ひだまりスケッチ
7月からTBS系(3局)で木曜日の深夜に放送してる新番組。
BS-iでも放送してるので地上波で見れない人はそちらで。
原作は4コマ誌(きららキャラット)のマンガで雑誌で読んでます。
※セル・レンタルDVDのリリースは9/24から
ひだまりの2期です。1年半ぶりのお目見えです。
前のやつと雰囲気が同じなのでそのまま続きみたいなものです。
正確に表現すると「前の続き」ではないのですが。
と言うのも1期目が1年分をシャッフルした構成だったので。
※1話がある月の1日という設定
そして今期もゆのたちはまだ2年生になってないということは、
つまり
1期でやった話の間のエピソードということになるわけです。
そもそも原作だと2年生になったのつい最近だから。
1期のエピソードの間を埋める内容なのは随所で実感できます。
特に文化祭の前日談はこれが1期10話に繋がるのかと感慨深かったよ。
という感じで
1期を見てるとより楽しめる内容になってます。
もちろん今回も1話ごとに完結してるからここから見ても大丈夫ですが。
時間の流れをシャッフルしてても特に問題なく見れるぐらいなので、
これを見てから1期を見ても理解の妨げにはならないと思われます。
1期と雰囲気は変わりませんが体裁はちょっと変わってたり。
それは今回は1話が必ずしも1日と決まってないというところ。
※1話が1日なのが多いですが
それと1話のAパートとBパートで別エピソードをやったりするところ。
今回は制限することの面白さよりも構成の自由度を取ったようです。
毎回最後のあたりでお風呂に入るのは1期と変わってませんが……
銭湯に行ったのにわざわざ改めて一人で入るのまで踏襲してるし。
お風呂に入るとこが
この作品の譲れない一線なんでしょうか?(笑)
ちなみに今回は最後にお風呂に入るのがゆのとは限らないようです。
つまりエピソードの主役が他の3人の誰かの場合も有るってことです。
(作品の体裁がゆのたち4人の集団劇なので大差はありませんが)
登場人物に関しても1期とちょっと変わりました。
メインがひだまり荘のゆの、宮子、ヒロ、沙英の4人なのは変わりません。
そこではなく
脇のキャラの登場がやたらと増えたのが印象的でした。
特に沙英の妹の智花なんか直接的にも間接的にも内容に絡みまくりです。
原作にこんなに出番あったっけ?とか考えながら画面を見てました。
他にも(ひだまり荘の)大家さんがほぼ毎回ちょっとずつ出てきたりするし。
沙英にやたらと絡んでくる夏目や、(保健の)桑原先生もほぼ毎回出てる。
校長先生と吉野屋先生とうめ先生(作者)はもちろん1期に続き毎回出てます。
こんな感じで人物の面で物語の奥行きを深めるアレンジをしたようです。
表現的にも多少変わった気がします。気がするだけかも!?
1期は表現の多彩さが目立って表現の博覧会!?とか思ったけど
今回は表現の多彩さこそ変わらないものの一つの統一感があります。
テンポや表現が
ひだまりカラーとして統一されたような感じ。
単にこの表現に慣れてそう感じてるだけかもしれませんが(爆)。
でもみょーに間延びした部分も有った1期に比べ質が安定した気がする。
相変わらず尾石さんだけは一人で突っ走っておりますが……
1話のコンテ・演出が尾石さんなので路線が変わったのかと思ったよ(笑)。
※今期はプロダクションディレクター(≒副監督?)もやってます
やたらと動いてるし表現に凝りまくりだしスピード感有りすぎだったので。
2話からいつものまったりしたひだまりスケッチに戻りましたが。
オープニング及びエンディングの映像について。
新房アニメで特に楽しみなことの一つがOPとEDの映像なわけですが、
今回はどちらも当社比(!?)でずいぶんとパワーアップしてる感じです。
1期のOPはいつもの新房アニメの濃ゆいOPに比べるとライトな感じで
あれはあれで作品のイメージには合ってたけど印象が薄かったのです。
しかし今回はライトでポップな印象はそのまま凄く密度の濃い映像に。
ちなみに1期も今回もディレクターは同じ大沼心さんだったり。
つまりefのあのオープニングを作った(efの監督でもある)人ですよ。
※ひだまりとefはOPとEDをやってる人が同じです
この人は
本気を出すと凄い絵を作ってくるよなと改めて実感したり。
最後の4人が手を大きく回しながら手を繋ぐ動きには感嘆しちゃったよ。
エンディングの映像も1期と同じ上坪さんで曲も同じくmarbleです。
1期の映像はシンプルだけどさりげなく洗練されててカッコよかった。
marbleの軽妙で洗練された曲調とあいまってOPより良かったほどです。
そして今回の映像はというとハイセンスな印象は1期のそのままで
一つ一つの絵が
とってもアートで印象的な見た目になりました。
つまりさりげなくハイセンスから見るからにハイセンスになったのです。
この人はひだまり(1期)→ef→ひだまり(2期)とどんどん良くなってるね。
今期は本編の演出はやらんのかな?
