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創聖のアクエリオン

創聖のアクエリオン 5~8話

4話の「足で地球をつかめ編」に続いて6話は「想いの矢で射ろ編」
離れた相手に自分の意思を投げて振りかえらせる訓練をするのです。
各々が自分の得意な技を使って試すものの距離が遠くてなかなか届かない。
ここで(見た目胡散臭い)指令が名言(迷言?)を口にするわけです。
距離は人の心の迷いが生み出す幻だ」と。
つまり意志の力されあればどんな距離でも越えられる、みたいな。

このセリフだけなら夢見がちなファンタジーで片付けられるけど
アクエリオンはそれを戦いの場で実践してしまうのでした。
そして生み出されたのが月へも届く無限パンチ……
するすると逃げるケルビム兵を追いかけて、腕がまるで植物のように
ニョキニョキ伸びていって、凄い勢いで月面に叩きつけてしまう。
あまりにムチャなのに映像で見てる人の感覚をねじ伏せると言うか。
「オレがそう決めたらそうなんだ」な有無を言わせないノリが凄い。
まさにビーンボール気味の剛速球。

この「想いの矢」は7話で相手の術中にはまり嫉妬に飲み込まれ
我を失ったシリウスに向けて麗花が基地から放つ応用編もあったり。
この時シリウスの乗ったアクエリオンは基地から遠く離れてたわけで。
まさに強い意志の力が距離を超越してしまうのでした。
モニター越しに想いを届けてるのでワープみたく空間を歪めてる!?
なんか理論的な整合性より感覚的な説得力を重視する作品っすね。

7話にはもうひとつ見所があるのです。
そこまでの経緯もあって上に書いたように互いが嫉妬に飲みこまれるのです。
それは敵の幻術のせいではあるけど元から心の中にあったものでもある。
そして合体したアクエリオンはそれぞれの搭乗者が互いに攻撃すると言う
絵面的になんとも凄いコト(奇形のアクエリオン)になるのでした。
ここで胡散臭いオッサン(おいおい)が再び名言を口走るのです。
「嫉妬は強い力になる」「誰もが嫉妬を抱いて生きていけ」と。

基本的なモノの考えたかを、まるで素晴らしい哲学みたいに語る。
その言葉を実践するようなエピソードを映像として見せながら
(「この醜い」が言葉に頼りすぎだと言ったのはこーいうこと)
この芸風ってアルジュナのそのまんまだったりして。
内容がエキセントリックだったアルジュナに比べて普通!?というか
サービス精神が旺盛で一般受けしそうに路線修正してはいるけど。

8話の「はじめてのがったい」
合体シーンで「気持ちい~」とか言ってるのをアレになぞらえてたけど、
まんまそのノリのエピソードをやってくれました……もう最高(笑)。
アクエリオンで合体をしたことがないつぐみとジュンの二人は
合体は気持ちいいと先輩たちから聞いて興味津々だったのです。
で先輩に「はじめてってどんな感じですか」と聞きに行ったり。
先輩は違う方の「はじめて」と勘違いしてアドバイスするわけです。
これが間違ってるようでまるっきり違うわけでもないのがポイント。
そして程なくつぐみとジュンも合体する機会がやってくるのでした。
実際に合体した後に恍惚とした表情で「しあわせ」とか言うんだよ。
笑い死にさせる気ですか!(爆)

実はこの回は結構感動的なエピソードでクライマックスに涙が出てきたり。
しかしそこで笑わせてくれるもんで……
感動の涙を流しながら笑い死にしそうになってヤバい人のようです(笑)。
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創聖のアクエリオン 1~4話

4月からテレビ東京系(6局)で月曜日の深夜に放送してる新番組。
地球温暖化の影響!?かはよくわからないけど南極の氷が溶けて
そこから一万二千年前に滅びたはずのアトランディアが出現して。
羽を持つ堕天翔族の操る神話獣により人類は狩られ滅びに瀕していた。
人類も手をこまねいていたわけではなく古に堕天翔族を倒した兵器である
ベクターマシンを海底遺跡から発掘して対抗しようとしていた。
そして堕天翔族に対抗するための組織としてディーバを作ったのである。

実に久しぶりに正攻法の変形合体ロボットアニメを見たって感じ。
ここ10年ぐらいの変形合体ロボアニメって昔の内容を焼き直ししてるか
作り手側が恥ずかしがって変な方向に行っちゃってる物が多かったし。
あと変形合体は玩具アニメ以外では古いってイメージも有ったし。
そもそも玩具以外では変形合体する必然性ってあまり無いしね。

しかしこれは凄い。現在の感性や技術を総動員して本気で作ってる。
形容するならビーンボール気味の剛速球って感じでしょうか(笑)。
さすがにマクロスの河森正治さんだけあるなって感じがしたよ。
変形合体シーンはマクロスゼロで見せたCGがさらにパワーアップ。
ロボットがカッコイイ!なんて思ったのは何(十)年ぶりでしょう?

現在の感性で作ってるのでキャラが暑苦しくないのも好感触。
キャラデザインもキャラ描写もさりげなく洗練されてたりします。
しかしちゃんと必殺技を叫んだりします(笑)。音声入力ではないはず(爆)。
てゆーか謎の液体でマシンとの間を精神的にシンクロする仕様みたい。
よーするにエヴァと同じです。だから気分的に必殺技を叫ぶわけっすね。
ちなみに必殺技は搭乗者の得意な能力がロボットでも具現化する感じ。

そーいや、合体する時に気持ちイイ~とか叫ぶのでした……
主人公とヒロインの人は一万二千年前の恋人同士の生まれ変わりで
その二人が毎回「気持ちイイ~」とか言って合体するんだよ(爆)。
(男同士でも女同士でも「気持ちイイ~」とかやってるが)
感覚をシンクロしてるから筋は通るけど、意味を考えるとアレですな。
深夜だし直接的じゃないとはいえ、放送コードすれすれな感じ(笑)。

ところでこれオープニングついてたんだね。
最初にチェックした2話までは無かったので無いのかと思ったよ。
(監督さんの)前作のアルジュナではOP無かったから早とちりしてた。
OPはとても美しいメロディの曲っすね。菅野さんの曲(BGMも)ですよ。
※BGMのもう一人の保刈久明さんは「ココロ図書館」の人
ちなみにLOVELESSのOP/EDは梶浦さんの曲。

アルジュナで書くことを思い出した。
この作品もアルジュナと同様に基本的な内容を仰々しくやってたり。
4話の裸足のエピソードがまさにそれ。見ててアルジュナを思い出したよ。
足跡が奏でる旋律とか、足跡で感情が見えるとか、足で地球をつかむとか、
アルジュナのテイストを彷彿として見ててとても楽しかったです。