苺ましまろ
最近リリースされた30分×全3巻のOVA。DVDレンタル。
てなわけでOVA版です……がノリがTV版と全く同じです。
まったりしたゆる~いテンポにボケとツッコミが入る感じで。
「OVAだからこそできる~」みたいな内容では全くありません。
普通にTVでも放送できるレベルだよ。
風呂でもタオル巻いてるし(爆)。
違いがあるとするとキャラ絵が多少違うぐらいかな。
キャラデザの人は同じだけど目が多少小さく丸くなってます。
おかげで美羽たちはともかく伸恵が年齢より幼く見えるように。
TV版よりも可愛くなったと言えないこともないけど。
そう大差はないけどあえて比べるならTV版の絵柄の方が好きかなと。
この作品はもともとまったりと日常の出来事を描いてる内容で、
シリーズ全体としての
ストーリーの流れは無かったりします。
TVシリーズは四季構成になってたのが流れといえば言えるかも。
そんな季節感ですが……このOVAは特に無いような。
夏っぽくも冬っぽくもないから春か秋って感じでしょうか。
あと3話以外はエピソードの中心になるテーマも特にないかなと。
らき☆みたく細切れネタの羅列ではなく一つの話にはなってますが。
そんなTV版と全く変わらないこのOVAシリーズですが、
ちょっとだけTV版とは変わってるポイントがありました。
それは美羽のボケ・ツッコミの部分。
TV版では美羽がボケたことを言ったりやったりした後に、
床にうつ伏せになってる絵が入る展開がいっぱいあります。
よーするに伸恵にチョップでも入れられた結果だと思われます。
(このアニメにはその手の直接的な表現はほとんどありません)
もちろんOVAでもその展開は変わらず何度も何度も出てきます。
さらに今回は
叩かれる前に自分で倒れてるというフェイクまで……
ネタの繰り返しの次は応用編かよ!とちょっと感心した。
3話では一泊する旅行に出かけるという初めての遠出のエピソード。
実はこのエピソードで一番気になったのが「国民宿舎」のくだり。
国民宿舎って小さい頃に何度か宿泊したけど普通の旅館だったよ。
アニメだと外見的にはペンションで体裁はユースホステルって感じ。
てゆーかあそこまで普通の家と変わらない部屋って実際にあるんかね?
テレビは備え付けてあるだろうけど普通
タンスは(必要)無いような。
旅先なのに家にいるみたいと言うのはネタとしては面白いけれども。
前にマンションを改造したビジネスホテルに泊まったことがあるけど
部屋の設備はちゃんとホテルだったよ。お風呂は自宅みたいだったけど(笑)。
あとこの旅行で初めて気づいたけどこの作品の舞台って静岡あたり?
伊豆まで車で二時間なのは東京近郊(神奈川とか)でもありだろうけど、
テレビでいつも見てる番組の静岡~~が無いとか言ってるし。
※浜松のあたりらしい
そー言われてみれば
住宅密集率や建物の高さは東京とは違うかも。
(東京の真ん中は住宅地でも全体に建物の背が高くて緑がほとんど無い)
東京もあれぐらい緑があるといいんだけど……
人多すぎるから半分ぐらい消えてなくなんないかな(おいおい)。
3話の最後の方はいつもと違う雰囲気で
みょーに素敵な(恥ずかしい)セリフを伸恵が言ってたりして……
あれ
この作品はいつからARIAに?とか思ったよ(笑)。
「恥ずかしいセリフ禁止!」とか画面にツッコミたくなりました。
当然ながら作中でもツッコミ入ってます。セリフは違うけど。
そしてホントのホントの最後はボケで〆てるのはお約束ですね。
ちなみにレンタルDVDにも映像特典・コメンタリー音声は入ってます。
つまりセルDVDと中身は全く同じです。
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これでテレビシリーズは全部です。
あと最近リリースされたOVAが3話分あるので近日中に見る予定。
と言うわけで最後まで見て今さらに気づいたんだけど、
これ1話から12話まで
春~夏~秋~冬の四季構成になってたり。
ひだまりもそうだけど日常を描くのには季節感は重要ってことかも。
キャラが存在する舞台に実体感があるほどに説得力が増すわけだから。
季節を感じさせる切り口によって作品の方向性を差別化もできるし。
しばらく四季構成に気づかなかったのにもちゃんと理由があるのです。
それは最初の数話は
キャラ紹介の色彩が強くて季節感がないから。
いや無いことは無いんだけど、あまり季節感が前面には出てこないので。
そしてハッキリと季節感が出てくるのが6話の「真夏日」から。
つまり5話までは視聴者にキャラを認識させることに徹してるのだった。
「真夏日」「海水浴」「お祭り」と夏~初秋を感じさせる回が続くので
このへんで四季構成に気づいても良かったようなと後で思ったりして。
季節感があるなとは思ったんだけどね……
最初に「春」を認識しなかったので「夏」への変化も失念したわけです(汗)。
考えてみたらアナが転校してくるのがまさに「春」を象徴してたわけで。
そーいや桜も咲いてたなと。後から考えたらしっかり春だったのでした。
季節の変化をハッキリ認識したのが10話の「花」
この回は伸恵が4人にケーキをご馳走するために湖に呼び出す話で、
その説明だけだとどこらへんに季節感が?って感じではありますな。
いつもごとく呼び出された4人がすんなり伸恵と合流するわけも無く、
湖のある公園!?をあちこち歩き回るという展開なのです。
その光景の後ろには季節をハッキリ感じさせる
キレイに色づいた木々が。
それに季節限定のモンブランというのもまさに秋って感じだから。
ここで9話の「育ちざかり」も秋だったことに後で気づいたのでした(汗)。
焼き芋(食の秋)→体重→ダイエット→スポーツ(の秋)という展開だから。
もしかすると序盤もよく観察してると春を感じさせる何かがあるかも!?
