コードギアス 反逆のルルーシュ
見事だ!こんなに
見事なケリをつけてくるとは!
というのが最後まで見てまず思ったこと。
確かに予想してたのと違うショッキングな結末をになったけど
よく考えていればこの結末は十分に読めていたはずで……
つまり物語が始まった瞬間から
こうなる可能性が高かったのです。
世界を大きく変革するにはそれに相応しい強大な力が必要なわけで。
そしてそれを動かす強大なカリスマも持った人物がいるわけです。
この作品ではそのカリスマがゼロでありルルーシュであった。
ルルーシュによる世界の変革は予定表どおりほぼ達成したわけです。
しかし問題は
世界を変革したその後の体制だったのでした。
むしろ壊した後に新体制を作ることの方がはるかに大変なのです。
既存の強大な権力が崩壊すると平穏よりも混乱が来る可能性が高いから。
(フランス革命の後なんかがとてもいい例だと思う)
実は新たな体制を作るときに混乱をさせない方法が一つあるのです。
それは革命を指導した人物が新たな権力を掌握すること。
よーするにゼロ(ルルーシュ)が新たな君主になるしかないわけです。
作中でもルルーシュはブリタニアの新皇帝になったりしたけど。
あえて憎まれるようなことをせずにもっと穏当な手法を使ってれば
世界から支持される素晴らしい指導者として君臨できたはずです。
問題はルルーシュは
そんな世界を望んでいなかったというところ。
今日という形で権力を固定することは生きていないのと同じだと。
強大な権力によって世界を一つにまとめるのではなく、
小さな力の集合体(合衆国連合)によって世界を分割して統治しながら
しかしそれらは一個人への憎しみという価値観によって結びついてる。
(外敵の存在によって内部が一つにまとまるのと似てます)
それによって未来永劫に争いが全くなくなるわけではないけど、
少なくともここ数十年は
それ以外より争いの少ない世界になるだろう。
ルルーシュが最初に望んだのはそんなささやかな幸せだったのです。
ルルーシュが世界を変えるための道程を頭に描いたとき、
最後のシーンをどこまでイメージしてたのかなと思ったよ。
皇帝を倒すのとブリタニアを壊すところまでは考えてたはず。
だけどその後のことまではイメージできてなかったような気がする。
もしかすると考えてるだけで一生行動に移さなかったかもしれないし。
あまりにも大きすぎる目標は
その先の道を覆い隠してしまうから。
皇帝を倒したことで初めてその先の道筋が見えたんだろうね。
最後まで見てふと気づいたこと。
この作品っていかにもな悪役って出てこないのだった。
他人の権力に頼った小悪党みたいのはいたけど。
世界の趨勢に関わるような大きな力を持った悪役は存在しなかった。
ルルーシュから見たら絶対的な悪役のはずだった皇帝シャルルですら
全ての行為が争いのない世界を求めてのことだったのにビックリです。
(シュナイゼルは圧倒的な力によって平和をもたらそうとしたし)
戦いは正義と悪の間ではなく
異なる正義の間で行われていた。
勧善懲悪なんてものは絵空事な物語の中にしか存在しないのだから
より現実に近い題材を描くのならむしろこれこそ必然だったのだけど。
正義の味方という言葉を象徴的かつ嘲笑的に使ってたのは凄かったね。
シャルルもシュナイゼルもルルーシュもユーフィやナナリーも
求めていたのは同じような争いのない世界だったはずなのに……
もちろんその世界をどう実現するかはそれぞれ違っていたけれど。
シャルルは昨日を、シュナイゼルは今日を、永遠に固定しようとした。
だけどルルーシュは幸せな明日を求める人々の力を信じたわけです。
安定して変化のない世界より
間違えても進んでいく未来を求めたのです。
それはルルーシュに反旗を翻したナナリーの願いでも有って。
(この時点でナナリーはルルーシュの仮面の下の真意は知らない)
同様に志半ばで倒れたユーフィの願いでもあったのでした。
ユーフィとナナリーは二人ともシュナイゼルのお膳立てで権力を握るけど
ただのお人形ではない強い意志を持っていたのが印象的だったなと。
その終盤に物語の大きな鍵になってくるナナリー。
ルルーシュがこの物語が動かした唯一の目的がナナリーの幸せだった。
望んだのは目が見えない歩くこともできないナナリーの幸せだった。
だけどただ守られているだけに見えたナナリーにも意思が有ったのです。
そんなことは当たり前のはずなのに、うっかり失念していたこと。
ナナリーのために仮面を被り嘘をつき続け多くの犠牲を出したのに
その行為を
ナナリーに否定されてしまったらどーなるだろう?
実際、そーしてルルーシュは何度か行動の意味を見失ってたわけで。
ルルーシュの目的の前に最後に立ち塞がったのがナナリーと言うのも
最初に望んだ世界を考えたらあまりに残酷としか言いようがない。
ルルーシュには多くの人を欺いてまでなすべき目的が有ったとはいえ
ナナリーの意思を曲げるギアスを使うのはさすがに躊躇してた。
だってそもそもナナリーの幸せのために始めたことなんだから。
ナナリーとの会話でルルーシュはナナリーの真意に気づくのです。
そしてそれならもう思い残すことはないとばかりにギアスを……
これ表面的にはナナリーの意思を曲げてるように見えるけど、
ルルーシュとナナリーが行おうとしてたことって実は同じだから。
自分でそこまでの考えと覚悟を持てるなら大丈夫だと思ったのでしょう。
ナナリーまで
自分と同じ罪を背負う必要はないと思ったのでしょう。
と言ってもナナリー自身は虐殺の十字架を背負って生きるだろうけど。
にしてもルルーシュが最も願ったことは叶わなかったんだよね……
いや、ルルーシュ的にはあれは理想的な結末だったんだけど、
(ルルーシュ=ゼロを知ってる人には真意が伝わったはずだから)
ナナリーからしたらあんな結末になるぐらいなら前の方がマシだよと。
みんなの大きな歓声の中で
一人だけ泣き叫んでる姿は胸に痛かった。
ナナリーがささやかだけど幸せに暮らせる世界を望んだはずなのに、
みんなが幸せになってナナリーだけが幸せではない世界になった。
どこでボタンを掛け違えてしまったのだろう。
もっといい結末は無かったのだろうかと考えずにはいられない。
あとは蛇足みたいなこと。
最初にこの作品と銀英伝はいろいろ共通点が有ると書いたけど