あとは1話ずつ簡単に。
1話。ゆのの入試からひだまり荘に引っ越してくるまでのお話。
つまり時系列的には1期も含めて全ての話の前になるエピソード。
確か原作だとコミックス1巻の書き下ろしの内容だったような……
宮子の
引っ越しそば「食べる気まんまん」は確かに見覚えがあります。
挙動不審なゆのの隣で気にしつつ試験を受けてた人の合否が気になるよ。
上に書いたけどこの回はコンテ・演出が尾石さんで凄いことになってます。
2話。智花の合格発表を遠くからみんなで見守ってた日のお話。
ちゃんこ鍋やごっつぁんですや残った残ったに過剰反応するヒロさんでした。
満面の笑みで鍋の〆はなべ汁粉とか言ってるからふかふかになるのですよ(爆)。
次回予告で、沙英のヒロは何で筋肉痛なの?に宮子が夜中に四股を踏んでいる、
とボケをかまして、ヒロの中の人が
「違いま~す!」と叫んでました(笑)。
※ヒロではなくどう聞いてもゴトゥーザ様の地声です
3話。お休みの日にちょっと遠出してスケッチをしてきたお話。
休みの日はなぜか早起きしてしまうのって小学生の頃そうだった記憶が。
電車の中で足を踏ん張るのも時々やってた気がする。過去形ではなく(爆)。
こんな感じに実際ありそうな内容で構成されてるのがこの作品の特徴だね。
にしても時々出てくる絵を見てると宮子って凄く絵が上手いんだなと思う。
ウサギの絵みたいな理解不能な絵も描いてるので天才肌みたいな感じか。
4話。この回は2本立て。1本目は宮子の部屋に猫がいついたお話。
猫の飼い主を探しながら
夕陽を歩いてたシーンがキレイだったよ。
猫がいなくなった朝のパステル画っぽい絵もキレイで印象的だった。
ゴゴゴゴの文字が落ちてくるのもインパクト大でした(演出は大沼心さん)。
2本目はゆのが文化祭の個人展示が決まらなくて悩んでた日のお話。
これが1期にやった文化祭の日のエピソードの前日談です。
ゆのが沙英にアドバイスを貰いに行ったらヒロを押し倒してる衝撃映像が!
