今さらだからこそ今なら相手に届かないとわかってて言ってる。
私は言ったよ、だから大河あんたも自分の想いをちゃんと伝えるんだと。
結局のところみのりんは最後の最後まで大河の親友として立ち回っていた。
目に見える目的のためには自分の感情すら殺して意地で突っ走っていた。
その突っ走る姿が竜児の目にはキラキラしたものとして映ってたのだけど。

みのりんが竜児を好きになった理由は恐らくは竜児が想いを寄せたから。
竜児は親友の大河の近くにいたから当然のように互いの距離は近くなった。
距離が近くなればよほど鈍くない限り相手の気持ちが見えてくるわけで。
近くにいるから竜児が見た目と反して優しいのや家事が得意なのもわかる。
それに何より大河のことを想って尽くしてるのを好ましいと思っていた。
みのりんにとっての竜児の好ましいイメージは全て大河とセットだった
大河がいなければみのりんと竜児がここまで親しくなった可能性は薄いし、
大河との共同生活をしてなければここまで好ましいとも思わなかったから。
みのりんが最後まで大河のためというスタンスを頑なに変えなかったのは、
自分の気持ちがどこから生まれたか気付いてたのもあるんじゃないかな。

竜児はある時ずっと秘めていたみのりんへの想いに自分で終止符を打つ。
それはみのりんが想いを受け入れてくれないと思い知ったからではなく、
好ましいと思ってたみのりんの生き様についていけないと気付いたから。
竜児の想いすら千切って突っ走る姿についていけないと思い知ったから。
亜美が傍にいたら焼き尽くされると言った意味を今さら実感したのかな。
そして竜児の恋に引導を渡したのすらみのりんの計算通りだったのかも。
みのりんにも竜児の中のあるもう一つの感情が見えていたのだから。

竜児はずっとみのりんに恋をしていた。それは間違いのない事実で。
竜児はそう思ってたし、片恋共闘関係の大河もそう信じて疑わなかった。
でも竜児の中にも大河に対する自分でも良くわからない感情が存在した。
この関係を心地よいと思ってたのは決して大河だけではなかったのだ。
大河に比べればはるかに恵まれてたとはいえ竜児も寂しかったわけで。
片親と思わせないほどに母親は十二分に愛情を与えてはくれたけど、
生活のために昼夜逆転で働いている母親との接触は薄かったから。
心の中に小さな穴があったのだ。自分でも全く気付かないような傷が。
そして偶然にもその穴に大河はすっぽりはまり込んでしまったのだ。
大河に尽くすことは竜児の中の足りない何かを埋める行為だったのだ。
だから一度は離れようとした大河の手を取って引き止めてしまった。
それが大河にとってどれほど重大な意味を持つか気付きもせずに。

竜児にとっての大河も最初は家族と極めて似通った何かだったはず。
そうでない感情が芽生えたのは大河の心のうちを知ってしまったから。
気を許した大河は竜児の前で心のうちを全てをさらけ出してしまった。
心についた無数の深い傷を、今もなお血を流し続ける赤々とした傷口を。
目を背けたくなる傷口を晒して、でも決して痛いとは言わなかった
たぶん大河は自分の傷口を晒してることに気付いてなかったのだろう。
ただ自分の中にあるささやかで他愛のない夢を口にしただけだから。
ささやかな夢の向こうにある深い孤独に竜児が気付いてしまっただけで。

竜児は暗い孤独の渕に立つ大河のことを助けたいと思った。
決して大河を一人にしない、手を掴んで決して離してやらないと思った。
触った人に幸せを呼ぶ伝説をつくりながら自分は少しも幸せじゃない。
そんな大河を幸せにするにはどうすればいいのかとずっと考えていた。
(そんだけ想われてんだから十分幸せじゃんと亜美は言ってたけど)
そう考えてしまう感情が何なのか竜児にはずっとわかっていなかった。
自分が想いを遂げてみのりんと結ばれるのとは矛盾した感情なのだと。
大河が想いを遂げて北村クンと結ばれるのとは相反する感情なのだと。
大河が夢うつつで漏らした本心を聞くまで竜児は気付けなかった。

高須クンはバカだから嫌い。そう言って前とは態度を一変する亜美。
あんなにハッキリした大河の気持ちに気付けないバカだから嫌いだと。
自分の中にある感情さえ何なのか全くわからないバカだから嫌いだと。
そして、私の想いにこれっぽっちも気付かないバカだから嫌いだと。
大人の中で上手く立ち回るために人の表情を読むことに長けていて。
自分には人の気持ちが見えてしまうのに、肝心な人は気付かなくて。
もどかしくて、腹立たしくて、好きだったから余計に嫌いだと思った。

結局、亜美は自分の気持ちを竜児にハッキリと伝えることはなかった。
(聖夜祭の準備中にボソっと聞こえないような声で言ってるけど)
もしかしたら自分の本心を伝える気なんて無かったのかもしれない。
亜美はせっかく手に入れた居場所を守りたいと思ってたみたいだから。
自分を曝け出したのに受け入れてくれた場所を守りたいと思ってたから。
人の気持ちが見える亜美だから、何とか上手く行くように立ち回ってた。
自分が手を貸すことで複雑に絡み合った関係の糸を解したいと思ってた。
だけど意図に反して事態は余計に混乱し歪みがどんどん拡大していった。
みのりんとは修復困難な亀裂を作り、大河を死にそうな事故に会わせた。
結果的に軽症だったとはいえ大河の事故は亜美には相当なショックで。
自分がここにいなければ、何もしなければ良かったと考えてしまう。

居場所を守ることが最も大事だったから最後まで気持ちを伝えなかった。
自分の気持ちを竜児に伝えたらどうなるかも当然わかってたはずだから。
自分にとって心地よい居場所を壊してしまう行為だと知っていたから。
でも気付いて欲しくて、竜児が全く気付いてくれないのが腹立たしくて。
自分がホントに欲しかったのが何なのか気付くのも遅すぎて。

この物語は竜児と大河の二人が関係を紡いでいくラブストーリー。
そして竜児と大河が二人で新たな家族を始めるストーリーでもある。
恋愛の先には結婚があってそこから新たな家族が始まるわけだから、
ラブストーリーの終着点として家族を始めるのは珍しいことじゃない。
二人の年齢で家族を始めるところまで描くことは滅多にないけれど。
(滅多にないけど全くないわけじゃない)

この作品が他と違ったのは恋愛をする前に家族を始めてしまったこと。
恋愛という緊張感のある距離を経ずにそれより近い家族になったこと。
それは一見すると二人の関係の終着点への近道のように錯覚した。
しかし終着点への道筋を複雑にして道程をはるかに長くしてしまった。
最初から恋愛をする気だったならこの出会いは大失敗だったのかも。
でもこの出会いだからこそ二人は結ばれたのだとも思えるわけで。
他の誰かにとって間違いでも、竜児と大河にとっては間違いではない、
他の誰でもない二人にとっての運命的な出会いだったのだと言える。
それは「団欒から始まる恋もある」とでも名付けたくなる出会い。

この作品の主題は家族で。だから家族との関係を印象的に描いてた。
竜児の片親だけどそれを感じさせないほど愛情たっぷり注いだ親を。
ちょっと子供っぽいようで、でもしっかりと親の顔を見せる泰子を。
捨てたくせに気まぐれで優しくして結局あっさり裏切る大河の親を。
人懐っこくて、人がいいようで、でも自分勝手だった大河の父親を。
この大河の親との関係は物語を描く必然だとは言えあまりに気の毒で。
大河の深い孤独は全て親に起因するわけで、見てるこっちが痛かった
大河を何とか助けたいと思う竜児の気持ちにシンクロしてしまった。

そんな大河がやっと見つけた居場所がまたしても奪われそうになる。
父親が事業を失敗して夜逃げをして、実の母親が引き取ると言って。
竜児は大河を離したくないと思って、大河も離れたくないと思った。
望んだことは全て壊れてしまう。そんなジンクスを大河は壊したかった。
他の大事なことを全て捨ててでも二人の関係だけは守りたいと思った。
竜児は母親との関係すら切り捨ててもいいと一度は考えたのだった。
それは泰子を家族同然に慕ってる大河にとっても身を切る行為だった。
上手く行かない予感がしても、その方法を選ばずにいられなかった。

結局のところ竜児は母親を捨てる選択を取らなかった。
それどころか泰子を竜児以外の家族と結びつける手伝いすらした。
竜児のために捨ててきた実家との関係を結び直すキッカケを作った。
二人の関係を親に認めて欲しかったから。祝福して欲しかったから
そしてそれは竜児の親だけではなく、大河の親についても同じだった。
時間がかかったっていいという竜児の言葉で大河はある決心をする。
竜児に相談をしなかったのは、止められるのがわかっていたから。
話せばきっとわかってくれただろうけど、自分が揺らいでしまうから。

大河は一人で決めて一人で新しい場所に行ってしまう。
想いは届かなかったとしても竜児の傍にいたいと戻ってきたのに。
母親を必死に説得して時間の猶予をもぎ取ってまで戻ってきたのに。
(事故の後の母親と楽しく過ごしてサボってたと嘘をついたところ)
竜児との居場所を守るために他の全てを捨ててもいいと思ったのに。
それなのに大河は竜児の傍を離れる決心をしたのだった。
あの時は傍に居ることが竜児との間の唯一の頼れる関係だったけど、
今は竜児のことを信じられる確かなものが自分の中に有ったから。
少しの間だけど竜児と触れ合ったことで自分の中に力が生まれたから。
(家に帰る電車の中で二人が手を繋いでたのが象徴的で印象的)

大河の決断は多くのクラスメイトとの別れでもあった。
もう絶対会えないわけじゃない。でも簡単には会うことができない。
それでも逃げないで新しい家族で新しい環境で頑張ることにした。
竜児もみのりんも亜美も北村クンも大河の選択をいいとは思ってない。
でも現実に向き合って頑張る大河を認めないわけにもいかなかった。
ただ遠い場所から大河へエールを送ることしか出来なかった。

それにずっと同じ時間が続くわけはないし、同じ関係も続けられない。
とても楽しくても。心地よくても。ずっとこのままの関係でいたくても。
いずれ終わりはやって来る。それが少し早まっただけのこと。
人は学校という温い繭から飛び出してそれぞれの道へ進むのだから。
新たな道への旅立ちは別れでもあって、爽やかだけど、どこか寂しくて。

[CD] とらドラ! 未収録サウンドトラック

放送が終わったので全楽曲リストの残りの分を追加しました。
そしてリストを作りながら抜き出した(セリフつきの)未収録曲素材から
より曲が聞きやすいのを選んでいい感じに編集しCDにまとめてみました。
これがあればサントラの2枚目が出るまで何とか凌いでいけるよ。
ちなみにアニメの20話以降の感想は今回は間に合わないので次回に。
(前回の小説のところにもアニメのこといろいろ書いたけど)