今回の3話分でも笑っちゃうぐらい似てる場面がいくつかありました。
まずルルーシュがブリタニアの皇帝になった後にやったことが
ラインハルトが新銀河帝国の皇帝になってやったこととそっくり。
過去の皇帝の痕跡を壊すとか貴族制度を廃止するとかね。
「血統種と過去の栄光にすがる愚かしさと浅ましさ」
ってセリフなんかそのまんま
ラインハルトが言ってるみたいだし。
※ラインハルトも似たよう言葉を言ってたはず
ダモクレスとの最終決戦での陣形を変えつつにらみ合う場面も
銀英伝ではお馴染みのライハルトとヤンの艦隊戦の様相なわけで。
ルルーシュとラインハルトを重ねて描いてることに気づいた人は
物語の最後が似たようなカタチになることも気づいてしまったかも。
もちろん作品そのものも体制的にも全く違う結末なんだけどさ。
両方を最後まで見た人には言ってる意味がわかるはず。
離れ離れになってた最愛の親類とわかり合うのまでそっくりだ。
※ルルーシュとナナリー、ライハルトとアンネローゼ
そんなところまでそっくりにしないでもとか思ったよ……
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4月からTBS系(全国ネット)で日曜日の夕方に放送してる新番組。
5月からアニマックスでも放送してるので地上波で見れない人はそちらで。
※レンタルDVDはセルDVDと同時リリース(1巻はリリース済)
ゼロによるブラックリベリオン(前作のこと)は結局のところ失敗した。
日本人は再び負け前よりもっと屈辱的な立場に追いやられてしまった。
ゼロのことももはや歴史の一ページとして過去になろうとしていた。
そんな中でルルーシュは
苛立ちを募らせながら日々を過ごしていた。
テレビを賑わすゼロの姿を見て愚かなやつだと見下していた。
刺激を求めた賭けチェスも下らない暇つぶしとしか思えなかった。
そんなある日、毎度のヴィレッタ先生の追撃を振り切ったルルーシュは
弟のロロと一緒にバベルタワーへと賭けチェスをしに出かけるのだった。
そして偶然にも……偶然ではなくそこに黒の騎士団の残党が現われた。
突如始まった戦闘の中、ルルーシュは安全な場所を求めて走っていた。
しかしそのその前に黒の騎士団のナイトメアフレームが立ち塞がる。
絶体絶命だと思ったその瞬間、マシンから一人の女性が降り立ち言った。
思い出せ、おまえこそがゼロだと。
(多少脚色してるけどだいたいこんな感じだったはず)
コードギアスの待ち遠しかった続編です。
とか言いながら放送があと3話で終わる頃になって見てたりして(汗)。
実は5話まで
毎週放送したすぐ後に見てたのですよ。
そのままずるずる毎週見てしまうそうなぐらい惹きつけられました。
しかし先に他の番組を切り捨てないと予定が破綻する寸前だったので
面白いとわかってるこの作品は後回しにしてしまいました……
まさかこんなに引っ張ることになるとは思わなかったけど。
そしてあと3話だから半分(1クール)だけ見て残りは最後まで行ってから、
とか思って見始めたのです。が、見てたら途中で止められなくなった。
録画したものが手元に有るのに続きを見るのを我慢なんかできなかった。
1日かけて22話をぶっ続けて見てしまったよ。見た後に頭痛がしたよ(爆)。
(諸事情で作業が止まってしまったので既に23話が放送されてたり)
ここまで見るのを引っ張ってしまうと、
肝心な内容を見てないのに余計な情報は目に入ってしまいます。
可能な限り情報をシャットアウトしてても
偶然目にしてしまうので。
よーするにシャーリーが13話あたりでアレしてしまうとか、
C.C.がアレになっちゃうとか、最近の展開は凄いことになってるとか。
録画を早送りで確認したときにマリアンヌの存在も認識してたし。
そんな先の情報が少しは入ってたのに先の展開は全く読めなかったよ。
こちらが予想した展開なんて軽く超越した展開の連続だったので。
まさか今さらルルーシュとスザクが共闘する展開が有るなんて……
この作品の終着点がルルーシュの望んだ世界であった場合、
そこへと至る道筋は
ある程度は予想できるわけです。
有りがちな展開としてはまず手駒を揃え東京租界に橋頭堡を築いて、
日本全体を制圧して、周囲の国々と反ブリタニア連合を発足して、
ブリタニアの軍隊を各個撃破して最後に皇帝と直接対決する。
(これが恐らくルルーシュが頭に描いていた予定表だと思う)
最初からまともにやったら2クールには収まるはずのない内容で。
4クールでやるにしてもかなり効率的な戦略が必要になってくる。
最短距離で予定を消化していかないと目的地にはたどり着けない。
しかし現実はこちらが考えた通りに進んでくれるとは限らない。
むしろ現実には予定を覆す事態が次から次へと起きるわけで。
目的地への最短の道が閉ざされて迂回する進路を選ぶわけです。
進路を変えたことで目的地が遠のいてしまったはずなのです。
しかし遠のいたはずの目的地が進路を変えるたびに近づいていく。
当初立てていた予定は狂いまくったのに何故か目的は達してたのです。
なにしろ22話の最後の時点でルルーシュが望んだ世界がほぼ完成してる。
と言ってもルルーシュが
最も望んだ願いだけは叶ってないですが……
ルルーシュの大事な人が次々といなくなる予感は当たってしまったけど。
1期で謎のまま放置されていたC.C.やV.V.の正体やギアスについてや
皇帝が真に望んでいたことも21話についに明らかになりました。
「ラグナレクの接続」って1期にちらっと出てきたセリフだったすね。
またしても人類補完計画ですか?とか言いたくなる願いだね……
まさかこんな形でマリアンヌが復活するとは予想できなかった。
先で出てくるのは知ってたからどこかに隠れてるんだとばかり。
どこかに隠れてたという表現もあながち間違ってはいませんが。
にしてもルルーシュの記憶のマリアンヌとはキャラが違いすぎです(笑)。
考えてみたらあの皇帝と夫婦なんだから
ただ優しい人なわけがないか。
1期からC.C.が誰かと話してたけどその相手もマリアンヌだったようで。
ってことは皇帝が話してた相手もマリアンヌだったわけだね。
1期の放送当時から相手はマリアンヌじゃないかという説が出てたけど、
いったいどこで気づいたんだろう?そう判断できる場面あったっけ?
