まめに録画する根性はない。DVDを買い続ける金もない。 だからレンタルビデオで行こう!

ローゼンメイデン

ローゼンメイデン トロイメント 7~12話

新番組の洪水に(以下略)
7話なんか放送してから5ヶ月ぐらい経ってるよ(汗)。
おかげでDVDのリリースも4巻(8話)まで終わってしまってたり。
ちなみに(DVD)レンタルはまだ出てません。予定も未定です。
TV版AIRみたく1年遅れリリースだったりして……
[追記] 2009/2/4からリリース

前半を見た時にどーやらアリスゲームをやるっぽいなと予想してた通り
後半(というかこのシリーズ)はアリスゲームを中心に据えてきました。
つまりアリスゲームをやって誰か一人が最後に残るという結末なわけです。
原作はまだ全然終わってないけどアニメの方は一応のケリをつけたと言うか。
随所で原作のパーツを流用こそしてるけど完全にオリジナルの内容っすね。
そもそもあの薔薇水晶の設定が原作と同じかすらわからないし。
※詳しいことは重大なネタバレになるので書きません

原作と違うオリジナルの展開だと気づいたのはジュンくんの扱いから。
1期ではジュンくんの内面描写が原作よりも濃厚だったぐらいなのに、
2期ではそれっぽい描写がほとんど無くなってしまってる。
原作では1期のエピソードの後から内面描写が増えていくのにも関わらず。
つまり2期ではジュンくんの立ち位置は主人公というより戦いの見届け人
原作の方向性とどっちの内容が良かったかここでは明言しないけど
アリスゲームを行って物語に一応のエンドマークを付けたのは評価できる。
そもそも原作の方向で2期を作ると1期みたく物語が終わらないから……
ストーリーのキリがいいところで終わってはいるけど。

原作とは違いながら原作に沿ってる部分もある。
と言うのも原作のパーツを流用してるからなんだけど。
そのまま流用してる部分もあれば違った形で流用してる部分も。

後半の展開で蒼星石がアリスゲームの最初の敗者になるけど
これ実は原作だともっとずっと前にそーなってたのでした。
タイミングは1期の蒼星石のマスターのエピソードの頃。
このエピソードは原作とアニメで全然違うので当然結果も違ってて。
アニメではマスターのエピソードの後も蒼星石は動いてたのでした。
2期のドールたちの楽しそうな光景は原作のその後から流用してるので
蒼星石が存在しないはずの光景に存在してるのが複雑な気分だったよ。

アリスゲームを中心に据えると言うことは、
つまり次第にドールたちが動かなくなっていく展開ってことで。
だから前半はあそこまで徹底的にほのぼの路線だったのだなと実感した。
ドールが生き生きと動いていたからこそ動かなくなるのは衝撃的だし。
ただ動かなくなると表現してるけど、死んでいくみたいな表現だし。
特に(原作にはない)雛苺の最後の日のエピソードは凄く印象的だった。
突然にそうなるより近い将来にそうなると目前に突きつけられるような。
カクカクとぎこちなく動いて喋る雛苺の姿はかなりズキっときたよ。
シリーズ中で最高にして最凶のシーンといっても過言ではないかも。

アリスゲームが終わって最後の一人になってついにアリスに……
と画面に見入ってたら思いもしなかった結末が待っていた。
不完全だとしてもドールたちを愛してるはずの人形師なのに。
そうでなければあれほどドールたちに愛されるはずもないのに。
薄笑いを浮かべて戦いを見守る彼の姿は思っていたのと違ってた。
その感じてた違和感がまさに結末への布石だったりするわけで。
まさかこんなとこで卓袱台ひっくり返されるとは!

原作の結末はどこへ持っていくのはわからないけど
この終わらせ方も一つの選択かなとは思った。
ローゼンメイデンはアリスゲームをするように運命付けられていて。
出来ることなら戦いたくと思ってたのに、結局は戦うことになって。
次から次へとドールが動かなくなるのをイヤと言うほど見せつけて。
そして……戦うことだけがアリスになる方法じゃないと知らされる。
前半がえらくほのぼのとしてたのは後半への布石だったからだけど、
シリーズで描こうとしたテーマそのものでもあったのだなと。

後半の原作との対比。
7話。オリジナル。
8話。オリジナル。
9話。蒼星石の最後は原作20~21話から(原作とはかなり違う)。
10話。蒼星石の思い出は原作25話から。
11話。オリジナル。
12話。オリジナル。
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ローゼンメイデン トロイメント 1~6話

10月からTBS系(2局)で木曜日の深夜に放送してる新番組(あと2回)。
BS-iとキッズ(1月~)でもやってるので地上波で見れない人はそちらで。
※BS-iは(地上デジタルも?)ワイドで他は左右カットの4:3サイズ
原作はマニア誌(バーズ)のマンガでもちろん全巻持ってます。