放送を最後まで見て使用曲のリストを作ってて思ったんだけど、
単品では無かったとしてもサントラはもう1枚出るんじゃないかなと。
だって終盤の20~26話に使われてる曲からオレンジのイントロ違いと
次回予告を除いた延べ57曲の中でサントラ収録曲は3割しか無いから。
つまり終盤の重要なシーンで使われてる曲が大量に落ちてるわけです。
序盤ならともかくクライマックスの重要曲が落ちまくりなわけですよ。
これで2枚目が出なかったらシャレにならん……

もう一つ、もう1枚出る可能性を感じさせる状況証拠が。
主題歌シングルとサントラのレーベルを見てて気付いたのです。
それぞれがとらドラ!のロゴ(丸に文字が入ってるアレ)なことに。
プレパレードが「と」でサントラが「ら」でオレンジが「ド」。
※バニラソルトとsilky heartは堀江由衣仕様になってる



このデザインだとあと「ラ」と「!」が有っても不思議じゃない。
サントラがもう1枚とよくあるキャラソング集みたいのが出るとか。
少なくとも「ホーリーナイト」を収録する何かは1枚出るはずだよ。
(ドラマCDはリリースタイミングから考えて別扱いだろうか)

この作品は終盤に向かって雰囲気が大きく変わっていくのです。
そこまでも穏やかだったり切なかったりする曲を重点的に使ってたけど
日常系のノリノリな曲やネタっぽい曲もそれなりに散りばめられていた。
しかし終盤は遊びの要素が大幅に減って切ないモードに突っ走っていく。
雰囲気を作るために音楽をつけないシーンも目立つようになっていた。
使ってる音楽も穏やかで静かで切なくてキレイな曲がほとんどになって。
最後の2話なんか冒頭の「Startup」以外は全てがその手の曲になったし。
ここまで雰囲気作りを徹底してたことにちょっと感動してしまいました。

終盤で未収録曲がやたらと多いのは1枚目のサントラに収録された曲と
シチュエーションが求める雰囲気がかけ離れてしまったせいでしょう。
ちなみにサントラ収録曲で後半(17話~)に最も多く使用されてたのは
キラキラした旋律の繰り返しが凄く印象的な「雨色ロンド」です。
なんと16話以降では20話と21話以外は毎回のように使われてました。
まさにこの曲こそが後半の雰囲気を象徴してると言えるかもしれない。

あと後半に重点的に使われてたのは21話で初登場した2曲のピアノ曲。
ピアノだけの静謐な響きの中にどこか悲しさ切なさを感じさせる曲。
この「M21-1」と「M21-2」の2曲はなんと21~25話まで毎回使ってます。
使用頻度と曲の印象と使用シーンを含めて終盤の象徴と言える曲っすね。
この2曲を収録してないサントラなんてサントラとして不完全だよ。

終盤の重要シーンで使う「M19-1」「M20-1」「M22-4」「M24-1」「M25-1」
中盤やそれ以降に印象的に使ってる「M1-3」「M11-2」「M13-1」
序盤から中盤に印象的に使ってる「M2-1」「M3-2」
そして使用頻度の凄く高い日常系の曲「M2-2」「M4-1」「M4-2」「M5-3」
最低でもこのへんの曲まで収録したサントラを出さないと許されないよ。
てゆーか他の誰が許してもあてが許しまへんえ(誰よ)。


以下、未収録曲の全曲紹介と実際に曲を抜き出したシーンを説明。
サントラのとこに書いたやつに追加・修正をした完全版です。
詳細な使用リストは「とらドラ! 全楽曲」を参照してください。
※Mxx-xxの横の()は便宜的につけた曲名です

「M1-1」(手乗りタイガー)
16話のアバンの大河が会長立候補宣言のシーンで使ってます。

「M1-2」(カワイイ顔)
穏やかでキレイな曲。Tears of dragonのバリエーション
印象的なシーンで使ってるので聞き覚えがあるはず。
1話の私のために何でもしてくれる?なシーンで使ってます。

「M1-3」(ひとり)
キラキラした寂しい感じの曲。Tears of dragonのバリエーション!?
印象的なシーンで使ってるので聞き覚えがあるはず。
18話のみのりんが壊れた星を直してるシーンで使ってます。

「M2-1」(心の距離)
ピアノベースの物悲しい曲。Lost my piecesのバリエーション
印象的なシーンで使ってるので聞き覚えがあるはず。
16話の北村クンのホント馬鹿だよ俺ってなシーンで使ってます。

「M2-2」(スラップスティック)
ノリノリの変な曲。
シリーズ全体で13回も使われてるので聞き覚えあるはず。
4話のお弁当を持ち寄ってご飯を食べてるシーンで使ってます。

「M2-3」(プレパレード 次回予告mix)

「M3-1」(Happy Monday type.B)
Happy MondayのスキャットなしVer。
シリーズ全体で11回も使われてるので聞き覚えあるはず。
5話の体育の授業の(亜美の天然演技の)シーンで使ってます。

「M3-2」(帰り道)
穏やかで物悲しい曲。Hey! You are lucky girlのバリエーション
印象的なシーンで使ってるので聞き覚えがあるはず。
3話の大河が頑張って自転車に乗ろうとしてるシーンで使ってます。

「M4-1」(ポクポクポクポク)
変なビート(ポクポク)が目立つコメディ曲。
シリーズ全体で10回も使われてるのでたぶん聞き覚えあるはず。
10話の洞窟に入ってすぐのボケパートで使ってます。

「M4-2」(まったり気分)
ゆるい感じの日常のシーンって感じの曲。
シリーズ全体で14回も使われてるので聞き覚えあるはず。
17話の能登がファミレスの席を指示してるシーンで使ってます。

「M5-1」(カンチガイアワー type.B)
カンチガイアワーの旋律の無いVer。
カンチガイアワーと同じ曲とは思えないほど印象が違います。
5話の大河の前で黒い亜美が出現するシーンで使ってます。

「M5-2」(ゴージャス哀愁)
ピアノと弦楽器のゴージャスで哀愁を感じさせる曲。
14話の亜美がゆりちゃん先生をおだててるシーンで使ってます。

「M5-3」(昼下がり)
軽快で洗練された雰囲気の曲。
シリーズ全体で9回も使われてるので聞き覚えあるはず。
15話の亜美の心配したって馬鹿みるだけ~なシーンで使ってます。

「M6-1」(なんとなく戦隊系)
こてこて戦隊モノっぽい曲。
6話の食らえコンビニ神拳!のシーンで使ってます。

「M6-2」
軽快な日常系の曲。
6話でゴミ集めに行く下駄箱のシーンで(1回だけ)使ってます。

「M6-3」(恐怖ワカメの霊)
同じフレーズを繰り返すテンション系の曲。
印象的なシーンで使ってるので聞き覚えがあるはず。
6話の亜美がストーカーに恐怖するシーンで使ってます。

「M7-1」
7話のおまえ貧乳なのか?なシーンで(1回だけ)使ってます。

「M8-1」(壮大なスケールみたいな)
いかにも壮大って感じの曲。
8話の大河が練習するカットを並べてるシーンで(1回だけ)使ってます。

「M9-1」(タタタタタターン)
バチで叩いたような音で始まる変な曲。
11話の北村が景品を説明してるシーンで使ってます。

「M9-2」(Magic of love type.B)
Magic of loveのスキャットなしVer。
9話の亜美の別荘に到着するあたりで使ってます。

「M10-1 (バニラソルト イントロ パターンB)
中盤のバニラソルトのイントロがピアノになってるVer.
10/11/12/13/14/16話で使ってます。

「M11-1」
11話の生徒会の会議のシーンで(1回だけ)使ってます。
M7-1かM9-1の別パート!?

「M11-2」(スノーファンタジー)
ふわふわした幻想的な曲。
11話以降に8回も使ってるので聞き覚えがあるはず。
13話のアバンのミスコンの準備のシーンで使ってます。

「M11-3」(カーニバル)
サンバなリズムの曲。
11話の大河の抗議から練習に突入するシーンで(1回だけ)使ってます。

「M12-1」(プロレスショー)
12話のプロレスショーの劇パートのバックでかかってる曲。

「M12-2」(大河VS亜美)
12話のプロレスショーのメインエベントのバックでかかってる曲。

「M13-1」(走れ)
決めどころで使う、走り出すみたい(Startupと同じ系統)な曲。
印象的なシーンで使ってるので聞き覚えがあるはず。
13話の行ってやらなくちゃなシーンで使ってます。

「M13-2」(キャンプファイヤー)
13話のキャンプファイヤーで流れてるローファイな曲。

「M17-1」(構内放送BGM)
17話のお昼の放送のバックで流れてる曲。
はっきり識別できないのでよくわからないけど3曲ぐらいあります。
これだけは曲が識別できないので自作サントラに入れませんでした。

「M17-2」(silky heart 次回予告mix)

「M18-1」(オレンジ イントロ パターンB)
18/24/25で使ってるオレンジのイントロがギターになってるVer.

「M19-1」(幸せな瞬間)
ピアノベースの穏やかで優しい感じの曲。
19話で大河とサンタが踊ってるシーンで使ってます。

「M20-1」(ずっとこのまま)
ピアノベースの静かでキレイな曲。
20話でみのりんのずっとこのままなシーンで(1回だけ)使ってます。

「M20-2」(オレンジ イントロ パターンC)
20/23話で使ってるオレンジのイントロ違いVer.
ピアノとビブラフォンを重ねたような音!?

「M21-1」(届かない想い)
ピアノの静かでキレイな曲。
終盤の印象的なシーンで何度も使ってるので聞き覚えがあるはず。
25話の大河と竜児が何度もキスをするシーンで使ってます。

「M21-2」(偽りの笑顔)
ピアノの静かでキレイな曲。
終盤の印象的なシーンで何度も使ってるので聞き覚えがあるはず。
23話の亜美のでもホントは私がいなけりゃなシーンで使ってます。

「M21-3」(オレンジ イントロ パターンD)
21話で使ってるオレンジのイントロ違いVer.
これもピアノと何かを重ねたような音。

「M22-1」
軽やかで穏やかな日常系の曲。
22話のラーメン屋の前で待ってるシーンで(1回だけ)使ってます。

「M22-2」(マカロニウエスタン)
マカロニウエスタン!?って感じの曲。
22話のラーメン屋のオヤジが舞ってるシーンで(1回だけ)使ってます。

「M22-3」
22話のみのりんが亜美を脅かしたシーンで(1回だけ)使ってます。
もしかしたら別荘に行った回にも使ってた(曲と認識しなかった)かも。

「M22-4」(決意)
穏やかでどこか物悲しい感じの曲。
23話の大河が落ち込んだ竜児に大丈夫!と言ってるシーンで使ってます。

「M24-1」(見えていること)
弦楽器ベースの穏やかで優しい曲。
24話のみのりんの見えてるものに走り出せなシーンで使ってます。

「M25-1」(信頼)
ギターベースの穏やかでどこか寂しい曲。
25話のあいつは俺を信じてくれてるなシーンで(1回だけ)使ってます。

[小説] とらドラ! 1~7巻

アニメがそろそろ佳境(次回が最終回)になろうという今日この頃。
何度も見返してたらすっかり気分が抜けなくなってしまいました(笑)。
サントラは無限リピート中だし、楽曲リストはもう作っちゃったし、
他に何か浸れるものはないのか!と原作にまで手を出してしまいました。
放送終わったら読もうかなと、読んでもいいとは思ってたんですがね。
我慢できなくなって放送済みの分だけでも読んでしまうことに。
実は既に10巻(最終巻)まで買ってあって7巻まで読み終わってたりして。
原作とアニメの内容の違いもそこまでほぼ把握しました。
(8巻と9巻もざっと内容の確認はした)