それはともかく沙英が参考にと見せてくれた絵がキレイな百合の絵で……
沙英とヒロが並んで座ってて百合の絵だよ。突っ込んでくれとばかりに。
5話。智花が久しぶりにひだまり荘に遊びにやってきたお話。
時系列的には2話の少し後でみんなで智花の合格を祝うというお話です。
みんなに至れり尽せりの歓迎を受けて凄く幸せそうな智花が印象的でした。
歓迎はともかく
あの場所に居たいって気持ちは見てる側でも共感できます。
二人だけの場面で沙英が祝ってたのが一番嬉しいそうなのも印象的だった。
そのライトが机と赤いソファーを照らしてるシーンの画面も印象的だった。
6話。この回も2本立て。1本目は沙英が次のお仕事に悩む話。
夏は日差しが強くて色のコントラストが鮮やかなのでポップアートみたい。
この作品は
季節ごとに色彩感覚を変えるので視覚的な季節感が凄くあるね。
この回の内容で印象的なのは沙英が妹(智花)との関係に悩むところ。
ここからハッピーエンド!?に至る5話までいろいろあったわけですよ。
2本目はヒロが実習でシュークリームを作った(つまり日常の)話。
ヒロさんの料理の上手さと包容力はまさにお母さんのようです。
ついつい甘いものを食べ過ぎたり、お風呂で
肉を摘んで溜息ついたり、
いろんなダイエットに挑戦したり、一番女らしい人というべきか(笑)。
スポンサーサイト
去年の10月にBS-iで放送した30分×2話のテレビスペシャル。DVDレンタル。
原作は4コマ誌(きららキャラット)のマンガで雑誌で読んでます。
※セル・レンタルDVDはリリース済
テレビシリーズが好評だったので作られたTBSお馴染みの特別編です。
と言っても今回はTBSや地上波各局では放送してないんですが。
放送時期がDVDリリースの直前だったからOVA先行放送みたいな感じかも。
そして放送とリリースの間が数日なのでさすがに中身は同じではないかと。
※新房アニメはDVDで(作画修正以外の)変更が入ることが多い
放送を録画したものも確認したけど早送りで見た限りは同じっぽかったよ。
ちゃんと
1話で次回予告まで放送したので体裁的にもDVDと全く同じです。
2話連続放送だから特別仕様になってるとかそんなの全く無かったし。
まさしくDVDの内容をほぼそのまま放送したという感じでした。
DVDの内容についてもう少し。
今回もテレビと同様に映像特典が入ってるセルと同じディスクでした。
そして映像特典として1話と2話のノンクレジットOPがついてます。
えっ?オープニングが違うの?って感じですが違うのです。微妙に。
曲自体はテレビシリーズと同じスケッチスイッチで歌詞が2番なのかな?
映像も基本はテレビシリーズの流れで
部分的にカットが変わってます。
さらに1話と2話(とテレビシリーズ)でキャラと名前が出る部分が違います。
あ、今思い出したけどテレビシリーズのここは放送とDVDでも違ったり。
放送時はそれぞれの名前はひらがなだったけどDVDだと漢字になってるよ。
あとオマケの映像特典として1話(の前)の次回予告がついてます。
本編の内容について。
特別編だから何か特別かと言うと……そんなことは無いです。
テレビシリーズ同様に1話読みきりの話が2本あるだけ。
特別編だからテレビシリーズよりもパワーアップ。なんてことも無い。
まぁ、いつも通りに十分すぎるぐらいの新房アニメになってますが。
特に1話なんかまったり気分を感じさせつつカットをばしばし切り替える
まったり感の早回しみたいな奇妙な感覚の映像を展開してたりするし。
いつも通りの凄く力が入ってるけど肩の力が抜けた作品に仕上がってる。
そんな感じなので内容よりも雰囲気や映像の方が強く印象に残ってたり。
もちろんストーリーはきちんと頭に残ってはいるけどね。
今回の話は1話がプールに行く話で2話がヒロさんのラブレターの話。
1話で一番印象的だったのは夕焼けの空がとてもキレイだったとこかな。
この作品の背景は網点を使ったり透過する単色を重ねることが多いけど
ここは
暖色系の色が水彩っぽく滲んで混じっててとてもキレイだったよ。
考えてみたらこの作品って実写と手描きのパッチワークだけではなく
画面を構成する色のつけ方が多彩で記号的なあたりも美術系っぽいかも。
2話のゆのの想像する告白シーンの背景の雲が岩で絵画みたいだったし。
緻密に描きこむのとは全く違う方向で画面を作りこんでるのが面白いね。
2話で一番印象に残ったのは沙英のツンデレっぷりでしょうか(笑)。
普通だったら友達がラブレターを貰ったら面白がるか親身になるか
もしくは悔しがるとかするだろうに、ショックを受けるって……
作中では友達を取られるような気がしたのがその理由だとまとめてた。
でも見てる最中は違う意味のことを考えてたよ。何ってそれはアレ。
だってヒロと沙英っていつも
夫婦みたいな生活をしてるじゃない(笑)。
(宮子とゆのはさしずめ二人の子供でしょうか)
ヒロさんもまだ今のままがいいとラブレターをさっさと断っちゃうし。
1話の最後の帰省の日にちを話してるとこだってデキてるみたいだよ。
今さらだけど全部(DVD)レンタルして見てみてました。
実は録画したのも残ってたけど理由があってレンタルして見ました。
その理由は
10話のTBS放送版が未完成版だったらしいと噂で聞いてたから。
どーせ見るなら完成版で見たいじゃないですか!