その9話の伸恵の行動が今回一番印象に残りました。
千佳が体重が増えたのを気にしてご飯を少ししか食べないのを心配して
スポーツでもすれば気分転換になるかもと外に連れ出してるし。
最後には体重が増えた理由を説明してちゃんと食べなよと言ってるし。
(あのオチはわりとパターンなんですぐにわかったけど)
ああ、伸恵が
ちゃんと千佳のお姉ちゃんをしてる、とか思って。
伸恵は千佳を含めた4人のお姉ちゃん状態で結果的に面倒を見てるけど、
ここまでストレートにお姉ちゃんらしい表情を見せるのは珍しいなと。
てゆーか初登場時にはタバコ代を千佳にせびってたのですが(笑)。
9話には伊藤家の両親も出てきたり(声だけですが)。
※5話にも電話の相手として出てきます
最初のうちは親の存在感が全くなかったから
居ないのかと思ったよ。
そして家の財政をしっかりものの千佳が握ってると勝手に思ってた。
※1話を見返したら我が家の金庫番とか言ってる
なぜかアニメでは親が出てこないことが珍しくないからそう思ってた。
でも、そーすると料理は毎日千佳が作ってることになるわけか。
生活費も伸恵がバイトで稼ぐだけでは足りないだろうし。
そこは蓄えがあるか別の場所の親が送金してるって設定が使えるけど。
考えてみたらこの二人の場合は両親がいない設定には無理があるね。
勝手に思い込んでいて何だけど、最初から親の影が見えてればなと。
10話あたりで改めて実感したこと。
この作品は基本的にまったりしたスローテンポなのです。
そんなスローテンポを美羽が激しくズレた行動でかき乱してる。
でも決してハイテンションのスラップスティックにはならない。
まったりスローなテンポが時々ぶれる変拍子になる程度。
あれだけ好き放題暴れてて雰囲気が壊れないのが逆に不思議です。
この行動と雰囲気のギャップがシュールと言われる所以なのかも!?
だって内容はあまりシュールじゃないし。むしろリアルだから。
美羽の頭の中身はシュールかもしれんが(笑)。
この後サントラの話があったんだけど、書き終わらなかったので次回。
2005年に放送された全12話のテレビシリーズ。DVDレンタル。
※セル・レンタルDVDとも全巻リリース済
「らき☆すた」を見ながら、これより「ましまろ」の方が面白かったような、
どーせ見るならそっちの続きを見たほうがよさそうだ、などと考えてました。
比較対象にこれを入れなかったのは後でちゃんと見ようと思ってたからです。
それにちょーど最近OVAも出たし、いい機会なので
最後まで見ることしたよ。
放送からずいぶん経って記憶もあいまいなので、改めて1話からです。
(実は何度か1話ずつ取り出して見てたことあったけど)
この作品は一見するとロリコン狙い撃ち!みたいな印象を受けます(爆)。
でも実は中身は必ずしもそーではなかったりする。アニメの方はね。
アニメ作品としては珍しく子供を
ちゃんと子供らしく描いてると言うか。
みょーに背伸びをしてみたかと思えば、歳相応に幼かったりもするし。
「かわいいは正義!」のキャッチコピーに相応しく確かにかわいいけど、
エネルギッシュで手に負えないクソガキ感まで存分に表現されてるし(笑)。
「洗練されたクレヨンしんちゃん」って形容がまさにぴったしと言うか。
(執拗にオシャレを演出はしてないけどさりげなく気を使った服装とか)
だから実は中高生より子供がいる年代のほうが楽しめるような気がします。
ん、ってことはつまりこれを面白く感じるほど歳取ったということか!(汗)
今回初めて見た5話の「そいね」では凄く印象に残るシーンがありました。
見たことある人なら想像つくと思うけど美羽が泣いちゃうシーンのことです。
美羽と言えばこの作品のトラブルメーカにしてクソガキ感の権化なわけで。
暴れまわる様を部外者として見てればカワイイと言えないこともないけど、
直接の被害に遭う周囲の人たちからすればたまったものではないわけで。
4人のお姉さん状態の伸恵も例外ではなく
しばしば被害甚大だったりするし。
だから美羽への対応が他の人より冷たいのも仕方ないかなとも思うわけで。
よーするに日頃の行いがどーとかと言うやつですよ。
でも伸恵のあまりに冷たい扱いに美羽はついに泣き出してしまうのでした。
えっ?いつもの冗談ではなく本気で泣いちゃったの?と凄くビックリしたよ。
まさにこのシーンでは伸恵の動揺した感情にシンクロして見てました。
(そもそも伸恵は視聴者の代理人みたいな存在だし)