以上のような感じで22話の段階でルルーシュの予定表はクリア寸前です。
作中に散りばめられてきた謎もほぼ全てのカードが開いた状態です。
あとはルルーシュが素顔を晒して人に嫌われても行おうとしてることと、
(最終的にはブリタニアを解体する気なのかなとは思ったけど)
シュナイゼルが行おうとしてることと、ナナリーの考えてることかな。
そしてこの物語が終わった後に世界はどうなってるかだろうね。
ここまで来てもこの物語の着地点がさっぱり予想がつかないです。
最初に予想していた終着点とはずいぶんと様相が変わってしまったので。
大事なものの大半を失ったルルーシュのそばに
誰かが残ればいいけど。
ルルーシュが求めたのは大事な人たちが幸せに暮らせる世界だったはず。
しかしその大事な人たちがルルーシュの周囲から次第に消えていく。
ルルーシュが願ったのはナナリーが穏やかに暮らせる優しい世界で、
その願った世界が結果的に
多くの人にとって幸せな世界であっただけ。
ささやかな願いのために多くの人を利用して世界を変革しようとした。
そしてついにルルーシュが願った人を虐げない世界は目前に迫ってる。
ルルーシュの傍らにはナナリーも友人たちも残ってなかったけど。
ルルーシュと結ばれるのはシャーリーかカレンかそれともC.C.か、
そんなカワイイ話をしてたのがなんだか遠い昔の話に感じてしまう。
シャーリーは一度ルルーシュへの感情も含めて全てを忘れてしまった。
でも2期では序盤からルルーシュへの好意がはっきり見て取れた。
一度全て忘れてしまったはずなのにの何で?と思ったよ。
考えてみたらシャーリーがルルーシュに惹かれる何かが有ったのなら
感情を忘れたとしても再び好きになる可能性は少なくなかったわけで。
全てを忘れたのにまた好きになったってセリフにズキっと来たよ。
シャーリーがいつか全てを思い出す日が来るのは予感はしてたけど
まさかあんな形で全てを思い出すことになるとは思わなかったよ。
全てを思い出してそれでもルルーシュを選んだのは愛だなと思った。
でもその選択が最悪の結末に繋がってしまった……
カレンは1期最終話の後に一度はルルーシュを見捨てて逃げたらしい。
それでも完全にルルーシュとの関係を断ち切ったわけではなかった。
ゼロの正体を知っていながらゼロの復活作戦に参加したわけだし。
(バニー姿のいたいけな少女のふりにはビックリしたけど)
疑いもあったけど
信じたい気持ちも少なからずあったのでしょう。
だからゼロが復活した後はすぐに以前のような関係に戻っていった。
むしろルルーシュの秘密も知るに最も近い人間にもなったのでした。
外様のC.C.と違って生え抜きのカレンが味方なのは凄く大きかったはず。
そして黒の騎士団の下克上もカレンがいたら起きなかった可能性が。
(全ての事情を知るC.C.はアレだったしロロは人望の無い新入りだし)
そんなカレンをルルーシュは自分から切り離してしまう。
カレンを捨てたのではなく、自分をカレンに捨てさせたのです。
この時点ではルルーシュはもはや生きる意味など無いと思ってたから。
2期に初登場したロロ。
いきなりルルーシュの弟とか言って出現して何それ?とか思ったよ。
そもそもルルーシュがゼロのことを他人と思ってたのも謎だった。
ヴィレッタが先生だし学校では平和な頃の光景が展開してるし。
1期の内容は過去の出来事と語られてるけどまるで夢だったみたいで。
しかしそんな光景はまさしく夢だった。偽りの記憶だったのでした。
目が覚めたルルーシュはナナリーの場所に居座る偽者の存在に憤るのです。
心の弱みにつけこんで利用するだけした後に捨てるつもりだったのです。
そう心の中で吐き捨てた
ルルーシュはとっても真っ黒でした……
実際×××××を殺された後には何度かロロを殺そうと試みてたしね。
でもその試みは最後まで成功せず意外にもルルの最後の味方となった。
ルルーシュがロロを信用させるために口にした言葉は、
ルルーシュが考えてる以上にロロの心を大きく揺さぶったのでした。
道具として生きてきたロロに初めて人としての居場所が出来たのです。
しかしその場所がナナリーの代わりであることも当然知っていた。
そしてその場所を失いたくない執念はが思いもよらぬ行動を引き起こす。
×××××が殺された原因の大半はナナリーを知っていたことだし。
(つまりこの件の原因の半分ぐらいはルルーシュにあるのです)
ナナリーの救出作戦でも「殺してあげるから」とか言ってたし。
そうまでして守ろうとした居場所だからこそ最後までルルの味方だった。
偽りの関係だったとしても彼にとってはそれが世界の全てだったから。
命を削ってまで自分を助けようとしたロロの姿はルルの心は響いた。
またしても
失って初めてその大事さに気づくのです……
ルルーシュは大事な人や仲間を失うだけではなかった。
新たにルルーシュ個人に忠誠を誓う人が出てきたのです。
それは1期から何度も登場しては消えていったオレンジ卿!
完全体の改造人間としてルルーシュをつけ狙ってるとか思ったら
なんとジェレミアには真に忠誠を誓った人が別にいたのでした。
そしてルルーシュの真実はジェレミアの思いと同じだったのです。
初登場時はただの間抜けなやられキャラかと思ってのに……
姿を変えて何度も登場してついにはルルの忠実なる臣下になるとは。
オレンジ卿の
あまりに凄い出世っぷりに驚きを隠せません。
ルルーシュがつけたオレンジというあだ名も光栄に思ってたりするし。
にしてもこの設定って最初から有ったのかね。
1期から居るのにイメージがすっかり変わったキャラと言えば
ルルーシュとナナリーの世話係だった咲世子さんもそう。
ルルーシュが黒の騎士団を率いるゼロなのは知らなかったのに
いつのまにか黒の騎士団に参加してたのはちょっとビックリでした。
しかしそれ以上にビックリだったのは特殊な能力を有してたこと。
くの一の系譜で
体術や変装術などを駆使するスーパーメイドって(笑)。
ルルーシュの不在時にロロと連携して学園での影武者にしたってことは
この時点で咲世子さんはルルの正体を知って協力したってことか!?