それにTBSの放送版は左右カットの4:3サイズだったし(TBSはいつもそう)。
と言うわけで改めてレンタルして見てみました。
フルサイズだし、放送から時間が経ってるし、ってことで最初から。
で、全部見た後に残ってた放送版の10話と比較してみました。
ハルヒ同様に2台同時の再生をセレクターで切り替えながら。
DVDはワイドで放送は左右カットの4:3なので比較しにくいぞ……
それで見比べた感想を一言で表現するなら
「月詠12話再び」ってか(爆)。
DVDで修正とか言うレベルではない変わりっぷりに唖然とするよ。
お風呂の富士山が「富士山」という文字になってるのが有名な話かも。
それだけじゃなくてお風呂は背景がほとんど単色+模様だけだったり。
ゆのたちのクラスの演劇シーンなんか全てポスターの絵にオフ台詞だし。
吉野屋先生オンステージもほほ全てひだまり荘の絵にオフ台詞だし。
ここまで行くと
これはこれで一つの演出技法かとも思えてくるほど(笑)。
他の人なら間に合ってないの一択だけど新房さんはあえてやるかもしれん。
ある意味では前衛的すぎる演出技法にも見える10話のTBS放送版。
よく画面を見てるとなんだかおかしい部分も結構有るのでした。
例えば喋ってるキャラが画面にいるのに
全く微動だにしないとか。
全く別のシーンの止め絵を流用してオフ台詞と重ねてみたりとか。
止め絵は新房演出ではお馴染みだけど違う場所の絵はまず流用しないので、
明らかに絵が足りてない未完成版なんだと見る人が見ればわかりそうな。
※TBS以外の放送は画面が全然違ったらしい
10話の完成版は色使いとか画面の切り替えのクセが2話とよく似てるのです。
あ、これはもしや尾石さん?とか思ったらやっぱり演出が尾石さんでした。
※10話は演出だけ尾石さん
そのへんを意識して放送版を見たら尾石さんっぽさがかなり希薄だったり。
キャラと背景の組み合わせや全体の配色がイマイチそれっぽくないから。
どーやら放送版は作品として見える体裁に整えるので精一杯だったらしく、
画面の最終処理がまともに施されてないシーンが大量に有ったみたい。
お風呂のシーンも水面のゆらゆらした処理がDVDでは追加されてるし。
そんなわけで
放送の10話をなにこれ?と思った人はDVDで見返すのをオススメします。
完成版は全話のなかでも画面の完成度の高い回だったりもするので。
10話の比較ばかりではなんなので他の回の話も。
こーして全話を見返してみてもやっぱり2話のデキが際立ってイイね。
表現技法で突き抜けた凄さがあるのもだけどストーリーのテンポもいいし。
他の回はわりとテンポのいい部分と
まったり間延びした部分とがあって
1話を通して視聴者をぐいぐい引っ張っていく感じではないから。
まぁ、そもそもこの作品はまったり感こそが作品の大きな売りなわけだし
2話みたいなカットをばしばし切り替え早回しな構成は異色なんですが。
2話の次に印象に残った回は5話のゆのが風邪をひく話すね。
この回はゆのが風邪をひいて変な夢を見るシーンが長々と有ります。
夢なのでなんだかとっても変です。シュールな絵が次々と出てきます。
この作品自体が新房アニメらしく異彩を放った画面が多いですが、、、
いつもは作品の雰囲気を壊さないよう慎重かつ控えめだったのだと実感。
現実感と言う制約から解き放たれた画面はまさしくシュールの一言。
みんながゆのを心配していろいろ世話を焼いてるストーリーもなかなかいい。
いつも破天荒な宮子がゆののネマキを着替えさせてるのがとても新鮮だった。
1話の構成について。
複数の内容を組み合わせて1日の出来事に構成してあると前に書きました。
全話を見てそこについて実感させるシーンがあるのに気づきました。
それは毎回必ず朝起きるシーンから始まるという事実!マジですよ。
※最終回の12話だけは変則構成なので違う
そーいやうめ先生(声は本人です)が毎回「あさ~」とかやってるしね。
最後も寝る直前のシーン(お風呂に入ってること多し)で終わるし。
