ちょーどDVDレンタルも始まったのでいい機会だしってことで。
(残念ながらオンラインにはまだ入荷してません)
前に本放送時には一部だけ見たことが有ると書いたけど
その見た記憶がハッキリ残ってるのが修学旅行の前半。
ここで初めて17歳の七華が再び顔を出すのでした。
これ全12話のちょーど真ん中に入ってて構成が絶妙だな思ったり。
この時の稔二の対応が実はその後の展開に大きく影響をする。
本来の七華に戻ったことは喜ぶべきなんだろうけど素直に喜べない。
と言うか稔二の気持ちは視聴者には痛いほどよく分かるので。
でも17歳の七華がああなった原因は稔二だったりするのでした。
そもそも稔二のために一心不乱に頑張ったからああなったわけで。
(方法とかいろいろ間違ってたりするんだけど)
その稔二に今の自分を否定されて再びショックを受けてしまう。
実は17歳に戻った後どーなるのかと思ってたのでした。
しかしご覧の状況を経て再び6歳のななかになってしまいました。
で、ここでふとあることに気づいてしまったよ。
これって記憶喪失の精神退行じゃないんだなと。
それだと途中経過を無視して最後には17歳に戻ってしまうけど、
途中の展開が無意味になるそれってアリなのかな?って思ってた。
つまり外的ショックによる精神分裂症なんだと分かったのでした。
この数話後にそのものズバリの説明を医者がしてくれるけど。
最初の部分はまさに外的ショック+心理的ショックなわけだし。
だから17歳の七華と6歳のななかが頭の中に共存してるわけです。
そして後半の展開では二つの人格が時々入れ替わるようになる。
精神分裂症だと気づいた時点でラストもある程度見えました。
精神分裂病の場合はいずれ人格統合をする展開になるわけで。
その場合の人格統合とは本来の人格が残り他が消えるわけではなく
本来の人格に他の人格が統合されるわけです(言葉通り)。
これなら途中の展開にちゃんと意味が出てくるわけだ。
実際修学旅行の時に出てきた17歳の七華は元のままだったけど
それ以降に出てきた七華は少しずつ変化をしていくようになるし。
最初は気付いてなかったもう一人の存在も認識するようになる。
この6歳のななかが17歳の七華に影響を与える過程自体がもうすでに
人格統合が始まってる兆しと考えるべきなのかもしれない。
でも17歳の七華は6歳のななかに居場所を取られたと思うようになる。
だから自分の中から6歳のななかを消して自分を取り戻したいと思うのです。
ここで「まじかるドミ子」(作中に出てくる魔法少女アニメ)の最終回の
エピソードを絡めて七華もななかも同じ自分なんだと気付かせるわけです。
(あたりまえだけど人格統合とは他の人格を受け入れることです)
そして心の中で七華とななかが出会うシチュエーションが。
これわりとよく使われる人格統合の象徴的なシーンすね。
実はラストシーンで七華がピアノを弾いてるシーンが
七華の中にななかが残ってるのを意味する描写なんだけど
あんなにあっさり描写してるとピンと来ない人もいるかも。
「まじかるドミ子」の(再放送)最終回→魔法が消える→ななかが消える
→人格統合という構成も含めてなかなか上手い構成になってます。
※6歳のななかはドミ子の魔法で(体が)17歳になったと思いこんでる
ずいぶん展開が早いと言うか(1クールだと当然だけど)
省けるところは省き描くべき内容だけ凝縮した内容になってます。
全ての作品がこれぐらい中身が濃いといいのに。
そーいや今ごろ気づいたけど
これ脚本陣が全員女性(金春智子・池田眞美子・丸尾みほ)だったのか。
(他だとフルバ、高橋留美子劇場、魔法遣い~、マリみてがそうです)
ちなみに金春智子さんってうる星もやってたのでかなり長いっすよ。
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