と言うわけで原作の印象も含めてそのへんにざっと触れておきます。
実は前回凄い長い時間かけて書き続けて終わらなかったものです(汗)。
収拾つかなくなってたので内容を整理して構成しなおしました。
原作とアニメの詳細な比較は気が向いたら改めてやるかもしれません。
(ハルヒもやろうとか思いつつ結局やらなかったけどな)

まず原作を読んでの感想はアニメは思ってたより原作に近い、かな。
ライトノベルの1巻は頁数にもよるけどだいたい3~4話程度は必要で、
だけどこのアニメでは1巻分が2話で終わると言う話を耳にしてたので。
てっきりもっと原作から中身を削った感じになってるんだとばかり。
確かに削っては有るんだけど筋はかなりきちんと再現されてるので、
よく2話で収まったものだと逆に感心してしまったぐらいです。

ちなみに原作とアニメの対応はこんな感じになってます。
1巻→1~2話、2巻→5~6話、3巻→7~8話、
4巻→9~10話、5巻→11~13話、6巻→14~16話、
7巻→17~19話、8巻→20~21話、9巻→22~23話。

上のリストを見てもらえばわかる通り1巻がほぼ2話で構成されてます。
そしてどうやらアニメで最後までやるつもりらしいのもわかります。
と言うか物語の最後までやるのが制作の大前提だったんじゃないかな。
中盤以降の展開を考えたら中途で投げないその方針は正しいと思うし、
たぶんそれが原作者の希望でもあったんじゃないかと思った。
最後までやる前提で構成してあるから1巻がほぼ2話配分なんだろうね。
この作品は途中の内容を削りようが無いので全体を圧縮したのでしょう。

原作からアニメだとあまり重要でないシーンが削られてたりもしますが
多くはセリフのやりとりを整理することで内容を詰めてるみたいです。
原作を読んでてアレ?ずいぶんセリフが多いなとか思ったぐらいだし。
このセリフをそのまま全部映像化したら相当くどそうだなと思ったり。
(ローテンポで喋りまくってウザイことになってる作品も有ったっけ)
あと小説は全て言葉で説明しなきゃいけないので冗長でも有るかも。
これは原作はセリフが多くてダメという意味ではないので念のため。
小説は言葉を連ねることで魅せる媒体なのでこれはこれでいいのです。
むしろこのセリフの多さは作品の魅力の一端だしクセになる面白さだよ。
(アニメのキャストで脳内で喋らせるととても楽しい)
でなきゃ他のことを(いっぱい)放置して一気に読んだりしないさ。

つまり原作とアニメのセリフの量の違いは媒体の特性の違いなのです。
アニメは視覚で雄弁に説明してしまえる映像の特性を最大限に利用して、
セリフや説明(語り)を贅肉を落とすみたいに整理してしまったのです。
だからセリフが大幅に減ってるわりにそれほど内容が違わないのです。
ただその削り落とした贅肉こそが小説っぽい要素とも言えるわけで。
キノやハルヒみたく小説が原作だと実感できるようにはなってません。
(ライトノベル原作で小説っぽさを感じるアニメって滅多にないが)
恐らくこの作品の本質は小説っぽさではないと割り切ったのでしょう。

アニメで小説っぽい雰囲気をあえて出さなかったのかなとも思った。
もしもセリフや語りも含めて原作の内容をかなり忠実に再現したら、
ハルヒそっくりになっちゃいそうだなと原作を読んでて思ったから。
体裁がハルヒそっくりなのはアニメでも気付いてはいたんだけど。
あ、ストーリーとかは全く似てないので念のため。

例えば大河は凄い美少女だけど中身は恐ろしく規格外であるとか。
入学当時に外見(だけ)に惹かれて告白してくる人が多かったけど、
それらを片ッ端から切って捨ててた逸話なんかもそっくり同じだし。
竜児が当人の意思とは無関係に大河のフォロー役に回るのもそっくり。
とんでもないヤツと思ってたのに次第に惹かれてくのもそっくり。
原作だと竜児の語りっぽいのがいっぱい入ってるのでさらに似てる。
そして原作の大河のセリフ回しがなんかとってもハルヒっぽい……
アニメと違って結構べらべらと捲くし立てるのも似てる所ですな。
3巻(アニメは7~8話)の大河の自分の感情を持て余した不機嫌な姿に、
思わず「逢坂大河の憂鬱」とタイトルつけたくなったぐらいだよ(笑)。

アニメではセリフを整理したさいに口調も多少変えてあったりします。
意図したのかは定かではないけどハルヒっぽさがキレイに消えてます。
ハルヒっぽいリアクションをしてるところが変えてあったりもするし。
(ハルヒっぽくないセリフは原作そのままだったりもする)
アニメだけだと大河がハルヒに似てる?どこが?って感じになってるね。
既存の(しかも超人気な)作品に印象が似るのはあまり得策ではないし。
意図してハルヒっぽさを消したのだとしたらそれは正しいと思われます。
キャラが似てなくても構図的にやっぱりハルヒに似てるんだから。

アニメではセリフだけではなくてキャラも微妙に変えてあったりします。
口調なんか特にそうだけど原作よりもずいぶん柔らかくなってるのです。
かなりボロクソ言いまくってる最初の方ですら原作よりマシなのだよ(笑)。
底意地の悪さが見え隠れしてた部分をキレイサッパリ削ったのも含めて、
わがままな暴れん坊ではあるけど性根は悪くないみたいにしてあります。
原作のままでも大河が竜児を好きになる理由は十分に伝わってくるので、
アニメでは竜児が大河を好きになる理由づけをより補強したんだろうね。

互いの距離感は言葉で説明せずに見せて感じさせないといけないので、
セリフのやり取りはハッキリと変化を感じられるようにしてあります。
19話(7巻)の最後の自分の気持ちを自覚する前後で特に大きく変わってて、
最近(終盤)の回なんか暴言がほとんど無くなって穏やかな感じすらするよ。
確かに原作も変化はしていってるけどここまで大きくは変わらないのです。
セリフの裏にある内面の変化を言葉であれこれと説明はしてくれるけどね。
映像作品でその手法はよほど上手くやらないと陳腐になってしまうから、
もっと視覚的に皮膚感覚に訴えるように内容をいじってあるのでした。
23話(9巻)の大河が自分からバイトすると言い出す前後のシーンなんか、
アニメでは原作に比べてビックリするほど素直で可愛くなってるよ。

アニメでは互いの距離感や感情を丁寧かつ絶妙に表現しています。
そのへん原作だとどう記述してあるのだろうととても興味が有りました。
で、実際に読んでみて知ったよ。全部、懇切丁寧に書いてあることを。
そうなんです。アニメだとそれっぽく匂わせる態度や表情やセリフは、
原作では心情から行為の理由から何から何まで全部書いてあるのです。
いくら言葉で魅せる小説と言えど書きすぎなのでは?と思うぐらいに。

例えば5話(3巻)で亜美が竜児に自分は悪くないと主張するシーンの後。
アニメだと口元に笑みを浮かべて高須クンてチョロイな表情のところ。
原作は「チョロすぎじゃん」とかそのまま書いてあって唖然としたよ。
この手のってもう少し回りくどく形容だけ書くもんだと思ってたから。
※教室に戻りしな亜美は口元に悪戯っぽい笑みを浮かべた、とか
こんな感じで原作だと直接的に書いてあることが少なくありません。
アニメは言葉で説明せずに些細な表情や行動で感情を表現してるから
観察力や洞察力(経験値)が無いと状況を完全には理解しきれないけど、
原作なら読めばほとんど全てが理解できるようになってるのでした。
つまりアニメでわからない部分があったら原作を読めばいいのです。

もちろんアニメだけでもちゃんと理解できるように作ってはあります。
些細な表情の意味も先に進めば必ずハッキリとした形になってくから。
その瞬間に理解しきれなくともさほど大きな問題にはならないのです。
ふりかえった時にあのシーンはそういう意味だったとわかるハズだから。
アニメは原作ほど簡単ではないけど決して不親切でもないと思うのです。

全体の尺の都合でアニメは原作より内容を圧縮した感じになってますが、
ただ単純に詰めてあるだけではなく細部の構成を結構変えてあります。
そしてアニメにしかないシーンやセリフが追加されてたりもします。
えっ?このシーンやセリフって原作に無いんだ、と驚いたりもしました。
例えば1話(1巻)の最後の大河が自分の部屋でご飯を食べるシーンとか。
ここは大河と竜児の関係が始まった象徴的なシーンと言えるのだけど、
原作だと掃除を始めようとするところまででこのシーンが無かったり。
起きたら恐らくこんな場面が展開するだろうとは書いてはあるけど。
それを膨らませて実際の映像として見せたのは上手いなと思ったよ。

存在してるはずのシーンを実際の映像にしてあるのは他にもあります。
12話(5巻)で大河が竜児にみのりんに謝りなさいよと言ってるシーン。
正しいとか間違ってるとかは問題じゃなくて、とにかく謝ってのところ。
このセリフはその言い回しも印象的だし、意味合いもとても重いのです。
しかしこのシーンもセリフも原作には影も形も無かったのでした……
当然のように存在してると思ってたので読んでて凄くビックリしたよ。
ここなんかほんの少し内容を追加しただけなのに劇的に良くなってます。

原作からアニメでシーケンス(流れ)を入れ替えてある部分も有ります。
例えば2話(1巻)の付き合ってると誤解された後のファミレスのシーン。
ここアニメだと、竜児の家に入り浸ったのは「居心地良かったから」→
わかってくれない「みんなむかつくんじゃー!」と電柱を蹴り倒し→
「明日、北村クンに告白する」それで終わりにする、という流れです。
しかし原作だと告白する→居心地良かった→むかつくの順だったりして。
じっくり見比べた限りはここはアニメの方が流れに無駄が無いっすね。
「居心地良かったから」をストレートに言ったのもとてもいいと思う。
原作だと回りくどくそれっぽい意味の言葉を羅列してただけだから。

セリフの位置が変わって意味合いや重みが変わってる部分も有ります。
例えば10話(4巻)の「高須クンってたまに優しいんだから」のセリフ。
そこに至るやり取りから亜美の本心が透けて見える意味深なセリフ。
なんと驚いたことに原作にはここにこのセリフは存在しないのでした。
「たまに優しいくせに」ってセリフはここ外れる~なシーンに有って、
※部屋に呼びに行ったら姿見でポーズ取っていたあのシーン
移動したというより削ったセリフの言い回しを再利用した感じですが。
セリフの持つ意味合いをくっきり際立たせるようにしてあるのでした。

