DARKER THAN BLACK 黒の契約者
公式ブログによるとずっと2話1エピソード構成らしい。
ので今回は5番目と6番目のエピソードになります。
5番目のエピソードの9~10話。
霧原未咲が高校?時代からの友人(親友)のアリス・ワンと再会する話。
見た感じではこのエピソードのヒロインのアリスではないかと。
そしてヒロインに対する主役というか
ヒーロー役は未咲のようだ(笑)。
つまりこの回は未咲×アリスということに……(おいおい)
と、シャレで書いといてなんだけど、コレかなり正鵠を射てたりする。
チャイナドレスを着せてる時のアリスの目はおよそ友人の目じゃないし。
その後に未咲を殺そうとするのを考えると十中八九は間違いなかろう。
(作中では依存がどーとかいう表現で濁してはいるけど)
アレは
自分のものにならないなら殺してしまえという考え方だから。
未咲にはアリスがなぜその発想に至ったのか理解できないだろうけど。
そーいうものが存在してることを知識として理解してたとしても、
それが実際に自分に向けられるなんて想像もしてないだろうと言うか。
このエピソードで登場する契約者のVI-952。
彼はなぜアリスの言うことを聞いてるのかなという疑問がありました。
力関係に圧倒的な差がある場合、恭順する理由は何か利益があるか、
恋愛、親愛もしくは
何らかの愛情が両者に存在する場合だけだから。
二人が抱き合ってるシーンが有るから愛情があるような気もするけど、
アリスの内心は上に書いたとおりで、それを彼も知っていたわけで。
つまりアリスが自分で思い込んでた関係と現実は違ってたのでした。
(アリスはそれなりに彼に対しての愛情を持ってたのでしょうが)
実は3人の関係が見えた時点であの結末をある程度予感してました……
あれ?ヘイ(黒)はどーしたって感じですが。ちゃんと出てきます。
今回は4番目のエピソードと違って直接ストーリーに絡んできます。
それどころか天敵のはずの未咲と一緒に行動するシチュエーションまで。
アリスに狙われてるところでのヘイの無能を装う演技には苦笑したよ。
アレぐらい徹底的にキャラが使い分けられるから正体不明なんだろうけど。
にしても毎度
いつのまにか現場に潜入してる神出鬼没っぷりに感服します。
そいえばこの回の未咲とアリスの馴れ初めのシーン。
エピソード4に続いて再び健康増進法キャンペーンかよ!と思ったシーン。
アリスからタバコを取り上げた理由が
匂いがクサいからって……
普通なら体に悪いとか有毒物質を撒き散らすとか言いそうなもんだけど
そんなあなたのコトを考えてますみたいな発言じゃないのが面白かった。
確かに日常的にタバコを吸ってる人って何とも言えぬ匂いがするから。
電車とかで隣がそれだと可能な限り離れるぐらい気持ちはよくわかる。
6番目のエピソードの11~12話。
ここ2エピソード続けてヘイが脇に廻ってましたがこの回は主役です。
どのエピソードでもヘイはいつのまにか現場に存在してたりするけど
このエピソードでは現場へ潜入するところから物語が始まります。
そして潜入する現場はなんと
ヘルズゲート内の研究施設なのでした。
ここってハヴォックが入る予定だったところかな?
凄く物々しい設備で閉ざされた場所に入るので身構えてしまったり。
ここでは何が起きても不思議ではないなんて話で驚かしてくれるし。
なんて脅かされたわりにはそんな凄いことはあまり起きませんでしたが。
あまりわざとらしい展開だと安っぽくなるから気をつけてるのかなと。
一様に靴がひっくり返されてるシーンはさすがに不気味だったけど。
まだ半分弱だしヘルズゲートの全てを明らかにする気はないようで。
このエピソードのヒロインは普通に見ればミーナなんですが……
ニックのような気がしてなりません。男なのにヒロイン!?(笑)
実際エピソード内での位置付けからするとニックの方がそれっぽいよ。
ヘイと意気投合して一緒に星を見てたり夢を語ってたりするし。
「いつか本当の星を一緒に見よう」ってまるで口説き文句だし。
あぁ、これだと
ヒロインは李(ヘイ)の方か(爆)。
このニックというキャラはまるでヘイの鏡みたいなキャラだったり。
能力は全く同じだし互いに星を見るのが好きだし妹がいる(いた)し。
おそらくニックはヘイに自分と同種の匂いを感じたのでしょう。
もしかすると
ヘイの正体にも薄々気づいてたのかもしれない。
そして自分の気持ちを理解してもらえると思ってたのかもしれない。
ヘイに力を見られたのにそれでも理解してもらおうとしてたし。
にしても同性愛とナルシズムとの関係性を知っててわざとやってる!?