第二次東京決戦のナナリーの救出にも咲世子さんは参加してたし。
直接ルルーシュを知ってるからそちらとの関係を優先してるのかな。
黒の騎士団での上司であるディートハルトには伝えてなかったし。
咲世子さんのルルーシュの影武者っぷりはちょっと凄かった。
秘密を守るためにとシャーリーにキスをしたりするし。
※キスをしたのはルルーシュの姿をした咲世子
他の女の子たちにも愛想を良くし過ぎてデートの予定が分刻みだし(爆)。
さらには会長発案のイベント時に卓越した運動神経で逃げ回ってるし。
ルルーシュのキャラがいろいろと崩壊してて笑い転げてしまったよ。
厳しい展開が続いてたので思わず和んでしまいました。
しかしこの時にはすぐ後に何が起きるか知ってたのでした……
ルルーシュの唯一の友だったスザクのこと。
ゼロが生まれて以降、二人は目指す手段の違いから道が別れてしまい、
両者は知らずに戦場で何度も刃を交えることになるのでした。
そして制御不能のギアスが生み出したユーフェミアの事件によって、
二人の関係にもはや後戻りができない亀裂を作ってしまったのだった。
自らの出世のため
ルルーシュを皇帝に売り渡すほどの憎しみがあった。
二人が笑って手を繋ぐことなどもはやありえない未来予想図だった。
そう思ってた。
しかし二人の関係に少しずつ変化が生じる。
はっきりと兆しが表れたのはルルーシュが第二次東京決戦の前に
ナナリーの身の安全を求めてスザクに単身出会いに言った時のこと。
ここでもルルーシュはスザクに対して一切言い訳をしなかった。
むしろ全ての罪は自分に有るとでも言うような返答をしていた。
ここでルルーシュの頭を足蹴にして怒りをぶつけていたスザクだけど
その姿が何を意味してるのをついに気づいてしまったのです。
このへんはやっぱり
ルルーシュに最も近い人物なんだと実感するよ。
もしかしたらこの後に二人の和解があったのかもしれない。
ユーフィが望んでいた平和的な解決方法があったのかもしれない。
しかしシュナイゼルの姦計によって二人の交渉は決裂してしまう。
(さらにルルーシュが自分を悪く言った言葉を利用してたり)
迷いながらも第二次東京決戦でルルーシュと対決するスザク。
ここでスザクは取り返しのつかないことをしてしまうのでした。
それは(ルルーシュ同様に)スザクの意思ではなかったのだけど。
戦力差と戦術の前に絶体絶命になった時にあのギアスが発現して……
結果、スザクは大きな十字架を背負い、ルルーシュは戦う意味を失った。
ここに至ってスザクとルルーシュが戦う意味は無くなってしまった。
そして二人がやり残したことは同じことしかなかったのです。
実際、示し合わせたわけでもないのに二人とも皇帝を倒しに行ったし。
「ルルーシュとナナリーの絶望も~」とか「それは僕が背負う十字架だ」
と言ったりとスザクの中のルルーシュの存在は昔のように近くなってた。
血塗られた十字架を背負うことで近くなってしまった関係だけど……
まだ書きたいことがあったけど時間切れなので続きは機会があれば。
ついにコードギアスの続編が始まりましたな。
思わず見ちゃったよ放送直後に。4話たまるのが待ちきれず。
見てて疑問がてんこもりで
来週も見たくなってしまったではないか!(笑)
ルルーシュの弟ってナニ?とか、ナナリーはどこいったの?とか、
カレンのわだかまりはどーした?とか、他にも疑問がいっぱいでした。
そのへんは見続ければいろいろわかるのでしょう。
さすが視聴者の興味の引き方が上手いね!黒田某も見習(以下略)
そんな始まったばかりの新番組より先に1月組をチェックしろよ(汗)。
って気もする今日この頃。去年の10月組も見落としまくりだし……
何ヶ月も引っ張ってくれたラストエピソードです。
そして、大方の予想通り物語は
ちっとも終わってません。
まぁ、こんな物語の終わり方もアリと言えばアリなんですが。
小説だとこんな感じで終わってる作品はたまにあるし。
テレビアニメでもイデオンとかエヴァとか似たようなラストだし。
って、どっちも真のクライマックスは劇場版でやってましたが……
よーするに続編を超熱望みたいな感じで25話は終わってるのでした。
現状で既に続編が決まってるので次の放送を刮目して待てって感じか。
で、続きは何ヶ月待てばいいんでしょう?10月からやるの?
23話の最後に黒の騎士団による東京租界への侵攻が始まって、
この戦いの帰趨と共に物語も一応の結末を迎えるんだと思ってました。
たぶん東京租界を中心に日本が独立を成し得るんだと思ってました。
そして続編ではそこを足場にして真の目的へと歩を進めるんだとばかり。
ルルーシュの頭の中の行程表通りに進んでればそうなったでしょう。
しかし全てが
期待通りには進まないのがこの作品ならではと言うか。
もちろんルルーシュの頭脳を持ってすれば多少想定外の事態が生じても
状況をリカバリーすることはそう難しいことではなかったはず。
だけど最大にして唯一の弱点を突かれた事で全ての計画は狂っていく。
ここで見捨てていれば多少の計画の修正こそあれ作戦は成功しただろう。
専制君主ルルーシュとしてならそれが正しい選択肢だったのだけど。
それでは憎んでいるブリタニア皇帝と何も変わらなくなってしまう。
だからこそ全てを捨ててナナリーを助けるために向かったわけで。
(捨てたわけではないだろうけどあの状況では捨てたのと大差ない)
結果この作戦は失敗して黒の騎士団は大きなダメージを受けると思われる。
誰彼の生き死にではなく組織としての存続すら危うくなると言う意味で。
てっきり今までの流れの延長線にそのまま続編があると思ってただけに
25話の最後の状況から
いったいどう打開するのか全く見当もつきません。
25話の最後の方でついにスザクがゼロの中身を知る時が来ます。
事実を知った時のスザクの表情はショックよりも失望って感じだった。
23話の最後のルルーシュとスザクが電話で会話してた時の口調でも、
スザクはゼロの正体に気づいてる!?みたいな感じではあったけど。
「薄々気づいてたけど信じたくなかった」のがまさに本心だろうね。
しかしここまで怒りに燃えるスザクを前にしてナナリーを助けために
一時休戦を申し出るあたり冷徹なようで根本的なとこが甘いような。
ユフィのことでなじられても
一切言い訳をしないのは立派だったけど。
(意図してなくても自分のせいなのは違いないわけだし)
スザクがゼロの中身を知るシーンには実はカレンも同席してました。
ゼロを助けるために追ってきてスザクを止めようとしてたわけです。
そしてゼロの中身がルルーシュだと知ってこっちは愕然としてた。
ゼロは日本人を騙して利用してた、とカレンは理解したみたいっすね。
ルルーシュが日本人を利用してるのは確かだけどそれは一方的ではなく、
日本人の側もルルーシュの能力やカリスマ性を利用してたわけで。
ルルーシュが正体を明かさないのも決して騙したいからではないし。
そのへんを理解できれば
カレンとルルーシュは和解できると思うけど。
ユフィを失ったスザクと違ってカレンとはまだ致命的な亀裂ではないし。
てゆーかカレンの助けなしでルルーシュがこの先進むのは厳しいと思う。
あのシーンの後にルルーシュをどうにかできるのはカレンぐらいだし。
にしても
ルルとスザクとC.Cの生死が不明な状況で終わるとは……
R.O.D THE TVの20話(地上波放送最終話)を彷彿とします。
全25話だけど放送枠の関係でここで一旦終了です。
続きは夏放送予定だそうな……さらに好評につき続編も作るそうな。
枠がないって言ったって深夜なんだからねじ込むのは容易なはずだよ。
売れてないならともかく深夜としては稀な大ヒットもしてるわけで。
(ハルヒもU局+深夜で大ヒットだから前例がないわけではない)
放送がずっと先ってことは、たぶんまだ出来てないのだろう(笑)。
もしかしたら続編に合わせて24、25話の内容を修正するのかも!?