もうひとつ。20話(8巻)の「わお、衝撃の告白じゃん」ってセリフ。
アニメは「そりゃよく見てるからな」な一種の告白に対する反応です。
竜児のさりげないアピールに対するみのりんの微妙な受け答えなのです。
しかし原作では昨日の挙動不審の説明(腹痛)に対する返事だったりして。
原作からアニメで対応するセリフを変えて意味を全く変えてるのです。
原作では大して意味のないセリフに重要な意味を与えてるわけです。
ここも原作のセリフ(だけ)を再利用して内容を掘り下げた感じっすね。

原作とアニメの対応表に漏れてる3話と4話のこと。
アニメの1~2話が原作の1巻にほぼ沿って構成された内容だったから、
2巻でいきなり亜美が登場して5話の内容に飛んだのにはビックリしたよ。
3話と4話は原作の内容を少し使ってるけどほぼオリジナルなのでした。
(スピンオフも読んで存在しないのは確認しました)
つまり「北村クンの見てくれない世界なんて~」って印象的なセリフも、
「俺だけが本当の彼女を分かってやれる、ってやつ」な鋭いセリフも、
全部アニメで追加されたセリフだったのです。なんともビックリです。
実は「俺だけが~」でこの作品は只者じゃないと認識したんですが……

オリジナル入れるより原作分に余裕を持たせろよと思う人もいるかも。
確かに2話の余裕があれば終盤の構成が今よりも楽だったと思われます。
でも3~4話にあえてあの内容を入れたことは評価できると思ったかな。
原作通り3話から5話に飛ぶと竜児と大河の片恋同盟的な状況が短いから。
奇妙な形で安定した二人の関係の構図を視聴者に実感させないうちに
亜美が登場して竜児と大河の関係を引っ掻き回してしまうわけだし。
亜美をさっさと登場させるとハーレムっぽい構図にも見えてしまうから。
だからこれはあくまで竜児と大河の物語だと印象づけをしたのでしょう。
好きな相手の魅力と相手への想いの深さを描いたのもとても良かったね。
考えてみたら原作にはそのへんあんまり描かれてなかったりして。

こんな感じで原作のストーリーや魅力をしっかりアニメでは再現しつつ、
より内容を掘り下げるように細部の構成を変えたり追加してあるのです。
媒体の特性の違いを生かしてより直感的に伝わるようにしてあるのです。
アニメが面白いのは面白い原作の筋を忠実になぞったからだけではなく、
魅力がより伝わるようにアニメスタッフが頑張ってるからなのです。
今までにとても面白い(好き)と思ったアニメは例外なくそうだったよ。

[CD] とらドラ! オリジナル・サウンドトラック

※音楽は橋本由香利さん

とらドラ! サウンドトラック

作中にポップでキャッチャーな曲がいっぱい散りばめられてたし、
印象的なシーンでキレイだったり物悲しい曲が使われてたりしたので
(レンタルで)視聴せずに買ってしまおうかという気持ちはありました。
でも変な曲もあったりしていきなり買ってしまうには決め手にかける。
かといって週間レンタルできる頃には放送が終わってしまうし。
中身のレベルなど問わずに端から買ってしまえるほどの金はない……

なんてことをうだうだと考えつつ(秋葉原の石丸の)店頭で手にとって
視聴機にCD(のバーコード)をかざしてざっと聞いてみたのでした。
そしてたら耳馴染みの欲しかった曲が続々と出てくるではないですか!
次の瞬間にレジで支払ってる自分がおりました……
そーだった。視聴コーナーは(金のない人間には)危険地帯だった(爆)。

と言うわけで肝心の中身について。
方向性を一言で言うならポップでバラエティ豊かって感じでしょう。
とっても耳なじみな日常っぽい曲やコメディタッチの曲と、
印象的なシーンや決めどころで使ってるキレイ系・切ない系の曲、
そしてこんな曲あったっけ?なテクノやジャズや和風のビート。
それらが渾然一体となって不思議なハーモニーを作り上げてます。
音楽としてはなかなかに聞き応えのあるサントラに仕上がってます。
ただしサントラとしてはちょっと疑問のある選曲ではあるかな。

それは「こんな曲あったっけ?」って印象に尽きるわけです。
そう感じた曲が1曲や2曲なら記憶に残らなかっただけだろうけど、
サントラの収録曲30曲の3分の1ほどが聞き覚えがなかったりして。
部分的とは言え何度か本編を見返してたのにそう感じたわけで。
ホントに使ってないのか、使ってたのに記憶にないだけなのか、
そのへんが気になって作っちゃったよ、例のヤツを。勢いに任せて。
未収録曲がどの程度あるかも知りたかったので。

例のヤツって何よ?って感じですが。
ここをずっと見てる人なら想像つくであろう全楽曲の使用リストです。
まだ放送が終わってないので21話までの暫定版だけど。
(実は毎週見てたりする)
それでも当然ながら1クール作品より時間がかかってるわけで。
てゆーか最後までやったら2クール作品としては初めてになるわけで。
完成したら自分を誉めてあげたい(おいおい)。

全曲リストを作っててわかったことがいくつか有りました。
それは聞き覚えのない曲の多くは実際に使われてないってこと。
なんと30曲中で7曲も21話までには使われてません。
曲調を考えると残り話数で使う可能性もかなり低いと思われます。
使用頻度が低いとか使い方の関係であまり印象に残らない曲もあるし。
最初に感じた3分の1程度が聞き覚えがないのがまさに正解なわけです。
作品の雰囲気に浸りたい場合にはちょっと難がある選曲になってる。
ちなみに未使用曲や印象薄い曲も音楽としては面白いんだけどね。

未使用曲がたっぷり収録されてる代わりというわけでもないけど、
極めて使用頻度の高い曲が何曲もサントラに収録されてません。
「M4-2」なんか21話中に最多の14回も使ってる超耳馴染みの曲だよ。
「M2-2」「M4-1」「M5-3」あたりも優先的に収録すべき曲だろう。
※使用位置とかは後述もしくは全楽曲使用リストで
他にも耳馴染みの曲や印象的な曲が何曲も落ちてて悲しい気分に。
2クールで1枚だと未収録曲がてんこもりなのは仕方ないとはいえ、
このまま2枚目が出ないならもう少し収録曲を考えて欲しいぞと。

放送で使ってるVerと収録してるVerが違う曲もあったりします。
「Happy Monday」は作品を熱心に見てた人なら聞き覚えが有るはず。
でも実際に使用されてるのと聞き比べると大きな違いが有るのです。
それはサントラに収録されてるのにはスキャットがついてるってこと。
放送では一度もスキャットが入ってるVerを使ってません。
スキャットつきだと雰囲気が変に洗練されるから使えないのかな?
でも他にもスキャットの入ってる曲はあるしそれは使ってるのにね。
「Magic of love」もサントラに収録されたスキャットつきとは別に
未収録のスキャットなしのVerがあるけど放送では両方とも使ってるし。

わかったことその2は思ってたよりも曲数が少ないってこと。
2クール作品なのに曲数がハルヒやefといい勝負なんですけど。
全部の曲を集めてもせいぜい2枚分にしかならない曲数ってことです。
つまり確実に2枚目が出るとはいいがたい曲数だとも言えるのです。
スタチャはサントラを熱心に出してるくれる会社じゃないしね。
フタコイ オルタナティブみたいなのは例外中の例外だから……
(efみたいにほぼ全部の曲が収録されるのは奇跡的なレベル)

曲数が少ない理由は音楽の使われ方に関係してるのです。
この作品は音楽を長々とつけるシーンが多いのです。
そして意図的に音楽をつけないシーンも結構多いのです。
コメディ色のある作品としては1話あたりの使用曲が少ないのです。
曲をばしばし切り替えてテンポを形成する手法じゃないのです。
だから全体としての曲数が少ないしみょーに記憶に残ってるのです。
音楽も含めて作品の雰囲気作りをとても丁寧にやってるのです。
サントラの未使用曲はおそらく雰囲気に合わなかったのでしょう。
(目立たない曲も雰囲気が違うので目立たない使われ方をしてる)
楽曲をオーダーした段階ではそのへんがまだ曖昧だったのかな!?

確実に2枚目が出るとはいいがたい曲数だけど少しだけ望みもあります。
それは19話以降に毎回のようにピアノベースの新曲が入ってること。
それぞれ重要なシーンなのでもしかして書き下ろし?とも思ったよ。
このまま最終回までに曲が追加されていくなら2枚目が出る可能性が。
19話の「ホーリーナイト」(挿入歌)も何らかの形で収録するはずだし。
なんとか2枚目よ出てくれ!と願ってます。DVDの付属でもいいから

わかったことその3。
見てた時も何となく感じてたけどハッキリと実証したことというか。
この作品はED主題歌のイントロが本編から始まる構成になってます。
そのEDイントロが実は何種類か存在してるのでした。
バニラソルトの場合は中盤にピアノだけのイントロを使ってたし、
後半のオレンジに至っては21話まで毎回イントロが違ってます。
曲の一部には聞こえないからわざわざ作ってるってことだよね。
しかしこーゆー構成だとどーにも収録のしようがないような。

わかったことその4。
音楽の使い方(選曲)にも凄く特徴がありました。
それはここぞというシーンで使う曲が決まってるということです。
21曲目の「Lost my pieces」という弦楽器でメロを奏でる物悲しい曲。
これは2話と8話と16話と19話のクライマックスのシーンで流れます。
作品を熱心に見てた人ならどんなシーンかすぐにわかるでしょう?
作中でも最も強く感情を揺さぶるシーンで使ってるわけです。
そして何とこの曲はこのシーンでしか使ってないのです。
まさしく最終兵器というか、この作品の実質的なメインテーマっすね。

ちなみに未収録のLost my piecesのピアノバリエーション(M2-1)もあって
作中のとても印象的なシーンで何度か使ってます。収録してくれよ!