この回はCIA対ヘイの組織という構図になってるんですが、
CIA絡みの人たちはそれぞれ別行動で殺しあってしまってたり。
互いに協力してればもっとすんなりコトが運んだような……
専属エージェントではなくあくまで取引してただけってことか!?
ヘイの組織の方もヘイ以外に何人も潜入させてたりして。
エピソードの終盤である人がヘイの施設からの脱出を手引きするけど、
そんな大物まで関係者って
どんな大掛かりな組織?とか思ったよ。
ところで東京のど真ん中に存在するらしいヘルズゲート。
ヘルズゲートの描かれた地図で自宅付近を眺めてみると、
どーやらヘルズゲートのすぐ傍か内側に住んでいる模様です。
※地図によって入ってたり入ってなかったり
つまり実際に存在してたら
かなり間近にあの高い塀が見えるはず。
てゆーか設定によるとゲートから2km圏内は立ち入り禁止だそうで。
どっちにしろここに住むことはできないようだ……
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とりあえず放送中の作品で一番続きを見てみたい作品はこれかなと。
(原作ファンののだめ・地球へ・ラブコンは展開を知ってるから)
なので当面はこれを最優先で見ていくことにします。
前回書いたけどこの作品は2話1エピソードの読みきり構成になってて、
5~8話は3つ目と4つ目のエピソードということになります。
エピソード毎にヒロインみたいのがいる体裁も1~4話とかわりません。
が、ヘイ(黒)に対するヒロインみたいな扱いとは限らないようで。
今回の放送分の4つ目(7~8話)のエピソードなんかヘイは脇役みたいだし。
それどころかいつもの渋い雰囲気まで影をひそめた
コメディ展開だったり。
ある意味ではハードボイルドなんですが。笑えるほどに間違った意味で(爆)。
その4つ目のエピソード。次回予告からいつもの雰囲気と違ってたよ。
あんた誰?出てくる作品間違ってないか?とツッコミたいキャラいるし(笑)。
作中では普段からまるでコスプレしてるみたいな(宝塚?GA?)服を着てるし。
近所のガキを使って猫探しをしてる時なんか完璧にネコミミモードだし。
仕事中に「薔薇のモーリス」とか言う
ホスト部っぽいアニメ見てるとか。
※この回のコンテの五十嵐さんと作監の高橋さんはホスト部のコンビ
3日ほど有給とって××でイベントとか言ってるし。完璧オタクですね。
そもそも普通のセンスならあんな探偵事務所では働かないよ……
その雇い主である私立探偵の久良沢凱は勘違いハードボイルド男でして。
※本名は凱(ガイ)ではなくマツキチ(松吉?)だそうな
目の前にある情報の断片から壮大な事件を組み立てる(妄想する)天才で。
ありもしない陰謀にどんどんのめり込んで行く様は苦笑するしかないよ。
当人はしごく
真面目でハードボイルドなつもりなのが余計に滑稽だから。
エピソード全体としては普段のDTBらしい哀愁にみちた部分もあるんだけど
「匂い」というテーマは突き詰めるほど傍から見てると滑稽になるわけで。
(ギャラリーフェイクにも匂いにまつわる強烈なキャラがいたっけ)
だからあえていつもと違うマジなはずが実態はコメディ路線にしたのかも。
こーゆーお遊び回も楽しくていいやね。他とのメリハリもついてるし。
ちなみにこの回のヒロインキャラは(探偵助手の)キコじゃないです。
久良沢に猫探しを依頼してきた未亡人の亜璃紗の方です。
途中で久良沢に迫って顔を赤らめてるし。
膝枕で耳掻きしてるし。
この作品のヒロインキャラは主役と絡むといういつもの体裁からすると
4つ目のエピソードの主役は久良沢ということに。確かにそんな感じだよ。
7話の予告で作品のタイトルを勝手に「久良沢凱の憂鬱」にしてたし(爆)。
ヘイとマオと対する契約者は久良沢の周囲に偶然出現するだけなのです。
つまり「匂い」に絡めた二つの別の話の糸が偶然に絡み合っただけ。
当然ながら久良沢は一つの大きな陰謀と勝手に思い込むわけですが(笑)。
じゃあ、あのやたらと目立ってたキコは何なんだ!って感じですが。
そんなの決まってるじゃないですか。
いわゆる一つの萌え要素です!