今回のストーリーは中華連邦へ亡命していた元日本政府のメンバーが
亡命先の助力を得てキュウシュウへ侵攻(奪回)するとこから始まります。
次回予告を見たときてっきり黒の騎士団がやってるのか思ったけど違ったよ。
いきなりそこまで勢力が大きくなるほど無茶な展開はやらないようで。
残り話数からして全ての謎を明かし世界も変革する結末はなさそうです。
おそらくは
キリのいいとこで第一部完みたいになるんじゃないかと。
(そして好評なら第二部を作る……のが既に現実になりつつある)
このタイミングで侵攻したのは当然ながらZEROの活躍に呼応したからで。
奪回したキュウシュウで日本の独立を宣言しZEROに共闘を申し入れる。
この旧政権のメンバーの真意はいまひとつよくわからなかったけど、
助力をしてる中華連邦が親切でやってると思ってたなら大バカだろう。
もちろんルルーシュにそんな中華連邦の意図が判らないはずもなく。
名前と主が代わるだけで
今と実態は何も変わらないと切り捨てる。
そして黒の騎士団によるトウキョウ独立の準備を密かに進めていた。
当然ながらブリタニアはキュウシュウを奪還すべく軍を送るけど、
ここでランスロットの成否は問わない撹乱作戦には唖然としたよ。
結果さえ期待したものなら多少の犠牲など物の数ではないというか。
ユフィの大胆な発案に賛同するのも含めてシュナイゼルの冷徹さに寒気が。
見た目こそソフトだけどやってることは
オーベルシュタインと同じだ。
シュナイゼルの想定の範囲内のランスロットの絶体絶命な状況で
思いもよらぬ助けが空を飛んでやってきた。そうルルーシュ(ZERO)が。
まさか
戦場で二人が共闘するシーンがあるなんて思わなかったよ。
もちろんルルーシュにはここで助けることの思惑が有ったけど。
それとは別に純粋にスザクを助けたかったのでしょう。ホテルと同様に。
しかしそんな想いに反して運命は二人の関係に大きな楔を打ち込んだ。
22話ではアシュフォードの学園祭が。
物語が盛り上がれば盛り上がるほど日常である学園の側面は薄れていく。
だからこんな佳境で学園がクローズアップされたのは驚いたよ。
しかしただの穏やかな回なんて展開は
もはやこの作品には無かった。
学園にお忍びで侵入したユフィが偶然にもナナリーと出合ったことで、
ストーリーは一気に新たな局面を迎えることになる。
恐らくユフィはこの出会いがなくともいずれはやろうとしただろうけど。
でもこのタイミングで宣言したのは大誤算だった。ルルーシュにとって。
エリア11の中に日本人が日本人でいられる行政特区を作る。
そんな大胆な発案をシュナイゼルが了承したのにはもちろん理由があった。
日本人の不満を解消することで反乱勢力への支持を失わせること。
黒の騎士団にとって協力しても反抗してもその存在基盤は危うくなる。
今まで裏に隠れてたキョウトも表に出てこざるを得なくなったし。
ユフィがルルーシュやナナリーやみんなのためと思ってやったことは、
ルルーシュの立てた戦略にとって
最大の障害となってしまったのだ。
ここでルルーシュはある選択をする。
次回予告で「血染めのユフィ」なんて物騒なタイトルが出るし。
ああこれはルルーシュがユフィにギアスを使うのだなと想像がついた。
ただし実際はこちらが考えてたよりも
もっと悲惨だったのだけど。
おそらくルルーシュはユフィのイメージを失墜させるつもりだったはず。
だけど皇女の地位を捨ててもという考えにルルーシュも態度を変えて
この行政特区を生かした形で戦略を練り直そうと言い出したのだった。
ルルーシュとユフィの握手が一瞬だけ幸せな未来の予感を錯覚させた。
その瞬間にそれは起こったのである。
サブタイトルを失念して目の前の状況に安堵した自分が甘かった……
物事は全て想定通りに進む。
そんなことはありはしないのだけど。うっかりそう錯覚をしていた。
そして往々にして想定外のことは
最悪のタイミングで起こるのである。
ルルーシュが何気なく口にした言葉がギアスとなってユフィを縛る。
そうルルーシュのギアスはついに制御不能になってしまったのだ。
結果的に当初考えたユフィのイメージの失墜は実行されることになる。
それはユフィにとってもルルーシュにとっても耐えがたい凄惨な形で。
ユフィにそれを実行された原因は他でもないルルーシュ本人なわけで。
目前の死体の山が事態の責任を自分で取れと迫ってるような気がした。
もはや取り返しのつかない状態のユフィを止めることも含めて……
ルルーシュにとってユフィだけは皇族の中で別扱いだった。
倒す相手の頭数には入ってなかったし殺す気も無かったのだろう。
今回だってイメージを失墜させるだけで傷つける気はなかったはず。
そしてユフィにとってもルルーシュはかつて淡い想いを抱いた相手。
だから星空の下の二人の構図はかつての二人の関係でもある。
筋書き通りに進めば二人が協力する未来だって有ったはずなのだ。
それなのにこんな形で二人の関係は終わりを迎える。
まるでギアス(王)の力は
誰との関係性も許容しないかのように。
このまま革命が進行し世界が変革されれば多くの人は幸せになるだろう。
だけど変革者のルルーシュがこの先幸せになれるとはとても思えない。
ルルーシュがいなくなったらナナリーが幸せとも思えない。
果たして
本当にこの道でよかったのだろうかと問わずにはいられない。
でも、もはや引き返せないことろまでルルーシュは進んでしまってる。
戻る道がない以上それが修羅の道だとしても前に進むしかないだろう。