最終兵器「Lost my pieces」程ではないけど他にも決め所で使う曲が。
1曲目の「Startup」と24曲目の「空色の放課後」がそれ。
「Startup」は6話のクライマックスと3話のファイト一発のシーンと
13話の二人で走るシーンと16話の殴りこみのシーン。
「空色の放課後」は4話と10話と13話の最後のシーン。
つまりこの3曲で19話までのクライマックスの曲が網羅できるという。
使用リストを作ってて徹底してるなと感心したところです。

ちなみに「Startup」と同じ系統(使い方)の曲がもう1曲(M13-1)あって
それもとても印象的なシーンで何度か使ってます。収録してく(以下略)


以下、全曲紹介とどこで使われてるかを簡単に説明。
※詳細な使用リストは「とらドラ! 全楽曲」に

「Startup」
決めどころで使う、走り出すみたいな曲。
ここぞというシーンで使ってるので強く印象に残ってるはず。
6話のクライマックスの「やめてやる~」なシーンで使ってます。

「Magic of love」
軽快で元気いっぱいな感じの曲。
みょーにキャッチャーな曲なので聞き覚えがあるはず。
7話の大河が髪型を誉められて喜んでるシーンで使ってます。
これはスキャットが入ってるVerで入ってないVerもあります。

「Morning Glory」
爽やかな朝、みたいな感じの曲。
21話までに8回使われてるので聞き覚えあるはず。
2話のAパート冒頭の登校してるシーンで使ってます。

「小鳥のエチュード」
マリみてに出てきそうな優雅でカワイイ感じの曲。
21話までに8回使われてるので聞き覚えあるはず。
2話のアバンのご飯を食べてるシーンで使ってます。

「風を聞いて」
エネルギッシュに疾走する感じの曲。
3話のアバンのソフト部のシーンで使ってます。

「Duty of love」
軽快に歩いていくみたいな曲。Magic of loveのバリエーション。
18話のツリーを組み立てて(完成する)シーンで使ってます。

「Happy Monday」
開放的な夏のビーチみたいな曲。
これはスキャットが入ってるVerで実際に使ってるのは入ってないVer。
(そっちは21話までに11回使われてます)

「READY STEADY GO!」
サックスが歌ってる軽快なフュージョン。
みょーにキャッチャーな曲なので聞き覚えがあるはず。
8話の大河と亜美が水泳で勝負してるシーンで使ってます。

「Chance☆Chase☆Classroom」
音が跳ね回るスラップスティックな曲。
21話までに7回使われてるので聞き覚えあるはず。
1話で竜児に財布を差し出すあたりのシーンで使ってます。

「カンチガイアワー」
こんな曲あったっけ?な隠微な雰囲気の曲。
15話のアバンの誤解しそうな話のシーンで使ってます。
記憶に残ってませんでした……

「Kitchen in The Dark」
こんな曲あったっけ?なダウナーで変なビートの曲。
21話までには使ってません。

「Psychocandy」
こんな曲あったっけ?なゴアっぽいテクノビート。
2話でクッキーを北村に届けようと走るシーンで使ってます。
記憶に残ってませんでした……
(21話はサントラを買ったあとに見たので)

「キ・メ・ゼ・リ・フ」
こんな曲あったっけ?な和風の疾走グルーブ。
21話までには使ってません。

「クリームブリュレの作り方」
ふわふわしたファニーな曲。
21話までに7回使われてるので聞き覚えあるはず。
1話で大河が(暴れた後の)ご飯を食べてるシーンで使ってます。

「夕暮れの約束」
ピアノベースの物悲しい曲。
印象的なシーンで使ってるので聞き覚えがあるはず。
(21話までに8回使ってるので使用頻度も高いです)
2話で大河が電柱を蹴り倒してるシーンで使ってます。

「Hey! You are lucky girl」
こんな曲あったっけ?な華やかで軽快な曲。
5話の亜美が大河たちに挨拶をしてるシーンで使ってます。
記憶に残ってませんでした……

「Great escape」
こんな曲あったっけ?なノリノリのスカ。
21話までには使ってません。

「love on the balloon」
こんな曲あったっけ?な穏やかな雰囲気の曲。
21話までには使ってません。
和楽器を使ってるのが作品の雰囲気に合わないのかな!?

「Tiger VS Dragon」
こんな曲あったっけ?なデジロックっぽい曲。
1話で大河が襲ってくるシーンで(2度とも)使ってます。
画面のインパクトが強すぎて曲は記憶に残ってなかったよ。

「Monochrome set」
こんな曲あったっけ?なホラーっぽい変な曲。
9話の冒頭の悪夢?のシーンで使ってます。
記憶に残ってませんでした……

「Lost my pieces」
決めどころで使う、弦楽器ベースの切ない曲。実質メインテーマ。
作中の最も印象的なシーンで使ってるので強く印象に残ってるはず。
2話と8話と16話と19話のクライマックスのシーンで使ってます。

「Small Heaven」
オモチャっぽい音色の軽快でファニーな曲。
21話までに8回使われてるので聞き覚えあるはず。
1話で竜児が渡せない捧げ物を見せるシーンで使ってます。

「Next Mission」
こんな曲あったっけ?なファンキーでエキセントリックな曲。
2話でみのりんが大河をよろしくと言うシーンで使ってます。
他にも2箇所で使ってるけど記憶に残ってませんでした……
妙なテンションだったということは覚えてたんだけどね。

「空色の放課後」
バイオリンベースの優しい感じの曲。
印象的なシーンで使ってるので聞き覚えがあるはず。
4話の最後の屋上のシーンで使ってます。

「雨色ロンド」
キラキラした物悲しい曲。
後半の印象的なシーンで使ってるので聞き覚えがあるはず。
13話の大河の父親のメールが届いた後のシーンで使ってます

「届かない手紙」
こんな曲あったっけ?な軽快で優しい感じの曲。
21話までには使ってません。

「オンナノコの気持ち」
音が跳ねるようなカワイイ曲。
みょーにキャッチャーな曲なので聞き覚えがあるはず。
1話のみのりんが竜児に挨拶してるシーンで使ってます。

「優しさの足音」
ギターベースの優しい感じの曲。空色の放課後のバリエーション
印象的なシーンで使ってるので聞き覚えがあるはず。
1話のアバンの語りのシーンで使ってます。

「Tears of dragon」
こんな曲あったっけ?な軽快で前向きな感じの曲。
21話までには使ってません。

「アイキャッチ」
こんな曲あったっけ?なまさにアイキャッチっぽい曲。
21話までには使ってません。
そもそもアイキャッチに特定の曲は使ってないし。
※本編から曲もセリフもつながってる

「プレパレード (TV-SIZE)」
前半のOP主題歌。

「バニラソルト (TV-SIZE)」
前半のED主題歌。


続いてこのサントラに未収録の曲も全曲紹介。
※Mxx-xxの横の()は便宜的につけた曲名です

「M1-1」(手乗りタイガー)
16話のアバンの大河が会長立候補宣言のシーンで使ってます。

「M1-2」(カワイイ顔)
穏やかでキレイな曲。Tears of dragonのバリエーション
印象的なシーンで使ってるので聞き覚えがあるはず。
1話の私のために何でもしてくれる?なシーンで使ってます。

「M1-3」(ひとり)
キラキラした寂しい感じの曲。Tears of dragonのバリエーション!?
印象的なシーンで使ってるので聞き覚えがあるはず。
18話のみのりんが壊れた星を直してるシーンで使ってます。

「M2-1」(心の距離)
ピアノベースの物悲しい曲。Lost my piecesのバリエーション
印象的なシーンで使ってるので聞き覚えがあるはず。
15話の大河が自分の至らなさを悔いてるシーンで使ってます。

「M2-2」(スラップスティック)
ノリノリの変な曲。
21話までに12回も使われてるので聞き覚えあるはず。
2話の証言者たちのシーンで使ってます。

「M2-3」(プレパレード 次回予告mix)

「M3-1」(Happy Monday type.B)
Happy MondayのスキャットなしVer。
21話までに11回も使われてるので聞き覚えあるはず。
5話の体育の授業の(亜美の天然演技の)シーンで使ってます。

「M3-2」(帰り道)
穏やかで物悲しい曲。Hey! You are lucky girlのバリエーション
印象的なシーンで使ってるので聞き覚えがあるはず。
3話の大河が頑張って自転車に乗ろうとしてるシーンで使ってます。

「M4-1」(ポクポクポクポク)
変なビート(ポクポク)が目立つコメディ曲。
21話までに9回使われてるのでたぶん聞き覚えあるはず。
10話の洞窟に入ってすぐのボケパートで使ってます。

「M4-2」(まったり気分)
ゆるい感じの日常のシーンって感じの曲。
21話までに14回も使われてるので聞き覚えあるはず。
10話のアバンの企みが北村にばれたシーンで使ってます。

「M5-1」(カンチガイアワー type.B)
カンチガイアワーの旋律の無いVer。
カンチガイアワーと同じ曲とは思えないほど印象が違います。
5話の大河の前で黒い亜美が出現するシーンで使ってます。

「M5-2」(ゴージャス哀愁)
ピアノと弦楽器のゴージャスで哀愁を感じさせる曲。
5話の亜美が教室で挨拶するシーンで使ってます。

「M5-3」(昼下がり)
軽快で洗練された雰囲気の曲。
21話までに7回使われてるので聞き覚えあるはず。
15話で亜美の心配したって馬鹿みるだけ~なシーンで使ってます。

「M6-1」(なんとなく戦隊系)
こてこて戦隊モノっぽい曲。
6話の食らえコンビニ神拳!のシーンで使ってます。

「M6-2」
軽快な日常系の曲。
6話でゴミ集めに行く下駄箱のシーンで(1回だけ)使ってます。

「M6-3」(恐怖ワカメの霊)
同じフレーズを繰り返すテンション系の曲。
印象的なシーンで使ってるので聞き覚えがあるはず。
6話の亜美がストーカーに恐怖するシーンで使ってます。

「M7-1」
7話のおまえ貧乳なのか?なシーンで(1回だけ)使ってます。

「M8-1」(壮大なスケールみたいな)
いかにも壮大って感じの曲。
8話の大河が練習するカットを並べてるシーンで(1回だけ)使ってます。

「M9-1」
11話の北村が景品を説明してるシーンで使ってます。

「M9-2」(Magic of love type.B)
Magic of loveのスキャットなしVer。
9話の亜美の別荘に到着するあたりで使ってます。

「M10-1 (バニラソルト イントロ パターンB)
中盤のバニラソルトのイントロがピアノになってるVer.
10/11/12/13/14/16話で使ってます。

「M11-1」
11話の生徒会の会議のシーンで(1回だけ)使ってます。
M9-1の別パート!?

「M11-2」(スノーファンタジー)
ふわふわした幻想的な曲。
11話以降に6回使ってるので聞き覚えがあるはず。
13話のアバンのミスコンの準備のシーンで使ってます。

「M11-3」(カーニバル)
サンバなリズムの曲。
11話の大河の抗議から練習に突入するシーンで使ってます。

「M12-1」(プロレスショー)
12話のプロレスショーの劇パートのバックでかかってる曲。

「M12-2」(大河VS亜美)
12話のプロレスショーのメインエベントのバックでかかってる曲。

「M13-1」(走れ)
決めどころで使う、走り出すみたい(Startupと同じ系統)な曲。
印象的なシーンで使ってるので聞き覚えがあるはず。
13話の行ってやらなくちゃなシーンで使ってます。

「M13-2」(キャンプファイヤー)
13話のキャンプファイヤーで流れてるローファイな曲。

「M17-1」(構内放送BGM)
17話のお昼の放送のバックで流れてる曲。
はっきり識別できないのでよくわからないけど3曲ぐらいある。

「M17-2」(silky heart 次回予告mix)

「M18-1」(オレンジ イントロ パターンB)
18話で使ってるオレンジのイントロがギターになってるVer.

「M19-1」(サンタと踊る)
ピアノベースの穏やかで優しい感じの曲。
19話で大河とサンタが踊ってるシーンで(1回だけ)使ってます。

「M20-1」(ずっとこのまま)
ピアノベースの静かでキレイな曲。
20話でみのりんのずっとこのままだったらな(1回だけ)使ってます。

「M20-2」(オレンジ イントロ パターンC)
20話で使ってるオレンジのイントロ違いVer.
ピアノとビブラフォンを重ねたような音!?