というわけで前作から9ヶ月ぶりのローゼンメイデンの第2期です。
1期の終盤あたりのコメントが無いのに2期を書くのもなんですが。
実は1期もちゃんと最後まで見たけど時間がなくて落ちたのです。
時間が経ちすぎてもはや見返さないとコメント書けない状況で
せめて2期の前に見返してコメントを入れておく予定だったのに……
このままだといつまでも2期が見れないので仕方なく飛ばすことに。

1期を見てた人なら説明するまでもない話ですが、
このアニメは途中で原作の内容とはずいぶん離れてしまいました。
まぁ、そもそも原作のストック量やまだ未完であることを考えれば
ある程度はオリジナル要素を付加しないと作品にならないんですが。
だからアニメで原作をアレンジしまくったのは気にはならなかったよ。
と言うか知ってる作品の知らないストーリーって結構楽しかったりする。
原作のエッセンスに添ってさえいればアレンジは大歓迎って感じかも。

とは言え1期のラストに水銀橙がアレしちゃった展開はさすがに驚いた。
ここまで原作と離れちゃうと続きを作るのが大変なんでは?と思ったよ。
だって原作がどれだけ進もうとそのままでは使いようが無いわけだし。
なんてことを考えつつ実際に見てみたら……
オリジナルのエピソードと原作のエピソードを変幻自在に組み合わせてたり。
確かにどこに挿入しても使えそうなエピソードも有ったけどそー来るとは。
見てて特に展開に不自然さはないので、どの話が原作を元にしてるか
ぱっと見は分からんぐらいに上手く組み合わせてしまったね。

2期は1期に比べて序盤の展開がわりとまったりしています。
真紅は自分の行為を悔いていて他のドールと戦いたくないと思ってたし。
新たに登場した金糸雀(かなりあ)は超ボケボケキャラで緊張感ないし。
ドールたちの日常のドタバタを中心にした平和な日々がずっと続くような
そんな錯覚を覚えはじめた頃、事態は突然に緊迫してくるのでした。
そう、復活すると言われながらずっと出て来なかった水銀橙がついに登場!
ドール達の仲良しごっこを終了しアリスゲームを再開しろと言わんばかりに。
と言うかそのために(ある人の意志で)水銀橙は復活してきたんです。
この後、仲良くなったドールたちも互いに戦ったりするのだろうか?

復活した水銀橙のマスターはなんとめぐだった。
こんなところで原作に沿った設定を持ってくるとは思わなかったよ。
原作と全然違う場所を進んでるかと思えば原作をトレースしてたりもする
まさにこのへんの構成こそが変幻自在っぷりを象徴する部分っすね。
これなら原作の本筋エピソードも上手に組み込めそうな感じ。
ジュンくんが学校へ行く準備をしてるのも例のシーンに繋げられるし。
原作と分離してるしストックも少ないし、で心配してた2期だけど
1期同様にアニメスタッフが頑張っていい感じに仕上がってるようで。

サウンドトラックについて。
1期のサントラは耳がタコになるほど聞いて完璧に覚えてます。
なわけで2期を見てても聞き覚えのあるメロディが続々登場……
と言うか水銀橙が復活するあたりまで全ての曲に聞き覚えが。
あれ?もしかして今期は前の曲をそのまま使うのかな?と思った。
でも水銀橙が復活したあたりで使われてるボーカルを使った曲。
あのいかにも梶浦さんが作りそうな、声をフィーチャーした曲。
あれは新曲すね。記憶に間違いがなければ。
(1期のサントラにはもちろん入ってない)
2期用の新曲を用意したってことは残りは後半に使うんだろうか?
ちゃんと2期のサントラが出てこの曲も収録されるといいけど。

オープニングについて。
オープニング映像は凄いカッコイイ映像っすね。
アメコミのような切り絵のような枠を強調したイラストタッチで
バラとレースが画面を彩りまくり、独特な文字のクレジットが踊る。
1期のオープニング映像も結構良かったけどそれよりはるかに凄い映像に!!
ALI PROJECTの不思議なメロディと組み合わさると強烈なインパクトがあるよ。
10月組のオープニング映像の一番は(本命の一つだった)これだなって感じ。

独特な文字のクレジットを見てると月詠(ネコミミモード)を思い出します。
これはクセをさらに強調して変形し記号みたいな文字にしてるのでした。
月詠を彷彿するという意味では配色センスも新房さんに近いかも。
映像センスも含めてどことなく新房カラーに影響受けてるみたいな。

最後に恒例の原作との対比を超簡単に。
1話。オリジナル。
2話。オリジナル。
3話。原作22話の冒頭部分を超拡大パワーアップ
4話。翠星石が契約するのは原作17話。ただし原作とはかなり違う。
5話。原作24話と4巻のextraと28話の一部を組み合わせてアレンジ。
6話。原作23話をアニメ設定に合わせて再構成。

ローゼンメイデン 5~8話

5話の階段。
これ内容こそかなり膨らませてあるけど原作のまんまです。
アニメから入った人はナニゴト!?とか思ったかもしれない
キャラ絵の派手な崩しっぷりも実は原作のテイストのまんまです。
つーかアニメではあまり崩さない路線で行くのかと思ってたよ。
内容がわりとシリアス寄りの回ではあえて崩さなかったようで。
そして5話は内容がおバカなので徹底的に崩したみたいっすね。