まさしく
1日の朝から夜までの出来事という感じになってます。
※最終回の12話だけは変則構成なので(以下略)
ここまで徹底してるとは思わなかったのでちょっとビックリです。
1日の出来事なので体育祭の前日の話は
前日のまま終わるのです。
さあ明日は体育祭だー!な期待感が膨らんだところで終わるのです。
もちろん次の回に体育祭の本番をやったりなんてこともありません。
(そもそも12話の順番が時間軸に沿ってないし)
1話が1日の出来事という構成を逆手にとる唖然とした展開でした。
あと特徴的なのはほぼ毎回のようにゆのがお風呂に入ってるところ(笑)。
みんなで銭湯に行く回なんて帰ってきた後に再び一人で入ってるし。
お風呂に入ってないのは風邪をひいた回だけだよ(お風呂の絵は出る)。
確かにお風呂に入ってまったりしないと一日が終わった気がしないけどさ。
毎回、毎回
お風呂に入ってるシーンが有るなんてちょっと凄い作品だなと。
見てて「ぽぽたん」を思い出してしまいました。そいやあれもシャフトか。
と言ってもこの作品は他の新房アニメと違いキャラを色っぽく描かないので
お風呂のシーンもまったり感を表現するという以上の意味はないですが。
女の子たちの等身大の自然体をまったり感たっぷり描く方向性に徹してるし。
(女子高生Girls-Highでお色気増量しちゃった某監督とはえらい違い)
作品によって表現の方向性をまるっきり変えてくるあたりはさすがだなと。
そして方向性が全く違うのにやっぱり新房アニメに見えるのが凄い。
サントラについて。
アニメを全話見たのは今回が初めてですが
サントラはすでに持ってたり。
たいがい放送を熱心に追っかけてる場合しか即買ったりしないのですが。
熱心に追っかけてても念のためレンタルで内容を確認することも多いし。
当然ながら最初の方だけしか見てない状態でサントラを買うのはまれです。
もちろんいきなり買ったんじゃなくてレンタルしてから買ったんですが。
放送を見てたときもみょーに楽しげな音楽が記憶に残ってはいました。
で、レンタルで聞いてみたら、これが予想してた以上にとても面白かった。
放送を見てた時の楽しい曲もだけど不思議な曲とかも有る多彩な内容だし。
※収録曲はBGMが49曲+OP・EDのテレビサイズ
ポップで楽しい&まったり系のサントラではとてもデキがいいと思ったよ。
レンタルDVDについて。
レンタルDVDはセルDVDと中身が全く同じです。
確かDVDの刻印がセルと同じでレーベルだけレンタル用だったはず。
当然ながら映像特典とかコメンタリー音声とかも全部ついてます。
映像特典はノンクレジットOP・EDと主要4人の声優さんのインタビュー。
あと「たてこもり中継」とか「びっくりペット大集合」なる謎映像が。
見てみたら作中に流れてるラジオとかの音声の内容みたいです。
それを聞き易く音声バランスを変えて収録したものみたい。
なんと言うか、
資料的価値は高いかも!?としか言いようがない(笑)。
※公式サイトにも(違うのが)文字で載せてあったりします
続編について。
この作品はDVDがスマッシュヒットしました。
去年の1月期の番組では
のだめを抑えて1番人気だったよ。Amazonでは。
だからやるんではないかなと思ってたら、やっぱりやるみたいです。
今年の夏(7月から?)に第2期のテレヒシリーズを。
あと、それとは別に去年の秋にTBSお馴染みの特別編もやってました。
OVAという表現をしてる媒体もあるけど一応BS-i(のみ)で放送もした。
ちゃんと録画したのでそのうち見る予定。
DVDレンタルも(確か)2ヶ月遅れの12月末に出たはず。
1月からTBS系(3局)で木曜日の深夜に放送中の新番組。
BS-iでもやってるので地上波で見れない人はそちらで。
原作は4コマ誌(きららキャラット)のマンガで雑誌で読んでます。
※セル・レンタルDVDのリリースは3/28から