どんな結末に至るとしても。
15話の最後に死んだと思ったマオが進んだ医療のおかげで再登場。
ナナリーを拉致って再びルルーシュに挑んでくるのです。
ここで事情を知ったスザクの手助けによったナナリーを救い出すけど、
久々に
二人が手を組んで行動するシーンには感慨深いものがあったよ。
ルルの頭脳とスザクの肉体能力が合わさればまさに無敵って感じで。
だからこそルルーシュはスザクが仲間になって欲しいと思ってるわけで。
(もちろんスザクの能力だけが欲しいわけではなく)
多くの視聴者も二人が手を組んだ姿を見たいと思ってることでしょう。
しかしそんな思惑とは裏腹に事態はついにあの瞬間を迎えるのでした。
そろそろ物語も佳境に差し掛かってきた17話。
ついにランスロットを誰が操ってるかをルルーシュとカレンが知ります。
非常識に強いランスロットすら
ルルの頭脳なら追い詰められるのだなと。
もちろんカレンの紅蓮二式と四聖剣の新型がいたから実行できたんだけど。
そして藤堂の突きによってコックピットが露出してそこに思わぬ人物が。
ルルは呆然としてそこまで完璧だった指揮が完全にフリーズしてしまう。
カレンもこの時ばかりは動揺して必死にゼロの指示を仰いでたね。
ランスロットの中身がスザクだと知った17話の直後に再び総集編(17.5)が。
ほぼ全体を3等分してそこに総集編をはさんであるみたいっすね。
※ちょびっツが全く同じ構成になっていた
この総集編はルルーシュとスザクの関係を中心に描いてありました。
黒の騎士団にとって最も目障りなランスロットの中身がスザクだと知って。
それでも何とか懐柔して仲間に入れようと画策するルルーシュに対して、
その後にとったカレンの大胆な行動にはちょっとビックリしました。
ゼロのためにクラスメイトですらある
スザクを暗殺しようとするんだから。
カレンは学園では一歩引いてるしルルほどは思い入れはないんだろうけど、
それでもわりと近い関係の生徒会の仲間を手にかけようとすら思うんだから。
それほどカレンはゼロに対してただならぬ感情を持ってるのだなと。
(信頼して欲しいとかそんなレベルではないと思うよ)
ゼロ番隊(事実上ゼロの親衛隊)隊長と言われて凄く喜んでたし。
しかし、未だにゼロの中身がルルーシュだとは知らんのだよな……
カレンの大胆な行動はさらに続く。
黒の騎士団によるランスロット(スザク)捕獲作戦の意外な結末として、
ルルとスザク、カレン、ユーフィが無人島!?に流されてしまうのです。
※神根島は現実には存在しない。神津島ならある
ここでスザクは(海水でべだべたの)体を洗ってたカレンと遭遇するのです。
スザクに気づいたカレンが次にした行動は服を手にとって着るのではなく、
毎度の仕込みナイフでいきなり襲い掛かるという行動でした……
ルルーシュの時もそうだったけど
体を隠すよりも目的を優先する人だよ。
でも実はカレンのやり方は戦術的には正しかったりする。
体に見とれて相手に隙ができればその分有利になるのだから。
(カレンはそんなこと考えてはいなかっただろうけど)
しかしスザクは全く隙が出来ませんでした。やっぱスザクは男が好(以下略)
この無人島ではルル(ゼロ)とユーフィも遭遇するのです。
ここでユーフィの口から「ルルーシュ」と思いがけない言葉が。
最初に顔を合わせた時に思い当たったとは凄い洞察力を持ってるなと。
ゼロの中身に(薄々)気づいたときに「ただ悲しくて」と思ったからには
ルルーシュがそれだけの行動を取る理由も理解してしまったからで。
今までに見せた行動でも優しいだけじゃない聡い面を感じされたし。
ナンバーズを差別する現体制を変えたいみたいな芯の強さも持ってる。
もしかしたらユーフィの存在がルルにとって大きな鍵になるのかも。
今後の可能性として二人が協力する未来が無いわけでもないなと。
(そーすればユーフィの騎士であるスザクも自動的についてくるし)
そんなことを考えたルルーシュとユーフェミアの二人の構図でした。
そしてあと残り6話です。
今の物語のテンポだと世界を変えるのには
話数が足りないような。
黒の騎士団は回を経るごとに飛躍的に大きくなってはいるけど。
既にエリア11の過去のレジスタンスを上回る力を持ってる感じだし。
しかし世界を変えるには兄弟を倒して皇帝を追い詰めないといけない。
5話ごとに一人ずつ倒すのかと思ったけど、そーいう構成では無いようで。
19話まで進んで倒したのはクロヴィス一人だし。長兄はまだ出てきてないし。
25話までに物語を終わらすためには、もっと大胆な展開が必要になりそうな。
C.C.のこと。
以前からそこにいない誰かと話してるようなそぶりを見せてます。
離れてる誰かと会話してるみたいに解釈してる人もいるようで。
C.C.の器は一つだけど意識が複数あるという可能性もあるかもしれない。
主に表に出てる人格がいて、それとは別の人格がたまに出て来とたりとか。
C.C.に関しては
分からないことだらけなので実のところはどーなのか。
そのC.C.の正体と関係あるらしき遺跡が。
今まで謎のまま放置プレイだった物語の根幹に関わる事実の一端がついに。
なにやら皇帝の真の目的は
世界を征服することでは無いような含みまで。
そーいや「ラグナレクの接続」みたいな意味深なセリフもあったっけ。
このへんの全容も終盤に向けて一気に明らかになるのでしょう。
まだ描くべきことが山ほどあるのに、あと6話で物語にケリをつくのか?