「M21-1」(届かない想い)
ピアノの静かでキレイな曲。
21話のこれが現実ってやつだなシーンで(1回だけ)使ってます。

「M21-2」(偽りの笑顔)
ピアノの静かでキレイな曲。
21話の亜美がみのりんに言葉で喧嘩を売るシーンで(1回だけ)使ってます。

「M21-3」(オレンジ イントロ パターンD)
21話で使ってるオレンジのイントロ違いVer.
これもピアノと何かを重ねたような音。

とらドラ! 17~19話

17話からオープニングとエンディングが変わりました
先行して曲のCMが流れてたのでいつ変わるんだろうと思ってたよ。
てっきり真ん中でキリがいい14話から変わるんだと思ってたから。

でも、よくよく考えればコレは絶妙なタイミングだったわけです。
16話の最後のあのセリフでそれまでとは状況が変わってしまったから。
つまり曖昧で不自然な仲良しごっこな関係が終わってしまったのです。
元気な曲から緊張感と切なさが入り混じった曲になったのが象徴的すね。
エンディングが軽快な曲調から甘い曲調になったのも内容に沿ってるし。
大人の都合で1クール単位で機械的に曲を替えてくる作品が少なくない中、
ちゃんと内容の変化にあわせて曲を替えてきたのがとても好感触でした。
スタチャは元から作品とかけ離れた曲をつけてきたりはしないけど、
それでも変則的なタイミングで差し替えてくることは珍しいから。
(内容にあわせたのはD.C.のエンディングぐらいしかないはず)

新しいオープニング・エンディング曲についてもう一つ思ったことが。
実は事前に流れてたCMではあまりいいイメージが持てなかったのです。
オープニングもエンディングも今までの曲がとても良いと思ってたから。
新しい曲に替わるって聞いた時に替えなくていいのにと思ったぐらいで。
CMで流れてるのを聞いても今までの曲より落ちるとか思ってしまったし。
でも実際に使われたのを見たらそれまでとは印象が180度変わりました。
これ凄くイイよ!CMで流れたサビ以外のそこに至る部分が結構良かったし。
展開に絶妙に合ってるし。映像があるのも印象が変わった理由だろうなと。
特に冒頭の白バックにコートを着て歩いてるシーンが凄くカッコイイね!
アニソンにとって作品こそが最高のCMなんだと妙に実感した瞬間でした。

16話の最後が亜美の「罪悪感はなくなった?」なセリフで終わって。
そのセリフが何の影響も及ぼさないなんてこの作品ではあるはずもなく
でもここまで大きな変化を呼ぶとは予想をしてなかったよ。
そういえばセリフを発した亜美はみのりんの反応が予想外だったようで、
余計なことを言った?みたいに立ち去りながら口元を歪めていたのでした。
あの時点でみのりんが竜児の気持ちに気付いていたのは間違いはない。
てゆーかそうでなければ今回の内容や19話最後のセリフが成り立たないし。
でも亜美のセリフは自分のしてることの罪悪感を増幅してしまった感じ。
この曖昧で不自然な関係を続けるのが辛くなってしまったんじゃないかな。

今まではいつも明るくて元気でちょっと変って印象だったみのりんなのに、
今回のエピソードではかなり気持ちが下向いてる態度が目立ってたよ。
オーラが曇ってるせいでジャージ姿のとこなんて実にぱっとしないし。
(3話の酒屋でバイトしてるシーンと見比べると落差がわかるでしょ)
ヒロインの一人をここまで冴えない感じに描いてることに逆に感心した。

さらにこんな時にはやることなすこと裏目に出たりする。
特にツリーを倒して大河の宝物の星を壊してしまったところなんか……
接着剤を持ってる手が小刻みに震えてて見てるこっちが堪らなかった。
大河が言うようにアレは事故で壊れたのも仕方ないことだと思うのです。
事故だから運が悪かったから気にしないでと大河は許してくれるのです。
でもみのりんは自分が許せなくて、償いをさせて欲しいと言うのです。
これは至らなかったとしても少しでも大河に償いたいという気持ちと、
そうしないと罪悪感で自分が潰れそうだからって理由があるのでした。
だからこそそれを竜児に手伝ってもらうのは余計に辛かったのでしょう。

今回のエピソードでみのりんは不自然なほどに竜児を避けてました。
上に書いた通り気付いててでも気付かないふりが辛かったからだと思う。
一緒だと答えを迫られる可能性が高いのに答えが出せないからでもある。
これはみのりんが竜児の想いに答えられないって意味ではなくて。
いや、まさしく答えられないって意味でもあるけど。
会長さんと同様に竜児に対して「答えを出せない」って意味なわけです。

大河はきっとみのりんも竜児のことが好きだと言っていた。
大河とみのりんは親友で距離がとても近いから気持ちも見えるわけで、
その想像はそう大きく違わないし、実際竜児を好ましく思ってるはず。
だから竜児が告白すれば上手くいく可能性が高いのも確かです。
(好ましく思ってる程度でも相手に求められれば付き合うだろう)
でもそれは竜児とみのりんの傍に大河がいなければの話。

大河とみのりんは親友だからみのりんにも大河の気持ちが見えるのです。
恐らく大河が自覚するより前にその気持ちが見えてしまったのでしょう。
親友に遠慮したというより、それほど強い気持ちじゃなかったのです。
だから19話最後の大河の姿を見るまでもなく答える気は無かったと思う。
たぶん竜児こそ大河を幸せにしてくれる人だと思ってたんじゃないかな。
つまり「私は傲慢でずるいんだよ」ってセリフはこのことなのです。
じゃあなぜ気付かないふりをして曖昧な関係を続けていたのかというと、
それは大河が自分と竜児を結びつけようとしてるのも気付いてたから。
親友である大河の意向と想いの矛盾の中で答えることが出来なかった。
大河の涙を見た後にみのりんが竜児に(回りくどい)答えを出したのは、
大河の中で答えが出たのを見届けてこれでいいんだと思ったからだね。

別れを自覚した瞬間に涙を流すのはわりとお約束なシーンです。
涙を流すほど大事な関係だと涙が出て初めて気付くのもわりと定番です。
まぁ、視聴者からすれば大河が竜児を好きなのなんかわかってましたが。
あれ北村クンは?って感じですが、もちろん北村クンも好きなのです。
好きな気持ちは一つじゃないから。それぞれの好きの大きさが違うだけ。
最初は北村クンが一番好きだったのに、いつ頃から違っていたのかな
北村クンにふられても泣かなかったのに竜児の時は泣き崩れたんだから、
大河の中で竜児の存在は取替えがきかないほど大きくなっていたわけで。
自覚した後に裸足のまま竜児を追いかけるほどに想いが強かったのです。
ここはすっかり大河の気持ちにシンクロしちゃって涙がボーロボーロ……

今回のエピソードでもう一つ印象的だったのが大河とサンタの話。
この歳になってサンタを信じてるなんて無垢か無知以外にはないわけで。
でも大河はそこまで無垢とは思えないし、もちろん無知なわけがない。
なのに何故そこまでサンタにこだわるんだろうととても不思議だったよ。
でも次第に真意が見えてくる。信じてるのではなく、信じたいのだと。
自分のことを見てくれる人が世界のどこかにいると信じたかったのです。
本当はいないと知ってて、夢だと気付いてて、でも願わずにいられない。
それがクリスマスのサンタクロースという象徴的な存在だったわけです。

クリスマスのサンタの話の結末を見ながら思ったよ。
大河のホントに欲しいモノをあげるのはやっぱり竜児なんだなと。
キラキラしたパーティーよりもサンタの登場がどれほど嬉しかったか
これで大河が竜児を好きにならなかったらむしろ変だろうと。
もちろんこの瞬間に大河が竜児を好きになったわけではないけどね。
それでも好きがそれ以前よりも大きくなったのは間違いなかろう。
大河とサンタがくるくる回ってるシーンを見ながらこうも思った。
やっぱり最初に考えてた結末に至りそうだなと。
よーするに大河と竜児が結ばれる結末になるんじゃないかなと。

オマケでレンタルの話。
この作品のレンタルDVDは1巻と2巻が2話収録になってます。
セルDVDの1巻が4話収録なのでセル1巻がレンタルの1~2巻なわけです。
スタチャがセルとレンタルでディスク構成を変えてきたの初めて見たよ。
ディスク構成どころか中身もセルとレンタルで同じだったりするのに。
※映像特典とかそのまま入ってるって意味です
まさかセルDVDの1巻が2話収録×2枚なんてことはないだろうしな……

ちなみにレンタルの3巻は3話収録みたいです。
4巻以降は情報が出てないけどたぶん3話収録だと思います。
つまりセルの2巻~とレンタルの3巻~が対応するんじゃないかなと。
その場合はレンタルはセルのほぼ1ヶ月遅れっすね。

とらドラ! 11~16話

この作品って……好きだ。とても好き
今までも凄く面白いと思ってたし繰り返しそう言ってきたけど。
今回の二つのエピソードの終わらせ方を見ててそう思ったのです。
自分の中の印象が今までよりも一段階上がったとでも言うか。

なんで好きだと感じたかを一言で説明すると魂に響いて来るからです。
大河や竜児やみのりんや亜美や北村クンの感情が強く伝わってくるから。
もちろんキャラ描写は生っぽいし作品世界に生活感が溢れてたから、
今までのエピソードだってびんびんにキャラの感情は伝わってきてた。
今回は今までより感情が強く吐き出されるエピソードだったってだけです。
キャラが生っぽいからこそより強い想いがストレートに響いてくるのです。
最初は軽く叩いてくる感じだったのがここへきてグサグサ刺さってきます
初見で何とも惹きつけられる作品だと思った印象は正しかったんだなと。
(好きになる作品はいつも最初から何か感じるのです)

今回見た中で一番印象的だったシーンは
14~16話の北村クンの生徒会をやめてやる騒動エピソードでの一場面。
大河はこれは北村クンと会長との関係を絶つためのいい機会だからと
北村クンのやめるという意思を尊重する方向で元気づけようとするのです。
その目論見は上手く行って北村クンは元気になったと思っていたのです。
でも寝ながら涙を流す北村クンを見てひどくショックを受けるのでした。
自分勝手に何を喜んでたんだろうと。北村クンの気持ちを考えなかったと。
北村クンの助けになれないこんな自分の至らなさがイヤになるのです。
自分が苦しいときに助けてくれた北村クンの救いになりたいと思うのです。
その行為が結果的に自分の利益にならなかったとしても。
今までの自分のことだけを考えていた、それだけで精一杯だった恋から、
相手を想って包み込む愛に変わった。このシーンはそんな瞬間なのでした。
※恋とか愛とかは便宜的に使い分けてるだけなので念のため

その後の大河の行動はちょっと凄かったね。まさに規格外と言うか。
自分や竜児のイメージの悪さを逆手にとってあんなことをするとは。
竜児と出会う前の暴れん坊だった大河の場合は多少は自業自得とはいえ、
手乗りタイガーという呼び名もそのイメージにも傷ついていたわけで。
(プロレスショーでもあんな悪役はやりたくなかったわけだし)
それが好きな人のため率先して自分が泥をかぶる役を演じたんだから。
選択した行動のインパクトと共に大河の想いの深さを実感させられたよ。