※次回予告でキコ自身がてこ入れとか言ってる
何かおかしな事件が起こるような物語にはこういう萌えでロリっぽい
キャラが一人はいるものなのよ!とかの人も言っていたしね(おいおい)。
話は戻って3つ目(5~6話)のエピソード。
このエピソードではかつて史上最低最悪の契約者と言われた女が登場する。
通称ハヴォックと呼ばれる彼女は南米にあったヘブンズゲートの消失と
共に契約者としての能力が消えた喪失者と言われる存在になったらしい。
契約者、ドール、モラトリアム、そして今度は喪失者ですか。
設定が小出しだと理解し易くて助かるけどいったい全容はどれほどなのか。
喪失者というのは能力を持たないよーするに普通の人と同じ存在。
だけど大量殺戮をした過去からさすがに普通と同じ扱いはできなかった。
能力が戻ってしまったら恐ろしい存在だし、戻らないという保証はないし。
そもそも現時点で契約者について分かってることはそう多くないみたいで。
でも彼女の研究中に能力が戻ったら
警戒しててもどーにもならんのでは?
もしもヘイに攫われずヘルズゲートに入ってたらどーなったのかな。
このエピソードは当然ハヴォックがヒロイン役でヘイと絡むわけです。
ヘイの正体を知らない前の二人と違って彼女は前から顔見知りらしくて。
だからヘイの優しげな態度にコロっと行ったりはしないのでした。
てゆーかヘイはハヴォックに対して声を荒らげて怒ったり痛めつけてたり。
能力の代わりに感情が希薄になる契約者らしからぬ態度が不思議でした。
ハヴォックも、らしくない、
ホントに契約者なのか?って指摘してたり。
(代償を払ってるように見えないのは大食いは珍しくないからか)
確かに今までも何気に優しくて契約者の定義から外れてると思ってたよ。
しかもハヴォックが言うには昔の彼はまさに感情が希薄だったみたいで。
今のヘイはハヴォックが望んだ新たな契約者のカタチなのかもしれない。
と言うかハヴォック自身も生きていればそうなれたのかも知れない。
能力と共に記憶が戻り始めて
記憶の中のおぞましい感触に恐怖してたし。
完全に能力が戻って前の自分みたいになる前に殺せといってたし。
でも実は自分を失ってないあの時点で完全に力が戻っていたらしいし。
もしかしたら契約者でも感情を取り戻せるのかもしれない。
と言うか契約者であり続ける限りずっと感情が希薄なのではなく、
契約者になった代償として感情を無くしてしまうのかもしれない。
おそらく能力を喪失しても感情が戻ってきたりはしないのだろう。
ハヴォックは人と接することで次第に感情を取り戻したと言ってるし。
それでも未だに表情は普通の人にはほぼ遠いほど硬いわけで。
だから契約者でもその気があれば感情を取り戻せるのかもしれない。
ただしそれは普通の人間とは比べ物にならないほど困難なのかも。
このエピソードにはヘイに対する契約者としてMI-6のエージェントが。
ノーベンバー11以下暦ネームの3人組で、もしかしたら今後も出てくるかも。
このノーベンバー11の人は初登場からみょーにインパクトか有りました。
ヤクザらしき人たちとの交渉の席で
タバコの害について説明しだすし(笑)。
(目の前の歩きタバコな人にケリ入れたいほど彼の気持ちはよくわかる)
この前施行された健康増進法のキャンペーンでもやってるのかと……
それなのに能力を使った後におもむろにタバコを吸い出してビックリ。
しかもタバコを吸うポーズがみょーにカッコよくハマってるし。
おいおい!言ってることとやってることが違うぜ!とか思いました。
ちなみに彼はカッコ良さげに吸った次の瞬間に激しく咽てました。
つまりこれが彼の代償行為。苦手なのに吸わないといけないなんて……(合掌)
4月からTBS系(10局)で金曜日の深夜に放送してる新番組。
5月からアニマックスでも放送するので地上波で見れない人はそちらで。
※セル・レンタルDVDのリリースは7/25から
今より少し昔。解析不能な異常領域ヘルズ・ゲートが東京の真ん中に出現した。
人々は対処不能なその領域を高い塀によって封鎖することしかできなかった。
そして時を同じくして契約者と呼ばれる異能力を身に付けた者が現出する。
契約者はその力の代償として人間らしい感情が希薄になった人ならざる存在。