2期目のオープニング主題歌について。
作品に合ってないとか歌詞が聞き取れないとかボロクソですな。
確かに当初は画面にもあまりに合ってなくてアレだったなと。
18話以降は画面のテンポが曲に合ったので多少マシになったけど。
と言うか映像は展開にあわせて3分割なのに途中で曲が変わるせいで、
2番目の映像を曲にあわせて無理やり再構成してる感じだったし。
ただタイアップするんじゃなくちゃんと内容にあわせてつけろよと。
こんなタイアップでは作品と曲の両方にとって不幸だろう。
「空気読め」と言いたくなるぐらい外した曲をタイアップするのは
るろ系以来ソニーミュージックの伝統なので半分ぐらい諦めてるけどな。
ちなみに曲そのものは悪くないと思う。あの歌い方もアリだとは思う。
世界を大きく変革するには多くの血を流す必要がある。
激動の歴史が血を欲するように。望むと望まぬとに関わらず。
ルルーシュが望んだのは大切な人がただ安らかに暮らせる世界。
それなのにその世界を実現するために多くの人が死んでいく。
死が画面の向こうの出来事なら、それはただの情報でしかない。
だけど死が身近になったとき初めて
自分の行為の結果を思い知る。
行為にどんな理由があろうと、どんな正義を後ろ盾にしようと、
戦争にキレイ事などなく、ただの殺し合いに過ぎないのだと。
前の4話でその境遇や紅蓮弐式の活躍で目立ったカレンに続き、
この4話ではルルーシュに想いを寄せるシャーリーが目立つ展開に。
と言ってもルル×シャーリー派の人にはかなりショッキングな展開に。
父親が送ってきたコンサートのチケットをやっとのことでルルに渡して、
少しは関係が進展するかと思われた二人の前に突きつけられた現実。
租界がなぜそこに存在してて、ブリタニア人がなぜそこにいるのか、
それを考えたら早晩
必ず起こり得たであろう悲劇だったのだけど。
つまりシャーリーの父親が成田連山の作戦で戦死してしまったのです。
ルルーシュが戦っていた相手はブリタニアだけど、
学園のブリタニア人を憎んでいたわけではないでしょう。
憎いのは体制であり体制を具現化してる皇帝とその一族だし。
近しい関係にある生徒会の人たちは
むしろ大切な人ですらあった。
河口湖のホテルの時なんか危険を冒してまで助けに行ったぐらいだし。
ブリタニア人と言っても戦ってる相手は別だから関係ないと思ってたのか。
ルルーシュの頭脳ならそうなる可能性に気づいていたのかもしれない。
でも知識として知ってるのと、現実として受け止めるのは全く別の話。
他者を傷つけた分だけ返り血を浴びるように自らの心にも傷がつく。
目的のためにはどんな犠牲すら厭わないと決心していても、
目の前の現実として屍の山が築かれたら平気でいられるはずがない。
平気でいられるならばルルーシュは今こんなことをしてないわけで。
そして人が死ぬことに鈍感になったら皇帝と変わらなくなってしまう。
多大な犠牲を払い痛みを感じ続け、でも正気であり続けないといけない。
今ルルーシュを現実に繋いでるのはナナリーや生徒会の人との繋がりで、
もしもそれが切れてしまったなら正気を手放してしまうかもしれない。
今回の展開で自らシャーリーとの関係を断ち切ってしまうけど、
もしかしたら他の生徒会の人ともそうなるかもなんて嫌な予感が。
そんな予感は当たって欲しくないけど。
シャーリーの視点から見た今回の内容については……
とても書けない、書く気になれない、ので自分の目で確かめて。
シャーリー関係はこのへんで他のことも。
今回、今まで何度か存在を匂わせてたキョウトが姿を現します。
ブリタニアに占領されながらなぜ紅蓮弐式みたいな凄いメカが作れるのか、
その理由を明かされてみればそれ以外にはあり得ないほどの説得力だった。
名やプライドよりも実を取ったというか。リアリストな裏の実力者と言うか。
アニメで描く戦争はわりと青臭く美化された理想に偏ってたりするけど、
この作品で描く戦争や権力の構図は汚らしくて実に現実に近かったりして。
でもだからこそ実感としてわかるし、響いてくるものがある。
(この作品とテイストが似てる銀英伝も汚い部分をしっかり見せていた)
ゼロの目的はどーやら皇族を討つことらしいとコーネリアは認識して、
ユーフェミアを守るための専属の騎士を置こうという話になるのです。
その続きはまだ放送に出てきてないけど、やっぱりスザクでしょうか?
今は立場が違って会えないけど、互いに好ましいと思ってる関係だし。
苛烈なコーネリアよりも慈愛に満ちたユーフェミアの下す命令のほうが、
なるべく殺したくないスザクには好ましいものである可能性が高いし。
血と涙が流れまくりのこの作品で少しでも
幸せな人が増えるといいなと。
シャーリーがゼロの正体を見てしまった可能性があるということで、
14話ではルルーシュとC.Cは成田までシャーリーを探しに行くのです。
(この後の展開が……)
この時のC.Cの格好がすっごく可愛いゴスロリ!?服で印象的でした。
今回の分はひたすら見てて痛い内容なので、ちょっとだけ和んだよ。
にしても
誰の趣味で誰の服なんでしょう?とっても気になります(笑)。
前にプールで泳いでたときも誰の水着だ?と公式掲示板では話題沸騰で。
ギアスで女子生徒から奪っただとか、ルルが自分で買ったんだとか。
C.Cは自分でピザを注文してるから服もネットで買ったんじゃないかね。
事実がどうであれ全くもって本筋とは関係ないけどな。
4話分ためて見るスタイルだと続きが待ち遠しくて仕方ないよ。
最初も4話までのつもりが録画済みを全部見てしまったぐらいだし。
でも毎週見てなんか書いてたら
生活が成り立たないしな。
てなわけで今期の最重点番組のもう一つルルーシュの続きです。
今回見たのは8~11話だから4話分、と見せかけて実は5話分です。
8話と9話の間に「仮面の軌跡」という総集編が入ってたので。
総集編と言うと某ガンダムSE(以下略)が思い起こされるけど
この作品の場合は展開が凄く速いので状況の再確認になって親切かも。
断片的に語られていたルルーシュの過去が時系列で並べられてるので
毎週見てた人にもわかりやすくて良かったんじゃないかと。
まとめて見てる場合は頭の中で勝手に再構成されてたりするけど。
ちなみに総集編は映像特典扱いで全体の話数には含まれないとか。
※2クール全25話らしい
7話でルルーシュがコーネリアに負けて自分の仲間が必要だと考えて、
そして出来上がったのが「黒の騎士団」という凄い見た目の集団(笑)。
みんながルルーシュ同様の黒いマントと仮面を被った凄く怪しい集団。
中身は最初から出てたレジスタンスたち。よーするにカレンたちです。
ルルーシュは正体を明かすのかなと思ったけど結局見せなかったすね。
正体を明かさなくても互いに
必要な存在だと思わせればよいってことか。
信頼するか否かを敵の包囲網の中で選択させる行動には感服の一言だね。
自分なら生き残るためにルルーシュを選ぶよ(パンプキンな隊長より)。
少なくとも道を切り開く最善の方法を示してはくれるだろうから。