くんくんを人質にするシーンの真紅のうろたえっぷり
それまでの尊大ですましてる態度とのギャップで笑えます。
ここもやってることも原作とほとんど同じなんだけど、
いつもは原作ほど真紅の態度を崩さないのでより印象的に。
ちなみに発泡スチロールとフライパンは原作にはありません。
原作よりもスラップスティックな感じが強烈になってるのでした。

6話は原作の部品を寄せ集めた半オリジナル。
怪奇人形が怪奇番組を怖がってるのは2巻の苺大福(3話)の直後に。
怪奇番組に動じないようで実は怖がってる真紅という描写も
原作にあるそのまんまだけど「階段」の後だと効果的っすね(笑)。
まともなキャラを装っているけどさりげなくボケをかます感じで。

バラバラになった人形をジュンくんが繕うのは確か1巻だと思った。
(1巻が手元にないんで確認できないけど)
水銀燈と戦ってるシーンも1巻から持ってきたのかな!?
ただその時点では雛苺も翠星石もいないのでずいぶん違うけど。

6~7話の真紅が動かなくなってしまうエピソードは
原作の3巻までには存在しないです。オリジナルかな?
ここでその原因を探るべく学校へ潜入するジュンくんという展開が。
(図書館に有る本が改装のために学校の図書室に預けられてた)
やっぱりストーリー展開にあわせてジュンくんが心のハードルを
一つずつクリアしていくって感じに描かれてるよーです。
(原作は設定のわりにこのへんの描写があまり無い)

8話の蒼星石のマスターの設定も原作と違います。
(原作3巻までには蒼星石のマスターはほとんど出てこない)
蒼星石がおじいさんのことを見捨てられないって言うのと
翠星石がジュンくんをどー思ってるかを重ねてるのが印象的。
めっちゃ態度悪い翠星石の優しい一面が見えた回でもありました。

で、9話の次回予告を見て……
そーか、ってことは展開を多少アレンジしつつ
3巻の最後のアレをクライマックスにするのかな!?

ローゼンメイデン 1~4話

10月からTBS(のみ)で木曜日の深夜に放送してる新番組。
BS-iでもやってるので地上波で見れない人はそちらで。
(BS-iだとビスタサイズでTBSだと左右カットの全画面)
原作はマニア系(バーズ)のマンガで全部持ってます。
内容は書くの面倒なのでコミックス紹介コメントを参照(汗)

でアニメですが……
これはずいぶん原作と変えたよーで。
1話はわりと原作通り?って思って見てたけど2話でもう雛苺だし。
(雛苺の話は2巻の冒頭に入ってる)
その雛苺の話も記憶よりずいぶん端折られてる感じだったので
コミックスを引っ張り出して原作を確認してしまったよ。
トモエが死にそうになった理由の説明とかカットされてるね。
アニメから見た人はあの描写でちゃんとわかるんだろうか?

ちなみに原作と比べた場合
キャラ絵はかなり原作の雰囲気を忠実に再現してる感じ。
キャラ描写やストーリーの大筋も原作通りです。
ただ細部の構成がかなり原作と違うものになっている。
パーツはそのままだけど順序が入れ替わってたり、
パーツを差し替えてたり、削られてたり、足されてたり。

例えば雛苺の好物のいちご大福を買いに行く部分だと。
原作ではジュン君が外出する描写はかなりあっさり。
でもアニメだと外出する行為が一大イベントになってる。
原作には学校のまん前に置いてるお店が有るって設定もない。
出来るならそこには行きたくないって描写はアニメ独自てこと。
ちなみに原作だといちご大福をトモエが持ってくるのでした。
(もちろんジュン君も買って帰るけど)
だからトモエと会話した後に一緒に家に行くのかと思ったよ。

ここまで原作と違うからダメ……ってことは無いです。
つーか元から原作至上主義な性格ってわけでもないし
アニメはアニメとして面白くなってればイイと思うし。
これはこれでちゃんと面白く仕上がってると思うから。

いちご大福を買いに行く部分のアレンジもそーだし、
4話の心の中の風景(ここは原作と全然違う)もそーだけど
ジュン君の内面を原作よりもじっくりと描いてる感じすね。
特に4話はここまでやってくれるならアレンジ大歓迎って感じ。
ウルサイほどレースやらフリルやらでゴテゴテと装飾した
美しいドールの絵面もアニメだととっても映えるし。
DearSよりもアニメになったって実感がわくデキなのでした。

ところでこれも原作はまだ終わる兆しないし、
しかもまだ3巻までしか出てないし、
キリのいいとこなんてどこにも無いんだけど、
いったい物語にどーケリをつけるんでしょう?
つーか4話にしてすでに3巻に突入してるんですが。
このストーリー構成のアレンジっぷりからして、
アニメはアニメ独自の展開にでもするのかな?
それはそれで原作ファンにも新鮮でいいかもね。