にしてもこの作品は時々予想の斜め上を行く展開になりますな。
普段は表情も行動もわりと生っぽいのに時々予想を大きく外れるというか。
生っぽさとインパクトの絶妙なコントラストこそが面白さの理由なのかも。

その14話からのエピソードでついに出てきたけど
北村クンはやっぱりあの男前の会長さん(女)が好きだったようで。
どーやら亜美には他人の気持ちがほとんど見えてしまってるみたい。
みのりんにも「罪悪感はなくなった?」とか言ってるし。
竜児の気持ちが自分に向いてないのも当然見えてしまってるのでしょう。
友人たち(木原&香椎)に亜美は大人っぽいし美人だしスタイル抜群だし
迫ったら落ちない人は居ないよ~って言われてへらへら笑ってたけど、
本当はちっとも簡単には行ってないよ!って言いたかったのかもね。
それでも可能性はゼロではないとマメにアプローチしてるのが健気だよ。
対する竜児のリアクションがたまにみょーに優しいのも何とも言えず。
今日元気ないし顔色悪かっただろ肉喰えとか言ってお裾分けしたりとか。
予想外の優しさに亜美の顔がほんのり赤くなってるのが印象的でした。
このシーンを見ててキミのその無自覚な優しさは罪だとも思ったけど。

罪悪感~なセリフがどこかで出てくることはすでに知ってました。
(質問サイトの問いがちらっと見えてしまったから)
でもこのシチュエーションで出てくるとは全く予想できなかったよ。
もっと違うシーンで違った意味で使われるんだと思ってたから。
この流れでそのセリフってことはみのりんは気付いてるって意味で。
竜児の気持ちにどこかで気付いてでも気付かないふりをしてるわけで。
文化祭の二人の写真を買うところでそれっぽいそぶりが見えるけど、
あそこで気付いたというより薄々感じてたことを確信したっぽいなと。
好意を寄せられればよほど鈍くなければある程度は感じるものだから。
みのりんが気付いてるとわかると15話のセリフの意味もわかるのです。
竜児に言った「私は傲慢でずるいんだよ」ってセリフの意味が。
(竜児はみのりんのそのセリフの意図が全く理解できてません)

竜児とみのりんの関係に大きな変化もありました。
と言っても竜児の想いが通じたとかそういう意味ではないですが。
みのりんは竜児の想いに気付いたわけだから通じたとも言えるけどね。
でも気付かないふりをしてるから二人の関係が進んだわけではない。
じゃあ何が変わったのかというと喧嘩をする関係になったということ。
普通なら惚れた相手に喧嘩を売るような真似なんて出来ないわけで。
亜美にも好きな相手にいったい何やってるんだと呆れられてたし。
それでも喧嘩をできるほど互いの距離が近づいたとは言えるわけです。
恋愛関係としては進展がないけど友達関係として一つ進展したのです。
喧嘩しても壊れなかった関係なら前より強い絆になっただろうから。
もちろん一回の喧嘩でこじれてそれっきりって展開もありえたのだけど。
だからこそ大河は竜児に正しいとか間違ってるとかは問題じゃなくて
とにかくみのりんに謝ってと言ってたのでした。二人が心配だから。

竜児とみのりんの喧嘩は11~13話の文化祭のエピソードでの一場面。
今まで大河を放置してた父親が突然現われ一緒に暮らしたいと言うのです。
大河は今までにしてきた父親の行いからいったんは拒絶するのだけど、
竜児の言葉を受け入れてもう一度だけ信じてみようと考えるのでした。
どれだけ裏切られても、それでも子供は親を信じたいと思うものだから。
それと大河が信じようとしたのは竜児がそう言ったからってのもある。
でも結局、父親は大河の信頼をまたしても裏切るのでした……
みのりんはその結果に気付いてたから(前に同じことをしたって言ってるし)
大河が傷つくとわかってて信じようとするのを止めようとするのです。
でも竜児は父親の本性が見えてないからみのりんの言うことが理解できない。
二人とも大河のことを想うがゆえに意見が譲れず衝突してしまうのでした。

今回登場した大河の父親の印象を一言で言うと胡散臭いだろうか。
物腰は柔らかくて一見すると優しくていい人っぽく見えるんです。
でも竜児と会った時にご飯を一緒に食べるよう仕向けた態度を見て
見た目の甘さも含めてむしろ喰えないやつなんじゃないかなと思ったり。
強引には見えないのに搦め手で結局は自分の我を通してしまうあたり。
竜児も後で気付くけど結局この人は自分のことしか考えてないんだよね。
大河と暮らすために再婚した相手とは別れるなんて話をしていたけど
それも何か不倫相手に気を持たせるための嘘話のように聞こえたよ(笑)。
仮にそれが本当の話だとしたら今度は再婚相手に対してひどい話だし。

話は戻って罪悪感~なセリフが出てきた流れのこと。
北村クンが会長さんに告白をしたのに答えをはぐらかされたその流れ。
北村クンはその対応でふられたんだと解釈をして天を仰いでたけど。
※天を仰いだのは涙がこぼれそうだから
このふられたという解釈はある意味では正しくてある意味では正しくない。
true tearsのところにも書いたけど「答えない」ことこそ答えなのです。
好きとは答えられない、でも嘘でも嫌いとは言えない。それこそが答え。
教室で声を押し殺して泣いてる北村クンのそばに自分の居場所はないから
せめて自分にできることをと大河が会長に殴り込みをしたのには驚いた。
ビックリはしたけど実に大河らしい行動だなとも思ったね。
そしてそれは会長さんが最後まで隠し通そうとした本音を引き出すのです。
相手(北村)のことを想うがゆえに答えられなかったんだという本音を。
結果的に大河の行動は北村クンにとって大きな救いになったのでした。
それが大河にとって好ましい結末だったかは別として。

とらドラ! 7~10話

やっぱりこれとても面白い。
キャラの距離感がよく表現できてて感覚的な部分でしっくりくるから。
それに日常のシーンを表情豊かに切り取ったのって見てて心地よいのです。
何てことない他愛のない内容なのについつい繰り返し見てしまうのです。
キャラが生き生きしてて魅力的だから、ついつい見返してしまうのです。
だから今期はこれを最優先で見ていこうかなと。

前回、竜児と大河の二人の関係の行方はたぶん……って書いたけど、
すでにその方向性をかなり匂わせるシチュエーションがいっぱいです。
二人して相手と結婚する夢を見て、悪夢だ~~とか言ってるしな(笑)。
竜児がプールで溺れたときは「竜児は私のだー」とか泣き叫んでたし。
でも原作が何巻も続いてるのでそうすんなりとは行かないのでしょう。
亜美が竜児のことを虎視眈々と狙ってるのも台風の目って感じだし。
しばらくはメインの5人による友達関係みたいなノリで続くっぽい感じ。

北村クンは今は大河以外の人を好きなんだと思うとも前回書いたっけ。
もしかして雄々しい生徒会長(女)さんじゃないかとも書きました。
今回、亜美の別荘にいろんな経緯があって5人で遊びに行くんだけど。
そこで亜美が北村に(来て)よかったの?生徒会は?とか聞いてたり。
この後に、何の話だ?別に~。みたいなやりとりが有るのです。
このシーンを最初に見たときは意図が良くわからなかったのでした。
夏休み中に生徒会で何かやらないといけないことでも有るのかな程度で。
でも、見返してて気づいたよ。これ生徒会ではなく会長さんのことだ。
つまり亜美は北村の想い人が会長さんじゃないかと推測してるわけで。
人の表情を読むのが上手い亜美のことだからその可能性は高そうだ。

この作品の主要な5人のキャラはみんな面白いし魅力的です。
それぞれのキャラの魅力が伝わるエピソードが揃ってます。
そんな魅力的なキャラの中で一人だけ選ぶとしたら……亜美かなと。
美人でプロポーション抜群だから、ではないよ。見た目はあまり関係ない。
てゆーかアニメキャラなんて醜いのを出さない限り目鼻が整ってるわけで。
ルックスなら大概のキャラは許容範囲だから選択基準にならないのです。

つまり亜美が気に入ってるポイントは中身なのです。あの黒いとこ(爆)。
ってのは冗談だけど、気を許した相手にはズケズケ言うのは好きだね。
しょっちゅう大河とは衝突してるけど、アレはアレで楽しそうだし。
あと、水着姿を鏡に映して「やばくね?アタシ可愛すぎ!」と自分から
竜児に向かって言ってしまえる性格もちょっとアホっぽくてイイよ。
もちろんこれは誰にでもではなく相手を選んで言ってると思いますが。
明らかに美人で抜群のプロポーションをしてるのに(モデルだし)、
誉められて「そんなことないよー」とか謙遜されたら逆に厭味だろう。
もしそんなこと目の前でやられたら「ケッ」とか言っちゃうぞ……

亜美は他人との関係を円滑にするため常日頃はでかい猫をかぶってます。
猫をかぶってない姿を知ってるのは近しい人かどうでもいい人ぐらい。
つまり気を許してるのは近しい極一部の人しかいないって意味でもある。
気を許してないってことは他人との距離がそれだけ離れてるってことで。
幼馴染の北村以外で懐まで踏み込んだ異性って竜児が初めてなのかも
竜児のことが気になってるのは唯一の存在だからって可能性があるね。
素の黒い性格を知ってて普通に相手してくれてるのも嬉しいのでしょう。
もっと視界を広く持った方がいいんじゃないの?とも思ったりしたが。
むしろ積極的にどっか(別の人に)行け!と大河は思ってそうだ(笑)。

亜美はタイミングを計って竜児へ自分の気持ちをアピールするのです。
時にはストレートに、時にはさりげなく変化球で、手を変え品を変え。
竜児は人がいいので本来なら真正面から押した方が成功率が高いけど、
甘ったるい態度が嘘っぱちだとバレてる竜児には逆効果なのでした。
竜児には作りモノの甘い態度と本気の好き好き光線の区別つかないから。
せっかくの本気のアピールもからかってるようにしか見えないという。
(それでもやっぱり赤くなったり、うろたえたりしてますが)

当然、亜美もそれを自覚してるから本気と悪戯を織り交ぜてたりして。
今は互いの距離を詰めることに徹してるし、それは上手く行ってます。
洞窟で迷ったふりして竜児にしばかれてるのも自分から仕向けてるし。
竜児をわざと怒らせることでもっと自分の懐に踏み込ませてるのです。
軽くとはいえ異性にあんなことができるのも実は凄いことなのです。
(みのりちゃんにはこんなことできないでしょ?とも言ってたよ)
このへんの駆け引きを見てると、女子力強ぇー!と感心してしまう。
アニメでここまで経験値が高いキャラが出てくるのって珍しいね。