にしてもルルーシュが自分たちを「正義の味方」と言うのは唖然とした。
確かにルルーシュがやってる行為は正義の味方というに相応しいけど。
だけどルルーシュの性格がそんなに
慈愛に満ちてるわけもなし……
当然のようにルルーシュは本来の目的のための手段としてやってるわけで。
よーするに自分たちへの人々の支持と密かな支援を期待してるわけで。
あの格好も正体を隠すだけではなくメディアの力を利用するためだし。
これほど「偽善」という言葉が似合う手段も珍しいなと。
ルルーシュの思惑以外は善行以外の何ものでもないのがまさにそう。
ルルーシュが仲間として選んだことでカレンたちの立場が変わった。
下手するとルルーシュに切られて命運が尽きてた可能性もあったのに。
まぁ、黒の騎士団としてルルーシュと運命共同体になっただけだけど。
選択肢は「オレと生きるか、オレ死ぬか」だし。
でもルルーシュの手駒から手足に昇格したことでそれなりに恩恵が。
特にカレンはルルーシュの信頼もあって最新鋭の紅蓮弐式に乗ることに。
これがまたスザクのランスロットに匹敵する常軌を逸した強いロボで。
紅蓮弐式を駆るカレンは
ルルの戦術を実現するまさに右腕な存在に。
カレンは最初から扱いが良かったけど事実上のヒロイン役みたいだね。
しかしカレンはゼロの正体を知ったらどー思うのかな。
ルルーシュ×カレン派(笑)としてはそこが凄く気になります。
そのカレンの境遇がクローズアップされるのが9話の「リフレイン」
日本人とブリタニアのハーフと前に出てたけど凄い家庭環境で……
カレンが実の母親を嫌ってると思ってる人がいるけど全然違うから。
むしろ嫌ってないからあんな扱いに甘んじてる母親を見たくないんだよ。
理由を知った後にそれを気づけなかった自分の愚かさを恥じているし。
互いに相手を思いやっていたが故にあんな関係だったのが不憫というか。
最後にはちゃんと分かりあえて良かったというか。感涙だったというか。
ちなみにその9話からオープニングが変わりました。
変わったのは映像だけで曲はそのまんまだけど。
いろいろ違うけど大きな違いは黒の騎士団と紅蓮弐式の登場です。
特に黒の騎士団のカットに
あの人やあの人がいるのが意味深っすね。
10~11話にはコーネリアと再び全面対決に。
今回はルルーシュ側に仲間である黒の騎士団たちがいる。
そして目的意識を新たにしたカレンが駆る紅蓮弐式が。
カレンの機体は今までも微妙に赤っぽい色で塗装されてたけど、
今回の紅蓮弐式は鮮やかな赤なので
まさしく「赤のカレン」って感じ。
「黒のルルーシュ」「白のスザク」と相対する呼び名として。
見るからに強そうだと思ってたけど実際に動き出した紅蓮弐式の凄いこと。
非常識に強かったランスロットと互角なんだから異常に強いってことで。
紅蓮弐式VSランスロットのシーンなんか溜息が出るほどだったよ。
いったい
動画何枚使ってんだよこのシーン、というかこの回は……
10月からTBS系(10局)で金曜日の深夜に放送してる新番組。
アニマックスでも11月からやってるので地上波で見れない人はそちらで。
※セル・レンタルDVDのリリースは1/26から
現実に近い世界。世界には唯一の超大国ブリタニア帝国が君臨していた。
そしてブリタニアの侵攻によって日本は歴史と文化と名前を奪われた。
かつて日本のあった場所は今は
エリア11通称イレブンと呼ばれている。
主人公のルルーシュはイレブン内の租界の学校に通う(一見)普通の高校生。
頭脳明晰でボードゲームに秀でた彼には友人には見せない野望があった。
ある日、レジスタンスのテロに巻き込まれた彼は偶然にギアスの力を手にする。
ギアスそれは一見すると些細だけど使い方次第で大きな効果を発揮する力。
ギアスの力を手に入れたルルーシュは予定表を繰り上げ野望へと一歩踏み出した。
いきなり始まった内容が
あまりに皮肉にみちていて苦笑を禁じえない。
超大国の専横に対抗してレジスタンスが高層ビルへテロをするとか。
そのテロに対して「正義」「正義」と連呼するブリタニアの総督とか。
つーか唯一の超大国ブリタニア帝国の位置がまんまあそこだしな。
アニメ世界のフィクションだとはいえ、無茶やるね。
※ちなみにダグラムはアフガニスタン内戦がモデル
ルルーシュが王家の血筋なのに現体制をぶっ壊そうとする展開なので
ああ
なんか銀河英雄伝説みたいだなと思ったり。特に銀河帝国側の。
ルルーシュはさながらラインハルトの若い頃って感じかも。
みょーに潔癖で無能な人間は死んで当然みたいな性格も似てるかも。
全体にキャラ描写が仰々しいのと戦いを戦術で描くとこも銀英伝と似てる。
ロボットが作品のウリと思わせて実はただの道具に過ぎなかったりするし。
ルルーシュが手にした力(ギアス)は無条件に無敵だったりしない。
(最初に力を与えられるシーンではもっと凄い力のように思ったけど)
使い方次第で強い力にはなるけど、それでも全てを覆せるわけじゃない。
相手がただの愚か者ならその場しのぎの戦術だけで何とか打開できるけど、
相応の力の持ち主ならそれ相応の手駒を揃える戦略が必要になる。
信頼のない関係では戦術を組み立てたとしても上手く機能しないから。
実際に戦術を運用するための
信頼のできる仲間が必要になってくる。
レジスタンスは自分の目的のための道具だと思ってたルルーシュが、
コーネリアにボロ負けしてやっと仲間が必要だと気づいたところ。
特別な能力や圧倒的な新兵器や根性とかで状況が変わりはしないという、
みょーに現実的なパワーバランスの考え方も銀英伝を彷彿とする。
ルルーシュが望んでるのは自分の妹のナナリーの幸せになれる世界で、
そのためには他人を犠牲にすることも厭わない冷徹な性格だったりとか。
同じ世界を求めながら体制の中から変えようとする親友のスザクとか。
王家にありながら今のやり方に疑問を持っているユーフェミアとか。
(ルルーシュよりも性格が穏やかなので違う手法を選びそうだ)
今の秩序を破壊してでも新しい未来を求める役者が揃いまくりです。
今後
ルルーシュの側につくのは誰なのか考えてみるのも楽しいよ。
この作品は役付きのキャラがやたら多くて見初めてすぐは目が廻ります。
でも何話か見れば見分けがつくようにはなるので描きわけはできてるね。
キャラ絵の特徴がハッキリついてるというのも見分けやすい理由かも。
そのキャラ絵、キャラデザの人のクセも入ってるけど確かにCLAMPの絵だ。
ZEROのフォルムとかルルーシュやナナリーの顔が特にそれっぽいし。
「ちょびっツ」や「xxxHOLiC」に比べるとCLAMP絵っぽさが薄いけど
それでも平井久司キャラよりはずっと好みっすね。
ルルーシュの目的が凄く大きいのでストーリー展開は速めです。
なにしろ第三皇子のクロヴィスなんか2話で死んじゃうし。
かと思えば5話で
ローマの休日をやったり、6話で猫を追いかけたり、
前後の展開のわりにえらくのんびりした回が挿入されたりもします。
ストーリーの本筋が革命なら駆け足でも2クールでは厳しいだろうし
もしかして1年ぐらいやるつもりなのかな?