確かに普通の子供ならあんな扱いをされたら泣いても不思議はないんだけど、
なにしろ美羽は行動パターンがあまりに規格外なもんで想像しなかったよ。
規格外なようででも歳相応な表情も見せるこのバランス感覚は絶妙だなと。
クソガキ感120%の美羽が
不覚にもかわいく見えてしまった瞬間でした(笑)。
そいねの翌日にはすっかりいつも通りのクソガキ120%に逆戻りでしたが。
この作品は日常のごく普通の出来事を描くという方向性で、
そーいう意味では「ひだまりスケッチ」「らき☆すた」と似てると言えます。
日常を一つのテーマで再構成して1話にしてるのは「ひだまり」に近いかな。
そしてまったり感というより
スローな変拍子のような独特なリズム感で。
淡々と流れてく時間に突発的にショートコントが挟み込まれる感じというか。
日常的なキャラの表情とバカバカしいボケツッコミが絶妙に融合されてます。
映像で見せるアニメの特質が存分に生かされた映像化だと思うのでした。
前衛的な新房作品は別としてこの手の作品では抜群に完成度が高いと思うよ。
作画力の京アニはこれをお手本にすべきだったような。
原作との違いについて。
原作はその昔に1巻だけ読んでばばーんと処分したのでわかりません(爆)。
(「あずまんが」も「ぱにぽに」も「らき☆すた」も全て処分したけど)
あまり面白いとは思わなかったという記憶だけはおぼろげに残ってますが。
なので
原作とはかなり違うテイストになってる可能性があります。
Amazonのレビューには原作ファンとしては期待はずれって意見もあるし。
嘘・大げさ・間違いレビューが多すぎで信用できるかはなんともだけど。
つまり原作が面白くなかった人でも楽しめる可能性は十分にあります。
少なくともここに一人いるので。
レンタルDVDについて。
映像特典も入ってるので
セルDVDと全く同じみたいっすね。
ちなみに映像特典としてはノンクレジットOP・EDとCM(一部)と
あとキャラソングのプロモーションPVがついてます。
※本編をキャラごとに編集した90秒~2分程度の映像
7月からTBS(のみ)で木曜日の深夜に放送してる新番組。
BS-iでもやってるので地上波で見れない人はそちらで。
(BS-iはワイドサイズで地上波は左右カットの4:3サイズ)
原作は角川系(電撃大王)のマンガで1巻だけ読んだことあります。
内容は
4人の小学生(高学年)の女の子たちと一人の姉で行きがかり上
4人の保護者みたいになってる人によるまったりした日常って感じ。
これ原作はどーにも感性が合わなくてババーンと処分した記憶が(爆)。
「あずまんが」も「ぱにぽに」も月詠もババーンと処分してたけどな。
でもアニメはなんか意外にも見れてしまいます。なぜか楽しいです。
マンガは作者の感性だけが強烈に出るけどアニメは多人数で作るので
そのへんが
上手い具合に薄まって受け入れやすくなってるのかもね。
マンガよりも強烈になってるココロ図書館みたいなのもありますが……
(砂糖菓子にメープルシロップをかけたようなと形容した人も)
原作は執拗にカワイイやファンシーを強調した感じで。
オープニングもそんな感じの映像を散りばめてありました。
本編も延々とこのノリだったら10分で挫折してたかも……
というわけで本編のテイストはちょっと違うのでした。
一言でいうと
独特の間合いをとったまったりした日常描写に
ときおり明後日の方向にズレまくったボケをかますって感じかな。
監督・構成がニア・アンダーセブンの人でまさにあんな感じです。
ズレまくったボケにビシバシつっこみを入れるとこも似てるかも。
ズレまくったボケと言うと美羽(みう)です。
美羽がこの作品をただのカワイイ作品って印象じゃなくしてる。
と言うか美羽がさんざん引っ掻き回してくれるおかげで
「カワイイ女の子」から
「手におえないクソガキ」な印象に(笑)。
なんか見てて幼稚園か小学校の先生にでもなった気分を味わったよ。
(小学校高学年というにはちょっと見た目が幼いような)
にしてもマホマホ言ってるアホ毛といい難しい役をこなしてますな。
ちなみに4人組の他の3人も最近良く聞く声です。
そん中でも茉莉ちゃんの人は一番よく知ってるハズなんだけど……
まさか
こんな役をやるとは思わず名前見るまで気付かなかった(汗)。
ちなみに先生の役もさりげなくやってるけどそっちはすぐ分かったよ。
※クラウの川澄綾子さん
お母さんの役をやる時代になったかと思ったら今度は小学生ですか。