憧れだけじゃ対等になれない、って指摘も実に鋭かったね。
確かに現状はみのりんを前にした竜児も北村クンを前にした大河も、
緊張しすぎで疲れちゃってとてもやっていけそうに有りません。
だからこの組み合わせは絶対無理かというとそう単純でも無かったり。
(それがわかってるから亜美は牽制してるのです)
今は気安さより好きという気持ちが強すぎるからそうなるわけで。
今のような関係を続けて慣れてくればまだ可能性はあるわけです。
もちろん相手に別の好きな人がいなければ、という前提がつくけど。

竜児の想い人のみのりんはイメージ的に恋愛と結びつかない。
そんなことも前回書いたけど、今回はそのものずばりの内容が。
亜美の別荘で二人だけでテラスに出るシチュエーションがあるのです。
チャンスとばかりに竜児はみのりんに好きな人はいるのか聞くのです。
ここで最初みのりんは幽霊がどうとか話しはじめてえっ?って思った。
ときおり見せる変な行動の一つか、それともはぐらかしただけかと。
そのどちらでもなく話はちゃんと恋人の話に繋がってたのでした。
実に見事に構成されてたよ。そんなのできるやついるかと思うほど(爆)。

みのりんって時々変だけど、ちゃんと考えてるし観察力や洞察力もある。
竜児お手製の大河のニセ乳特盛もみのりんにはあっさりバレてたしね。
竜児がみのりんを脅かそうとした理由を疑問に思ったのも鋭いよ。
竜児の性格なら嫌がらせでそんなことは絶対しないってわかってて、
でもだからこそ脅かそうとした理由がわからなくて知りたいとか。
天然キャラって一見すると普通だし決して頭が足りないではないのです。
(全部変なのは天然ではなく変人)
でも一部だけ妙にずれた感覚を持ってて行動に出るから天然なわけで。
人を笑わせようという意図もなしに日常的に駄洒落を連発したりとか。
true tearsでも書いたけどこのさじ加減こそがキャラの説得力なのです。

今回の4話分はプールの話が2話と海のそばの亜美の別荘に行く話が2話。
いかにも夏真っ盛りな内容なので水着のシーンがいっぱい出てきます。
学校の授業で使う水着を買いに行ったりもするのです。
ここで前述の(自分で)亜美ちゃん可愛すぎ!なセリフが出るわけです。
にしても学校の水着が色(紺とか)と形(ワンピース)だけ指定されてて
あとは自由に選んでいいって現実に有ったりするんでしょうか?
この手のは作者の学校がそうだと無意識に書いちゃったりするけど。
服装が自由な高校があるんだから水着が自由な学校だってあるのかもね。
※昔通ってた高校には制服は無かった
てゆーか水着が自由な以前にアニメで旧スク水以外が出るの珍しい(笑)。
いまどき旧スク水を使ってる学校なんてないだろうに。

大河は普通だったら喜ぶであろうプールの授業を嫌がるのです。
理由はあまりに貧乳な姿を北村クンの前に晒したくないから。
凹むんだハハハ……と乾いた笑いを浮かべるのが実に痛々しいよ。
そうだよね。水着って体のコンプレックスが白日の元に晒されるから。
いつもは多少大きめの服を着て誤魔化せても水着だけは無理だから。
完璧なプロポーションでもなければ多少の気後れは誰でもあるだろう。
はたから見たら問題ないみのりんですらお腹まわりを気にしてるし。
ふと自分もそれで水泳の授業が嫌だったのを思い出したよ……
(小学校の頃はあまり意識してなかったからむしろ好きだった)

大河のひどい落ち込みを見かねた竜児は特盛パッドを作るのです。
その姿はさながらおかんでした(笑)。料理や洗濯もしてるしな。
大河にご飯を食べさせてるのを見ながら餌付けしてる!とか思ったよ。
実は胃袋を満足させるのが相手の心をつかむ有効な手段だったりして。
(好きな人のお弁当を作るのって結果的にそれを実行してるわけで)
そしていつのまにか体のコンプレックスまで晒してしまえる関係に。
そこまで相手のことを信頼して気を許せるのって素敵な関係だなと。
この作品に出てくる関係って今のところどれも友達関係でしかないけど、
見てて羨ましくなるぐらいに互いの距離感が近いのでした。
自分のその中に加わりたいぐらいに互いの雰囲気がいいのです。

特盛パッドの話もそうだし。
大河が亜美のお風呂を覗いて引っ叩かれた後のジェスチャーもそう。
呆然としながら胸で(乳)ボーンとやって下も(毛が)ボーンとかやるし。
上は水着を見ればわかるけど下もやったのには思わず吹きだしちゃったよ。
やたら裸や下着が乱舞する作品は多いけどこんな明け透けなのは珍しいね。
切実だったり明け透けな行動を見せてくれるととても親近感がわきます。
そんな表情や態度まで見せるにはとても距離が近くないといけない。
よーするに中のキャラと視聴者の距離感もとても近いってことなのです。
キャラが生っぽいのも親近感を感じる重要なポイントですな。

とらドラ! 1~6話

10月からテレビ東京系(6局)で水曜日の深夜に放送してる新番組。
AT-Xでも放送してるので地上波で見れない人はそちらで。
原作はライトノベル(電撃文庫)で読んだことはありません。
※セルDVDのリリースは1/21から(レンタルは1/30から)
高校2年の高須竜児は父親譲りの鋭い目つきのせいで不良だと思われていた。
でも実際は見た目とは逆に働いてる母の代わりに家事をこなす孝行息子で、
勘違いで差し出された財布を落し物として届けちゃうほどに人が良かった。
(勝手にくれたんだから貰っとこうという人は少なくないはず)
そんな彼だからまた最初からクラス中の誤解を解かなきゃいけないのかと、
今日から始まる新学年の教室へと向かう足取りがひどく重かった。
彼にとって唯一の救いは気心の知れた北村が同じクラスだったということ。
さらに幸運なことに密かに想いを寄せる実乃梨とも同じクラスであった。
それどころか彼女は竜児を既に認識していて挨拶までしてくれたのだ。
新学年の初めから望外の幸せに浮かれボーっとしてしまう竜児だった。
竜児はボーとしていたので目の前にいた小さな存在に気づかなかった。
衝突した何かが小さくてカワイイ女の子だと気づくのに時間がかかった。
次の瞬間、女の子の鋭いパンチが竜児の顔面に炸裂し彼は床へと倒れた。
これが高須竜児と手乗りタイガーこと逢坂大河の出会いであった。

まず一言。これとても面白いよ!
設定自体は多少捻りがあるとは言えごく普通のラブコメなのに。
まぁ、その多少の捻りこそが他と差別化するポイントではありますが。
でもいきなり宇宙人やら未来人やら超能力者やら出てきたりしないし、
異世界で犬と呼ばれたり、オマエはもう死んでるとも言われない(笑)。
多少の誇張はあるけどそのへんにある現実とさほど違ったりしません
このところやたらライトノベルからアニメになることが増えたけど、
こんな普通でとっても面白いラブコメアニメは初めてかもしれない。
今までのライトノベルのラブコメアニメってキャラ変なのが多かったし、
(女の子の)キャラ描写がまともだという意味でも初めてかもしれない。
なんとなく作者は女性っぽい?……と思ってたらやっぱそのようで。
シリーズ構成(とほとんどの脚本)をやってるのも女性だね。
※「こどものじかん」「true tears」の岡田麿里さん

この作品のどのへんが面白いのかということ。
一番大きいのはキャラが魅力的に描かれてるに尽きるでしょう。
いかにも記号化したキャラではなく現実を誇張した感じのキャラで
そのキャラを喜怒哀楽をくるくる変えて表情豊かに見せてるところ。
さらに見せてるのが良い面だけではないってのもポイントです。
ヒロインの大河は高級マンションをゴミためにしてたしな(爆)。
ゴミために住んでたので初登場の日なんか鼻水すすってたよ……
川嶋亜美なんか美人で無垢でちょいボケたキャラなのかと思わせて、
中身はめっちゃ腹黒で毒を吐いたり嘘ついたりといい性格してるし。
(美人だと優しさも性格悪さも印象が5割増になるね)
こんな感じでちょっとドジをするとかカワイイマイナスではなく、
百年の恋も冷めようかという派手なマイナスの面を見せてます。
マイナス面も見せてるからこそよりキャラが生き生きして見えます。
特に川嶋亜美は性格悪い地が見える方がはるかに魅力的っすね。
(猫を被るのは女の子の基本スキルですし)

面白いと思った二つ目のポイントはメインの竜児と大河の関係だね。
ラブコメで一組の男女が出てきたら普通は互いに好き合っているか、
もしくはどちらかが相手を好きになるのがよくある展開なわけです。
しかしこの作品は竜児も大河も相手のことを好きではありません
この「好き」というのは恋愛感情という意味での「好き」のことで、
友情という意味でならお互いに相手のことを好ましく思ってるはず。
そして竜児と大河はそれぞれが別の人に片想いをしています。
なんと二人とも互いの友人が好きという奇妙な関係なのでした。
お互いの想いを遂げるための手伝いをしあう共犯関係にあるのです。
だから恋愛関係ではないけど互いの距離は恋愛関係よりも近かったり。
恋愛関係じゃないからこそ見られる表情があるのが面白いのです。

互いが別の人に片想いをしてるって関係はアニメでは珍しいけど
ラブストーリーの百貨店の少女マンガでは時々あったりします。
人間関係のバリエーションで少女マンガに無いものはないというか。
で、この手の関係だとかなりの確率で二人は結ばれたりします(笑)
二人とも別の人が好きなんじゃないのかい!って感じですが。
親友といえるぐらいに互いの関係が近いなら有り得ないことじゃない。
そもそも友情とは何らかの無意識の障害(例えば同性だったりとか)が
あって結ばれることが出来ない恋愛関係であるなんて定義もあるから。
※吉野朔実「恋愛的瞬間」より
竜児も大河も今の片想いの相手と結ばれるのはかなり難しいし……

実は北村の方が先に告白してて玉砕してもう気持ちは冷めてしまったのに、
想いを粉砕した大河の方がいつのまにやら北村を好きになってしまった。
なんて妙に現実味のあるラブストーリーをやってるのも面白かったよ。
恐らく北村は今でも大河のことは好ましく思ってるんじゃないかなと。
でもそこに愛は無いから。たぶん他に好きな人ができたんだろうね。
もしかしてみのりんか?それともあの雄々しい(女の)会長さんか?
(大河はみのりんはともかく会長さんは敵だと認識してるようだ)
北村クンはポーカーフェイスなのでさっぱり本心が見えないですよ。

見えないという意味では竜児の想い人のみのりんの方がもっと見えん。
なんというか恋愛という言葉から遠く離れてる感じのキャラだし(爆)。
亜美が天然を自称してたけど、むしろ天然なのはみのりんだろうと。
いちおー8割方は普通に元気な女の子って感じの行動なんだけどさ、
残りの2割がそこはかとなくずれてるというか調子っ外れてるので。
アレを見て素敵とか言ってる竜児の目は曇ってます(笑)。モノ好きです。
好きになったらあばたもエクボと言うことわざを地で行ってます。
まぁ、変なところまで好きな方が恋愛としては説得力がありそうだけど。

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。