人を簡単に殺す力を持ちながら、その
行為の罪悪感など持たない危険な存在。
そしてある種の組織にはこれほど便利で使い易い存在もなかったのである。
警察は専任の部署を設け契約者たちの監視及び発生した犯罪に対応していた。
また関わった人間の記憶を操作し対外的には契約者の存在を秘匿していた。
そう表向きは高い塀が存在する以外は以前と変わらない日常に見えていた。
しかし夜の闇の中では契約者を擁する諜報戦が日夜繰り広げられていた。
そんな世界に生きる一人の契約者「黒(ヘイ)」の物語である。
※本名・経歴・国籍など一切不明で普段は李という偽名を名乗ってる
超能力っぽい力と、ダークで渋い雰囲気と、警察の捜査で始まる展開で、
ウィッチハンターロビンを思い出しました。中身はそんな似てませんが。
まぁ、でも
似た系統の作品とは言えるかな。つまりとても好みの題材です。
主人公のスタンスが正義の味方とは言いがたいところも興味深いっすね。
人間的な感情が希薄で殺しに躊躇しない割に相手役には優しかったりするし。
それもいい人っぽい優しさではなく、回りくどい分かりにくい優しさだし。
作品全体を覆う渋い雰囲気といい人間描写の繊細さといいわりと大人向き!?
今期は本数の割りに大人っぽい作品が少ないので余計に際立ってる感じ。
視聴に耐えうるという意味でも際立ってます。もう一つな作品が多いので。
この作品の基本的な構図は何かを探す契約者を擁する組織(毎回違う)と、
同じモノを狙ってターゲットに接近するヘイとその仲間たちという感じ。
そこに契約者の事件を追う霧原未咲を中心にした外事四課の人が絡んでくる。
構成としては2話1エピソードで各エピソードの中心になる女キャラがいて、
その人が事実上エピソードの主人公にしてヘイに対するヒロイン役っすね。
※今のところ作品全体のヒロインに相当する役はいない
超簡単に要約してしまうと
シティーハンターみたいな構成ってこと。
毎回のようにヒロイン役の人がヘイに惚れたりはしませんが。今のとこ。
でも弱ってるとこで手を差し伸べてるので多少は心が動かされてる感じ。
あそこであの行為は乙女転ばしだとか言われてるしな(笑)。
実際、見てて天性の女たらしか天然の女たらしじゃないのかと思ったよ。
ヘイがターゲットに接近するのは優しさとは裏腹の目的があるからで。
しかも契約者は躊躇なく人が殺せるし。実際に1話冒頭から殺してるし。
人間的な感情が希薄だから罪悪感なく嘘を演じることができるし。
情報を聞き出したらさっさと始末しろと上から指示されてたりするし。
そんな手の内を見せた状態でヒロインに接近するので
見ててハラハラします。
親切にしてここまで相手が信用してる状態で手ひどく裏切って殺すのか?と。
実際には嘘はついてても裏切ることや殺すことはしなかったけど。
ヘイがあっさり殺す相手と殺さない相手にはどこか違いがあるんだろうね。
無表情で冷酷な殺し屋なのに、そんなとこにみょーな人間味を感じさせる。
作品自体もストレートに感情を出さないけど湧き上がってくるものがある。
2つ目のエピソードの最後なんてすっかり感動して涙が……
契約者は悪魔と契約した人たちかと思ったけど、今のとこその説明はない。
2つ目のエピソードの舞を見てると意思とは関係なく発現してるような気が。
(そーいう意味ではウィッチハンターロビンのウィッチと同種かも)
そして契約者として発現すると代償として人間的な感情が希薄になる。
またそれとは別に力を使う度に
それに対する代償行為を行う必要がある。
例えば石を並べるとか、本をひたすら読む?とか、大量に食べるとか。
これはそうと誰かに決められたと言うよりそうせずにはいられない感じ。
代償を支払って力を行使するという形態が契約者と呼ばれる所以なのかも。
契約者の特質を兵器として転用するため意図的に作る研究も行われてるとか。
2つ目のエピソードの舞の父親も過去にその研究をしてる人だったりして。
調査のためにヘルズ・ゲートに入り
恐ろしい光景を見たようにも描かれてる。
※恐ろしい光景そのものは今のところ明らかにされてない
恐らく回を重ねると契約者やヘルズ・ゲートのことが明らかになるのでしょう。
題材もだけど物語の行方もなかなかに興味深いっすね。