美術系の高校に進学したゆのは「ひだまり荘」で一人暮らしを始める。
そこで同級生の宮子や先輩の紗江、ヒロと出会い仲良くなるのでした。
そんなゆのたち四人の
まったりとした日々のアレコレを描いた作品です。
きららは今買ってる数少ない(と言っても月3回出る)マンガ雑誌だったりして。
1誌しかない初期からずっと読んでただけにアニメ化は感慨深いものがあるよ。
でもなんできらら本誌じゃなくてキャラットの「ひだまり」が?とも思った。
※人気はきらら全誌でもトップクラスでしょうが
この作品の醸しだすまったり感が他との差別化に有効だと思ったのかなと。
作者が女性なので
多少の誇張はあるけどキャラが等身大なのも売りかも。
ちなみに女キャラだけでわいわいやってるのは雑誌(きらら)全体のカラーで
この作品に限ったことじゃないです。作品によっては男キャラもいるけど。
てなわけで肝心の作品について。
ああやっぱり新房さん、って感じの作品(おいおいおい)。
4コマは舞台背景が希薄でアニメにする時の表現の制約が少ないので
それを生かして多彩な表現スタイルを使いまくった映像になってます。
回によっても表現スタイルが違うので
表現技法の博覧会のようだ(笑)。
特に2話の表現スタイルなんか突き抜けててもはや芸術の粋に達してる。
この回のコンテ演出の尾石さんってぱにぽにとネギま!?のOPの人っすね。
その2話と1話がかなり演出が濃い目で3話4話はわりと薄めになってます。
ネギま!?と2本立てでスタッフが足りないのか意図してるのかは不明。
3話以降のほうがまったりなこの作品としては丁度いい気もするけど。
それに3話以降でもアニメの平均からすれば十分に演出は濃い目です。
(3話にはどっかで見たようなコスプレが……)
新房作品と言うと赤と黒とかの極端な色使いが特徴的だけど
この作品は濃い目の配色は使わないで白っぽい画面が多かったり。
そこに鮮やかな赤青黄色緑と言った原色を散りばめて使ってる。
原作コミックは美術系学校なわりに美術っぽいシーンが少ないけど、
アニメでは色の組み合わせからくる雰囲気そのものが美術系っぽいです。
特にひだまり荘の
ドアの色はキレイに塗り分けられてて印象的だった。
原作もそーだった気もするけどドアが出ることが滅多にないので。
ぱにぽにでもやってた実写の物体をアニメに埋め込む手法も多用してる。
これって決して手抜きじゃないし、むしろ描くより面倒だと思われます。
それでもあえてやるのはテイストの違いによる違和感を利用したいから。
実写の物体は下地の絵から浮いてるからこそ強く印象に残るのです。
(意図的に)雰囲気を壊すからシリアス作品では使えない手法だけど。
テイストの異なる
素材のパッチワークな感じも実に美術系っぽいなと。
あと特徴的なのはシリーズ構成かな。
1回の放送で細切れのエピソードを3本立てとかにはしないで、
エピソードを組み合わせて1日の出来事みたいな体裁にしてある。
ぱにぽにの時も思ったけど
ネタの再構成がなかなか上手いっすね。
さらにこの作品の放送順は時間軸にそってなかったり。
※おそらく1月1話で12話で1年分やるんだと思う
と言っても毎回完結してるので混乱することはそうそうないけど。
床下の乾燥剤と雨漏りの話とか逆だからこそ楽しめる部分もあるし。
あいかわらず見る人を楽しませようとアレコレやってくるなと。
音楽について。
まったりした雰囲気を醸しだす画面に変な調子の音楽がついてます。
まったりのんびりというより、まさしく
変!って感じの音楽っすね。
わかり易い例をあげると「苺ましまろ」の音楽のテイストに近いかも。
ちなみに音楽は菊谷知樹さんで「となグラ!」をやってた人です。
この作品の主題歌・サントラの全てがランティスなのも少し驚いた。
だってアニプレックスはソニーミュージックの関連会社だから。
いつも音源は自前でやってるし。
作品と合わないタイアップも多数(爆)。
「かみちゅ!」の主題歌がブロッコリーだったのが例外だったかな。